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運営運営
*。゚☆山の手線鶯谷駅*。゚☆
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1:
美樹
初めて?小説書きます?
2007-01-17 18:29:00 -
2:
美樹
「ここで合ってんのかなぁ?」うちの名前は美樹。今日、大阪から東京に上京してきた。住む所も決まってないし、仕事もまだ決まってない。行き辺りばったりな19歳女。一応、東京に友達が住んでるから、その子と会う約束をしている。
2007-01-17 18:48:00 -
3:
美樹
その子の名前は明日美。歳はうちの1つ上。まぁ先輩やねんけど、あんまり気を使わんで良い人やから楽。東京に着いて右も左も分からんうちに、「鶯谷の北口で待ち合わせな!」なんて言われても、分からんっちゅ〜ねん。
2007-01-17 18:52:00 -
4:
美樹
で、なんとか『鶯谷駅』に着いたんはよしとしよう。「なんや…ここ。」その『鶯谷駅』って駅は、うちにとっては驚きがいっぱいの駅やった。まず、ホテルが山盛りある。これでもかー!!ってぐらい。見渡す限り、ラブホテル!ラブホテル!!ラブホテル!!!
2007-01-17 18:57:00 -
5:
美樹
それを見上げて、呆然としているうちの肩を『ポンポンッ』と叩く人。振り返ると、脂ギッシュで小肥りでバーコード禿げの中年男性が立ってる。片手にはスポーツ新聞。「あの〜…お姉さんは…どこのお店の人なの?」標準語にイラッとしながら「はっ?何が?」と返す。
2007-01-18 05:29:00 -
6:
美樹
そのおっさん、ビビって退散。「一体なんやねん…」つぶやくうち。そこで初めて駅にいる人が、男性ばっかりなのに気付く。みんな携帯片手に、スポーツ新聞や雑誌を持っている。気のせいかみんなソワソワ。「なんか変な街やな・・鶯谷。」うちは約束の場所へ急いだ。
2007-01-18 05:33:00 -
7:
美樹
北口の改札を出てすぐに、ドトールを発見。「おぉ!あったあった。」うちはレジでアイスココアを注文して、2階の窓際の席へ。まだ明日美は来てなかった。グラスの氷をカラカラさせながら、またまた人間観察…。やっぱり目に入るのは、男性ばっかり。
2007-01-18 05:38:00 -
8:
美樹
まぁ、なんで男性ばっかなんか?って、明日美が来た時に分かったんやけどな。「おまたせ〜!ごめんね?迷わなかった?」明日美はうちの向かい側に座った。「うん大丈夫やで!」久しぶりの再会。話も弾む中、うちは明日美に気になってる事を聞いた。
2007-01-18 05:42:00 -
9:
美樹
「あんな?ずっと気になっててんけど、ここの駅ついてから男性がやけに多くない?なんで?」明日美はビックリした顔で、うちに「しー!」ってした。んで、小声で話出す。「あ、ここって風俗街なの。ホテトルって行って出張の本番屋とか、DCっていうデートクラブとかがいっぱいあるんだよね。」
2007-01-18 05:48:00 -
10:
美樹
「?!」固まるうちを無視して、明日美は続ける。「あと、美樹さ、吉原って知ってる?ソープ街なんだけどね。吉原って駅が無くて、一番近いのがこの鶯谷なの。」淡々と話す明日美に、うちは固まりっぱなしやった。でも一番ビックリやったんはコレやった。「あたし、ソープで働いてるんだよね・・」「えぇぇ!?」
2007-01-18 05:55:00 -
11:
美樹
いきなりの明日美のカミングアウトに、ビビりまくるうち。「そうなんや…」やっと出た言葉さえも、裏返る。まだあんまり風俗業界に詳しく無かったうちには、刺激が強すぎた。「で、美樹寝る所無いんでしょ?」が切り出す。「うん。仕事も何も決めてへん。」「じゃあ、いい所連れてったげるよ!」
2007-01-18 06:04:00 -
12:
美樹
明日美に連れて行かれた場所は、駅から徒歩3分のマンションの一室。そこのドアをあけて、また固まる。「社長いますか〜!?」明日美は靴を脱いで、バタバタと中に入っていく。「おぉ!!明日美じゃん。」中からヒョッコリ顔を出した男性。
2007-01-18 06:09:00 -
13:
美樹
そこのマンションは3LDKなんやけど、どの部屋にも女の子がいっぱい。無法地帯。『社長』と呼ばれる男性に「あがりなよ。」と言われて、「おじゃまします…」と靴を脱ぐ。奥の部屋では男の人が社長を合わせて4人。パソコンと電話が並ぶデスクで、みんな何かを黙々としていた。
2007-01-18 06:15:00 -
14:
美樹
『社長』と呼ばれている男性。名前は桐島さん。歳は30代半ぐらいやと思う。その男性はうちを見るなり、「面接?名前は?歳は?」とか聞いてきた。そこでやっと、ここはそういう店の事務所なんや!って気付いてん。鈍感すぎやな…
2007-01-18 06:52:00 -
