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アンナノヒヨコ
-
1:
アンナ
慌ただしく仕事に行く支度をするいつもと変わらない私の日常。
胸ポケットにはいつでもヒヨコがいるんだ
2007-02-16 06:12:00 -
2:
アンナ
遅刻ギリギリはいつもの事で騒がしく賑わう夜の街をヒールで猛ダッシュする私
「゛アンちゃん゛」
ヒヨコの声が聞こえた気がして私は足を止め振り返る2007-02-16 06:21:00 -
3:
アンナ
「気のせいか…」
一人呟き、現実に戻ると何故か笑顔がこぼれた
ヒヨコ元気にやってる?2007-02-16 06:27:00 -
4:
アンナ
ヒヨコと出会ったのは突然でとても偶然だった。これを運命っていうのかな?
2007-02-16 06:32:00 -
5:
アンナ
中学の頃学校をサボっては当時付き合っていた彼氏の家に転がり込んでいた私。決して真面目とは言えない私は"真面目"と地元では有名な中学の校風や生徒に馴染めず友達はいなかった
2007-02-16 06:42:00 -
6:
アンナ
ピーンポーン"
その日も朝、家を出ると学校には向かわず和也(当時付き合っていた彼氏)の家にきていた。何度チャイムを鳴らしても出てくる様子はない。2007-02-16 06:50:00 -
7:
アンナ
携帯なんて持たせてもらえなかった中学時代。
「また朝帰りか?」一人考えながらドアの前に座り込んで和也の帰りを待った。
カッカッカッ…
数分後アパートの階段をのぼってくる足音がしスッと立ち上がった2007-02-16 06:58:00 -
8:
アンナ
見ると隣の中学の制服を着た女の子がこっちを見ていた。これがヒヨコ
アパートの住人か…ヒヨコに気にもとめずまた座り込んだ。
「あんた誰?」2007-02-16 07:02:00 -
9:
アンナ
私が座り込んだと同時にヒヨコが話し掛けてきた。
いきなりなんだこいつと思いながら「ここに住んでる奴の彼女やけど」そう言って玄関のドアを指差した2007-02-16 07:05:00 -
10:
アンナ
するとヒヨコはポケットから携帯を取出し誰かに電話しだした。
「…お前また女作りよったな!すぐ帰ってこんかい」
ヒヨコの怒鳴り声にびっくりした私は目を丸くしてヒヨコをキョトンと見ていた2007-02-16 07:08:00 -
11:
アンナ
電話を切るとヒヨコは私に近づいてきて座り込んだ。
「あたしも和也の女やねんか。」
さっきはヒヨコの怒鳴り声にびっくりして和也に股かけされている状況に気付かなかったがヒヨコが冷静にそう言った瞬間涙がこぼれた2007-02-16 07:14:00 -
12:
アンナ
「よしよし…」
何故かライバルのはずのヒヨコに頭をなでられ慰められる私。
「大丈夫やで。和也にはミッチリ修羅場味わせたる」ヒヨコはそう言ってニヤリと笑ってみせた2007-02-16 07:18:00 -
13:
アンナ
その後、和也が来る間ミッチリ私に作戦を話すヒヨコ
股かけされてまで付き合う相手じゃない和也はいらない。私はヒヨコの作戦にのった2007-02-16 07:22:00 -
14:
アンナ
結局私もヒヨコも和也と別れた。
彼氏は失ったけどヒヨコとは友達になりあれから毎日一緒にいた2007-02-16 07:25:00 -
15:
アンナ
これがヒヨコとの出会い
2007-02-16 07:26:00 -
16:
名無しさん
ぁげ?
2007-02-16 08:08:00 -
17:
アンナ
読んでくれている人がいるなんて感激です??今からまた更新します?
2007-02-16 08:33:00 -
18:
アンナ
「アンちゃーん待って」
女友達なんて一人もいない私。そんな私にいつもくっついてくるヒヨコが可愛いくて仕方なかった。2007-02-16 08:36:00 -
19:
アンナ
165ある長身の私に比べヒヨコは153のおチビでデコボココンビ
同い年なのに妹みたいな存在。だけど時に私を守ってくれる気の強いヒヨコ2007-02-16 08:38:00 -
20:
アンナ
泣いてばかりの私。涙を見せないヒヨコ
落ち着いている私。いつでも笑顔で無邪気にはしゃぐヒヨコ
全く似ていない私達。なのにいつも一緒にいたんだ2007-02-16 08:42:00 -
21:
アンナ
「ヒヨコ!あたし勉強中やの!!終わったら行くから?な?家で待ってて?」
ヒヨコをなだめながら時計を気にするとヒヨコはムクッと立ち上がり
「アンちゃんなんか嫌いやぁ!グレたんねーん」そう言って部屋を飛び出していった2007-02-16 08:48:00 -
22:
アンナ
こんなの日常茶飯事
私はヒヨコを追う事もなく気をとりなおして参考書や赤本とにらめっこ
だけどやっぱり集中できない。2007-02-16 08:52:00 -
23:
アンナ
一度ペースや集中力がなくなると取り戻せない私。勉強道具を片付けながらヒヨコに電話してみた。
が、出なかった2007-02-16 08:56:00 -
24:
アンナ
"まだスネてるのかな?"
呑気にそんな事を考えながらベットに寝転びそのまま眠っていた
この時からヒヨコは少しづつ変わっていった2007-02-16 08:58:00 -
25:
アンナ
次の日目が覚めるとヒヨコは当たり前のように隣に寝ていた。
これも日常茶飯事でヒヨコはうちの親と仲良しだから勝手に部屋に入ってくる
呑気にいびきかいてるし…2007-02-16 09:01:00 -
26:
アンナ
「あ…アンちゃんおぱよ」ヒヨコが目をこすりながらムクッと起き上がった。
「おはよ!昨日どこおったん?電話したのに」
「ふぁ〜…あゆちゃんち」ヒヨコはあくびしながら答えるとタバコに火をつけゆっくり煙をはきだした2007-02-16 09:05:00 -
27:
名無しさん
面白くなりそぉ?
2007-02-16 11:37:00 -
29:
アンナ
…あゆちゃん?
