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…‥?‥…
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1:
銀
誰かに…
誰かに…‥
必要とされたかった。
だけど、私は……‥。2006-12-27 22:46:00 -
2:
銀
これは、俺が初めて
《かっこぇぇ女や》思た女の話!
でも、その反面
《優し過ぎる女》でも、あったし《悲し過ぎる女》でも、あってん…‥
そんな女の話を、女の話と、女が残していった日記を元に俺が書いて行こうと思う。2006-12-27 22:55:00 -
3:
銀
女…‥
【ユウ】
【18歳】
【嬢】
当時、出会った時、俺は、それしか知らなかった。2006-12-27 23:04:00 -
4:
銀
俺と、女、ユウが、初めて出会った場所、
それは…‥俺の店。
いわゆる[ホストクラブ]
そお、俺はどこにでもいる、ホスト。2006-12-27 23:26:00 -
5:
銀
そんな、俺との出会い。
それは、
ユウ、お前の人生を変えて行く事になる。
本間に、本間に、
ごめん…‥2006-12-27 23:32:00 -
6:
銀
ユウ、ユウは、
俺に出会えて幸せやったか…‥?
2006-12-27 23:33:00 -
7:
銀
━━━━━━━━━…‥
『好き』って何?
『愛してる』って何?
分からない。
2006-12-27 23:39:00 -
8:
銀
それでも、私は、
ただ、ただ…‥
『必要』
とされたかった。2006-12-27 23:44:00 -
9:
銀
━━━━━━━━…‥
ユウの家庭は、父母兄、祖父祖母の六人家族。
父方の祖父がフランス人だった為、フランスの血が4分の1入ったクウォータ。
ユウの父は車の輸入販売の会社を経営していて、母は、エステサロンを経営していた。
ユウは、そんな中、育った。2006-12-28 00:28:00 -
10:
銀
一人娘やった事もあって、大切に、大切に、育てられた。
欲しい物は、なんでも買い与えられ、なんでも、思い通りになって…‥。2006-12-28 00:42:00 -
11:
銀
でも、ユウは、
「物が欲しい訳でも、必要な訳でもない。ちゃんとユウを見て必要として愛してほしい…‥」と、ゆっていた。
ユウには自由がなかった。
そんなユウは、ただそんな家庭に、重圧を感じていたんだと思う。2006-12-28 00:42:00 -
12:
銀
━━━━━━━━…‥
私は、18歳になった年、家を出た。
家族を捨てて…‥。
パパやママ、家族が嫌いだった訳じゃない。2006-12-28 00:52:00 -
13:
銀
ただ、自分で生きていきたかった。
ただ、誰かの為に、何かの為に生きていきたかった。
ただ、誰かに、何かに、
《必要》と、されたかった…‥2006-12-28 00:54:00 -
14:
銀
だから…
だから…‥
なにもかもを捨てて、私の事なんて誰も知らない、場所で、1から生きていきたいと思った。2006-12-28 00:58:00 -
15:
銀
まだまだ、肌寒い季節だった━━━…‥。
自分の居場所を探す為、自分が育った町を捨て、自分を育ててくれた家族を捨てた。
不安がなかった訳では、ない。
ううん、不安しかなかった。2006-12-28 01:21:00 -
16:
銀
初めて見る町。
初めて見る道。
だけど、
初めて見る、夜の町は、ネオンに輝き、溢れる人は、希望に満ち溢れている様だった…‥。
私は、大きな荷物を抱え、そんな町をただ、呆然と眺める事しか出来なかった。2006-12-28 01:49:00 -
17:
銀
そんな時だった…‥
男「そんな、でっかい荷物持ってどこ行くん?」
急に、声を掛けられ、後ろを振り返ると、そこには、スーツを来た、男が立っていた。2006-12-28 02:21:00 -
18:
銀
私「…えっ!あっ、どこ行くんやろ?笑」
男「笑。なんやそれ!家出か?」
そお、話し掛けてくる男は、きれいで整った顔を、クシャッとさせ、笑った顔が犬みたいで、すごく人懐っこそおな人だった。
年は、私より5歳ぐらい上ぐらいかな。2006-12-28 02:22:00 -
19:
銀
私「ん〜ん。家出みたいなもんかな?笑。」
男「やっぱり!笑。じゃぁおじさんが飯でも食わせたろ!笑」
私は、少し迷ったけど、直感で、この人なら大丈夫だと思った。
私「…ぢゃあおじさんに食わせてもらおっかな!笑」2006-12-28 02:23:00 -
