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Dearest LOVE
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1:
雪弥
今まで愛した人は一人も居なかった。
あなたに会えて変わった。愛する事を知った。
あたしは汚れてますか・・・?2005-06-08 15:47:00 -
58:
京には体の不調や毎日吐いている事、ホストという仕事への不安を私は一切口に出す事はなかった。
でもそんな無理は限界が早かった。
京はそんな気持ちを何も言わない私から感じたらしく
『水を上がれ』と言った。2005-06-08 16:37:00 -
59:
私は
「それだけは嫌だ」
と言った。
私が京の役にたたなくなった時の現実はまだ見たくはない。
京は
『夜行かなくてもいい。お前が精神的に潰れてしまうなら俺は一緒には居れない。でも、ずっと傍に居てほしいから、そうはなってほしくない。だから俺に合わせる事はないよ』
と言った。2005-06-08 16:37:00 -
60:
この時初めて私はホストではなく“京”という一人の人間を信頼するという気持ちを知った。
あの時の京の言葉は本心なのだろうと思えたからだ。
昼の仕事をしたって、彼は私を必要としてくれると素直に信じた。2005-06-08 16:38:00 -
61:
京は何でも話してくれるようになった。京の心に
“雪弥は裏切らない”
という感情が生まれたのだろう。
私は精一杯割り切っていたから。
色カノが何人か居る事、その色カノ達が毎日稼いでいる額など様々だった。
色カノの存在が後に私を苦しめる事になる。2005-06-08 16:39:00 -
62:
私と京は彼氏・彼女になって1ヵ月を迎えた。
京は
『雪弥は俺の都合の悪い部分に口を出さないで無償の愛情をくれるから、精神的に安心出来るし全てうまく行き始めてる』
と言って私に花束とキスをくれた。
私はその京の気持ちが嬉しくて、ある一つの決心をした。
支える為なら何でもすると・・・。2005-06-08 16:40:00 -
63:
私が選んだ道は、
・・・ソープだった。
他人からすれば理解出来ない考えかもしれない。
分かっている。
相手はホストだ。
だけど私にとってはホストではなく一人の男だ。
私は絶対的な信頼をしていた、母を慕うような感情に似ていた。
そう…刷り込みのような感覚。2005-06-08 16:41:00 -
64:
仕事初日の朝、緊張と恐怖から吐き気が止まらなかった。
出勤時間が迫る。
時間をあんなに長く感じたのは初めて・・・。
家を出る時間だ。
出勤すれば、元の生活に戻れない。
恋愛も京が最後になるだろう。そんな覚悟だった。2005-06-08 16:42:00 -
65:
部屋を出る瞬間、せきを切ったように涙が溢れた。
“頑張るって決めたんだ”そう自分に言い聞かせ、涙を止めた。
電車に乗る。仕事の事が頭から離れない。
また涙がでそうになる。
私は弱い・・・。
“姫”
それが私のもう一つの名前になった。2005-06-08 16:43:00 -
66:
プルルル・・・。
個室で待機していると、コールがなった。
口から心臓が飛び出そうな感覚。
「…はい。」
『お客さまが待ってるからスタンバイ宜しくね』
「…わかりました。」
初めてのお客さんだ。2005-06-08 16:44:00 -
67:
階段の前に正座をし、お客を迎える。
ートントントン・・・ー
足音が近づく。
私は覚悟を決めた。
この時の私はさっきまでの私とは別人のように、
凛としていた。2005-06-08 16:44:00