「あゆちゃんて!あんたまた変な事してないよな?」
あゆちゃんとはヒヨコが憧れる地元の先輩。私も何度か会った事があるけど綺麗でとても楽しい人。だけど…2007-02-16 23:10:00 -
30:
アンナ
悪い遊びを沢山知る地元では有名な"恐い先輩"でもあった。ヒヨコも何度かあゆちゃんに巻き込まれている。
それを知っているからあゆちゃんとはあまり絡んでほしくなかった2007-02-16 23:12:00 -
31:
アンナ
「それより聞いてーよ!あたし昨日彼氏できたぁ」
タバコを吸い終えたヒヨコは私にひっついてきた。
「え!!誰?何でよ?」
まだモヤモヤがとれない私に次々とびっくり話を持ちかけるヒヨコ2007-02-16 23:21:00 -
32:
アンナ
「まさと君知ってるやろ??あの子あたしにメロメロみたいで〜」
ヒヨコはいつものようにふざけてそう話すけど私はいきなりすぎてびっくり顔を変えられずキョトンとヒヨコを見つめる2007-02-16 23:25:00 -
33:
アンナ
「アンちゃん?おーい!」
ヒヨコに揺すられ我にかえると今度は"まさと"の名に反応した私。
「ま…まさと君て…あの有名なヤリチンの薬中?」2007-02-16 23:27:00 -
34:
アンナ
「ぎゃはは!まぁヒヨコは大丈夫!まさと君ヒヨコにメロメロやし〜」
ヒヨコがそう言ったと同時にヒヨコの携帯が静かな部屋に鳴り響いた2007-02-16 23:29:00 -
35:
アンナ
「はーいぃ?うん分かったすぐ行くーんじゃね〜」
電話の相手がすぐにまさとだと察した私は遠い目でヒヨコを見つめる。
やっぱり何かひっかかる…2007-02-16 23:32:00 -
36:
アンナ
「ちょーアンちゃん顔やばいやばい!本間大丈夫やし心配ないで!今からまさとに会ってくるしまた来るな」
ヒヨコはそう言って騒がしく部屋を出ていった2007-02-16 23:35:00 -
37:
アンナ
あゆちゃんにまさと君に…厄介な人物と絡むようになったヒヨコ
あの時もっと止めておけばよかったね…ごめんね2007-02-16 23:37:00 -
38:
アンナ
それから数週間ヒヨコは家に来なくなった。その間私はミッチリ受験勉強の日々を送りながらもやっぱりヒヨコが気になって仕方なかった
そんなある日ヒヨコからの電話で目を覚ました2007-02-16 23:40:00 -
39:
アンナ
「アンナ〜電話!ヒヨコ泣いてるみたいやよ」
おかんの騒がしい声で目覚めたがヒヨコが泣いてると言う言葉で寝起きの悪い私はすぐに目を覚ました2007-02-16 23:43:00 -
40:
アンナ
ヒヨコが泣いてる…??
今まで私に涙一つ見せなかったヒヨコの涙の訳…
この数週間何をしていたのか。色々な感情が交ざりあいなかなか保留ボタンをとけずにいた2007-02-16 23:52:00 -
41:
アンナ
「…もっ…もし「アッア…ンぢゃ…ん?ヒッ…ヒック」
ヒヨコの泣き声に焦る私。「ヒヨコ?どしたんや?何泣いてるん?」
何だか胸が苦しくなった2007-02-16 23:56:00 -
42:
アンナ
「いっ…家行って…いい?」ヒヨコは泣きながらもヒヨコなりに頑張って話していた
「うんおいで!待ってるし!大丈夫?」ヒヨコは大丈夫とだけ言い電話を切った。何だかすごい嫌な予感…2007-02-16 23:59:00 -
43:
アンナ
30分程して目が真っ赤に晴れ少し痩せたヒヨコがやってきた。ヒヨコを見た瞬間一瞬自分の目を疑った。
‐アザダラケ‐2007-02-17 00:03:00 -
44:
アンナ
ヒヨコの可愛い顔は青くなったアザやまだ新しいであろう赤いアザがあった
私を見るなりまた泣きだしその場にしゃがみこんだヒヨコ2007-02-17 00:05:00 -
45:
アンナ
「ヒヨコ?あんた大丈夫なん?」そう言ってヒヨコを抱き締めるとヒヨコの小さい体が震えているのが分かった。
ごめんな…と呪文のように繰り返し呟くヒヨコの肩をヒヨコが泣き止むまでさすり続けた2007-02-17 01:53:00 -
46:
アンナ
少しして泣きやんだヒヨコは静かにゆっくりと話しだした。
「あたしな…まさとに暴力ふるわれてるねん」そう言って服の袖をめくり腕にできたアザや傷跡を震えながら見せた2007-02-17 01:57:00 -
47:
アンナ
腕に残された傷やアザは顔にできた物よりひどく見るだけで痛々しかった
「何でなん?そんなん最悪やん!別れぇや!?」
私がそう言うとヒヨコは小さく横に首を振りまた話しだした2007-02-17 02:00:00 -
48:
アンナ
「まだ話さなあかん事あるねん…あたしな……薬やっててんやんか…」
嫌な予感はしていた。
でも"薬"は私には未知の世界でヒヨコが薬に手を出していたなんて全く気付きもしなかった2007-02-17 02:06:00 -
49:
アンナ
ヒヨコの1番の友達だと思っていた
気付けなかった自分。話しをされるのが遅すぎた今、後悔と悲しみで涙が溢れた2007-02-17 02:08:00 -
50:
アンナ
「アンぢゃ…ん…ごめっ…あた…し…」
私は下を向いて鼻をすすりながら「続けて…」それだけ言って涙をこらえた。
今私が泣くとヒヨコが不安になってしまう2007-02-17 02:11:00 -
51:
アンナ
ヒヨコが言うにはこぉいう事らしい
私が受験勉強でヒヨコを追いやった日真っすぐ家に帰ろうとしたがあゆちゃんからの呼び出しで家に行くとまさと達もいた。あゆちゃん達は完全にキマっていて薬に前から興味があったヒヨコも半錠もらった2007-02-17 02:16:00 -
52:
アンナ
半錠でも立派にキマったヒヨコは楽しんだ末そのまま眠りについた。朝起きると隣にはまさとがいてお互い真っ裸。
ヒヨコはこのままヤラれたままで何もなかった事にできずまさとと付き合う事にした2007-02-17 02:20:00 -
53:
アンナ
付き合ってみたもののまさとには何の感情もなく会っても体を交わらせるだけ。
何の意味もない関係2007-02-17 02:29:00 -
54:
アンナ
そんな関係に嫌気がさしまさとに別れを告げるとナイフでおどされボコボコにされたあげくレイプに近いセックス
ヒヨコは恐くなりまさとに別れ話をするのをやめた2007-02-17 02:35:00 -
55:
アンナ
それと同時にまさとを避け家にひきこもるようになった。人が恐くなり親でさえ近づかれると体が震え泣き叫び物を壊した
落ち着いた今私に会いたくなりきてくれたとの事だった2007-02-17 02:40:00 -
56:
名無しさん
ぁげ?
