-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
太陽はあたしを照らしている
-
1:
☆星☆
何で?一人にはせぇへん言うたやん…
お前を幸せにするって言うたやん…
誰か嘘と言って…2007-01-20 02:14:00 -
5:
☆星☆
「お母さん?何でゆうくんこんなとこで眠ってるんやろ?布団出してくるわ。風邪ひいて優愛に移ったら大変やから!」
「…ッ。麻衣子…勇一くんは亡くなったんやで…?」
……………冗談やめてよ。
昨日まで笑ってたのに?優愛抱っこしてたのに?抱きしめてくれたのに?2007-01-20 02:40:00 -
6:
☆星☆
あたしと勇一の出会いは、あたしが22才、勇一が21才の時に働いていたレストランでの同僚としてだった。勇一はシェフ、あたしはホール。最初は挨拶を交わす程度の付き合いで、爽やかな青年だな…と思うことはあっても、男として見たことはなかった。
当時のあたしは身も心もボロボロで、疲れはてていて、恋愛をする気持ちにはとてもじゃないけどなれなかったのだ。
16才で2歳年上の男と結婚して、17才では長女の玲羅を授かった。
若い母親になったあたしだけど、自分なりに精一杯愛情もかけていた…もちろん旦那にも。2007-01-21 05:42:00 -
7:
☆星☆
でも…旦那は18才。まだまだ遊びたい年頃。
パチンコ…車…バイク…服…飲み代…。
お金はどんどん消えていく。
玲羅は可愛い。けど…この結婚はまだ早すぎたんや…。……玲羅。ごめんね?ママ情けないね…。玲羅の寝顔を見つめながら、毎晩のように繰り返し呟いては涙を流した。2007-01-25 05:38:00 -
8:
☆星☆
玲羅が2歳になった頃には、旦那は家にも帰ってこなくなっていた。
いつも、ほんの少しだけの生活費を残して、どこかに消えてゆく。
――強くなろう。
玲羅の為に…自分の為に…。
そう前向きに思え出した頃…父が倒れた。2007-01-25 05:42:00 -
9:
☆星☆
病名は、肝硬変。簡単に言えば肝臓のガン。
母は、働きに出ていたし、姉と兄はしらんぷりをきめこんでいたせいで、あたしが父の看病をすることになった。
玲羅の子守に追われながら、父の病院に通う日々…。
厳しかった父は、弱々しく変わり果て、たくましかった体はどんどん痩せていく。
「最後の最後まで迷惑かけてすまんな………」2007-01-25 05:48:00 -
10:
☆星☆
「何言ってるんよ〜最後とか!お父ちゃんが冗談言うてんの初めて聞いたわ!(笑)」
あまりに弱々しい父の言葉に、涙が出そうになるのを我慢しながら笑った。……ほんまは笑えんよ。父は、もう助からない。
あたしは笑いながら病室を出て、トイレで泣いた。
ごめんな?お父ちゃん…嘘ついてごめんな…。2007-01-25 05:55:00 -
11:
☆星☆
それから半年ももたずに父は逝ってしまった。
骨と皮になった父の亡骸…。
悲しみよりも、ほっとした気持ちが大きかった。
父の看病と、玲羅の子育て…19才のあたしにとってその二つを両立することは、重荷だったんだと思う。2007-01-27 01:39:00 -
12:
☆星☆
旦那は相変わらず遊び歩いていたが、そんなことどうでも良くなっていた。あたしには、玲羅とゆう希望があった。
父が亡くなってすぐに、玲羅を保育園に預け働きにでることにした。
慣れない仕事に身も心も疲れ果てていたけど、玲羅の笑顔は頑張ろうという気持ちにさせてくれる。2007-01-27 01:45:00 -
13:
☆星☆
玲羅の笑顔は…玲羅の存在は…あたしの支え…希望。
ママ頑張るからね!
眠った玲羅に語りかけるのが日課になっていた。2007-01-27 01:48:00 -
14:
☆星☆
―麻衣子20才―
玲羅は3歳。おっとりした子で、笑うとエクボが出来るのが印象的な女の子になっていた。
あの日は、あたしが仕事が休みで家で、二人で昼寝をしていた。
疲れていたあたしは、深く眠ってしまっていて、玲羅が起きたのにも気付かなかった。
あの時、眠っていなければ…後悔なんてしたって意味ないことは分かっているけど…つい考えてしまう…。あたしが玲羅を殺したんだから…。2007-01-27 01:56:00