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**パネル**

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  • 1:

    パネル*作者

    「今までありがとう。さよなら。」

    ありきたりすぎて、それ以上を読み取るのが難しい言葉で終わらせた。
    一つ言葉がでたら、あふれてしまうから。
    2年という時間はあまりに長くて、まとめあげることができない。

    2007-03-11 05:40:00
  • 107:

    パネル*作者

    見ず知らずの女性が突然店に現れて、逢ったこともない俺を指名する。
    誰かもわからない子が「サイトを見て連絡しました」なんて俺にメールをくれる。
    ホストである俺には日常茶判事だったけれど、普通に考えたらありえないことだ。

    2007-06-06 03:17:00
  • 108:

    パネル*作者

    同じ夜の世界でも、ホステスの「怜奈」にはめったにないことだろう。
    ホストと同じシステムがあったら、俺は怜奈にメールするだろうな、なんて想像して少し笑った。

    一人の部屋で笑うなんて久々だった。
    自分に居心地がいいなと思えた。

    2007-06-06 03:25:00
  • 109:

    パネル*作者

    略@「自分に居心地がいいなと思えた。」
    →そんな自分自身に居心地の良さを覚えた。
    に訂正。

    2007-06-06 03:30:00
  • 110:

    パネル*作者

    「涼」だと「怜奈」本人にすら誰にも知られず、話すことが出来たらと思った。
    なぜだろう。
    俺は「怜奈」という女性を全く知らないのに。
    …あぁ、そうか。

    2007-06-06 03:33:00
  • 111:

    パネル*作者

    俺は、女よりも女の気持ちがわかる男―だったよな。
    勝手に心がシンクロしてゆく。

    2007-06-06 03:37:00
  • 112:

    パネル*作者

    女性に持ちかけられる悩み、女性が陥りやすい罠、気持ち、行動、状況、変化、パターン…

    女性がそうであるように、男である俺も、「怜奈」という逢ったことも女性に依存しようとしていた―
    夢を託して、自分の支えにして、理想を押し付けて…

    2007-06-06 03:42:00
  • 113:

    パネル*作者

    突然、笑いが消えた。
    理想…
    あの頃の俺も今と同じだったんじゃないか?
    「彼女」に理想の―を押し付けた。

    2007-06-06 03:45:00
  • 114:

    パネル*作者

    それが、「彼女」を傷つけ、苦しめたんじゃないか…結局、俺はここに戻ってくる。
    「涼」の中から俺が消えない限り、俺は「彼女」を思い続けるのだろう。
    出ない答えに苛立ち、悲しみ、傷つき、ますます俺の居場所はなくなっていくのだろう。
    でも、もう一度、「彼女」にあいたい。

    2007-06-06 03:49:00
  • 115:

    パネル*作者

    携帯の画面には知らないアドレスが映し出されていた。
    「何を考えていますか?」
    本文にはたった一言そう書かれているだけだった。

    2007-06-06 18:56:00
  • 116:

    パネル*作者

    アドレスに心当たりはなかった。
    昨日の夜のことをここ1週間程度を振り返ってもこんなことを送って来そうな女性は思い出せなかった。
    誰なのだろう。
    そして、何を考えていますか?ということはいったいどういうことなのだろう。

    2007-06-06 19:05:00
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