2007-02-17 04:22:00 -
57:
アンナ
あげありがとうございます?今から更新します??
2007-02-18 03:36:00 -
58:
アンナ
「あたしが何とかするから安心しぃ!でも薬一生しやんて約束して」震えるヒヨコを抱き締めながらもまさとへの怒りで私も震えていた。
‐ユルセナイ‐2007-02-18 03:41:00 -
59:
アンナ
ヒヨコを家まで送り届けた帰り道たまたま淳也君に遭遇した。
‐淳也君‐
ヒヨコに思いをよせる三個上の先輩。責任感があって後輩に慕われるすごくいい人2007-02-18 03:50:00 -
60:
アンナ
「アンナやん!どしたん?暗い顔して…」
後輩達との群れからこっちにわざわざきてくれた。
「淳也君時間ある…?」2007-02-18 03:52:00 -
61:
アンナ
「先行ってて」淳也君は後輩達にそう告げ二人で近くの公園に移動した
「実は………」
ヒヨコにあった出来事を全て淳也君に話した。淳也君は信用できる相手だからだ2007-02-18 03:58:00 -
62:
アンナ
淳也君は下を向き少し震えていた。拳には力がこもり怒りを隠しきれない状態。「俺に任して!まさとに話ししてみるから」
淳也君とまさとは顔見知りだが犬猿の仲と噂されていた。少し不安だったが淳也君に任せるしかない2007-02-18 04:03:00 -
63:
アンナ
帰りは淳也君が家まで送ってくれて元気のない私にたくさん楽しい話をしてくれた。別れ際淳也君は
「ヒヨコ頼むな!…俺が言うのも変やけどな」
そう言って笑っていた2007-02-18 04:13:00 -
64:
アンナ
ヒヨコ?ヒヨコは色んな人に愛されてるよ。
だから早く元気になってね2007-02-18 04:17:00 -
65:
アンナ
ヒヨコが家にきてから受験勉強とヒヨコの家を往復する日々がつづいた。
ある日いつものようにヒヨコの家に行くとヒヨコは小さくうずくまり泣いていた2007-02-18 04:23:00 -
66:
アンナ
「ヒヨコ?」
私が部屋に入ってきたのに気付いたヒヨコは声を出して泣きだした
「こ…れぇ…」ヒヨコはそう言ってメール画面が開いている携帯を差し出してきた2007-02-18 04:27:00 -
67:
アンナ
メールを見てみると相手はまさとだった。
"色々ごめん。別れよか"
絵文字も何もない短文のメール2007-02-18 04:30:00 -
68:
アンナ
きっと淳也君が何とかしてくれたんだろう。
ヒヨコを抱き締めよしよしすると"よかった"と繰り返し繰り返し呟いていた。そのままヒヨコは眠ってしまった2007-02-18 04:34:00 -
69:
アンナ
これで全て解決したと思っていた。ヒヨコも私も
ここからが悪夢の始まりだと言うのに………2007-02-18 04:36:00 -
70:
名無しさん
??頑張ってくださぃ?
2007-02-18 08:44:00 -
71:
ゆいこ
読んでます?★
2007-02-18 13:16:00 -
73:
アンナ
その日ヒヨコが目を覚ました後淳也君に任せた事を全て話した
「淳也君にお礼言うわ!」ヒヨコはそう言って淳也君に電話しうれしそうにお礼を言い少し長電話をしていた2007-02-18 23:32:00 -
74:
アンナ
「うん…分かったバイバイ……アンちゃーん!!」
電話を切った瞬間ヒヨコは寝てる私に飛び付いてきた「どしたん!??」
「淳也君に告られた…」2007-02-18 23:38:00 -
75:
アンナ
ヒヨコは少し照れながら、でも少し不安気な顔で私に話してきた
「何て言うたん?」
「ちょっと考えるって…」淳也君なら幸せにしてくれるよ絶対に…2007-02-18 23:43:00 -
76:
アンナ
「あたしは淳也君いい男やと思うけどな〜…?」
「あたしも思う!」ヒヨコが目を輝かせながらそう話すからつい笑ってしまった2007-02-18 23:45:00 -
77:
アンナ
「真剣考えてみる」
「あたし二人が付き合ったら嬉しいな。」
きっと二人が付き合えばうまくいく…2007-02-18 23:48:00 -
78:
アンナ
それから少し時間はかかったけどヒヨコと淳也君は付き合い始めた
すごくお似合いで付き合ったと聞かされた時は嬉し涙が流れたくらい嬉しかった2007-02-18 23:52:00 -
79:
アンナ
二人が順調に付き合っていた頃、裏ではとんでもない計画が着々と進んでいた
悪夢の始まりだった2007-02-18 23:59:00 -
80:
アンナ
「……………………え?」
「淳…也が…ヒッ………ヒッ…………………死んだ」2007-02-19 00:04:00 -
81:
アンナ
━淳也君が死んだ━
2007-02-19 00:06:00 -
82:
アンナ
「ヒ…ヨコ?何言うてん…?え……」
ヒヨコを慰める言葉も何も出てこなかった。何も考える事ができなかった。
信じられなかった2007-02-19 00:11:00 -
83:
アンナ
「と…とりあえず行くわ」頭の中は真っ白でヒヨコの家にどうやって行ったかなんて覚えていない。
ただヒヨコが泣き崩れ部屋がめちゃくちゃに荒れていた事で現実を突き付けられた2007-02-19 00:16:00 -
84:
アンナ
「ヒヨコ…」
電気もついていない暗く静かな部屋にヒヨコの泣き声と私の声が響く
「ヒ…ヨコ」2007-02-19 00:19:00 -
85:
アンナ
「ヒッ………ぅー…ぃゃゃ〜」ヒヨコは小さくそう言って声を出し泣きだした。
ヒヨコを抱き締め背中をさすると力いっぱいにしがみついてきた。私も涙が溢れ何も言う事ができなかった2007-02-19 00:25:00 -
86:
名無しさん
あげ?
