小説掲示板私の宝物★私がｱﾅﾀを守るからのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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私の宝物★私がｱﾅﾀを守るから

• 1:

  美咲

  −−−ｵｷﾞｬｰ…ｵｷﾞｬｰ−−−意識が薄れていく中で聞こえて来た天使の産声………ﾎﾞﾝﾔﾘと見える初めて見る私の赤ちゃん。
  『ありがとぅ…生まれて来てくれて、ありがとぅ。ママがｱﾅﾀを守るから……』消えそうな声で、そう呟き眠りに付いた。

  2007-01-19 00:51:00
• 2:

  美咲

  私ゎ…杉本 美咲18歳！
  丸々3日間陣痛で、もがき苦しんだあげく、緊急帝王切開で無事2.680?の男の子を出産した。
  
  『目覚めた？痛かったやろ？よー頑張ったな！』普通なら…普通の家族なら、きっと旦那さんが言うｾﾘﾌなんやろな…そう思いながら『赤ちゃん見せてもらった？』と母に聞くと、母ゎ笑顔で『見た見た★ガラスごしにやけど一時間くらい眺めとったわ〜ｱﾝﾀの子ぢゃないみたいに可愛い子やわ〜』目にｲｯﾊﾟｲの涙溜めながら相変わらずの憎まれ口…！
  でも、お母さん…美咲ゎｱﾅﾀに感謝しています。
  ｱﾅﾀだけゎ美咲の味方で居てくれた…赤ちゃんを守ってくれた！そんなｱﾅﾀの子供に生まれて来れて美咲ゎ幸せです。

  2007-01-19 00:53:00
• 3:

  美咲

  平成11年12月初旬…街ゎクリスマスのイルミネーションで飾られて、いつになく賑やかに感じた。クリスマスの曲が店のあちらこちらｶﾗ流れてる…♪
  《ﾋﾛと別れたばっかやし〜今年ゎ静かにシングルベルやなっ★》なんて思いながら、目的の場所へ急ぐ！
  ――――――――――――着いた先ゎ小嶺産・婦人科――――――――――――ﾁｮｯﾄ気になる事があり、診察を受けに来た！

  2007-01-19 00:56:00
• 4:

  美咲

  自動ドアをくぐり受け付けを済ませ待合室へ…待合室にゎ数人の妊婦ｻﾝらしき人達が幸せそうにお腹を撫でたり、母子手帳を見たりして自分の順番が回ってくるのを待っている
  《な〜んか私だけ浮いてるし…》そんな事を思いながら待って居ると一人の看護婦ｻﾝが声をかけてきた

  2007-01-19 00:58:00
• 5:

  美咲

  『杉本ｻﾝ…診察前にお話し聞かせて下さい』
  …………………「はい」…私ゎ生理が不順な事、四ヶ月前に違う産婦人科で妊娠検索した事…それからゎエッチゎしてない事、二ヶ月前に短い生理があった事…それから……最近微かにオッパイが出る事…たまにお腹の筋肉がﾋﾟｸﾋﾟｸする事…15分くらいで簡単に説明した

  2007-01-19 01:00:00
• 6:

  美咲

  そうこうしてる内に名前が呼ばれた…
  《何か緊張するな…》大きな深呼吸をして診察室に入り椅子に座る。
  先生ゎ男の人…たぶん30半ば位で優しそうな顔の人…さっき話した事が書かれているだろうカルテに目を通してる。
  ………………………………全てに目を通し終わり先生が話し始めた。
  『四ヶ月前に検査した時ゎ妊娠でゎないって事だったんだよね？どんな検査しました？』美咲「はい。妊娠してないって言われました！検査ゎエコーでお腹見て貰ったんですけど…」

  2007-01-19 01:02:00
• 7:

  美咲

  『エコーだけしかしなかった？例えば尿検査とか』
  「いえ…尿検査とかしてないです！それからゎ何もないし妊娠でゎないと思うんですけど…」
  『じゃー取り敢えずエコー取るから、横になってみてくれるかな？』優しく笑いかけ、そう私に促す。

  2007-01-19 01:04:00
• 8:

  美咲

  エコーの画面を見ながら先生が私に問いかけて来た。『付き合っていた相手の方とゎもう別れたの？』と…意味が分からない…何でそんなん聞くんやろ…まさか…そんなんないよな…
  きっと、この時私ゎ薄々気付いてたのかもしれない…ううん…もっと前ｶﾗ…
  「…別れました……」相手に伝わるか伝わらないかの声で私ゎ答えた。