20:
銀
男「おじさんは、やっぱり余計や!笑。でもまあ、なんせ、行こか!あっ!そおいば、名前、名前まだゆうてなかったよな?ヒカリ!ヒカリやから!よろしくな!」
ヒカリは、ニコッと、笑い、歩き出した。
私「あっ!私、私の名前ユウやから!」
それだけいって、私は、ヒカリからはぐれない様に、必死で人込みを掻き分けて歩いた。2006-12-28 02:24:00 -
21:
銀
ヒカリ「もおっ!ちっこいねんから見失うやろ?手つかんどいて!」
そおいって、ヒカリは、手を差し出してくれた。
素直に嬉しかった。
見ず知らずの私に、こんなにも親切にしてくれて。2006-12-28 02:25:00 -
22:
銀
私「あっ…ありがとお…」
それだけいって、私はヒカリの手を握った。
そんな私にヒカリは、
ヒカリ「それでえーねん」
と、ニコッと笑い、また前を向いて歩き出した。2006-12-28 02:27:00 -
23:
銀
たわいもない会話をしながら、何分か歩いていると、雰囲気のいーバーの前に着いた。
ヒカリ「ここでぇぇか?」私「うん!なんかいー感じのお店やね!」
ヒカリ「そおか?笑。そおいってもらえると、嬉しいわ!」
ヒカリは、嬉しそうに、大きなガラスのドアを開け、店内へと案内してくれた。2006-12-28 03:20:00 -
24:
銀
店内に入ると、常連なのか、ヒカリは従業員の人と、とても仲よさそうに話していた。
そして、私とヒカリは、奥の一番広いソファーがある場所へと案内され、まず飲み物を頼む事にした。
ヒカリ「ユウは、なんでも飲める?お酒とか大丈夫?」2006-12-28 03:21:00 -
25:
銀
私「うん。大丈夫!なんでも飲めるよ!」
そおゆうと、ヒカリは、バーテンさんに、
ヒカリ「よしゃ!ほな、飲み物はオリジナルで、ユウに合うの作ったって?ほんで、それに合う食い物適当に何品か作って!ほんで、俺は、さらに、それに合うワインで!笑。」
手慣れた様に、ヒカリは注文を終わらし、
ヒカリ「ほなよろしく!...んで、ユウ、ユウの事なんにも聞いてへんかったな?笑。年いくつなん?」っと、私に向かい、笑顔を見せてくれた。2006-12-28 03:23:00 -
26:
銀
私は、本当の事をゆおうか迷ったけど、ヒカリは、私の中で、初めて会ったとゆう感覚がなく、なぜか、なんでも話せる気がした。
私「年は、18!無職!家出娘!」
正直に話した。
そんな私に、ヒカリは、
ヒカリ「...あっはははっ!笑。自分で家出娘ゆう奴があるかいな!笑。ユウおもろいな?笑」2006-12-28 03:25:00 -
27:
銀
私「いや、いや!おもろいな?とかぢゃなくて、なんで家出したんか?とかは聞かんの?」
ヒカリは、お店に来る、何分間の会話の中でも、私の事について、深くは、聞いてこなかった。
ヒカリ「いや!なんかあって、なんかの理由で、ユウは、家を出ようと思ったんやろ?人にはな、言えへん事だって、聞かれたくない事だってある。俺は、それを無理やり言わせようとも、聞きたいとも思わへんよ。ユウが言いたいと思った時、聞きてほしいと思った時、俺は、聞きたいから!」2006-12-28 03:26:00 -
28:
銀
ヒカリの言葉に、私は、なぜか、涙が出た。
知らない町に、知らない道、知らない人に、正直、どおしたらいーのかわからず、すごく不安だった。すごく恐かった。
自分で生きていきたいと思って、なにもかも、捨てる決意をして、家を出たけれど、私の道は、何も見えなくて、真っ暗で…‥。2006-12-28 03:27:00 -
29:
銀
そんな時、ヒカリに出会って、今目の前にヒカリがいて、少しだけ、道が開けた気がしたんだ…‥
ヒカリが、私の道に光を照らしてくれた気がしたんだ…‥2006-12-28 03:28:00 -
30:
銀
私「ありがとお…‥。」
それ以上、何も言えなかった。
言葉がみつからなかった。
ヒカリ「...泣かんでぇぇんやで?辛かったな。一人は、心細かったやろ?なんかあったら、これからは、なんでも俺に頼って来たらぇぇから!なんでか分からんけど、初めてユウ見た時、ユウから、目離せんかった。何分か見てたら、気付いたら声かけててん。笑。自分でもびっくりしたわ!笑。俺はな...俺は、ユウの力になりたいんよ。」
ヒカリは、さっきまでの、ニコッとした笑い方ではなく、すごくすごく、優しい顔で微笑んでくれた…‥。2006-12-28 03:29:00 -
31:
銀
ヒカリ━━━━━━…‥
何分ぐらいやろう?