2007-02-19 21:41:00 -
87:
アンナ
名無しサンありがとうございます?今から更新します?
2007-02-21 01:10:00 -
88:
アンナ
神様は何て残酷なんだろう
ヒヨコ………2007-02-21 01:13:00 -
89:
アンナ
ヒヨコはお通夜もお葬式にも顔は出さなかった。
淳也君が亡くなって数日後ヒヨコは前のように元気で明るいヒヨコに戻っていて逆に私のほうが立ち直れていない気がした2007-02-21 01:16:00 -
90:
アンナ
ヒヨコは元気になったというよりは無理している様にも見えた。
前より派手になり夜遊びや男にだらしなくなってしまったヒヨコ2007-02-21 01:23:00 -
91:
アンナ
私は何も言わずヒヨコと前のように毎日一緒にいた。
その日もヒヨコと私は地元の先輩の家にお邪魔し大勢でお酒を飲みはしゃいでいた。2007-02-21 01:29:00 -
92:
アンナ
「アンナ聞いたか?」
ヒヨコが酔い潰れて眠ってしまった頃、淳也君と一番仲のよかった健太君が話し掛けてきた
「………?」2007-02-21 01:34:00 -
93:
アンナ
「淳也殺した犯人…」
淳也君は地元の公園のトイレに横たわって死んでいた。犯人はまだ見つかっていない。2007-02-21 01:46:00 -
94:
アンナ
「え???知ってるん?」身を乗り出し目を見開いて酔いも一気に覚めた
「噂やで!?噂やから確定ちゃうけど…淳也が死んだ日まさとと淳也が一緒におるとこ見たって奴おんねん。それは昼間やし本間まだわからんねんけど…」2007-02-21 01:52:00 -
95:
アンナ
「…あ、りえへんやろ?あのヘタレがそんなん…」
「…そやな!ハハッ!今の話は忘れて。俺今必死に犯人探してるしお前等は何も危ない事はすんなよ」
健太君も私も笑っていたが目は笑っていなかった。若干震えている気さえした2007-02-21 02:02:00 -
96:
名無しさん
この小説すき
2007-02-21 03:01:00 -
97:
名無しさん
100?
2007-02-21 05:54:00 -
99:
アンナ
「お邪魔しましたー」
あの後私も眠りにつきなんやかんやで次の日の夕方まで入り浸っていた私とヒヨコは夜になり先輩の家を後にした2007-02-21 21:52:00 -
100:
アンナ
「この後どうするー?」
原付に鍵をさしヒヨコに尋ねる私
「あたし…今日は疲れたし家で寝るわ!」どこか一点を見つめていたヒヨコがいつもより静かに話す2007-02-21 22:01:00 -
101:
アンナ
「…?どした?大丈夫?」
いつもと違うヒヨコが少し心配になった。ヒヨコは"大丈夫"そう言っていつもの笑顔に戻し原付を飛ばし帰って行った。2007-02-21 22:04:00 -
102:
アンナ
その日は私もおとなしく家に帰り一人オールしていた。健太君の家で死ぬように眠りについた私に睡魔は襲ってくるはずがない。
………………?
ヒヨコは私より寝ていたはずなのに……………。2007-02-21 22:10:00 -
103:
アンナ
ヒヨコ…
今どぉしてるの?
元気でやってる?2007-02-21 22:23:00 -
104:
アンナ
次の日は溜まっていた勉強に集中した。
もう時期受験本番なのに最近遊びほうけていた。勉強に集中出来ずイライラしだした頃煙草に火をつけ早速休憩タイム2007-02-21 22:31:00 -
105:
アンナ
"そう言えばヒヨコ…"
いつもなら今頃一本はヒヨコから連絡がある時間帯。気になって電話してみる事にした
プルルルル…プルル…プッ
「…ん……はいぃ〜?」2007-02-21 22:37:00 -
106:
アンナ
どうやら寝起きのようだ。「あんた何時間寝るんな」
「…アンちゃん今から行くし待っててなっ!!!」私のつっこみを完全スルーしヒヨコは一方的に電話を切った2007-02-21 22:43:00 -
107:
アンナ
………!?
「あんたーまた傷作って!どしたんよ???」
ヒヨコの首には根性焼きのような小さな火傷と顔にはまた小さいアザができていた。2007-02-21 22:52:00 -
108:
アンナ
「…ババァとまた喧嘩!」ヒヨコはとぼけた顔をして首がしまりそうなくらいギュッと抱きついてきた。
「うぅ〜ぐーるじぃー!」
「あっ!来るとき健太君らに会って今から食べに行くねんてっ!行こうや!?」ヒヨコはそのままスクッと立ち私に有無も言わさず健太君達がいるファミレスにつれていかれた2007-02-21 22:58:00 -
109:
アンナ
「おっ!こっちやで!」
ファミレスに入ると入り口に一番近い席に健太君達は座っていた。メンバーは昨日とあまり変わっていない。
「あっ!!………」2007-02-21 23:02:00 -
110:
アンナ
「ん……?」
声に反応したヒヨコが私の見つめる先に目をやった
「………………」
奥の方の席にまさとの姿が見えた。まさとはこっちに気付いていない様子。2007-02-21 23:06:00 -
111:
名無しさん
【※略部分】
奥の方の席にまさとの姿が見えた。まさとはこっちに気付いていない様子。2007-02-21 23:10:00 -
112:
アンナ
↑アンナです?
