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━真夏のメリークリスマス━

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  • 1:

    れん?

    約束守れたね。クリスマスだよ。ずっと一緒にいたいよ…

    2007-03-29 06:08:00
  • 2:

    れん

    2004年 春 
    れんと哲也は出会った。  
    れん 22歳 
    哲也 24歳

    2007-03-29 06:12:00
  • 3:

    名無しさん

    出会いは、ナンパ。れんはその頃、ミナミに出てはナンパ待ちばかりをしていた。 
    その日、れんは友達のゆきとミナミに出て哲也と誠にナンパされ四人でカラオケに行った。

    2007-03-29 06:15:00
  • 4:

    名無しさん

    二人が恋に落ちるのに、時間はかからなかった。  しかし、れんには秘密があった。 
    れんは、親の借金を返す為に援助交際をしていたのだ。

    2007-03-29 06:18:00
  • 5:

    名無しさん

    その事は、ゆきも知らなかった。れんは親にも誰にも内緒で援交をしていたのだ。 

    今日も親父に抱かれる…

    2007-03-29 06:20:00
  • 6:

    名無しさん

    「アナルにさせてくれたら、プラス3万円払うよ。」「…いいよ。」 

    何人の男達に抱かれただろう。

    2007-03-29 06:22:00
  • 7:

    名無しさん

    毎週、田舎の実家にお金を送る。 

    「いつもごめんね。でも、大丈夫なの?」
    「大丈夫!大阪のキャバクラは時給がかなりいいんだから。」
    親にはキャバクラで働いてると言っていた。

    2007-03-29 06:24:00
  • 8:

    名無しさん

    私だって、ブランドも欲しいし、服だって欲しい。爪だって髪型だってキレイにしたい。キャバクラの給料じゃ、仕送りしたら自分のお金が全然残らない。

    2007-03-29 06:26:00
  • 9:

    名無しさん

    そして、援助交際を選んだ。 
    一回5万円+α。

    2007-03-29 06:29:00
  • 10:

    名無しさん

    父から電話があった。 
    「取り立てがうるさくて。もう少し、仕送りを増やせないか?」

    2007-03-29 06:31:00
  • 11:

    名無しさん

    私は父の借金を返す為に、一人大阪に出てきたのだった。 

    2007-03-29 06:34:00
  • 12:

    名無しさん

    初めは風俗とかは考えられなくて、キャバクラで働いていた。その時出会ったのが ゆき だった。   キャバクラの給料だけだと、自分のお金がほとんどない。 
    いつしか、援助交際を選んだ。

    2007-03-29 06:37:00
  • 13:

    名無しさん

    哲也とは毎日、メールや電話をしていた。二人はいつのまにか恋に落ちていた。 
    今日も知らない男に抱かれる。

    2007-03-29 06:38:00
  • 14:

    名無しさん

    汚い体……

    哲也…哲也はこんな私でも好きだと言ってくれる?

    2007-03-29 06:42:00
  • 15:

    名無しさん

    誰も私の秘密を知らない。誰かに聞いて欲しい。  でも、本当の私を知ったら、みんな私の周りからいなくなるんだろうな。

    2007-03-29 06:44:00
  • 16:

    名無しさん

    毎晩、泣いていた。お風呂場で体を痛い位洗って、時には吐いた事もあった。 
    まだまだ借金は終わらない。

    2007-03-29 06:46:00
  • 17:

    名無しさん

    淋しさを紛らわす為に、ゆきとミナミに出ていた。 はっきり言って容姿には自信がある。 
    声をかけてくる男なんてたくさんいるし、カッコいい男がいると、ホテルへと向かっていた。 

    2007-03-29 06:48:00
  • 18:

    名無しさん

    イケメンとHをする事で、親父達の事を忘れ、体をキレイにするつもりで、抱かれていた。 

    男はただやりたいだけ。

    2007-03-29 06:52:00
  • 19:

    名無しさん

    いつしか、男という物が信じられなくなり、好きだとかいう感情がなくなっていた。 

    そんな時、哲也と出会った。

    2007-03-29 06:53:00
  • 20:

    名無しさん

    カラオケで気分よく酔った私は、哲也に 
    「今日は帰りたくないな。」と言った。 
    「じゃあ、二人でどっか行こっか。」

    2007-03-29 06:55:00
  • 21:

    名無しさん

    この男もやりたいだけか。 
    二人はラブホに入った。 
    「シャワー浴びてくるね。」

    2007-03-29 06:56:00
  • 22:

    名無しさん

    お風呂から出て、私は裸で哲也のいるベットに向かった。 

    「服、着なよ。」

    2007-03-29 06:57:00
  • 23:

    名無しさん

    唖然としている私に、哲也はバスローブを持ってきて、着せてくれた。 

    「お前、すごい泣きそうな顔してんで。」

    2007-03-29 06:59:00
  • 24:

    名無しさん

    私はその言葉を聞いて、泣き出してしまった。今までたまっていた物が溢れ出す位に大泣きしていた。 

    その間中、哲也はずっと優しく抱いてくれていた。

    2007-03-29 07:03:00
  • 25:

    名無しさん

    泣きやみかけた頃、哲也が「なんか辛い事があったんやな。でも、男に抱かれたからってそれを乗り越えられるもんやないんちゃうか。」と言った。

    2007-03-29 07:05:00
  • 26:

    名無しさん

    それを聞いて、泣き止みかけていた私はまた大泣きしてしまった。 
    「ごめん!もう何にも言わへんから、泣きたいだけ泣け。」

    2007-03-29 07:07:00
  • 27:

    名無しさん

    大阪に来てもうすぐ一年。こんなに男の人に優しくされたのは初めてだった。 
    近寄ってくる男は、みんな体目当て。セックスし終わったら、足早にホテルを出て行き、それから二度と会う事もない。

    2007-03-29 07:10:00
  • 28:

    名無しさん

    どれ位泣いただろう。 
    おもいっきり泣いて、泣き止んだ頃、 
    「顔、パンダになってんで。化粧治ししーや(笑)」
    私と哲也は鏡を見て爆笑していた。

    2007-03-29 07:15:00
  • 29:

    名無しさん

    この人は、他の男達とは違う。こんなに優しい人に出会えたのは初めて……… 
    しばらくして、私達はホテルを出た。

    2007-03-29 07:17:00
  • 30:

    名無しさん

    「じゃあ、気を付けて帰れよ。」そう言って、哲也が振り返った時、私は無意識に
    「連絡先教えてよ。」と言っていた。

    2007-03-29 07:19:00
  • 31:

    名無しさん

    「なんかあったら連絡しておいで。俺でよかったら話聞くし。」

    そうして哲也は去っていった。 
    とっさに、自分から番号を聞いた事に私は驚きしばらくその場でぼーっと立っていた。

    2007-03-29 07:21:00
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