  2007-01-19 01:06:00
• 9:

  美咲

  そんな私を見た先生が心配そうな顔で…でも力強い目で話し出した。
  『逃げたらダメ…今まで不安やったやろ…悩んだやろ…どうしたらいいか分からんで苦しんだやろ…だけどねっこの子も今まで一生懸命頑張ってたんやで？ママのお腹中で、この子も不安やったんやで…しっかり自分の目で見てあげなさい！ｱﾅﾀゎお母さんなんやで』そういうと、先生ゎ私にエコーの画面を向けてきた

  2007-01-19 01:08:00
• 10:

  美咲

  私の目線が先生から、エコーの画面に移る……………ﾀｲﾐﾝｸﾞを見計らったかの様に『分かる？』と問い掛けられた。
  分かる…説明されなくても見れば分かる…
  私ゎ言葉が出ないまま…画面から目が離せないでいた。
  画面の中にゎ自分の手を口に加えている赤ちゃんが写っている…どこから見ても、赤ちゃんだというのがﾊｯｷﾘ分かるくらいだ

  2007-01-19 01:23:00
• 11:

  美咲

  『大きさから計算して、予定日ゎ4月末くらいだね。見て分かるように、もう産む方向で前向きに考えないと…親御さんにもﾁｬﾝﾄ話しして、また近い内に来てください』先生が私のお腹のｼﾞｪﾙを拭き取りながら、色々説明している。
  最後に質問がないかと聞かれ、何を思ったのか私の口から「…私でも……こんな私でも、この子のお母さんになれますか？この子を幸せに出来ますか？」とでてきた。今思えば、ﾅﾝｶ笑っちゃうけど、この時の私ゎ真剣だった！誰かに《大丈夫》と言って貰わないと不安で仕方なかったんだと思う

  2007-01-19 01:38:00
• 12:

  名無しさん

  頑張って??よんでます

  2007-01-19 03:34:00
• 13:

  美咲

  ありがとうございます?自己満で書いてるし、私の実話なんで面白くないとゎ思うんですが、良かったら読んで下さい?
  夜に更新します

  2007-01-20 11:38:00
• 14:

  美咲

  先生ゎしばらく私の顔を見てﾕｯｸﾘ…そしてﾊｯｷﾘと話し出した。
  『杉本ｻﾝ、妊娠したからといってｽｸﾞに立派なお母さんになろうとｷﾊﾞらんでいいんですよ！赤ちゃんの成長する過程に伴って、ｱﾅﾀも母親として成長するんです。それに…ｱﾅﾀが今言った言葉…赤ちゃんを幸せにできますか？私でも母親になれますか？…その言葉の中に、その言葉の答えがありますよ！』………………言葉の中に言葉の答えがある？？？私ゎ分からなかった…分からない私の表情を先生ゎ見ると、大胆にﾃﾞｶｲ声で笑い又、話し出した

  2007-01-21 16:01:00
• 15:

  美咲

  『ﾊｯﾊｯﾊｯ！ｱﾅﾀの言葉にゎ赤ちゃんを心配する気持ち、赤ちゃんを思いやる気持ちがあっての質問だよ！その時点でｱﾅﾀゎ母親になってる…自分で気付かない内にね！ﾕｯｸﾘ進みましょう』私ゎ頭をさげ診察室を後にした…

  2007-01-21 16:03:00
• 16:

  美咲

  会計を済ませバッグから携帯を取り出す…
  こんな時…自分でゎどうしたらいいか分からんくなった時…決まって一番に連絡する相手と言えば…やっぱりこの人…昔からそう。
  ………………………………発信ボタンを押し、耳元から呼び出し音が流れる……『もしもし〜どうした？』その声を聞き、何故だか涙がこぼれ泣き出してしまった…

  2007-01-21 16:05:00
• 17:

  美咲

  『おか…あ…ｻﾝ……ﾋｸｯ…ﾋｸｯ』……そう…電話の相手ゎお母さん。
  『美咲？どうしたの？泣いてるの？』母親の優しい声に益々涙が流れ落ちる…
  『お母さん…美咲…病院に行ってきたの…生理が不順だったから…でねっ…病院で診て貰ったら…赤ちゃんがいるって…妊娠してるって…』……しばらく沈黙が続き、その沈黙を破るかの様に母が話し出す。
  『美咲！お母さんﾏﾀﾞ仕事中だから、タクシーでこっちおいで…先生の自宅にいるから』
  この時、母ゎある個人病院の先生のお宅のお手伝いｻﾝとして働いていた。
  私ゎ電話を切りタクシーで母の仕事場へと向かった

