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◆カムイ◆
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1:
あたる
三日三晩、その滝のような雨は降り続いていた。
彼女がここから去る際、窓という窓を開け放っていた為に、私の顔や体には外からの雨風、また草木のかけらなどが付着し、まったく酷い有り様である。
私はこの状況から脱することもできないまま、あと数日もすれば一人孤独に息絶えるのだろう。
…ああ、まさかこの様な事になるとは。2007-02-15 00:14:00 -
131:
彼が私の存在を認識しているか否かを確認する術はない。
ただ、何度も見る夢の中で、私はある事に気づいた。
彼はとても天真爛漫な少年ではあるのだが、その側面である人物に対してのみ異常な忠誠心をみせていた。2007-07-14 16:37:00 -
133:
腰まで伸びた艶やかな黒髪。
麦わら帽子に薄いピンクのワンピース姿をしている[母さん]は、いつも暖かい笑顔を少年に向けていた。
それは、まぎれもなく、私の母親でもあるのだが。2007-07-14 16:49:00 -
134:
『母さんもおいでよ!気持ちいいよ!』
いつも彼はしきりに誘っていたけれど、母は何も言わずにただ河辺で見ているだけだった。
そして、場面は一度フェイドアウトし、私がかつて暮らしていた屋敷に。2007-07-14 16:55:00 -
135:
あたる
屋敷には年老いた家政婦が数人働いていた。
皆、すれ違うと会釈をしていくが、表情は固く、笑顔はぎこちなかった。
誰も彼と目を合わそうとはしない。必要以上の会話も生まれない。2007-07-15 13:54:00 -
136:
下げるの忘れてました(;_;)
―――――――――――
彼はそれでも笑顔を絶やさなかったが、無理に明るくしていることは手にとるように分かった。2007-07-15 13:57:00 -
138:
名無しさん
あげ(^O^)/
2007-07-17 04:30:00 -
140:
誰にも迷惑をかけないように、にこにこと一人遊びをする。
楽しいわけではない。
人の目が気になるだけだ。
ただ、そうしていると、こころの中まで黒いなにかが少しずつ染み込んでくるのが感じられた。2007-07-20 20:58:00