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飛べないピーターパン
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1:
―あなたの愛してる人ゎ誰ですか?恋人…家族…友達…。大切な人はいっぱいおるけど、私がどうしようもなく愛してるのは、世界にただ01人…あんただけやで。だから忘れんとって…―" " "07/05/09 00:14
2007-05-10 12:35:00 -
15:
miii
[はぁ?ダルいねん?]と言おうと顔を見ると、目をキラキラさせてこちらを見ていた。[もう返事するんもだるい。]そう思いながら軽く睨んで、私は何も返事をしなかった。だんだんイライラしだし、頭の中では[いちいちめんどくさいヤツ、これから体育の時どうしたらええねん?意味分からんのじゃ?]と考えていた。これが、松下先生との最初の出会いだった。
2007-05-10 00:06:00 -
16:
miii
私が黙って窓から外を見ていると松下先生が話かけてきた。[…なんか悩んでるの?][別に―、ダルいだけ?][何してるときが楽しい?][…遊んでる時かな?よ―分からんし、基本的になにするんもダルい?][ダルいッて口癖?][口癖ッてか、なんかホンマにダルいことばッかやん?先生もダルいことあるやろ?][しんどいことはあるけどね―、でも辛いと思ってもダルいって思ゎんよ?][前向きやなッ?てか辛いとダルいゎ違うん?][ダルいって、投げやりな感じせ―へん?][そう?あんま分からんし、どうでもいいけど。]
2007-05-10 00:16:00 -
17:
miii
最初は、もう体育の時間に保健室に来ることができないということで、嫌なヤツだと思った松下先生だったが、話してみると本当にいい人で、いろんな話をした。[楽しいことなきなら、アルバイトでもしてみたら?][それええなぁ?うちおとんおらんから、貧乏やしな?][なんか頑張れるもの見つかると人生楽しくなるよ??]そう言いながら笑う松下先生を見ていると、私も自然に笑顔になった。隣りにいる人が悲しい顔をしていると自分も悲しくなって、また隣りにいる人が笑顔だと自分も笑顔になるのかもしれない。私がいつもめんどくさそうにしていると、周りもめんどくさくなってしまうのかもしれない。そう教えてもらえた1時間だった。体育の授業なんかよりも、とても勉強になった。[起きてるか―?]リエが保健室に迎えにきてくれた。私は笑顔で先生に手を振って保健室を後にした。こんなに心から笑うことができたのはとても久し振りな感じがした。
2007-05-10 00:24:00 -
18:
miii
それから03ヶ月が経った頃、私には友達の紹介で彼氏ができた。そんなにかゎいい訳じゃない私には釣り合わないような、とても顔のキレイな男の子。私は近所の喫茶店でバイトをしながら、その男の子と合う日々を過ごしていた。この頃学校に行くのは週に2回ぐらいになっていた。このままでは確実に進級できない。でも私は今目の前にあることだけに必死だったのだ。
2007-05-10 11:43:00 -
19:
miii
彼氏と一緒に居る時間はすごく楽しくて、なにをする訳でもないけど、いつも部屋でゴロゴロしながら、いろんな話をして、たまに夜は公園に手を繋いで散歩にでかけた。
[俺も親父死んでおらんからな―子どもできたら俺が親父にしてもらわれへんかった事を全部してあげたいな?]といつも言っていた。まだ付き合って3ヶ月、私たちはまだまだ子どもだけど、心からずっと一緒に居たいと思っていた。男前の彼と付き合っていることは、私の自慢の1つだったし、いつも優しい彼のことが大好きだった。