  2007-01-21 16:09:00
• 18:

  名無しさん

  がんばれ

  2007-01-21 21:39:00
• 19:

  美咲

  タクシーに乗って30分程で母の勤め先の家に着き、ﾁｬｲﾑを押す！
  中からﾊﾟﾀﾊﾟﾀと足音が聞こえ母が出て来た。
  『寒いやろ？許可とってるから中で待っとき！調度お母さん夕飯の支度してるとこやし、それ終わったら帰れるし』そう言うとリビングに案内してくれた！
  私ゎリビングの椅子に座り母の仕事する姿を眺めてた

  2007-01-22 05:51:00
• 20:

  美咲

  『それで？今何ヶ月？』…突然の母の問い掛けにビックリして息を飲んだ。
  そして、頭の中で色んな事が駆け巡る…
  後四ヶ月位で産まれます！何て言ったら母ゎどうするだろ？怒るｶﾅ？それともショックで泣いちゃうかな？おろせないの？って絶対言われるよね…
  でも、ここまで来た以上ﾁｬﾝﾄ話すしかない！そう自分に言い聞かせた

  2007-01-22 05:53:00
• 21:

  美咲

  『…あのねっ…赤ちゃんの大きさから計算して、予定日がだいたい………………四月………末頃だって………』
  『えっ？？四月って四ヶ月先の四月？よね？』そう言うと仕事していた母の手が止まった…
  そうだよね！ビックリするに決まってるよね…私ゎ頷く事しか出来ず…言葉が出てこない…
  それからゎしばらく二人無言のまま時間が過ぎ、母の仕事も終わり帰る為に二人外に出た

  2007-01-22 05:55:00
• 22:

  美咲

  気まずい空気の中…ただ母の後ろについて歩いて行く！………着いた先ゎ近くのデパート………夕飯の買い物かと思いきや、母が足を止めたのゎ靴屋さん…私が不思議そうな顔して母を見ると母ゎ私の顔を見て呆れた顔をし『スニーカー買いなさい！』なんて言うから、益々私の頭の中ゎパニック状態…そんな私の顔を見て母が、またも呆れた顔をして口をひらく

  2007-01-22 05:56:00
• 23:

  美咲

  『あんた本当馬鹿ね…赤ちゃんいる人が、誰がそんな厚底のブーツ履いてんの？妊娠してた事より、妊娠してんのに、そんなブーツ履いて来た事にお母さんビックリしてんだけど…はよ選んで履き変えて！それに、そんなﾜｶﾒちゃんみたいなスカート…お腹ん中で赤ちゃん風邪ひかせるつもり？あんたにゎビックリさせられっぱなしで、お母さん寿命縮まるわ…』
  思い掛けぬ母の言葉…決して綺麗な言葉でゎないけど、私にゎ凄く凄く暖かった…暖か過ぎて自然と涙が零れ落ち止まらない

  2007-01-22 05:58:00
• 24:

  美咲

  18番ｻﾝ★ありがとうございます。少しづつしか書けないｶﾓしれないんですが、一つの区切りとしてﾁｬﾝﾄ完成させたいので、下手ですが頑張って書いて行きたいと思います(^_^)

  2007-01-22 06:03:00
• 25:

  名無しさん

  頑張って??ﾒｯﾁｬいいお母さんやな?ゆっくりでもいいし、ちゃんと読むし?

  2007-01-22 19:07:00
• 26:

  名無しさん

  ?

  2007-01-22 21:38:00
• 27:

  美咲

  『何をこんなﾄｺで泣いてんの（笑）！本当ｱﾝﾀゎ馬鹿子やね〜！！そんな泣いてたら化粧はげて顔、ｵﾊﾞｹなるから泣き止み〜ｵﾊﾞｹと一緒に帰るなんて、お母さん恥ずかしいゎ』母ゎそう言うと優しく微笑み、私の肩をﾎﾟﾝｯﾎﾟﾝｯと叩いた…
  そんなこんなで、ﾌﾞｼﾞにスニーカーを買い履き変えて二人家へ…

  2007-01-23 01:20:00
• 28:

  美咲

  それから三日位ゎ母と色んな事を話しあった…！今の私自信の気持ち・相手との今までの事・そして金銭問題の事…
  うちゎ決して裕福でゎない家だ！母ゎ私が7歳・妹が二歳の時、父の浮気や借金などの理由で離婚した！それからゎ養育費なども貰える事なく朝から晩まで働いて私達を育てて来てくれた。現に今の生活ゎｲｯﾊﾟｲｲｯﾊﾟｲ…母だけの収入でゎとてもぢゃないけど、出産費用どころか検診代だって出てくる余裕なんてなかった

  2007-01-23 01:21:00
• 29:

  美咲

  『美咲？相手…ﾋﾛｸﾝに話ししてごらん？半分…ううん…産まれる迄の検診代だけでも出して貰うように話ししな？ﾋﾛｸﾝの子でもあるんやから…』その言葉に首を縦に振れない私を見て、母が少し荒い口調で説得しだした。
  『美咲？ｱﾝﾀ何ｲｼﾞはってんの？ｱﾝﾀがｲｼﾞ張ったって、現実厳しいの！分かる？今ｱﾝﾀに出来る事ゎ赤ちゃんが安心して産まれて来れる様にしてやる事…それだけなの！ｱﾝﾀしかいないの！お腹の子が頼れるのゎｱﾝﾀだけなの！自分の子の為に、元気に産まれて来れる様に、くだらんｲｼﾞなんかすてて相手に話しをしな！子供ゎ何にも変えられないんだから！！！』

  2007-01-23 01:23:00
• 30:

  美咲

  母の目ゎいつに無く真剣だった！今まで、ﾔﾝﾁｬして怒られてた時ゎ《ｸｿﾊﾞﾊﾞ〜マジうざい》いつも、そう思ってた…だけど、今回ゎ母の気持ちが凄くありがたい…お腹の子や私の事を思っての言葉だと言う事が苦しい位に分かり、何だかとても嬉しく感じた
  『お母さん…ｺﾞﾒﾝﾈ！明日、電話してみるからタウンページどこある？』
  別れた後、何度も電話してくる相手が嫌になり、携帯を変え相手のアドレスなど消した私ゎタウンページで相手の実家の電話番号を調べメモをした

  2007-01-23 01:40:00
• 31:

  美咲

  25ｻﾝ⇒読んで下さってる方がいて何だか嬉しいﾃﾞｽ? 母にゎ本当今でも頭があがりません?喧嘩しても、何しても、最大のピンチの時、守ってくれるの親なんですね…悔しいけど、私も母みたいな親になりたいです ﾕｯｸﾘですが、頑張って書き留めて行くんで、また時間があれば覗いて下さい?26ｻﾝ⇒上げて下さってありがとうございます??

  2007-01-23 01:52:00
• 32:

  美咲

  その次の朝…私ゎ早くから起きていた！と言うより何だか眠れなかったのだ……いつもの様に母が仕事へ行くのを見送り…午前9時…電話をかける！
  プルル〜プルル〜『はい！田中でございます。』きっとﾋﾛのお母さんだろ…会った事ゎないが…
  『もしもし！朝早くにに申し訳ありません…杉本と言いますが、ﾋﾛｸﾝ…博之ｸﾝお願いしたいのですが…』…『杉本さんですね！少々お待ち下さい』おばさんがそう言い保留にする…そして暫くして保留音が消えたのと同時に相変わらずの、ｱｲﾂの声…

  2007-01-23 23:42:00
• 33:

  美咲

  『もっし〜★美咲〜？お前さ〜いきなり番号変えんなって〜★★★より戻す気になったぁ？（笑）』………『…違う。そんなんぢゃない…ただ、お願い言うか…話さないといかん事があって電話した…今大丈夫？』そう私が言うと何か悟ったのか…ﾋﾛゎ黙ったままだ…黙られると益々話し出しにくい！でも、昨日の母の話しを思い出し《赤ちゃんの為》そう自分に言い聞かせ、勢いに任せて事情を説明する

  2007-01-23 23:43:00
• 34:

  美咲

  『…ｱﾝﾀの子妊娠してる…………………………………四月に産まれるって……』『はぁ？マジで言ってんのかよ？』
  『冗談なんかで、ﾜｻﾞﾜｻﾞ電話なんかしないよ！美咲も一回病院行ってたし、元から生理不順だったから…あんまり気に止めてなくて…四日前に病院行ったら…妊娠してるって！私、一人で産んで育てるから！！認知してなんて言わない！だけど、せめて産まれるまでの検診代だけでも助けてくれないかな？後の事ゎ頼ったりしないから…だから、お願いします…』……………やっとの思いで、話し終わった。でも一息ついたのもつかの間…次の瞬間信じられないｱｲﾂの言葉を間の当たりにする…。

