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1枚の紙

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  • 1:

    ◆v6nDVbn.Jg

    すべては『偶然』なんかじゃなく『必然』だったんだ――。

    2007-01-06 16:33:00
  • 2:

    ◆v6nDVbn.Jg



    これは紗菜という1人の少女の話。甘くて切ない恋の話…。

    2007-01-06 16:35:00
  • 3:

    ◆v6nDVbn.Jg

    ―pm10時―――
    私はあるバーに1人で居た。
    《遅いなぁ…》店内のブラックライトに照らされた大きな時計を何度も見る。

    ゴディバの甘ぁいカクテルももう4杯目に入ろうとしている。

    2007-01-06 16:39:00
  • 4:

    ◆v6nDVbn.Jg

    携帯にかけても繋がらない。メールをいれた。

    ━━━━━
    まだ?あたしずっと待ってるねんけど。早く来てよ。━━━━━

    2007-01-06 16:41:00
  • 5:

    ◆v6nDVbn.Jg

    灰皿に溜っていく吸い殻が私のイライラを表している。

    「チョットお兄さん灰皿かえてもらえる?」

    イライラ口調でバーテンに話しかけると、慌てて替えに来た。

    2007-01-06 16:43:00
  • 6:

    ◆v6nDVbn.Jg

    ポケットの中で私の携帯が震えた。取り出して確認する。

    ━━━━
    ゴメン行けない。てゆうか別れる。彼女が怒ってるから。
    ━━━━

    2007-01-06 16:45:00
  • 7:

    ◆v6nDVbn.Jg

    彼女?私じゃないんかよ。


    あぁー。二股かぁ。また保険の2番手か。

    2007-01-06 16:46:00
  • 8:

    ◆v6nDVbn.Jg

    私はいつもこうだ。
    誰かの《2番》にしかなれないんだ。

    そういえば産まれた時からそうだった。

    2007-01-06 16:47:00
  • 9:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「雪ちゃんは可愛い。それなのに紗菜は…」

    「雪は賢いのに紗菜は…」
    事あるごとに1つ下の妹、雪と比べられ……いつも負けてきた。

    2007-01-06 16:49:00
  • 10:

    ◆v6nDVbn.Jg



    そりゃ私もこんなにひねくれちゃうわけだ…。

    2007-01-06 16:50:00
  • 11:

    ◆v6nDVbn.Jg

    なんだか情けなくなって、残りのカクテルをグッと飲みほした。

    「お兄さん同じの!」

    5杯目のカクテルを口元に運んだ。その時だった…。

    2007-01-06 16:51:00
  • 12:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「姉ちゃん飲みすぎちゃうか〜?」
    知らない男が突然私の肩に手を回して来た。
    「…慣れこいなぁ!ほっといてよ。」
    力をこめて手をふりほどいた。
    …そして顔を上げたんだ。

    2007-01-06 16:54:00
  • 13:

    ◆v6nDVbn.Jg



    これがアナタとの出会い。いまからはじまるたくさんの出来事、
    私は後悔してないよ。
    ……アナタもそうだといいな。。

    2007-01-06 16:56:00
  • 14:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「名前は?」
    「ゆき」
    「歳は?」
    「17」
    「…ホンマの事ゆうて」

    2007-01-06 16:57:00
  • 15:

    ◆v6nDVbn.Jg

    何で嘘バレたんやろ。そう思うと何だか笑けてきた。
    「アハハ。紗菜やで!歳は18。あんたは?」

    「えらそうなガキやなぁ!俺はタカト。28や」

    2007-01-06 17:00:00
  • 16:

    ◆v6nDVbn.Jg



    《タカト》――逢いたいよ。あんたじゃないと無理―――

    2007-01-06 18:21:00
  • 17:

    ◆v6nDVbn.Jg

    そしてタカトと私は、初対面とは思えないくらい仲良くなった。

    「ははっホンマお前おもろいやっちゃのう」

    「おっさんには負けるわ〜」

    2007-01-06 18:24:00
  • 18:

    ◆v6nDVbn.Jg

    気付けば時計はAM2時を示していて、
    店内の客は私とタカトだけになっていた。

    2007-01-06 18:48:00
  • 19:

