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Dearest LOVE

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  • 1:

    雪弥

    今まで愛した人は一人も居なかった。
    あなたに会えて変わった。愛する事を知った。
    あたしは汚れてますか・・・?

    2005-06-08 15:47:00
  • 70:

    まったく抵抗が無かった訳じゃない・・・。

    知らない男のモノを自分の中に受け入れるのだから。スキな人がいるのに・・。目を閉じると・・・、

    そこには京が居た…。

    涙がこぼれるのを必死に耐えた。
    私は笑顔で“姫”を演じた。

    2005-06-08 16:47:00
  • 71:

    感覚と言う物は麻痺する物で、“平気だと思えるようになるもんだな”
    そう思った

    身を削る思いで稼いだお金・・・。

    京に会いたい・・。

    2005-06-08 16:48:00
  • 72:

    そのまま終電で夜の梅田に出た。
    京と待ち合わせをし、店に向かった。

    『セクはちゃんと辞めて家でおとなしーしてたか?』「うん。」

    2005-06-08 16:49:00
  • 73:

    店が終わり送り出しの時がきた。
    タクシーに乗り込む直前
    覚悟を決めた。
    「京・・・」
    『うん?』
    「別れてほしいねん」
    私は精一杯笑った。

    2005-06-08 16:50:00
  • 74:

    『・・・は?何言いだすねん!!ずっと傍におる言うたやんけ!』
    タクシーのドアが閉まり、京が遠くなる。
    私は泣かなかった。

    私が伝えたかった言葉は別れなどではなかった筈だ。
    でも、他の男に抱かれながら彼女でいたいなど、願ってはいけない。

    2005-06-08 16:51:00
  • 75:

    04/8/2 13:41
    ☆少し内容を中断して、書きたい事と言うか、報告があります。京との事はノンフィクであり、現在進行形だったのですが。さっき別れを告げられました。私の真っすぐさが彼にとって辛くなる結果を招いたそうです。『俺と出会わなければ、もっと違う道があったはず』だと。引き止めても彼は別れる事を取り消さなかった。

    2005-06-08 16:52:00
  • 76:

    私自身、今どうしたらいいか分からなくなっています。ソープにいった事、彼に出会って恋をしたこと、全部後悔していません。
    むしろ感謝の気持ちでいっぱいです。辛いけど、時間をかけて小説を書きあげたいと思います。私は今、気が狂いそうですが、彼は彼なりに苦しんだ結果なので。受け入れました。

    2005-06-08 16:53:00
  • 77:

    私と彼の別れるまでの事もすべて最後まで書きます。別れた今、これから感情がどう変化するのかは分かりませんが、彼から貰った愛情や思い出をゆっくり形として残して行きます。
    自分事ですいません?
    私の顔は泣き過ぎて今、見れたもんじゃない笑。
    これからはもっと強くなります、彼を見返すくらいイイ女になります。絶対幸せになる!!って決めました。どうぞ暖かい目で見守って下さい?

    2005-06-08 16:54:00
  • 78:

    ウチに帰ると後悔が押し寄せた。
    “何やってんかな本間”

    自分自身を責めても何も変わらない事くらい分かっていたが
    “これで良かったのだ”
    と思うしかできなかった。 電話が鳴った。
    京からだ・・・。

    2005-06-08 16:55:00
  • 79:

    とにかく会って話そうと言われた。

    合わせる顔がなかったけど、京の為に頑張るって決めたんだから、ちゃんと気持ちを言わないと
    伝わらないし意味がない。

    2005-06-08 16:56:00
  • 80:

    節目を迎えていた。
    過去の事を話す日が来た。
    恐くはなかった。
    京を信じていたから。

    京が仕事明けに家にきた。『ちゃんと話してくれな分からん。』

    ーあぁ、この人は私をまだ理解しようとしてくれてるー

    2005-06-08 16:56:00
  • 81:

    ゆっくりと、言葉を選びながら私は切りだした。

    昔ホストに騙された事。友達に裏切られた事。
    自分には赤ちゃんが産めない事(省略したが私は子供が出来ない体らしい。)

    京はだまって聞いていた。

    2005-06-08 16:57:00
  • 82:

    「今、風俗で働いてるよ…」
    京は一瞬顔色が変わり、下を向いたまま私を見なかった。

    『何でそこまでするねん・・・何でや・・・。』

    京のつぶやいた言葉に、私は胸に何かが突き刺さった感覚がした。

    2005-06-08 16:58:00
  • 83:

    そして、18の頃の忌々しい出来事を話した。
    京は最後までだまって聞いてた。
    少し目が潤んだように見えた。
    「京…。私はっ…本命じゃなくていい…からねっ?……彼女作って…ほしいよ」私の目から大粒の涙がこぼれた。
    間髪入れず京が言った
    『彼女はお前じゃっ!!他の奴なんかどうでもええ!』
    力一杯抱き締めながら京がそう言った。

    「私はっ・・・苦しいよぉ」子供のように声をあげて泣いた。

    2005-06-08 16:59:00
  • 84:

    少し時間が経ち、大分落ち着いた。
    目が腫れてぱっちり二重は三重位になった笑。

    「京はママのように暖っかいっ☆」
    ぎゅう〜っとコアラのように京にへばりついてた。

    京はその日初めて笑った。そして21年間生きてきて、初めて
    『愛してる』
    と言われた。

    2005-06-08 17:00:00
  • 85:

    その日は本当に本当に幸せな日で、生まれて初めて体験する
    “愛し愛された日”
    になった。
    京は私を子供のように大切に抱き締め、
    『体しんどくないか?大丈夫なんか?・・・もう泣いたらあかんよ』
    と言っていっぱいキスをした。
    何度も何度も確かめ合った・・・。