2007-02-21 23:10:00 -
113:
アンナ
「まさとおるやん…」
ボソッと呟く私に気付いた健太君がすかさず
「…ってか!あいつエグイで!腕ポキッ」
そう言って健太君は腕を折る仕草をしてみせた2007-02-21 23:14:00 -
114:
アンナ
「えっ!何でな………」
グイッ
席につき興味深々に健太に問い掛けると腕をひっぱられた。"え………?"
見るとヒヨコが震えて下を向いている2007-02-21 23:17:00 -
115:
アンナ
「ヒヨコッ…???」
「ア…ンぢゃ…恐い……」ヒヨコは息をしにくそうにそれだけ言って床にしゃがみこんだ。
「おいっ!どしてんっ」
健太君達もヒヨコを心配する2007-02-21 23:21:00 -
116:
たろちゃん
おもろい〜!てか怖いなぁ〜(>_
2007-02-21 23:27:00 -
117:
アンナ
たろちゃんサン?
ありがとうございます??実話ですが名前や一語一句同じではないです?完結までお願いします?2007-02-21 23:33:00 -
118:
アンナ
震えるヒヨコを外に連れ出し健太君達が食べおわるのを待った。
「ごめ…まさと見たら勝手に体震えて恐くなるねん」何分かして落ち着いたヒヨコがそう言った。
「そやんな…もう帰る?」私がヒヨコに尋ねた瞬間タイミング悪く………まさと2007-02-21 23:38:00 -
119:
アンナ
ヒヨコもそれに気付きまた体が震え出した。
「あ………あんちゃ…「シッ!」ヒヨコの口をふさぐとヒヨコは涙をポタポタ垂らし目をグッと閉じた2007-02-21 23:41:00 -
120:
アンナ
まさとはこっちに気付く事なく友達の車に乗り込み去っていった。
「今まさと大丈夫やった!?」健太君が慌てて外に出てきた。ヒヨコはしばらく震えが止まらなかった2007-02-21 23:45:00 -
121:
アンナ
更新おわります?
また時間あき次第更新します?2007-02-21 23:46:00 -
122:
名無しさん
楽しみに待ってます?
2007-02-22 00:08:00 -
123:
名無しさん
期待ぁげ(・?・)?
2007-02-22 01:30:00 -
124:
名無しさん
あげ
2007-02-23 23:29:00 -
125:
アンナ
携帯止まっていたので更新できませんでした?
皆様ありがとうございます?今から更新します?2007-02-28 16:52:00 -
126:
アンナ
しばらく震えが止まるまでその場でヒヨコをなだめていた。
「ごめ…もう大丈夫…。」ヒヨコが笑顔でそう言うと私を含め、皆も胸をなでおろし笑顔になった。
「じゃー今日は帰ろっか」けんた君の一言で皆それぞれ帰っていった2007-02-28 16:58:00 -
127:
アンナ
「アンちゃん…?あたしとずっと一緒にいてな?」
いつものようにヒヨコを家まで送り家に入るまで見届けているとヒヨコはその日ポツリとそう言って家に入っていった。
2007-02-28 17:05:00 -
128:
アンナ
あのときのヒヨコをもっとちゃんと見ていれば…
ヒヨコの悲しみや苦しみをもっと分かってあげれば…ヒヨコの違った今があったのかな?2007-02-28 17:07:00 -
129:
アンナ
‐数日後‐
受験も終え後は結果を待つだけの呑気な気持ちの春休み。ヒヨコと久しぶりにカラオケにきていた。
ヒヨコはキャーキャー言いながら楽しんでいた。もちろん私も2007-02-28 17:13:00 -
130:
アンナ
「最後いつもの一緒に歌おうやっ」ヒヨコはそう言って曲を素早く入れる。
当時カラオケに行っては必ず二人で歌う曲があった。それを歌い終え楽しい気分でカラオケを出た2007-02-28 17:19:00 -
131:
アンナ
道路を挟んでカラオケの向かいにはコンビニがあり目を向けると健太君達が溜まっていた。
「健太君達おるー」
ヒヨコがはしゃぎながら健太君達の方へ走っていった。私もヒヨコの後に続く2007-02-28 17:25:00 -
132:
アンナ
「おー!何してんの?」
私たちに気付いた健太君がびっくりした顔で手招きする。
「あたしトイレー」
ヒヨコはそのままコンビニに入っていった2007-02-28 17:29:00 -
133:
アンナ
「カラオケ行っててん!」私もヒヨコに続いてコンビニに入ろうとした時健太君に「アンナ…ちょっと」と呼び止められた。
「???」無言で健太君のそばに行くと自然と健太君の横にいた後輩が場所をあけた2007-02-28 17:32:00 -
134:
アンナ
「まさとが━━━━。」
「ええ!?「ヒヨコには内緒な!あいつまた発作起きたらあかんし…。」2007-02-28 17:34:00 -
135:
アンナ
「でも…何でまさと?誰…がなん???」
パニックになりあまり言葉にならなかった。
「分からん…。淳也に続いてまさとやろ…?本間誰やねん…」
゙まさとが死んだ゙2007-02-28 17:38:00 -
136:
アンナ
「まだ自殺か…「誰なん本間に………………」
私が言い掛けのところで健太君に口を塞がれ目を後ろにやった。
「ちょー!健太君っ!あたしのアンちゃんに近付きすぎちゃーう?」ヒヨコがそう言って抱きついてきた2007-02-28 17:41:00 -
137:
アンナ
「何?何?二人で何話してたんよー」
「ううん…別に…………」そう言ったと同時に真っ昼間から派手な爆音と単車や原付のフカす音が近づいてきた。そしてコンビニの駐車場…と言うよりは私達の前で止まった2007-02-28 17:46:00 -
138:
アンナ
単車にまたがりこっちを鋭い目で見る人には見覚えがある。ヒヨコも私も口をポカーンと開け放心状態。
「ういーっす」健太君がそう言って立ち上がると車の中からイカついピアスを目や鼻につける男が笑顔で出てきた2007-02-28 17:51:00 -
139:
アンナ
「健太!さしぶりー!」
八重歯をチラッと見せ健太君を軽く殴る。
「おいっ。ちょー痛いから」健太君もその男を軽く殴る。
状況があまり理解できない私とヒヨコはその光景をボーッと見つめていた2007-02-28 17:55:00 -
140:
アンナ
「えらい可愛い子連れてるやーん。」イカついピアス男が舐めるように私とヒヨコを上から下まで見てきた「こいつが淳也の元カノのヒヨコ…でっ、こいつはアンナ………んでこいつが…」
「俺裕也!」ピアス男がはりきってそう言った。
これが裕也とヒヨコの出会い2007-02-28 18:04:00 -
141:
アンナ
「じゃあ健太君帰るわー」少し話した後ヒヨコが立ち上がり私に目で合図した。「ちょー待ってー番号教えてや二人!」
裕也が立ち上がりヒヨコは嫌々?番号交換していた。「アンナちゃんは?」
「あ…あたし携帯ない」
「んじゃまたヒヨコちゃんに電話するし遊んでなー」そう言って私達が見えなくなるまで裕也は手を振っていた2007-02-28 18:12:00 -
142:
アンナ
薬中男で思い出したのがまさと…。結構どうでもいい存在だが、ヒヨコにまさとの死を伝えようか悩んだ。「アンちゃん?」
「あっごめん。どした?」「こっちがどしたん?やしー何かあったん…?」
ヒヨコが心配している。
どうしよう…どうしよう…2007-02-28 18:22:00 -
143:
アンナ
「…………もしかしてまさとのこと…?」
ヒヨコの口からまさとが出てきた事にびっくりしていると「死んだよな…」続けてヒヨコが口を開いた。
「何…で知ってるん?」私の言葉を無視してヒヨコはまた話しだした2007-02-28 18:25:00 -
144:
名無しさん
?
