小説掲示板入道雲のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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入道雲

• 1:

  葵◆b1qihQ6g6g

  自分の嫌いなところならいくらでもあげられる。
  小さな目が嫌い
  低くて丸い鼻がきらい
  厚ぼったい唇も、まん丸の輪郭も、他にももっともっとたくさんあるけど。

  2007-03-30 09:54:00
• 2:

  名無しさん

  自分の好きなところなんてひとつもあげることはできなかった。
  あの夏君に逢うまでは

  2007-03-30 09:58:00
• 3:

  葵◆b1qihQ6g6g

  大学にいくため京都から上京してきて、一年目の夏。
  東京の夏は京都よりすこし乾燥していて、だけど人々の発する熱気はハンパなもんじゃなくて。
  あたしはその空気に気圧されながらも、乗り遅れまいと必死だった。

  2007-03-30 10:03:00
• 4:

  葵◆b1qihQ6g6g

  昔から人付き合いは苦手だった。
  でも臆病者のあたしは、誰かと群れてなきゃ不安で。ただなんとなく一緒にいるだけの"友達"をつくるのは得意だった。

  2007-03-30 10:28:00
• 5:

  葵◆b1qihQ6g6g

  人より秀でたとこなんてなかったあたしはきっとひきたて役にはぴったりだったんだ。
  ニコニコ笑ってさえいれば誰かしらがいつも隣にいてくれた。

  2007-03-30 22:05:00
• 6:

  名無しさん

  京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい京都金に細かい

  2007-03-31 00:14:00
• 7:

  葵◆b1qihQ6g6g

  だから遊びにもよく誘われた。
  自分より可愛い子はきっと隣におきたくないから、だからあたしを誘うんだろうと思いながらもあたしは誘いを断ることはほとんどなかった。
  ただ一人になるのが怖くて。
  上辺だけでもいいから他人と繋がっていたかった

  2007-03-31 21:19:00
• 8:

  葵◆b1qihQ6g6g

  だから、君に、出会えた。

  2007-04-01 01:55:00
• 9:

  葵◆b1qihQ6g6g

  大学のテストが全て終わった日の午後、あたしは家で解放感を感じながらダラダラしていた。
  これから始まる夏休みが、楽しいものになることを祈りながら。

  2007-04-01 01:58:00
• 10:

  名無しさん

  京都人ブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラクブラク

  2007-04-01 16:55:00
• 11:

  葵◆b1qihQ6g6g

  少しうとうとしだしたときにｹｰﾀｲがなった。
  着信表示は-玲奈-
  『もしもし-』
  『あっﾐﾕｷ今日暇!?』
  いつもながら騒がしい声が受話器の向こう側から響いてきた。
  

  2007-04-01 21:17:00
• 12:

  名無しさん

  主うざいから出ていけうざいから

  2007-04-01 21:41:00
• 13:

  名無しさん

  『ひまやで。あ、でも…』
  『じゃあ桜屋に』

  2007-04-19 16:39:00
• 14:

  名無しさん

  『ひまやで。やけど…』
  『じゃあ"藍倉"に8:00ね!!ばいばーい』
  
  そして電話は切られてしまった。

  2007-04-19 16:42:00
• 15:

  葵◆b1qihQ6g6g

  いつもながら強引で。
  正直面倒だったけど、そんなこともいえない。
  しぶしぶおきあがるとあたしは外出の準備をはじめた。

  2007-04-20 13:58:00
• 16:

  葵◆b1qihQ6g6g

  寝転がってたおかげで髪はぐちゃぐちゃだし化粧もくずれかけ。
  少し考えてあたしはシャワーを浴びることにした。

  2007-04-20 18:28:00
• 17:

  葵

  熱いシャワーが心地いい。
  ざっと浴びて髪を乾かし、鏡に映る自分をみつめる。

  2007-04-22 00:34:00
• 18:

  葵

  やっぱり
  ー綺麗じゃないー
  ため息をついて下をむいた。
  それでも20年近くこの顔でやってきたんだ。

  2007-04-28 01:49:00
• 19:

  葵

  鏡をみてへこむのはもう習慣だ。
  そこからはなんとか気持ちを持ち直そうとするより、ため息ひとつついて考えるのを止めてしまった方が立ち直りが早いというのも自分でわかっている。

  2007-04-28 01:53:00
• 20:

  葵◆b1qihQ6g6g

  だから。
  はあ。と軽いため息をついたあとあたしはすぐにメイクを始めた。
  

  2007-04-28 01:55:00
• 21:

  葵

  少しでも綺麗になれますように。
  願いながら顔をつくる。大袈裟に聞こえるだろうけれど本当のこと。
  
  約一時間後鏡の中には別人と化したあたしが移っていた

  2007-05-12 05:35:00
• 22:

  葵◆b1qihQ6g6g

  といっても、すごい美人になったわけじゃない。冷静にみて下の上クラスの顔だと思う。
  けれど素顔が素顔だから。変化した割合としてはすごいものがある、というだけのこと。

  2007-05-12 05:42:00