  2007-01-23 23:46:00
• 35:

  美咲

  『美咲〜いきなり、そんな話しされてもさ〜俺こまるんだけど…最近、車校行き出したしｿﾚどころぢゃないんだよね〜車とかも買わないかんし余裕ないんだわ〜闇でならおろせるんぢゃね〜の？』……………………私ゎｼｮｯｸだった…自動車学校に行きだしたから・車を買うから…ｿﾚどころじゃない！？命より、そんなんの方が大事なの？この子ゎそんなんと比べられて、そんなんに負けたの？…それに、闇でおろせって事？少なくても、自分の子供に変わりゎないのに…ﾋﾄﾞｲ………・・・・・・・・・・・・私ゎｼｮｯｸで暫く言葉がでなかった。だけど、色々考えれば考える程、悔しくて悔しくて…どうしようもない怒りが込み上げて来たのだ…本当なら、お前なんか宛にしない！そう言って電話を切てやりたい！だけど現実お金ゎ必要だ…皆ならどうする？皆が美咲の立場に立ったとしたらどうしてた？………私ゎ………………

  2007-01-24 00:07:00
• 36:

  美咲

  『そんなｸﾀﾞﾗﾝ事と、赤ちゃん比べんで欲しい！それに闇でおろすにしても、お金いる事に変わりゎないんだよね…やったら、ｺﾞﾒﾝやけど、おろす費用としてお金払って…全額分とゎ言わん…10万でいい…それだけでいいから援助してください…お願いします！後の事ゎ一切迷惑かけません。だから助けてください』……本当ゎ文句の一つでも言ってやりたかった！だけど今ゎ…自分の為、赤ちゃんの為に下手にでるしかない…凄く悔しくて、仕方ない。だけど歯を食いしばり頭を下げた…赤ちゃんを守らなきゃ！その一心で・・・・・・

  2007-01-24 00:23:00
• 37:

  美咲

  『あっ俺、いまから車校行かんといかんし、取り敢えず…携帯の番号教えて！こっちから連絡する』あまり煮え切らない様子でﾋﾛゎそう言い、番号を伝え電話を切った…
  電話を切った後、私ゎ張り詰めていた糸が切れたかの様に泣き崩れた…泣き過ぎてｼｬｸﾘあげ息が苦しい…その時、ｸﾞﾆｮｸﾞﾆｮ〜とお腹が動いたのだ…私ゎお腹に手を当て、『ｺﾞﾒﾝﾈ…ｺﾞﾒﾝﾈ赤ちゃん…だけど悔しくて涙が止まんないよ〜こんなママでｺﾞﾒﾝﾈ…あんなパパでｺﾞﾒﾝﾈ…』何度も何度も、そう言いながら一人部屋の片隅で泣き続け、いつの間にか眠ってしまっていた

  2007-01-24 00:40:00
• 38:

  美咲

  私ゎ夢を見た…―――――――凄く凄く怖い夢―――ﾊｯｷﾘとゎ覚えていない…
  ただ、覚えているのゎ黒い服を来ている知らない人が私目掛けて追い掛けてくるのだ…そして、その手にゎナイフが握られている。走って逃げ様とするがﾅｶﾅｶ前に進めない…《もう駄目だ！》そう思った瞬間…母の声で目が覚めた…
  『美咲！こんなﾄｺで寝たら風邪ひくよ…ｱﾝﾀうなされてたけど大丈夫？』母が顔を覗き込む…
  《良かった…夢やったんや…》それでも私の心臓ゎ暫くﾄﾞｷﾄﾞｷがとまらんかった

  2007-01-25 16:38:00
• 39:

  美咲

  時計を見ると、もう夕方過ぎ…母がいるキッチンへ行き今日の電話の内容を母に話す。予想ゎしていたが…母ゎ凄い剣幕でキレだした…。『美咲！お母さんがﾋﾛくんに電話するから、番号ゎ？』………………………私ゎ悩んだが結局教えなかった。
  『ﾁｮｯﾄ待って！連絡するって言ってたから連絡あるって思うし…それに、びっくりするのも無理ないかなって…妊娠しての気付くの遅かった私のせいだし…私だって悔しいけど今ゎ向こうからの連絡待ってみたい』そう母に言うと母ゎ三日だけ待つと言ってくれた。
  私ゎこの時、まだ信じていたのかもしれない…心のどこかで連絡だけゎあると…

