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RE:PLAY
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1:
あい
痩せた背中に震える肩。
「今日も明日も愛してる。」
そー誓って死んでったアンタを私は忘れらんないでいる。2007-03-21 00:30:00 -
2:
あい
ストロボが視界の邪魔をする。
重低音がフロアを揺するたび心拍数が跳ね上がってhighになる。
虚ろな目をして笑ってる彼女の頭の中はきっとここにいない。2007-03-21 00:34:00 -
3:
あい
煙草をくわえたままヨダレを垂らして必死にリズムを刻んでる彼の頭ん中もここにはいない。
今日は楽しい楽しいパーティーだ。2007-03-21 00:38:00 -
4:
あい
「レイラ」
耳なじみのある声に振り向くと、そこにはアズサがこれぞヒモな男にもたれて笑ってた。
開始30分にしてそこまでの仲になれるアンタを私は尊敬するよ。2007-03-21 00:41:00 -
5:
あい
アズサの男を見る目の無さはずば抜けてて仲間内でも一番だ。
元カレはホストで結果3カ月もしないうちに彼女はソープ嬢になっていた。散々泣いてわめいたのち120万の借金と共に彼は消えていった。2007-03-21 00:46:00 -
6:
あい
死に物狂いで働いて返したらしーけど、男のために背負った借金は総額350万になる。
返しきったってのが逆にすごいけど、懲りてないのがもっとすごい。2007-03-21 00:50:00 -
7:
あい
アズサをそーまでさせる男達の共通点は、痩せてて、襟足が長くて、二重で、薄い男。
もちろん隣のひも男もガッチリその通りだ。
「アズサ、ダメだよ。」2007-03-21 00:53:00 -
8:
あい
少し冷たく言い放つ。
アズサの保護監視官として任命されてる私は彼を当然排除しなければならないのだ。
「えーなんで?かっこいーし超優しいんだよ?」2007-03-21 00:57:00 -
9:
名無しさん
おもろそう?がんばれ?
2007-03-21 00:57:00 -
10:
あい
アズサは多分バカで、だからしゃべり方もすごくバカだ。
「アズサ」
少し低めに言う。
「…わかったよ。」2007-03-21 00:59:00 -
11:
あい
しょげながら腰に回された手を払うアズサに男は会話の趣旨を把握したようだ。
「え?何それ!!意味わかんないんだけど?」
テンパる男に向かい、大きな瞳をしたアズサがこー言った。2007-03-21 01:05:00 -
12:
あい
9さんありがとー?
頑張ります?2007-03-21 01:06:00 -
13:
あい
「なんでわかんないの?レイラがそー言うんだからそーなんだよ?」
疑いを知らない真っ直ぐな目。
アズサはバカだから、私をバカみたいに信じてる。2007-03-21 01:08:00 -
14:
あい
「は?何それ。気持ち悪っ」
そー言ってひも男はブラックライトの中に溶けて行った。
「なんで〜?」
口をすぼめながら怒るアズサは相当かわいい。なんでこんなにかわいいのになんでこんなにバカなんだろう。2007-03-21 01:11:00 -
15:
あい
「お疲れさーん」
少しかすれた声の主はキッド。
このパーティーの主催者。
「キッドじゃーん!」
さっきの憂鬱を吹き飛ばすかのようにアズサが笑う。アズサはすんごいバカだけど、すんごいいいやつで、すんごい好きだ。2007-03-21 01:15:00 -
16:
あい
「何お前らもしかしてシラフっすか?やめてよねーそーゆーのさぶいから!」
キッドが茶化しながらアズサの顔を撫でる。
「VIPに来いよ!いーネタあんだよ。レイラ好みの葉っぱ特別に仕込んだんだよ!」2007-03-21 01:18:00 -
17:
あい
アツシがSを差し出す。
「目定まってないよ?なかなかださいね。」
私はその手を払いのけガンジャを探す。
「いーじゃん!!今日は無礼講だから目飛んでてもいーのー!」2007-03-21 01:24:00 -
18:
あい
アツシはSをアズサに渡し、そばにあったテキーラを飲み干した。
「これ切れ目どーなる?」
アズサはすでにキメる気満々でキッドやその周辺に聞きまくってる。2007-03-21 01:28:00 -
19:
あい
いくら探してもガンジャがない。
「ガンジャは?」