    2005-06-08 17:01:00
  • 86:

    しばらくして私はサイトで一人の女の子と出会った。
    スレの内容は、悩みや大好きな気持ちを書き込みするモノだった。
    そこで、一人の女の子
    “のんちゃん”(もち仮名です☆)と出会う。
    のんちゃんは、彼の気持ちが分からないと迷い悩んででいた。
    私はその時、精神的なものから、他人に優しくできる状態では無かったが、
    その子をほっとけなかった。

    2005-06-08 17:02:00
  • 87:

    私は出来る限りの知識で、のんちゃんにアドバイスをした。
    そして、のんちゃんと直?を始めた。
    私達は写メでしか顔を知らなかったが、私が迷った時、京と喧嘩して別れると言った時、本気で話を聞いてくれた。
    私ものんちゃんが辛い時、悲しい時は励ました。

    2005-06-08 17:03:00
  • 88:

    嬉しかった。私みたいなちっぽけな人間でも、誰かを励まし導いてあげれるのだと・・・。
    しばらくして、のんちゃんが彼と両思いになったのだと聞いて、自分の事のように嬉しかった。
    のんちゃんは今、その彼と愛し愛された日々を送っているのだろう。

    私はのんちゃんに感謝している。省略して書けなかったが、私は彼女が居て救われた。

    ーこれも一つの愛のカタチー

    2005-06-08 17:04:00
  • 89:

    ソープで働きだした私は、精神的に辛くなる事もなく、安定していた。
    愛する人がたくさん出来たから・・・。
    京、のんちゃん、8年間毎日一緒に居た友達。

    私は家庭環境には恵まれず愛を知らなかったが、たくさんの愛のカタチを学んだ。
    一番幸せな時期だっただろう・・・。

    2005-06-08 17:04:00
  • 90:

    京とも順調だった。
    風嬢になっても京は私をとてもとても大事にしてくれた。
    お店に行った日は2時頃からラストまで居て、近くの喫茶店で待ち一緒に帰る。
    だけどいつからか私は、京のお客さんに罪悪感を持ち始めていた。

    2005-06-08 17:05:00
  • 91:

    仕事は順調だ。指名客も付き始め体力的にも辛くなくなってきた。
    ただ、お客のモノが入ってくる時だけは違和感が頭から離れず、私は京を想い目を閉じるのだった。
    京の顔、指の動き、吐息全て・・・。
    お客は京の代わり。
    そうじゃなきゃ私は私で居られない。
    ーせつない・・・苦しいー

    2005-06-08 17:06:00
  • 92:

    “京、苦しい・・。”
    私は京の前では必死に笑顔を作った。
    “心配かけちゃダメた”
    私はその思いで必死だった。
    私は京によくこう言っていた
    『例え騙されてたとしても私が騙されてないと思えばそれもまた真実』と。
    『ここまで人を愛する事が出来て私は幸せだ』と・・。

    2005-06-08 17:07:00
  • 93:

    私は仕事で出勤してから、終わる時間まで休憩なく働いていた。

    だけど、稼いでも稼いでもお金がない・・・。
    その頃には毎日仕事が終わると京のお店に行ってたから・・・。
    私は間違ってたのだろうか…?

    2005-06-08 17:08:00
  • 94:

    私には、勝手に自分の中で決めた暗黙のルールがあった。
    《出勤前には電話ではなく、メールをする。(寝てる時間だろうから)
    京が休みの日には自分からはメールも電話もしない。嫉妬心は出さない。
    干渉や束縛ももちろんしない。
    仕事の事には口出ししない・・・。》
    “いい女”でありたかった。

    2005-06-08 17:09:00
  • 95:

    そんな私でも幾度か別れを考えた事もあった。
    まだ私が京に不信感を持つ前の事…。

    京は休みの日の殆どを私に使った。
    お店で何十万とお金を落とす子ですら京と休みを一緒に過ごす事はない。
    連絡すらつかない。

    2005-06-08 17:10:00
  • 96:

    優越感など持てるはずもなく、
    私が居たら京はお客さんの為の時間を作れない。
    仕事の邪魔になっている気がして、
    離れるべきだろうと考え始めた。

    京はそんな私にいつも
    『お前が一番しんどい思いをしてるんやから』
    と頭を撫でてくれた。

    2005-06-08 17:11:00
  • 97:

    私は心の底から京を信じてた・・・。愛してた。
    だからこそ辛くなる時期もあった。

    Hをする度ソレは増す。
    自分が“風嬢”だから…。
    いつもそれが引け目に感じた。
    京にソレを言うと怒られるから必死に心の底に沈めた。

    2005-06-08 17:12:00
  • 98:

    私はいつもお客相手には濡れない。
    だけど京と居る時は一緒に居るだけで濡れてた。
    体は正直やわ。

    お店の中。いつも私と京は仲良し。
    誰にも見つからないように何度もキスもした。
    強引に甘く・・。
    京のいぢわる☆
    ドキドキする…。

    2005-06-08 17:13:00
  • 99:

    私の日課は出会ったばかりから現在までの、
    京からのメールを見返す事。
    “会いたい”とか
    “ゴハン作って待ってて”“雪弥これ以上可愛くならんといて”
    ー京・・・甘い言葉吐き過ぎっ?ー

    でも、幸せな時間の一つ。初めて家に来た日を思い出すから。

    2005-06-08 17:13:00
  • 100:

    それは出会ってから何日か経った時。
    お互いスキだって自覚済みだった。
    京からメール
    “仕事明けおうち行くね”
    やったぁ、会えるんだっ嬉しいな〜。
    私はくすぐったい気持ちでイッパイ。

    京が家に来た。私が作ったゴハンを一緒に食べて、時計を見ると昼の2時を回っていた。

    2005-06-08 17:14:00
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