15:
美樹
次の日。目覚めたうちは、キッチンで歯磨きをしていた。「よっ!おはよう!」「ほはほうほはいはふ。(おはようございます)」今の声の主は、桐島社長。昨日あれから、明日美や社長に言いくるめられ、うちもお金が必要やったし、ここでしばらくお世話になる事にした。
2007-01-18 07:00:00 -
17:
美樹
うちの仕事はDCの事務。電話番とか、パソコンでのお仕事。夜の世界はキャバクラしか知らんからね。とりあえず住む所が無いから、社長の家にお世話になる事になった。社長は奥さんと二人暮らし。部屋があまってるからって、そこの部屋を借りる事になった。
2007-01-20 01:08:00 -
18:
美樹
初めての出勤。今日は社長と車で事務所に向かう。10時に事務所に着いて、仕事を教わる。一応パソコンの専門学校を卒業してるから、慣れるまで早かったと思う。店の女の子の写真を修正したり、お店のホームページを更新させたり…。
2007-01-20 01:13:00 -
19:
美樹
11時半には、早番と呼ばれる女の子達が出勤してきた。軽く挨拶をして、またまたパソコンをカチャカチャ…。「美樹ちゃんって関西の子なの?」コーヒーを差し出すスラッと美人なお姉さん。「はい。昨日こっちに来たばっかで、なんも分からへん事ばっかりなんです。」うちは苦笑い。
2007-01-20 01:18:00 -
20:
美樹
「そうなんだぁ。あたし綾って言うの。よろしく〜」これが綾さんとの出会い。綾さんは26歳で、この店の一番の古株さん。トゲトゲした雰囲気も無く、人懐っこい性格の人。渡してもらったコーヒーを飲みつつ、ホッコリ。「おはようございまーす」と、玄関を見ると体育会系の兄ちゃん。
2007-01-20 01:24:00 -
21:
美樹
その体育会系の兄ちゃん、浅田さんもここの事務の人。うちと一緒で早番担当。その後来た、次郎さんとの3人が早番の事務メンバー。うちは初日って事で電話番は2人にまかせて、社長にこの付近を案内してもらう事になった。案内してもらって分かった事。この辺りだけでホテルが80件もある。
2007-01-20 01:31:00 -
22:
美樹
しかも名前が一緒の系列で、パート1からパート6まであるホテルや、もう憶えきれないぐらいのホテルの量。社長は「ここが綺麗」「ここはお風呂が広い」とか言ってる。これも覚えなきゃいけない。必死でメモしながら、社長について歩く。
2007-01-20 01:37:00 -
23:
美樹
「ここは…バスタオルが無い」この言葉にはビックリした。おいおいラブホにタオルが無いって、どーなってんだよ…。何も言わずメモしとく。その他には、使ってはいけないホテルなんかもあった。鶯谷って、たちんぼさんなんかもいて、ホテルとグルになって営業してるんやって。
2007-01-20 01:40:00 -
24:
美樹
だからそのグルになってるホテルは、トラブルになりやすい。そーゆーなんも全部メモをして、事務所に戻った。事務所に戻ってから、パソコンでマップを作る。新人さんが迷子にならない為に、こういうのを配るんやって。細かい情報も、仕事をする女の子の為。そりゃタオル無いと困るもんな…。
2007-01-20 01:46:00 -
25:
美樹
うちはテキパキと鶯谷マップを作り、コピーをとる。コピーをしてる間、椅子に座り煙草の煙をくゆらす。「ふぅ。」自然と溜め息が出た。パソコン仕事は、知らないうちに肩が凝る。肩をモミモミ・・。「美樹ちゃんだよね?あたし雪江。明日美と友達なの。」
2007-01-20 08:23:00 -
26:
美樹
振り返るとぽっちゃり、お世辞とも美人とは言えない子が立っていた。「はい。」「やっぱり!社長の家にお世話になってるんでしょ?明日美に聞いたよ。」ニカッと笑顔の雪江。あたしもつられてヘラッと笑う。雪江は「よろしくね!あっ!これ食べなよ。」と言って、ドーナッツをくれた。
2007-01-20 08:28:00 -
27:
美樹
「雪江ダイエットするんじゃないの?また太るよ〜」浅田さんが鋭いツッコミをいれる。「大丈夫!セーブするから!」ニカニカ笑う雪江。あたしはというと、ドーナッツを頬張り二人のやりとりを眺める。「みんな仲良いんやね。」ホヘラ・・とさぼってると「休憩しすぎ!!」と社長に頭をパシンッ。
2007-01-20 08:38:00 -
28:
名無しさん
何駅ってよむの?
2007-01-20 09:01:00 -
29:
美樹
アンナミラー○とは、秋葉系の方達にも大人気!制服がかわいいと評判で、バイトの子には「制服パクりません」って誓約書を書かせるぐらいらしい。「なんであるんやろ…?」気にせず洗濯機に放り込む。『ガチャ』音にビビり振り返ると、全裸の女が立ってる。
2007-01-20 09:03:00 -
30:
美樹
29さん⇒【うぐいすだに】駅って読みます?ちなみに場所は上野の隣の駅です?