アツシの彼女のユキが呂律を難しくして無くなったと言った。
「じゃぁあたし帰る。」2007-03-21 05:47:00 -
20:
あい
私はアズサに目もくれず出口へ向かった。
「待てよ!!ほかなんでもあるし、そんなふてんなよ!!」
アツシが彼女をかばうように引き止める。いーねそーゆーの。うらやましいよね。2007-03-21 05:50:00 -
21:
あい
「ガンジャ以外はいらない。」
アツシのロンパってる目を見つめ私は再び出口に向かった。
「もーいーじゃん」
多分声的によーすけだと思う。アツシをあやし、また騒ぎ出した。2007-03-21 05:53:00 -
22:
あい
私はガンジャ以外やらない。
ガンジャが合ってるとか、ガンジャの飛び方が好きとかそんなんじゃない。
ただ、ほかが怖いから手を付けれないでいるだけ。2007-03-21 05:55:00 -
23:
あい
私はビビりだ。
そのくせ中途半端に関わって、いい気になってる。
それがいつかバレてしまう事を最大に恐れている。2007-03-21 05:57:00 -
24:
あい
私は弱い。
だから強さに憧れる。
そーなりたいと願う。
けど内容の無い私の強さなんて見せ掛けにしか無かった。
それどころか、今ソレによって私は怯え、震えている。2007-03-21 06:00:00 -
25:
あい
視点が落ち着かないアツシなんかよりダサい。
気分がクラブから紛れた私はロッカーから荷物を出し、外に出た。
外は26時のせいで真っ暗だ。2007-03-21 06:03:00 -
26:
あい
(さむ…これからドコ行こう。)
3月中旬にしては寒すぎる外が変にリアルで、今までの空間を否定していた。
(アズサどーしょっか。まだキマってんだろーなー)2007-03-21 06:05:00 -
27:
あい
「大丈夫。知ってる。後で謝るから。」
私はなるべくキッドの目を見ないように言った。
「アズサだけどオレらどーせ朝までだし、あれ切れ目微妙に悪いから持って帰るわ。」2007-03-21 06:12:00 -
28:
あい
「ありがとう。」
思わず口角が上がる。
キッドはゲイだ。
だからアズサを任せるのに一番適任者だ。2007-03-21 06:15:00 -
29:
あい
私はキッドに手を振り、見送った。
キッドは再び音の中に消えてった。
私はキッドが好きだと思う。2007-03-21 06:17:00 -
30:
あい
キッドがゲイだと知ったのは、彼への感情が抑えきれず、想いを告げた時だった。
彼は申し訳なさそうな顔で自分は変態だと言った。その時、自分の甘い考えのせいでキッドを傷つけてしまったと酷く後悔した私はまだ若かったんだと思う。そして今もなお諦めきれずにいる私もまだ若いんだと思う。2007-03-21 06:21:00 -
31:
あい
(…ラーメン食べよ)
とりあえず腹が減っては戦が出来ないからラーメンを食べる事にした。
私は風俗街にある行き着けのラーメン屋へ進んだ。2007-03-21 06:24:00 -
32:
あい
「だねー。でも一応まだ出席足りてるから大丈夫だよ。」
そんなに仲良く無いから正直困る。
「てか髪そんなんだったら来れないじゃん!爪もー!」2007-03-21 06:28:00 -
33:
あい
お前は生活指導の先生かよ。
「てか何してんの?」
あんたみたいなみてこバリバリの女の子が来ていー土地じゃねーよ。
「え?レイちゃんこそ何してんのー?」2007-03-21 06:31:00 -
34:
あい
「クラブで友達とケンカしてダルいからラーメン食いに来たんだよ。」
「そーなんだー。おいしーのそこ?」
「不味いけど好きだから食いたいの。てか何してるか知らないけどバレたくなければシャシャって声なんかかけんなよ。じゃぁね」2007-03-21 06:33:00 -
35:
あい
あーもー最悪私。
でもなんかムカつくんだもん。仕方ないじゃん。あーゆーの嫌い。
なんでかは知らないけど、なんでもうまくやり過ごして生きていけてんのがムカつく。ひがみ丸出し。ダサ。2007-03-21 06:36:00 -
36:
あい
あゆちゃんは少しイラっとした様子で人混みに消えてった。
私は目的地につきあんま旨くないのになんか旨いラーメンをひたすらすすった。2007-03-21 06:37:00 -
37:
名無しさん
おもろい?書いてぇー??
2007-03-21 10:49:00 -
38:
あい
40さんありがとです?