私はリエと朝から難波にいた。リエは彼氏の誕生日が近いから、ブランドものの財布をプレゼントするらしい。[ダミエでいいんかな?めちや悩むゎ―?]そう言いながら、いろんな財布を見比べているリエはとても真剣で、でも楽しそうだった。[てかミオもなんやかんや誕生日まであと3日やんか?ヒロキくんもリエみたいにこうやって悩んで買ってくれてんちやうか?]そう言われると私は[物はなんでもいいけど、リエみたいに一生懸命悩んで選んでくれてたら嬉しいなぁ?]そう言いながら携帯を見た。毎朝ヒロキから必ず[おはよう]のメールが来るのに、なぜか今日は来ていなかった。2007-05-10 11:54:00 -
20:
miii
私は少し寂しい気持ちと、そしてなにより心配になった。リエとそのまま難波で買い物をしていると、夕方の5時になっていた。もう1度携帯を覗いてみる。1日にこんなにも[新着問合せ]のボタンを押したのは、この人生で初めてだった。[…ミオ元気なくない?なんかあった?]ミオはいつも、私がなにも言わなくても気付いてくれる。それは私が感情をおもてに出しているからかもしれないのだけど。[なんかな…いつもメールくるんゃけど、今日け―へんねん?こんなん初めてなんやけど…]心の中の気持ちをことばにすると、なぜか余計に不安になった。[電話してみたら?]私は少しためらいながらも、リエに言ゎれた通りに電話をかけてみた。
2007-05-10 11:59:00 -
21:
miii
すると3コールで電話に出たのだった。[もしもし…][ごめん寝てた?][なんで今日メールしてくれへんかったん?][ごめんやで…熱出てバリしんどかって寝ててん?学校休んでも―た??][マヂで?今からそっち行こか?ごはんないやろ?][来てくれるん?待ってるゎあ?]
2007-05-10 12:10:00 -
22:
miii
私は彼の家へ向かった。彼は私がどれだけ[一緒におりたいから、学校サボッて?]とお願いしても、絶対に休んでくれなかったし、結構真面目で、また母親が仕事に行って帰宅する時間もばらばらだったたもに、いつも御飯を作るのも、洗濯や掃除も自分で全てしていた。私はそんななんでもできる、しっかりした部分もすごく好きだった。
家に着くと、2階から彼が顔を出して待っていた。私が手を振ると[今からおりるゎ―]と言って降りて来た。せっかくお見舞いに来たのに彼は[ちょっと公園いこか]と小さな声で私に言うと、すぐに歩きだした。今日は元気がない、しんどいしそれは仕方ないのだけど、いつもと違う…手を繋いでくれない。本当にしんどそうで、どこか辛そうだった。公園まで歩いている途中で、ガレージを通った。私は[ここのガレージ久々に通るなぁ?めちや懐かしい?]ここで彼に告白されて付き合うことになった、始まりの場所。私が笑っていると彼は立ち止まって黙っていた。私はやはりおかしいと思い[…なんかあった?]と聞いた。[…ミオごめん、しんどいからまたメールしていい?今日は帰るわ。ほんまごめんやで?]私の顔も見ないでそう言い、私はこくりと頷くと、彼は私が帰る方向とは逆へ歩いていった。少し歩いて後ろを振り返ってみた、彼の背中は本当にどこか寂しそうだった。これが付き合っている時の彼の最後の姿だった。2007-05-10 12:26:00 -
23:
miii
私が家に着くと、すぐに彼から電話があり、別れを告げられた。話を聞くと、私と付き合っている頃から他にもう1人彼女がいたらしく、その彼女を選ぶらしい。
いきなり別れを告げられた私は、また昔のようなカラッポの状態になり、ただひたすら泣き続けることしかできなかった。私以外にもう1人彼女がいたということに、この数ヶ月間気付かなかった自分に腹がたったこと、その女に負けた悔しさ、もう全てが嫌になり、私はもう男を信じないと決めた。傷つくのが怖い、ならばもう最初から誰も信じなければいい。2007-05-10 12:31:00 -
24:
miii
それから私は学校もバイトも3日間休んで、そして見事に復活した。1つ決めたことは[もう誰も信じない]これがいいことなのか、悪いことなのかは分からないけど、この頃の私はもう裏切られるのが怖くて逃げていたのかもしれない。でもこうしないと、これから生きていけない気がした。
2007-05-10 12:35:00