    ◆v6nDVbn.Jg

    バーテンが私達の座ってるカウンターの前に立ち、
    「今日もやっと終わったわぁ」と言った。
    私は《なんやこいつ…いきなり慣れこいなあ》と、タカトに話しかけられた時と同じ感情を抱いた。
    そのタカトはというと、「おぅ、シゲ!今日もお疲れチャンやったの〜」と、やっぱり慣れこい(笑)

    2007-01-07 02:09:00
  • 20:

    ◆v6nDVbn.Jg

    バーテン「今日は新規が多かったわ、繋がれば吉やな−。」
    タカト「ホンマやでなぁ。まぁ反応は悪くなさげやったで!」

    私はそんな2人のやり取りを不思議に想って見ていた。

    2007-01-07 02:11:00
  • 21:

    ◆v6nDVbn.Jg

    《ここの店長は客にこんな話すんねや…》
    と思いながらも、私はグラスいっぱいのカクテルを指でカラカラならし暇を持て余していた。
    そんな私に気を使ってか、タカトが私とバーテンの仲を取り持つかのように喋ってきた。

    2007-01-07 02:13:00
  • 22:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「これな、俺の20年来の親友でシゲってゆうやつやねん。んでシゲ!紗菜ちゃんや。よぅしたってや」

    あぁ、友達やったんや。
    それから、私・タカト・シゲチャンでAM5時まで飲んでいた。

    2007-01-07 02:15:00
  • 23:

    ◆v6nDVbn.Jg

    まるで私まで昔からの友達の様に、3人の間に違和感はなかった。

    3人の眠気がピークに達した時にやっと帰る事になった。

    外に出ると空は明るくて鳥の鳴き声なんかが聞こえていて、さっきまでのR&Bが鳴り響く店内とのギャップがなんだかおかしくて…

    2007-01-07 02:19:00
  • 24:

    ◆v6nDVbn.Jg

    充実した1日だった。おかしいよね、これでも今日私ふられたんだよ(笑)

    「送ってったるわ!」タカトが言った。タカト…ええ奴やん!《ラッキー》くらいに思って車に乗り込んだ。

    私の性格からして、まず初対面の男の車に乗るなんてあり得ない。警戒心は人一倍強い………はずなのに。

    2007-01-07 02:22:00
  • 25:

    ◆v6nDVbn.Jg



    なんだかタカトは安心できたんだ。

    2007-01-07 02:23:00
  • 26:

    名無しさん

    あげ

    2007-01-07 04:20:00
  • 27:

    ◆v6nDVbn.Jg

    マンションの前につき、車をおりた。まだ一緒にいたい。。

    「なぁ……寄ってく?」

    沈黙が続いた。軽く見られたんかな。

    2007-01-07 13:58:00
  • 28:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「…ん〜。行きたいけど、今日は遠慮しとくわ!またな」
    そう言ってタカトは帰っていった。
    なんだか自分が恥ずかしくなって
    《私酔ってるわ。》って自分自身に言い訳をしてみた。

    2007-01-07 14:00:00
  • 29:

    ◆v6nDVbn.Jg

    その日はなかなか眠りにつけなかった。

    ――次の日――
    目覚めると頭が猛烈に痛かった。枕元の携帯に目をやると、着信があった。

    2007-01-07 14:02:00
  • 30:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「おはよう。どないしたん?」

    「ん−。今日行くわっ♪」

    ……来なくていいのに。

    2007-01-07 14:06:00
  • 31:

    ◆v6nDVbn.Jg

    電話を切り、デジタル時計に目を向けると17時……夕方やん。。

    寝すぎたなぁ。

    部屋をコロコロでキレイにし、愛犬のミニーにご飯をやる。

    2007-01-07 14:09:00
  • 32:

    ◆v6nDVbn.Jg

    観葉植物に水をあげ、お風呂にお湯をためる。

    『お風呂が沸きました』の機械音は便利なんだけど…1人暮らしの私にはチョット心臓に悪い。

    「は〜い」と機械に返事をして風呂に入る。

    2007-01-07 14:13:00
  • 33:

    ◆v6nDVbn.Jg

    今日はいつもより長湯してお酒を抜いた。

    お風呂から上がるとソファに雪が座っていて、またビクっとなった。

    「…来てたん」

    2007-01-07 14:18:00
  • 34:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「紗菜姉〜。雪いま超貧乏やねぇん。服こぉて♪」