2007-03-22 06:17:00 -
39:
あい
(…これからどーしよ)
始発までまだ二時間はある。
「ありがとーございましたー。」
仕組まれた感謝の言葉に店を追い出された。とりあえずベタに漫喫でも行きましょうか。2007-03-22 06:20:00 -
40:
あい
店を出ると、やっぱり寒くてミニスカを後悔した。
「レイラ」
聞き覚えのない声にハッとした。声の方向を探すと知らない男がこっちをみて手を振っていた。しかもだいぶ笑顔で。2007-03-22 06:23:00 -
41:
あい
私はとりあえず無視して漫喫へと歩いた。
(ダレだよ。)
「ちょ…待てよ!!ってキムタクぶってみたけどどう〜?うまくない?」
限りなくアズサと同じ匂いを感じるのは気のせいか。私はなぜか振り切る気MAXだ。2007-03-22 06:27:00 -
42:
あい
「レイラ!!…ゴメン、ちょっとふざけすぎた。謝るよ。だから待って?」
前言撤回。アズサよりは素敵な脳みその持ち主らしい。私は早歩きってかもはや競歩をやめた。2007-03-22 06:30:00 -
43:
あい
「あんたダレ?」
多分最強に無愛想だと思う。
「チャカ。現役ガーデンです。」
にこにこしながらそー言うチャカの顔を私は一生忘れらんなくなるなんて想いもしなかった。2007-03-22 06:34:00 -
44:
あい
「なんであたしの事知ってるの?ここ最近ガーデンなんか行ってないしね。」
無愛想は続く。2007-03-22 06:36:00 -
45:
あい
「リュークからよく聞いてたんだ。鬼の無愛想レイラとアズサの伝説は!」
ずっとにこにこ。顔の筋肉鍛えすぎだろーが。2007-03-22 06:38:00 -
46:
あい
「そんなことより、明後日リュークが死ぬんだけどそれまでに顔見せてやってくんない?」
私達はとりあえずファミレスに行く事にした。2007-03-22 06:41:00 -
47:
あい
ガーデンってのは場末の風俗街にあるラブホの名前。
そこのオーナーがリューク喜多木。名前からしてうさんくさいのが丸わかりだ。2007-03-22 06:43:00 -
48:
あい
リュークはいくつかのソープランドを経営していて結構儲けている。
そんな中ガーデンは閉鎖していて、一般客はまるでいない。いるのは行き場に困ったミテコのはぶれ者ばっかり。2007-03-22 06:45:00 -
49:
あい
私の場合ましでただの反抗期の行く末がガーデンだった。
ほとんどの子はそーじゃなく、DVや借金によりリアルに家が無いヤツや、犯罪しまくって隠れてるヤツや、籍を売り実質上存在してない事になってるヤツや、やくざ予備軍とか様々な羨ましくない経歴を持っている。2007-03-22 06:49:00 -
50:
あい
キッドやアズサ、アツシに出会ったのもここだ。
みんなクレイジーだけどファミリーには優しかった。2007-03-22 06:51:00 -
51:
あい
もっともガーデンのルールを守れないクソなやつをリュークは選ばない。
ガーデンにいるのは、たくさん傷を持っていても誰かを傷付けるよーな事をしない、心の優しいヤツらばっかりだ。2007-03-22 06:54:00 -
52:
あい
私は家庭事情が整ったのもあり、最近ガーデンにはいない。
次々来る新しい子のためにも、生きる術を得たヤツらはみんななるべくはやくガーデンを出る。2007-03-22 06:56:00 -
53:
あい
アズサはキャバ嬢として一人暮らしをして自立。なかなかいー生活だ。
キッドはクラブイベントプロデューサー兼薬ディーラー。
アツシは一応ナンバーワンホスト。ユキと同棲している。2007-03-22 06:59:00 -
54:
名無しさん
この小説の淡々としたトコが好き??主がんばてね??
2007-03-22 10:01:00 -
55:
名無しさん
あげ
2007-03-22 20:04:00 -
56:
名無しさん
今日は書かないのかな?
2007-03-23 09:42:00 -
57:
あい
みんな新しい自分を始め、過去を乗り越えてる。
私はまだ過去にいる。
過去を乗り越えられないでいる。2007-03-24 00:22:00 -
58:
あい
最も、私にはみんなみたいに乗り越えるべき過去なんかない。
ただ自分を受け入れる事のできないまま中途半端な苦悩を受け入れてるだけだ。2007-03-24 00:25:00 -
59:
あい
57〜59さんありがとーございます?
また書いていくんでよろしくです?2007-03-24 00:27:00 -
60:
あい
そんな中途半端な私を同期の中で一番かわいがってくれたのがリュークだった。
お前が一番話のわかるヤツだとみんなにあてつけるかのよーに言うリュークはいつも笑ってた。2007-03-24 00:35:00 -
61:
あい
リュークとはたくさん話をした。
みんなが酔いつぶれてくたばってるのを背景にリュークはいつもいろんな事を教えてくれた。2007-03-24 00:37:00 -
62:
あい
闇金の仕組みや、ホストの営業のかけ方、薬の種類と内容、あんま旨くないのになんか旨いラーメン屋に、風俗の実情、スカウトの給料とかとりあえずいろんな事を教えてくれた。
2007-03-25 05:50:00 -
63:
あい
私はいつの日かみんなが寝静まり、リュークが話し出す瞬間を楽しみにガーデンに足を運んだ。
リュークはいつも穏やかに社会のリアルを紐解いてくれた。2007-03-25 05:53:00 -
64:
あい
そんなリュークが明後日死ぬ。
一大事だ。2007-03-25 05:53:00 -
65:
あい
恐らくその事実を知ってるのは私とチャカだけだろう。
そしてリュークは自殺するんだと思う。2007-03-25 05:55:00 -
66:
あい
「はじめましてレイラ。チャカって言う事はもー知ってるよね。」
育ちがいーハズの坊ちゃんがガーデンに入り浸り、リュークの死を見守っている。彼の信頼をこれほどまで受けるこの男に私は全神経を研ぎ澄ませた。2007-03-25 05:58:00 -
67:
あい
「‥‥」
私は無言で彼を見つめる。
「レイラは最もガーデンに似合わない女だが、最もガーデンが必要な女だとリュークはよく言ってる。」2007-03-25 06:00:00