2007-02-28 21:44:00 -
145:
名無しさん
あげ?
2007-03-01 16:10:00 -
146:
名無しさん
あげー???
2007-03-01 17:10:00 -
147:
アンナ
あげありがとうございます??今からまた更新します??
2007-03-02 14:55:00 -
148:
アンナ
「本間最近恐いわ…な?」ヒヨコはそう言いながら笑いかけてきた。いくら嫌いな人間でもその相手の死を笑えるヒヨコにびっくりした。
「んじゃあたし帰るわー」私の表情を見てヒヨコは素っ気なくそれだけ言って帰って行った
最近のヒヨコは何だかおかしい…………………2007-03-02 15:03:00 -
149:
アンナ
態度はもちろん、話し方、笑い方が日によって違う。すごく甘えてくると思えば急に冷たくなり目は冷めきっていて恐いとも感じる。
今のヒヨコの目は冷めきっていて有無も言えない状態だった。2007-03-02 15:08:00 -
150:
アンナ
ヒヨコが気になってそのまま帰る気になれずなんとなくヒヨコに気付かれないように後を追った。
"この道程だとヒヨコの家だな…本間に帰るんか…"そのまま後を追うとやはりヒヨコは家に帰っていった。"よかった…"
そう思ったと同時にヒヨコはまた家から出てきてバイクに乗り換え何処かへ行ってしまった。2007-03-02 15:16:00 -
151:
アンナ
私はその場でヒヨコをただ見つめる事しか出来ずバイクで走り去るヒヨコを自転車で追う事も出来ずにいた。
どうする事も出来ず諦めてその日は家に帰りヒヨコの事ばかり考えていた。2007-03-02 15:19:00 -
152:
アンナ
次の日健太君に誘われまさとの家に向かった。
まさとのお母さんは玄関を開けるなり顔を赤くして手で口をおさえ泣いていた。「どうぞ…」それだけ言ってまさとのところまで連れて行ってくれた。
「すみませんね…まだ実感ないんですよ。あの子がいなくなっただなんて…」まさとのお母さんはそう言ってお茶を出してくれた2007-03-02 15:24:00 -
153:
アンナ
「僕もです…。あの…まさとはどうして……………」
健太君が聞きにくそうにまさとが亡くなった理由を聞いた。
「あの子は…多分薬です。薬をしていたみたいで……あやまって落ちたんだと思います………。」2007-03-02 15:31:00 -
154:
アンナ
薬の恐さを知った気がした。薬をした事はない。
ただ気持ちのいい楽しい薬だから皆が依存するのだと思っていた。
薬には裏があるんだ。依存する度に弱まる体。薬をしている最中の錯覚
実際まさともそれでこの世から消えてしまったのだろう2007-03-02 15:36:00 -
155:
アンナ
「まさとの部屋行ってもいいですか………?」
まさとのお母さんと少し話をした後健太君が言った。「どうぞ。」それだけ言ってお茶を台所へと持って行った。
「アンナもいこ……?」
健太君はそう言って私の手をとりまさとの部屋まで連れていってくれた2007-03-02 15:40:00 -
156:
アンナ
「きったな………」
まさとの部屋の荒れようは今まで見た事のない荒れようだった。得に壁の穴の数は数えきれない。
ベットの枕元は小さな血の後。部屋の中はシンナーの匂い。お菓子の食べ残しや食べかす。
ゴキブリ一匹…いや、十匹は必ず住んでいそうな部屋だった。2007-03-02 15:45:00 -
157:
アンナ
健太君はゴミを掻き分け中に入って行くが私は先に進むのに抵抗があった。
「健太君!臭いし帰ろう」
私の言葉も無視して健太君はタンスの中や机の中をあさっていた。2007-03-02 15:48:00 -
158:
アンナ
「なぁー健太……「おい!アンナ!ちょー来てっ…」
私の言葉をさえぎって健太君が焦った様に私を呼んだ。私は嫌々部屋の中へ入っていき健太君の肩に捕まると横から顔をのぞかせた
!!!!!!!!!2007-03-02 15:51:00 -
159:
アンナ
少し休憩します?
2007-03-02 15:54:00 -
160:
名無しさん
えぇ??メッチャ気になるやん??
2007-03-02 16:50:00 -
161:
名無しさん
本間それ!!
2007-03-03 04:16:00 -
162:
アンナ
更新遅くなりました?今からまた更新します?
