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<勿忘草>
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1:
海◆Ndg8H6UwpQ
━勿忘草(ワスレナグサ)━
春から夏に紫色の小さな花ビラをつける。
《花言葉》
私を忘れないで。2007-04-16 03:53:00 -
61:
海◆Ndg8H6UwpQ
『何お前!キャバ嬢?』
『キャバクラではないけど、そんなもんかな。今日は休みやけど』
『ふーん。久しぶりに飲み行くか?暇?』2007-06-07 01:30:00 -
62:
海◆Ndg8H6UwpQ
アツコは美容室の予約をしていた為、居酒屋で会う約束をしその場を離れた。
予想外に時間がかかり、美容室を出た時には周りは真っ暗になっていた。約束をしていたチェーン店の居酒屋に急いで向かう。
『アツコ!こっち!』2007-06-07 01:38:00 -
63:
海◆Ndg8H6UwpQ
席につくと、見覚えのないマサノブに雰囲気の似ている男が座っていた。
『会った事ない?ユウキやで!俺の相棒やから』
『アツコちゃん話は聞いてたでぇ!!』2007-06-07 01:43:00 -
64:
海◆Ndg8H6UwpQ
ユウキの第一印象は、遊んでそう。マサノブと似ている。アツコも話しやすく会話は弾み、お酒もペースも早まる。
『俺さ。アツコの事、好きやったのになぁ』
酔いのまわったマサノブが昔の話をはじめた。2007-06-07 01:47:00 -
65:
海◆Ndg8H6UwpQ
『そうそう。アツコちゃんにちょっかい出してキレられた。って落ち込んでたんやでコイツ』
アツコは初めて聞いた話に驚いた。アツコも昔、マサノブが好きだった。
女好きのマサノブに気持ちを伝えられず、ある日酔ったマサノブに体を求められ答えてしまった。それ以上好きになるのが怖くなり、アツコはマサノブと距離を置くようになった。
それからお互いに恋人が出来るまで会わなかった時期があったのを思い出す。2007-06-07 01:56:00 -
66:
海◆Ndg8H6UwpQ
『はは。アタシもだよ!そんな事もあったよね』
いつの間にか恋愛感情なんて忘れてしまう程、消えてしまう。 辛かった思い出も時間の為か笑い話なり、3人の会話は予想以上に盛り上がった。2007-06-07 02:01:00 -
67:
海◆Ndg8H6UwpQ
あっという間に時間は過ぎて、アツコはタクシーを拾いに大通りに歩く。
『もう大丈夫なん?』
マサノブがアツコの顔を覗き込む。アツコは何も言わずに頭を縦に3回振る。 タクシーにそのまま乗ると手を振り家路についた。2007-06-07 02:08:00 -
68:
海◆Ndg8H6UwpQ
アツコの1人で暮らす狭い1ルームの部屋は、まるで鉢植えに入れられた花のように、アツコを束縛して、逃げ出さないように圧迫する。 でも、それで良かった。アツコにとって居場所であり、誰にも邪魔されない確実な場所。
そのまま布団に潜り込むとすぐに眠りについた。2007-06-07 02:16:00 -
69:
海◆Ndg8H6UwpQ
―――――狭いベランダに綺麗に並べられた鉢植え。お気に入りだった赤いぞうのジョウロ。2007-06-07 03:25:00 -
70:
海◆Ndg8H6UwpQ
光が反射し、水がキラキラと輝きながら土の上に落ちていく。
――洗濯物の匂い。それはお母さんの匂い。手を頭の上に延ばしながら鼻歌を歌う。顔は見えないがきっと笑っているに違いない。2007-06-07 03:28:00