    …まったく。要領がイイと言うか何て言うか。

    「嫌や。なんで紗菜がアンタに買わんとあかんのよ。おかんにゆうたら買ってくれるでしょ」

    2007-01-07 14:20:00
  • 35:

    ◆v6nDVbn.Jg

    と私が言うと、雪はぷぅとふくれて
    「雪家おいだされてん」
    と言った。
    これには私も驚いて、眉毛を抜く手を止めて雪を見た。

    2007-01-07 14:21:00
  • 36:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「なんで?」私が聞くと雪はニコッと笑って言った。
    「赤ちゃん出来たから」

    一瞬耳を疑った。

    2007-01-07 16:14:00
  • 37:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「相手は?」

    「逃げたぁ」

    「産むん?」

    2007-01-07 16:15:00
  • 38:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「うん」

    それから私は雪にこんこんと説教をした。そんな簡単じゃないとかアホかとか。

    雪は泣きながらこう言った。

    2007-01-07 16:17:00
  • 39:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「お姉はおかんと一緒や!怒る時だけ雪の目を見るねん。雪あいつの子供やから産みたいんやん!あいつやから…。家も追い出されて雪これからどぉしたらいいん!」

    雪…。あんたって子は何でそんなんなん?私知ってるよ。泣いてるあんたのその目…………………ホンマは笑ってる事。

    17歳になった今も、6歳の時と同じように嘘泣きするんやね。

    2007-01-07 16:21:00
  • 40:

    ◆v6nDVbn.Jg

    もうなんか呆れた。

    「わかったって…。ここに住んでいいよ」

    わかっていても私は妹に甘いんだ。なんだかんだ言ってもやっぱり可愛い。

    2007-01-07 16:22:00
  • 41:

    ◆v6nDVbn.Jg

    雪は伏せていた顔をあげ笑って言った。

    「紗菜姉だいすきぃ☆」

    その言葉を無視して、私は母親に電話をかけた。

    2007-01-07 16:27:00
  • 42:

    ◆v6nDVbn.Jg

    母「もしもし」

    私「もしもし。紗菜やけど…雪うちで預かるわ」

    母「そう。じゃああの子の荷物全部送るわね」

    2007-01-07 16:29:00
  • 43:

    ◆v6nDVbn.Jg

    私「あ〜雪の荷物は置いといたって。全部揃えるから。紗菜の給料だけじゃ雪を養えんから、毎月10万でいいから紗菜に振り込んで」

    母「わかった。子供産むってまだ言ってやるの?」

    私「産むみたい。じゃあね」……ガチャ。プーップーッ。

    2007-01-07 16:34:00
  • 44:

    ◆v6nDVbn.Jg

    電話を切って、私は化粧をはじめた。
    「お姉今日仕事?」
    「ううん、休み。」
    「じゃあ何で化粧するん」「買い物行くやろ」

    2007-01-07 16:40:00
  • 45:

    ◆v6nDVbn.Jg

    当時私はキャバ嬢をしていて、パパが2人いた。
    そんなに売れてる嬢ではなかったので給料は月40ほどで、2人のパパから月20ずつもらっていた。
    さらにマンションもパパにもらった物の1つなので、お金には困っていなかった。

    2007-01-07 16:49:00
  • 46:

    ◆v6nDVbn.Jg

    車を出し、雪と街へ出掛けた。ベッド・布団・カーペット・スウェット・下着などを買ってあげ、家に戻る。そして封筒に入った5万を雪に渡し、
    「服とか家具とか明日買いに行きや」と言った。

    2007-01-07 16:54:00
  • 47:

    名無しさん

    おもしろそう?

    2007-01-07 18:28:00
  • 48:

    ◆v6nDVbn.Jg

    アリガトウございます?