2007-01-20 09:07:00 -
31:
名無しさん
ありがとうございます 覚えておきます?
2007-01-20 09:08:00 -
32:
美樹
「邪魔。」その女は一言。バスローブをはおると、あたしを押し退け待機部屋に消えてった。「愛想もくそも無い女やな。」これがこの先あたしの天敵になる『雅』との出会いやった。浅田さんや次郎さんは「気にしない気にしない。」って言ってたけど、あたし結構気性荒いねんな。
2007-01-20 09:12:00 -
33:
美樹
ここで働く事になって、早くも一週間。まいにちセカセカ、目まぐるしく働いてる。今日はウィークリーマンションに引っ越す日。社長の奥さんの施しで、社長があたしの家に必要な物を、引っ越し祝いで買ってくれるらしい。ドンキに三人で行って物色。
2007-01-20 10:21:00 -
34:
美樹
「これも必要でしょ?」と奥さん。一応遠慮がちなあたし以上に、奥さんは「遠慮せずにどんどん買いなさいよ。」やって。社長は財布片手にうちらの後ろを着いてくるだけ。「コテも必要でしょ。」と、必要最低限以外のものを、カゴにポイポイっと。
2007-01-20 10:25:00 -
35:
美樹
カゴ4つがいっぱいになって、やっとレジへ。「お会計が五万六千…」社長が財布からお金を払い、あたし達は荷物を車に運ぶ。布団なんかは奥さんが「あまってるのがあるよ」と頂いた。可愛い南国系のシーツもセットで。それに合わせて、カーテンやクッションも買ってもらい、あたしご満悦。
2007-01-20 10:30:00 -
36:
美樹
三人で食事をしてから、いざ!あたしの城へ!あたしの城は月十五万で1K。山手線神田駅から徒歩五分。築1年でめっちゃ綺麗。鶯谷まで駅4つと、職場までも近い。社長とかと買ってきたものをセットして、出来上がったあたしの城を眺めつつ、三人はにまぁっと笑う。
2007-01-20 10:37:00 -
37:
美樹
社長と奥さんは「なんかあったらすぐ飛んできてあげるからね!」と帰っていった。フカフカの布団に横になり、自由を満喫していると電話が鳴った。
2007-01-20 10:42:00 -
38:
美樹
―着信 明日美2007-01-20 10:43:00 -
39:
美樹
「もしもしィ?引っ越し終わったァ?」「終わったで!」「今事務所いるんだけど、美樹休みでしょ?今から会おうよ」「分かったで。どこまで行けばいい?」あたしは明日美と、事務所の近くのファミレスで会う約束をして、電話を切った。
2007-01-20 10:46:00 -
40:
美樹
あたしがファミレスに着くと、明日美はもう先に来ていた。ヒラヒラ手を振り「美樹!こっち。」あたしは明日美の対面に座り、店員さんに「アイスコーヒー」と注文した。「どう?仕事慣れてきた?」明日美があたしに聞く。「ぼちぼちかな。」あたしは少し苦笑いした。
2007-01-20 10:49:00 -
41:
美樹
あたしの気持ちが動く事になったのは、ある日いつも通りに仕事をこなしてる時、ある一本の電話がかかってきたから。「おい!!この店の雅って女どうなってんだよ!」相手はお客さん。かなりご立腹の様子。「どうなさいましたか?」冷静に対処していく。
2007-01-20 10:56:00 -
42:
美樹
「雅って女、仕事なめてんのか!?120分のコースでずっと喋り続けてるし、『あれは嫌だ。』『これは嫌だ。』って仕事する気ねぇだろ?!」あたしはマニュアル通り「すみません。女の子には注意しておきます。」と、謝りつづけた。なんとかお客さんは落ち着いたが、もうこの店は利用しないだろう。
2007-01-20 11:00:00 -
43:
美樹
あたしは電話を切った後、雅さんを呼んで話をしようとした。なのにこの女、「はぁ?あんたに関係ないでしょ?この仕事やった事無いくせに、何が分かんの?」「実際お客さんから苦情が出てるんで、改善してください。」「はぁ?」と、まったく話にならない所か、喧嘩をふっかけてくる。
2007-01-20 11:03:00 -
44:
美樹
「あたしに文句言うなら、この店で1番になってから言えよ!そんな根性も無いくせに。」この言葉には、あたしもブチ切れた。「お前好き放題言わせとけば、このクソ女!!なったろやん1番に!!お前黙らせたるわ!!」シーンとなった後、社長が『パチパチ』と拍手。雅は「ふんっ」と言って部屋を出ていってしまった。
2007-01-20 11:07:00 -
45:
美樹
―風俗嬢美樹誕生。
2007-01-20 11:09:00 -
46:
美樹
タンカを切ってしまった以上、もう後には戻れない。というか、もう戻る気は無かった。『雅の天狗の鼻を折ってやる。』それだけやった。早速、店のホームページ用の写真を撮影する。そして自分で修正。もちろん目隠しもして、細かい影や皺なんかも消していく。
2007-01-20 11:15:00