  2007-01-25 16:40:00
• 40:

  美咲

  しかし、ﾋﾛから電話ある事ゎなかった…そして三日後、母の前で私ゎﾋﾛの家に電話する…
  『もしもし〜田中ですけど〜』ﾋﾛの妹らしき人が電話にでた。『ｽﾐﾏｾﾝ、杉本と言いますがﾋﾛｸﾝいますか？』『います！待ってください…』そう言うと電話の向こうで『おにいちゃん電話〜杉本って人から〜』叫び呼んでいる声が丸聞こえ…でも、電話に出たのゎまたもや妹だ…
  『ｽﾐﾏｾﾝ…えっと〜あの…今出掛けた…みたいで…』明らかにおかしい…確実に家にいるはずだ！そお思ったが『解りました！またかけ直します』と言い電話を切った

  2007-01-25 16:42:00
• 41:

  美咲

  それから、何度か電話したものの反応ゎ同じ…何度もかけるのゎ嫌なので、その日の夜、電話にでたｵﾊﾞｻﾝに話しをし、本人に連絡をくれるように伝えて欲しいとお願いした…でも、ｵﾊﾞｻﾝから帰ってきた反応ゎﾋﾛと同じだった！
  『そもそも、病院のミスとゎ言え、妊娠に気付かないで今までほってたんゎ貴方でしょ？だったら貴方自身が責任とらないと、男ゎ関係ないじゃない？分からないんだから…それに、貴方と付き合いだしてﾋﾛくんが反抗ばっかりする様になって…これ以上ﾋﾛくん巻き込むのゎやめて欲しいの…女の身体の事なんだから、そちらでなんとかしてください。』そう言い、一方的に電話ゎ切られた

  2007-01-25 16:46:00
• 42:

  美咲

  その後も、何度か母が電話をし話しゎしてみたものの、ｵﾊﾞｻﾝから出る言葉ゎ毎回同じ…
  『ｳﾁのﾋﾛｸﾝゎ自分の子じゃないと思ってるから、話しに参加しないだけ…そんな卑怯な子ぢゃない』・『お宅の娘ｻﾝ、ﾔﾝﾁｬみたいだし他で出来た子ぢゃないですか？』・『お宅の問題であってｳﾁにゎ関係ない』・あげくの果てにゎ『ｳﾁの血をひいているって子を勝手に産まれても迷惑！処分なさって下さい』…そう母に言ったらしい…
  母ゎこれ以上話しても時間の無駄だと思ったのか『わかりました！ただ、私ゎ娘を信じてます。貴方も娘ｻﾝいらっしゃるから分かると思いますが…
  娘ゎﾔﾝﾁｬです。しかし人を傷付ける嘘ゎ絶対につかない…貴方も少しゎ逆の立場で考えてみてください。失礼します』…そう言い電話を切った

  2007-01-26 12:37:00
• 43:

  美咲

  母ゎ私の顔を見てニコッと笑い、『大丈夫！お母さんと頑張ろう』そう言ってくれた…
  でもねっお母さん、私知ってるよ…キッチンで静かに一人泣いてた事。肩が震えてた…
  お母さんｺﾞﾒﾝね…悔しい思いさせて…
  ｺﾞﾒﾝね…辛い思いさせて…私、自分で頑張ってみるから！

  2007-01-26 12:39:00
• 44:

  美咲

  静かに泣く母の後ろ姿を見て私ゎある事を決心した…
  次の日、市役所で母子手帳を貰い、その足で産婦人科へ―――――――――――私の順番が回ってきて診察室へ入り、体重を計り椅子に座る。『どうですか？少しゎ落ち着きましたか？』『はい。母にも話しをして、一緒に頑張ろうって言ってもらえました』『良かった★改めて、妊娠おめでとうございます。これから一つづつ検査など進めていきますね！取り合えベットに…』私が横になると、前回と同じ要領でエコーをうつす。『お〜★元気?！お腹ゎまだ出てきてないけど、赤ちゃんゎ順調だから何も問題ゎないですよ』そういうと先生ゎエコーの赤ちゃんがうつった写真をくれた！その後、血液検査や性病検査などを終え病院を後にし、次に向かった先ゎコンビニ…私ゎ一冊の求人案内を買い家へ帰った

  2007-01-26 12:41:00