    2007-01-09 23:05:00
  • 49:

    ◆v6nDVbn.Jg

    雪「は−いアリガトウ!じゃあ今から引越し祝いに飲みいこ〜」

    …なんてあほな妹だ。引越し祝いってゆうのは自分から言うもんじゃあないだろ。

    だいたい妊娠中にも関わらず酒って…。

    2007-01-09 23:09:00
  • 50:

    ◆v6nDVbn.Jg

    あほな妹とそれ以上話する気にもなれず、私は
    「帰って来るまで留守番しててや」とだけ言って
    家を出た。

    向かった先は…昨夜のバー。

    2007-01-09 23:15:00
  • 51:

    ◆v6nDVbn.Jg

    タクシーを降り、しばらく店の前で悩んだ。

    《2日連ちゃんやし恥ずかしいなぁ。入るべきか帰るべきか…》

    思い切ってドアをあけた。

    2007-01-09 23:17:00
  • 52:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「いらっしゃいませぇ〜」
    深くキャップをかぶってるせいか、気付かれない。

    いや、そんなんじゃなくいちいち客の顔なんて覚えてないだけか…。

    2007-01-09 23:22:00
  • 53:

    ◆v6nDVbn.Jg

    店内にはまばらにしか客はいなくて、私は迷う事なくカウンターの真ん中に腰をおろした。

    「あれ?紗菜チャンやん!おはよ〜さんっ」

    やっと私に気付いたバーテンのシゲチャンが笑顔で話しかけてきた。

    2007-01-09 23:23:00
  • 54:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「おはよっ。また来ちゃったぁ」

    「嬉しいねぇ。ゴディバ飲む?」

    「うん、甘ぁいの作って」

    2007-01-09 23:28:00
  • 55:

    ◆v6nDVbn.Jg

    1杯…2杯……3杯。。
    だんだんピッチも早くなり、酔ってきた。二日酔いのせいかいつもより酔いが早い。

    甘い酒は足にくる。

    2007-01-09 23:30:00
  • 56:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「だいぶ顔赤いなぁ。家で飲んできた?」と聞くシゲチャンに、少し間をあけて
    「うん」と答えた。


    はい、嘘です。恥ずかしいから見栄はりました。

    2007-01-09 23:34:00
  • 57:

    ◆v6nDVbn.Jg

    こうゆう時に、嫌ほど自分の小ささを思い知らされる。

    実際もっと思い知らなあかん事はいっぱいあるのに。

    2007-01-09 23:44:00
  • 58:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「そろそろ帰ろかなぁ」とシゲチャンに言うと、
    「もぉちょっと待って!あいつ来るから」と言われた。一瞬ドキッとした…。
    私の心、シゲチャンには見抜かれてるのかな。
    「そうなん。じゃあせっかくやし後30分だけおるわ」…サラッと言ったけど、内心ドキドキだ。

    2007-01-10 00:10:00
  • 59:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「紗菜っちさぁ…あいつの事けっこぉ好きやろ?」

    「うん。面白い人やと思う〜。でもシゲチャンも結構好きやでっ」

    笑いながら言ってみた。

    2007-01-10 00:15:00
  • 60:

    ◆v6nDVbn.Jg



    あぁ。やっぱり帰ろう。なんか私、あの人に逢いに来たみたいやん。

    2007-01-10 00:19:00
  • 61:

    ◆v6nDVbn.Jg

    「シゲチャン、やっぱり妹待ってるし今日は帰るわ。タカトによろしくね。」

    チェックの紙を見ると、わずか1000円だった。

    なんか馬鹿にされたみたいでムカついた。

    2007-01-10 00:26:00
  • 62:

    名無しさん

    おもろい★
    読んでるし、頑張ってなー(゚∀゚)

    2007-01-10 00:30:00
  • 63:

    ◆v6nDVbn.Jg

    アリガトウです?頑張ります?

    2007-01-10 16:14:00
  • 64:

    ◆v6nDVbn.Jg

    色んな事を、酔っ払いながら考えてタクシーをひろった。

    タカトのVOXYに似た車とすれ違って妙にドキドキしたのを今でま覚えている。

    家の前につき、タクシーをおりた。

    2007-01-11 00:05:00
  • 65:

    名無しさん

    ?

    2007-01-13 22:32:00
  • 66:

    名無しさん

    ?

