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**パネル**
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1:
パネル*作者
「今までありがとう。さよなら。」
ありきたりすぎて、それ以上を読み取るのが難しい言葉で終わらせた。
一つ言葉がでたら、あふれてしまうから。
2年という時間はあまりに長くて、まとめあげることができない。2007-03-11 05:40:00 -
47:
パネル*作者
「涼、広告代理店の鈴木さんだ。」代表が口を開く。
一瞬代表と目が合ったが、視線をもう一度鈴木と呼ばれるその男に戻した。
緊張と微笑みを匂わせた表情で俺を見ていた。
「初めまして、鈴木と申します。伝説のホストさんですね!」2007-05-15 18:14:00 -
48:
パネル*作者
伝説?この男の最大のボキャブラリーか。
「メイクの涼です。伝説だなんて、一体何の話ですか?」
少しも笑いたくはないが、必要最低限の笑みだけなんとか作り出して、一言返した。
すかさず代表だ。2007-05-15 18:17:00 -
49:
パネル*作者
「ハハ、伝説のホストじゃなくて、これから伝説を作ってもらう男ですよ。」
代表の白々しい返しを聞きながら、羨ましいと少し思った。
代表は何よりもカネを愛している。
その愛情が代表という人間を完璧につくりあげている。
2007-05-15 18:23:00 -
50:
パネル*作者
それが何だか羨ましかった。
強い信念があることなのか、カネを愛せることなのか、一体何が羨ましいのか本当はよくわからないけれど。
ボンヤリと羨ましいと感じていた。
俺は、単なる代表の操り人形だから。2007-05-15 18:26:00 -
51:
パネル*作者
俺に与えられた唯一の居場所は、代表の庭にすぎない。
本当の主である代表に俺は逆らえない。
逆らってしまったら、皆が必要とする「涼」がこの世から消えてしまう。
俺が手にすることが出来た唯一の居場所に、俺はすがっていた。2007-05-15 18:32:00 -
52:
パネル*作者
「涼、鈴木さんが特別な情報をくれたんだ。ロイヤルビルのことで。」
俺が一番嫌いな、ぞっとするような笑顔の代表が続ける。
本当は視線をそらしたいのに、鈴木という男の手前、視線をそらすことも出来ずに耐え続けた。
2007-05-15 18:43:00 -
53:
パネル*作者
ロイヤルビル
それは異惑つきの物件だった。
ロイヤルビルは、夜の街の第一等地に聳え立つ巨大なビルだった。
真っ白であったであろうその外装の華やかさは今はもうない。2007-05-15 18:48:00 -
54:
パネル*作者
ロイヤルビルを管理していたのは、大富豪の個人だった。
ビルがたった当初は華やかなキャバレーが営業していたようだが、ある事件が起きてから営業が打ち切られた。
そのあと、テナントの募集はされることがなく、足を踏み入れた人間もいない。
その立地なだけに、ビルを買い取りたいという人間はあとを立たなかったものの、所有者は決して手放すことがなかった。2007-05-15 19:02:00 -
55:
パネル*作者
きらびやかに変化を遂げる夜の街で、ロイヤルビルだけが時代に取り残されていた。
ホストのキャッチや待ち合わせにはよく使われたが、12時を過ぎると不気味な雰囲気が強かった。
そのため、ロイヤルビルの存在は、その場にあってない、俺のような存在だった。
2007-05-15 19:05:00 -
56:
ゆいこ
読んでます☆完結目指して主さんのペースで頑張ってくださいね(^-^)
2007-05-16 10:49:00