2007-03-07 03:19:00 -
163:
アンナ
゙血のついたナイブ
「これって……………?」ナイフは棚の奥にひっそりと存在していた。
「……これで淳也を……」健太君の声は震えていていつもと違い弱々しかった。2007-03-07 03:25:00 -
164:
アンナ
やっぱりまさとが淳也君を………………殺したんだ。
2007-03-07 03:28:00 -
165:
アンナ
‐放心状態‐
あの時の私たちにはその言葉がぴったりで動く事も話す事も息をする事さえ困難でただナイフを見つめていた。
「…………アンナ!他も探してみよ」しばらくして健太君の言葉に我に返りまさとの部屋を隅から隅まで物色した。2007-03-07 03:31:00 -
166:
アンナ
薬やシンナー、注射器、何故か大金。まさとの部屋からは色々な物が出てきた。「あっ………」
「どしたっ!?」まさとの携帯を見付け、つい声を出した。
「ちょっ…見てみる…。」健太君は小さく頷きまたすぐに部屋をあさりだした。
カチカチ…カチカチ2007-03-07 03:38:00 -
167:
アンナ
メモリには女がたくさんでその中でもまだヒヨコの番号は残されていた。
"彼女"というフォルダーに。他は売人や後輩、先輩、いたって普通だった。
どぉしてヒヨコのメモリがまだあるんだろう……?2007-03-07 03:43:00 -
168:
アンナ
着信履歴。何故か着信、発信の両方の履歴全てが消されていた。
メールはあまりしていないようだった……………!?
未送信フォルダを開き一通のメールを開いた。宛先はまさとの一番の友達の春だった。2007-03-07 03:48:00 -
169:
アンナ
「ちょっ!!健太君……」メールの内容を見て急いで健太君を呼んだ
「俺殺されるかも。本間に恐い。あいつが恐い。」
この意味深なメールを見て恐くなった。
まさとはきっと誰かに脅されていたか狙われていたんだ。2007-03-07 03:53:00 -
170:
アンナ
「…何このメール……?」健太君は目を丸くしながら携帯を私から奪い他のメールをチェックしだした。
「他は何もなかった…」私がそう言うと携帯を地面に投げ健太君はしゃがみこんだ。
「どぉなってるん…本間」2007-03-07 03:56:00 -
171:
アンナ
「………淳也はまさとが殺ったんやろ……?まさとは………誰に?」
「まさとは自殺かもしらんやん…。おばちゃんも言うてたやん…薬のせいかもって…」弱々しい健太君を見て何故か自分に言い聞かせるように私は言った。
「………次は誰なん」2007-03-07 04:00:00 -
172:
アンナ
「……いこっか」しばらく沈黙がつづいた後健太君はそう言って立ち上がった。まさとのお母さんに軽く挨拶してその日は帰った。
「……ごめんな」まさとの家からの帰り道健太君は小さくそう言った。
「ううん。あたしも恐い」「もう誰も死なせへん…犯人は絶対捜し出すから…」健太君はその日最後まで弱々しく肩を落として笑顔を見せなかった。2007-03-07 04:05:00 -
173:
アンナ
誰が犯人?
狂い出したのは誰のせい?淳也君、まさと、次に殺されるのは…………………?身の回り…いや、身近すぎていつか自分も?そう思うと恐くて恐くて…
恐くて恐くて2007-03-07 04:09:00 -
174:
アンナ
その日は健太君の誕生日会のようなものが開かれていた。近くの溜り場にたくさん健太君の友達が集まり酒やゲームで盛り上がった。健太君に呼ばれ私とヒヨコもきていた。
「…健太君楽しそうやな」酒でボーッとしながら話すヒヨコは目がトローンとしていて少し悪酔いしている感じだった。
「大丈夫?水とってくる」隣の部屋に水をとりに行くと完全にできあがった健太君に絡まれ「飲め飲め」と煽られ少し飲んでヒヨコのところに戻った。2007-03-07 04:18:00 -
175:
アンナ
「あれ?ヒヨコは…?」
戻るとヒヨコの姿がなく近くにいた子に聞いてみた。「あ〜裕也君と出ていきましたよ」
裕也…誰それ?……!!!あのピアス男??2007-03-07 04:21:00 -
176:
アンナ
ピアス男ってヒヨコ嫌ってなかったっけ………?
心配になり外に出てヒヨコとピアス男を探した。
"どこにおるん〜???"
「もぉ本間…やめてぇ〜」少し歩いたところで甘ったるく、キーキーした女の声が聞こえてきた。声ですぐ主が分かる。ヒヨコだ!2007-03-07 04:28:00 -
177:
アンナ
「………ヒヨコ?」
男に壁まで追いやられ抵抗する女に声をかける。
「……アンちゃ〜ん?」ヒヨコはピアス男をスルリと交わし私に抱きついてきた。
「恐いのぉ〜…………」ヒヨコはピアス男の顔を伺いながらそう言った。2007-03-07 04:32:00 -
178:
アンナ
「ちょっ待ってや!誤解しやんといてやアンナちゃ…「酔っ払ってるヒヨコにそんなんやめてください!」私はそれだけピアス男に言ってヒヨコを連れて戻ろうとした。
「昨日はあんなに好き言うてたくせにっ…!!!」
ピアス男は後ろから呼び止めるように言った。
…………昨日???2007-03-07 04:36:00 -
179:
アンナ
「何言う…「アンちゃん…行こう…」言い返そうと思い振り返ったと同時にヒヨコが肩をグッと押さえ私の言葉をさえぎった。
「……う、うん」2007-03-07 04:39:00 -
180:
アンナ
溜り場に戻るとまだ皆騒いでいてヒヨコも私もさっきの事など忘れて騒いで楽しんでその日は朝方帰った。
あの後からピアス男の姿は見かけず気分もよかった。ヒヨコも楽しんでいたし。
ただピアス男の言葉は少し気になったがあまり深く考えずにいた………2007-03-07 04:44:00 -
181:
アンナ
今日は更新終わります?更新が遅いので見てくれている方いるか分かりませんがまた暇な時更新します?おやすみなさい………?2007-03-07 04:46:00 -
182:
名無しさん
気になる?がんばれ?