    2007-01-13 22:37:00
  • 67:

    *1212

    家に帰ると、雪はすでに寝ていて妙に静まりかえっていた。といってもいつもの事なので、たいして気にはとめなかった。

    2007-01-14 02:03:00
  • 68:

    ◆fawG5bjwfE

    ↑主です。トリップ明かしちゃったんでかえます?
    すみませんm(__)m

    2007-01-14 03:27:00
  • 69:

    ◆fawG5bjwfE

    巻いてケープをふっていた髪がうざかったのでシャワーを浴びた。
    風呂場を出て髪を乾かし、すぐに眠りについた。
    寝る間際、天井が少し回っていた。。

    2007-01-14 03:30:00
  • 70:

    ◆fawG5bjwfE

    朝、こげくさい匂いで目が覚めた。
    キッチンに行くと雪が
    「おはよ〜♪」と笑顔で近づいてきた。
    「おはよ。何してん?くさいで」
    「朝ご飯してんねやん!母親修業やんか」

    2007-01-14 12:50:00
  • 71:

    ◆fawG5bjwfE

    どんなもんかと見に行くと、フライパンの上で真っ黒の物体が…。
    「これ何?」
    「玉子焼きっ」

    こいつは玉子焼きを見た事ないんだ、きっとそうだ。

    2007-01-14 12:53:00
  • 72:

    ◆fawG5bjwfE

    仕方なく、私が朝ごはんを作って2人で食べた。

    「お姉、今日の予定は?」

    2007-01-15 17:21:00
  • 73:

    ◆fawG5bjwfE

    「…仕事やで。朝までやから適当に留守番してな」

    食事が終わり、食器を流しに置いた。

    そして《仕事》の準備。。

    2007-01-15 17:23:00
  • 74:

    ◆fawG5bjwfE

    「行ってきます」
    家を出てタクシーに乗った。
    店について電話タイム。

    長い呼び出し音の後に奴が出た。

    2007-01-15 17:31:00
  • 75:

    ◆fawG5bjwfE

    「もしもしぃ、パパ〜?紗菜やでぇ。今お店入ったよぉ」

    「ほな1時間後に行くわ。若いもんよ−さん連れて行くわな」

    「うんわかったぁ。待ってるなぁ」

    2007-01-15 17:33:00
  • 76:

    ◆fawG5bjwfE

    終話ボタンを押して自分自身に吐き気がした。
    甘い声でダラダラ喋る私。
    役者やなぁ。…ってゆうかキショイ。。
    散々ため息をついた後、店長に
    「1時間後に沢木社長が10人で来るらしいです。んでアフター行くんで12時上がりでお願いします」と言った。

    2007-01-15 17:42:00
  • 77:

    ◆fawG5bjwfE



    そう、今日の《仕事》は店と愛人だ。

    2007-01-15 17:54:00
  • 78:

    とも

    気になるゥ??

    2007-01-15 19:23:00
  • 79:

    ◆fawG5bjwfE

    ともさんアリガトウです?

    2007-01-16 02:54:00
  • 80:

    ◆fawG5bjwfE

    パパA(沢木)は、1時間ぴったりにやって来た。
    恥ずかしいが、他に指名が入るわけでもない不人気嬢の私は、パパの隣から離れる事はなかった。
    「お前、俺を店に呼ぶとか珍しいなぁ。」
    「だって今月紗菜ヤバイねんも〜ん」

    2007-01-16 02:58:00
  • 81:

    ◆fawG5bjwfE

    「ほなシャンパンでもいくか?」

    「…う〜ん、いいわっ!酔ったらシンドイしぃ」

    本職で頑張ってる他の嬢に聞こえないように小さい声で言った。仕事を完璧になめてるな…私って。

    2007-01-16 03:01:00
  • 82:

    ◆fawG5bjwfE

    「ハハハ。お前はホンマやる気あるんかないんかよぉわからん奴や。」

    …やる気?ないよ。
    ただ、ヘルプ回るの嫌やからパパを呼んだだけ。売上なんかどうでもいい。

    2007-01-16 03:03:00
  • 83:

    ◆fawG5bjwfE

    11時30分にパパ達は帰って行った。送り出しのときに耳元で
    「また後で。」と言って。

    更衣室で私服に着替え、軽く化粧直しをするとちょうど12時だった。

    2007-01-16 03:05:00
  • 84:

    ◆fawG5bjwfE

    タイムカードを押して、店長に
    「お疲れさまです」と言って店を出た。
    パパの居場所はわかっている。
    店から目と鼻の先にあるバー。

    2007-01-16 03:07:00
  • 85:

    ◆fawG5bjwfE

    「お待たせ☆」後ろからパパの肩を揉んだ。隣に座ってバーテンに
    「甘ぁいのください♪」と言うとカルーアミルクがでてきた、私が大嫌いなカクテル。
    これを飲むと必ず嫌な事が起こるんだ。
    ジンクス?みたいな感じ。

    2007-01-16 03:11:00
  • 86:

    ◆fawG5bjwfE

    初めてカルーアミルクを飲んだ時は飲み干した瞬間に、当時の彼氏の彼女(二股されてた)に髪の毛を引っ張られた。

    掴み合いの喧嘩になった。

    2007-01-16 03:13:00
  • 87:

    ◆v6nDVbn.Jg

    次に飲んだ時はタクシーの運転手に
    「姉ちゃんなんぼでヤラセテくれる?」と言われ身体を触られた。

    後日タクシー会社にクレームをだした。

    2007-01-16 03:15:00
  • 88:

    ◆fawG5bjwfE

    ヤクザに絡まれた時、両親に勘当された時、友達に裏切られた時、警察に捕まった時、事故った時…

    いつも決まってカルーアミルクを飲んでいた。

    まぁ、一昨日ふられた時はゴディバだったが(笑)

    2007-01-16 03:17:00
  • 89:

    ◆fawG5bjwfE

    そして今、目の前に悪魔のカクテルが。

    「ゴメンなさい、私これは飲めないんです。カシオレください。すみません」

    丁寧にバーテンに言った。

    2007-01-16 03:19:00
  • 90:

    ◆fawG5bjwfE

    2杯飲んで店を出た。
    さぁ仕事だ。当たり前のようにホテルに入った。
    「お風呂どぉするぅ?」と私が聞くと
    「先に入り。これ着て出ておいでな」と言って何やら紙袋を渡された。

    2007-01-16 03:21:00
  • 91:

    ◆fawG5bjwfE

    シャワーを浴びる。
    お風呂を出て、紙袋から中身を取り出すと真っ黒の下着だった。
    着てみると、こんな私でもなかなかセクシーだった。濡れた髪の毛を軽く乾かしワニクリップで1つにまとめた。
    下着の上からバスローブを羽織り、パパの待つソファへ。

    2007-01-16 03:25:00
  • 92:

    ◆fawG5bjwfE

    座ってるパパの上にまたがり、軽くキスをした。
    パパは私のバスローブを脱がそうとしたが、
    「まぁだ。シャワー浴びるでしょ?」と交わした。
    パパがシャワーを浴びてる間、私は煙草を吸ったり化粧直しをしたりして時間を潰した。

    2007-01-16 03:27:00
  • 93:

    ◆fawG5bjwfE

    このパパは歳の割りになかなか男前だ。わざわざ愛人なんか作らなくても、彼なら女がほっておかない。
    それでも女を囲うのは、つまり《優越感》を味わいたいんだろう。

    もし他人に「惨めか?」と聞かれたらすぐこう答えるだろう。

    2007-01-16 03:37:00
  • 94:

    ◆fawG5bjwfE



    「いいえ、全然」と…。

    2007-01-16 03:38:00
  • 95:

    ◆fawG5bjwfE



    明かりも下着もつけたまま、私とパパは激しいセックスをした。

    2007-01-16 03:41:00
  • 96:

    ◆fawG5bjwfE

    「はい、今月の分」と封筒を渡され、
    「ありがとう。パパ大好き〜」と言って違うパパに買ってもらったエルメスのカバンにしまった。

    2007-01-16 03:44:00
  • 97:

    ◆fawG5bjwfE

    この瞬間、私はいつも優越感に浸るんだ。

    《私は産まれた時から娼婦になる運命だったんだ》

    愛人育成学校があるなら私は間違いなく卒業までトップだ(笑)

    2007-01-16 03:47:00
  • 98:

    ◆fawG5bjwfE

    知ってるよ。私と妹の雪は、種違いって事。

    母親も愛人をしていて、本当は私はそいつとの子供って事。

    立派に母親の血を受け継いだんだ。

    2007-01-16 03:49:00
  • 99:

    ◆fawG5bjwfE

    時刻はAM5:00―
    時間も忘れて仕事(セックス)に没頭していたみたい。
    「もぉ帰るわぁ」
    「なんでやねん。寝よや」

    2007-01-17 02:03:00
  • 100:

    ◆fawG5bjwfE

    「妹待ってるねん」
    「お前妹とかいてた?」

    そして私はパパに話した。妊婦の妹と暮らしていく事を。
    パパは私に「妹の小遣い」と言って5万くれた…。

    2007-01-17 12:06:00
  • 101:

    しぉり?