あの子は、一体何をそんなに見てるんやろか?
あんなに、でっかい荷物持って…‥2006-12-28 03:57:00 -
32:
銀
俺は、いつの間にか足を止め、その子から目が離せなくなっていた。
なぜなら...
こんなに汚い町をただ、何分も見つめ、涙を流していたから…‥。
人目も気にせず、人が溢れ返る、この町のど真ん中で、彼女は、涙を流していたから…‥。
それは、決して、憎しみの涙でも、悲しみの涙でもなく、何か別の光りに、注がれる涙の様だった…‥。2006-12-28 03:59:00 -
33:
銀
彼女だけ、彼女のまわりだけは、俺にとって、
輝いて、そして、きれいに見えたんだ…‥
2006-12-28 04:00:00 -
34:
銀
俺「そんな、でっかい荷物持ってどこ行くん?」
気付けば、俺は、彼女に話掛けていた。
2006-12-28 04:29:00 -
35:
銀
自分でも驚いたいきなり話しかけるなんて
ナンパでも恋愛感情でもない
人間のもっと純粋な欲求
性欲それをこの女で満たしたかった2006-12-28 04:37:00 -
36:
銀
振り返る、彼女の、サラサラで長い栗色のストレートの髪からは、いい匂いがした。
そして、近くで見る彼女は、肌寒い今の季節に、消えてしまいそうなぐらい、白く、透き通っていて、抱き締めれば折れてしまうんじゃないかと思う程、華奢なものだった。
そんな彼女は、少し驚き
「…えっ。あっ!どこ行くんやろ?笑」
と、いった。そして、ニコッと笑う彼女は、ちっちゃいちっちゃい顔にちゃい鼻、長いまつ毛のでっかい目にシワを作りながら、八重歯を見せ、俺を見て笑顔を見せてくれたんだ。2006-12-28 04:53:00 -
37:
銀
35は、俺じゃないんで?
2006-12-28 04:54:00 -
38:
銀
初めて会った、その彼女に、なぜだか分からないが、素直に、力になりたいと思った。
彼女の事をもっと、知りたいと思ったんだ…‥。2006-12-28 04:58:00 -
39:
銀
ユウ━━━━━━…‥
ヒカリは、すごくすごく、優しかった。
ご飯を食べている時も、飲み物がなくなりそうになれば、さりげなく、店員さんを呼び、飲み物を頼んでくれた。
さりげない、ヒカリの優しさが、すごくすごく嬉しかった。
そんな中、ヒカリは、話出した。
ヒカリ「...なぁ?ユウ?ユウ家出して来たゆうてたけど、住むとことか仕事とか決まってんか?もしよかったらやけど、俺と仕事せえへんか?」
正直、すごく、びっくりした。
優しいとはいえ、つい、何時間か前に会ったばかりの私に、住むところと仕事を与えてくれようとしているのだから。
私「すごい有り難い話やし、嬉しい話なんやけど、それは、出来ひん。ユウは、自分で生きて生きたいと思ったから、家を出ようと思ってん。それやのに、ヒカリにそんな事まで頼ってしまったら意味がない。ユウは、今ヒカリに出会えた事だけで、それだけで、救われてん。一人で不安で恐かったはずやのに、今は、ヒカリと出会えた事で、ユウの道は少し開けた気がするから。それだけで十分やから!ヒカリにはこんなにしてもらったのに、今のユウにはありがとうってゆう言葉しか返せないけど...本当にありがとう。」2006-12-28 04:58:00