2007-03-07 11:36:00 -
183:
名無しさん
ほんまきになる
2007-03-07 21:51:00 -
184:
名無しさん
今日初めてみたけどオモロイです(´∀`*)?頑張ってくだぱい?
2007-03-07 23:32:00 -
185:
アンナ
皆様ありがとうございます??更新する時にコメントがあるとうれしいです?今から更新します?
2007-03-08 04:20:00 -
186:
アンナ
カチカチカチ…カチ
目が覚めると外はすでに日が沈んでいて…隣ではヒヨコの顔が携帯の光でかすかに見えるくらい部屋は真っ暗だった。
「……起きてたん?ファー」あくびをしながらまだ目がさえない私が話し掛けるとヒヨコは「…うん。」
それだけ返事して携帯をひたすらイジっていた。2007-03-08 04:35:00 -
187:
アンナ
"また寝よかな…体ダルッ"昨日のお酒のせいか頭や体がダルくてまた寝る態勢に入った。
「アンちゃん…あたし帰るるわ。また電話する……」ヒヨコは私が返事する間もなく静かにそう言って部屋から出ていった。
いきなりすぎて少し体を起こした状態で私の時間はしばらく止まっていた。さっきまでダルかった体も忘れて急いでカーテンの隙間からヒヨコの姿を探した。
ヒヨコはすでに居なくなっていた2007-03-08 04:42:00 -
188:
アンナ
すっかり目も覚めて薬を飲んで煙草に手をのばす。
"最悪…きれてるやん……"ダルい体を起こしキャップを深く被って近くのコンビニに煙草を買いに行く事にした。
「セブンスター」店員にそれだけ言ってお金を渡しすぐにコンビニを出た。
「……………アンナか?」コンビニを出たと同時に入ってきた人物に呼び止められた。…………?2007-03-08 04:50:00 -
189:
アンナ
【略部分】
「……………アンナか?」コンビニを出たと同時に入ってきた人物に呼び止められた。…………?2007-03-08 04:52:00 -
190:
アンナ
「………あ。こんにちわ」かなり気まずい相手に会ってしまい言葉につまる。
‐春くん‐
まさとと常に一緒にいたまさとの一番の友達。何度か会った事はあるけどまさか名前まで覚えられていたとは意外だった。2007-03-08 04:56:00 -
191:
アンナ
とりあえずあまり関わりたくない人物なのは確かだったため軽くお辞儀をしてサッと帰ろうとした。
゛グイッ゛
「ひぃ!!」いきなり腕を掴まれ我ながら情けない声を出してしまった。
「ちょっ…話したいねん」春は変な事を聞いたからか?少し笑いながらちょっと待ってて!それだけ言って急いで買い物を済ませ店から出てきた2007-03-08 05:03:00 -
192:
アンナ
春とまともに話すのは今日が初めてと言ってもおかしくない。それに年上。かなり緊張していた…
話しの内容はなんとなく分かっていた。まさとの事。
正直まさとの話しなんてどーでもよかった。まさととは何の関わりもないんだから。とりあえず早く帰りたい!!それだけだった2007-03-08 05:07:00 -
193:
アンナ
「ごめんな…いきなり。」近くの公園に移動し煙草に火をつけ春は言った。
「いえ…暇なんであたし…まさと君の話しですか?」
自分から切り出して良いものなのか分からなかった。…が、春がなかなか切り出さないため私から切り出した。春は深く頷きそのまま下を向いて話しだした2007-03-08 05:12:00 -
194:
アンナ
「淳也…殺ったんは……………まさとやねんやん」
一瞬時間が止まった様な気がした。言葉が出てこない。まさとを疑っていたとはいえ、いくらまさとでも…そういう気持ちもあったからだ。
まさとの一番の友達の春が言うのだから……淳也君を殺した犯人は確実にまさと………なんだ。2007-03-08 05:23:00 -
195:
アンナ
確信したと同時に堪えようのない悲しみと怒りがきっと表情に出ていただろう。
「……あいつ、淳也が死んだ日の夜中に…俺んちきてん。顔とか服に血ついててポケットからナイフ出して"殺ってもた"って何回も呟いてた。笑いながら」2007-03-08 05:27:00 -
196:
アンナ
「…あいつの目…いっとったわ。多分薬で…。」
「……たくない…………」「えっ?」
「んな話し聞きたない!」私は耳を押さえて泣きじゃくり目をグッと閉じた。
‐淳也君は薬で頭のおかしい奴のせいで死んだんだ‐2007-03-08 05:32:00 -
197:
アンナ
「ごめん…ごめんな……」少し震えた私の肩を春は静かにさすりながら呟いた。春が悪いわけじゃない。ただまさとが死んでしまった今、誰に怒りをぶつければいいのか分からずひたすら春に怒りぶつけた。
‐まさとが憎い‐2007-03-08 05:38:00 -
198:
アンナ
「……はい」
少し落ち着いた頃、春が自販機でジュースを買ってきてくれた。
「ありがと…ございます」泣いて赤くなった目を隠すようにキャップを深く被りジュースを受け取る。
しばらく無言になり気まずい空気が流れる。2007-03-08 05:43:00 -
199:
アンナ
「…あの、まさと…君は薬で亡くなったんですか?」先に沈黙を破ったのは私だった。
「誰が言うてた?」
「まさと君のお母さんが多分そうやって…」私が聞いたのに逆に聞き返され少し自信なく言うと春はボソッと何か言葉にした。
「えっ?」2007-03-08 05:49:00 -
200:
アンナ
「あいつは多分……誰かに殺された…と思う」
それを聞いた瞬間まさとの携帯の未送信メールが頭をよぎった。
「私この前…」
春にまさとの家に行った事、ナイフを見つけた事、携帯を見た事全て話した。2007-03-08 05:57:00 -
201:
名無しさん
きになる
2007-03-09 03:08:00 -
202:
名無しさん
ぁげ
2007-03-21 01:06:00 -
203:
名無しさん
かかんの?
2007-03-21 01:12:00 -
204:
名無しさん
続きみたい
2007-03-21 02:06:00 -
205:
名無しさん
気になる
2007-03-22 09:10:00 -
206:
名無しさん
書いてぇ(;_;)
2007-03-22 11:57:00