    2007-01-17 23:15:00
  • 102:

    ◆fawG5bjwfE

    ありがとうございます?

    2007-01-18 01:22:00
  • 103:

    ◆fawG5bjwfE

    お金を財布に直し、家に帰った。送ってあげると言うパパを丁寧に断り、タクシーを拾った。

    目覚めると昼過ぎだった。

    2007-01-18 01:25:00
  • 104:

    ◆fawG5bjwfE

    いつもと変わらない日常の朝と違うのは妹がいた事だ。
    これといった会話もなく、借りてきた安っぽい恋愛物のDVDを1人で見ながら
    ポテチを頬張った。

    そんなタイトルも思い出せないよぉなくだらんDVDでも、2時間弱の暇つぶしになってくれる。

    2007-01-18 01:31:00
  • 105:

    ◆fawG5bjwfE

    晩御飯の買い物に行き、カレーの材料を調達。
    家に帰って気が変わってビーフシチューにする。
    これも日常。でもやっぱり違うのは
    「おいしい」と言って残さず食べる妹の存在。

    2007-01-18 01:34:00
  • 106:

    ◆fawG5bjwfE

    何年ぶりかに2人でお風呂に入った。まだ見た目には分からない妊婦の妹は、私よりは色気のある女の身体をしていた…。

    「…あっ!!!」
    いきなり大声を出したもんだから、雪はビックリして私を見た。

    2007-01-18 01:36:00
  • 107:

    しぉり?

    2007-01-18 04:22:00
  • 108:

    ◆fawG5bjwfE

    「なになに!?」
    「忘れてた…!」
    「何を!?」
    「rise行くの」

    2007-01-19 02:02:00
  • 109:

    ◆fawG5bjwfE

    「riseって?」

    「いや、最近行きだしたショットバーやねん。昨日行く約束やったのに…」

    「ほな今日行ったら?」

    2007-01-19 02:05:00
  • 110:

    ◆fawG5bjwfE

    「う〜ん、せやなぁ」

    お風呂をあがり、用意をしはじめた。
    《よし、完璧!》
    お気に入りのブーツをはいて玄関の全身鏡に目をむける。

    2007-01-19 02:08:00
  • 111:

    ◆fawG5bjwfE

    「いってくるわぁー」
    と、玄関を後にすると雪が身支度をして私のうしろに立っていた。
    「…連れていかんよ?」

    「ついて行くよ?」

    2007-01-19 02:10:00
  • 112:

    ◆fawG5bjwfE

    仕方ないので
    「1滴でも酒飲んだら追い出すから」と言った。

    タクシーに乗り、バーへ。

    2007-01-19 02:11:00
  • 113:

    ◆fawG5bjwfE

    ドアを開ける。この瞬間って1番苦手。店内の全ての人の視線をかんじる。
    自意識過剰かな?

    「お♪さぁちん来たぁ!」
    シゲちゃんのくそでかい声が落ち着いた。

    2007-01-19 02:45:00
  • 114:

    ◆fawG5bjwfE

    「おはよーシゲちゃん。ゴメン昨日来れんかったわ」

    「ええよん♪いつものでいい?」

    「おけ☆これ妹の雪。」

    2007-01-22 02:52:00
  • 115:

    ◆fawG5bjwfE

    シゲちゃんに雪、雪にシゲちゃんを紹介すると2人は仲良く喋っていた。

    あまり夜更かしは妊婦に良くないので来て1時間程度でチェックを済ました。

    「残念。おれ雪っちと喋り足りんわ…」

    2007-01-22 02:55:00
  • 116:

    ◆fawG5bjwfE

    「雪もですぅ…」
    どこから声だしてるんだろうってくらいの甘ぁい声で、雪は答えた。

    「雪。あんただけの体ちゃうやろ。ワガママ言いな」
    無理矢理雪を店の外に出した。

    2007-01-22 02:58:00
  • 117:

    ◆fawG5bjwfE

    店の前までシゲちゃんが送り出してくれたので、
    「また来るね」と言って店に背を向けた瞬間…

    ――時間が止まった。

    2007-01-22 03:00:00
  • 118:

    ◆fawG5bjwfE

    ――タカトが立っていたから。
    「おう」と右手を軽く上げて笑顔で話しかけてくる。
    シゲちゃんが、
    「おータカト!ちょうどいいとこに来たやんけ。さぁちんら送ってったれや」と言って私を見た。

    2007-01-22 03:02:00
  • 119:

    ◆fawG5bjwfE

    「い、いいよ!悪いし。」慌てて私が答えると、タカトは
    「かまへんで。乗りや」と車を指さした。

    「でも…」

    2007-01-22 03:04:00
  • 120:

    ◆fawG5bjwfE




    2007-01-22 03:04:00
  • 121:

    ◆fawG5bjwfE



    車内では、雪が後ろから運転してるタカトに質問ぜめ。
    タカトはちょっと困った感じで答えていた。

    2007-01-22 03:06:00
  • 122:

    ◆fawG5bjwfE

    マンションの下についた。雪が先に降りた。私も降りようと、お礼を言ってドアを開けた。

    「ちょー待って!」

    タカトが私の腕を掴んだ。

    2007-01-22 03:08:00
  • 123:

    ◆fawG5bjwfE



    「…もうちょっと一緒におりたいねんけど無理か?」

    2007-01-22 03:09:00
  • 124:

    ◆fawG5bjwfE

    断る理由なんてなかった。私とタカトは近くの人気のない路地に車をとめ、
    音楽を聞きながら色々話をした。
    途中タカトが車を降りて自販機でコーヒーを買ってきてくれた。

    2007-01-22 03:12:00
  • 125:

    名無しさん

    頑張れ?
    楽しみに読んでます?

    2007-01-22 05:31:00
  • 126:

    ◆fawG5bjwfE

    話をしてるうちに、タカトをもっと知りたい…もっと……と、瞬間で私はタカトにはまっていった。
    「そろそろ帰ろか」とタカトが言った時、私はタカトの腕を掴んだ。
    そして引き寄せて…キスをした。
    「…おやすみ」車を降りて家に帰った。。

    2007-01-24 16:31:00
  • 127:

    ◆fawG5bjwfE




    2007-01-24 16:31:00
  • 128:

    ◆fawG5bjwfE

    次の日━━━。
    キャバの仕事。ヘルプまわりをしながら頭の中はタカトの事ばっかり。。

    《完璧ハマったなぁ。》

    2007-01-24 16:33:00
  • 129:

    ◆fawG5bjwfE

    仕事が終わり更衣室で着替えていると、店のナンバーグループが入って来た。

    ナンバー1の理緒・ナンバー2の美加・ナンバー3の愛。

    2007-01-24 16:41:00
  • 130:

    ◆fawG5bjwfE

    「あ〜疲れた」理緒が言った。私は頭を下げて「お疲れさまでした」と言った。
    理緒は私の方を見て、鼻で笑った。

    そして3人で何やらコソコソ話をして笑っていた。

    2007-01-24 16:45:00
  • 131:

    ◆fawG5bjwfE

    愛「紗菜ちゃ〜ん」

    私「…はい?」

    愛「愛たちなぁ、めっちゃ売れっ子やん??疲れてるねんなぁ〜」

    2007-01-24 16:46:00
  • 132:

    ◆fawG5bjwfE

    私「お疲れ様でした。」

    愛「さなチャン疲れてないやろ?肩もんで?」

    私「…嫌です。」

    2007-01-24 16:50:00
  • 133:

    ◆fawG5bjwfE

    美加「はぁ?何が嫌やねんブス!」

    なんかイラっときた。とりあえず前から気にいらなかったので殴った。

    すぐに店長がとめに来て、理緒たちはワンワン泣いてた。

    2007-01-24 16:52:00
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