小説掲示板未来は君のもの。。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

未来は君のもの。。

スレッド内検索:
  • 1:

    名無しさん

    文章を綺麗にして読みやすくします。                                                                   

    2006-12-22 16:41:00
  • 2:

    名無しさん

    歌を歌いたんだ。。                                                                           
    この声が例え君には届かなくても。。

    2006-12-22 16:42:00
  • 3:

    名無しさん

    恋愛なんてあんまりしたこともなく、手探り状態で。                                                            
    ただ周りに置いてかれるのがいやで。。内面なんてどうでもよくて。。                                                                

    2006-12-22 16:47:00
  • 4:

    名無しさん

                                                                                                    

    2006-12-22 16:47:00
  • 5:

    名無しさん

    そう。。                                                                                
    あの頃は、いっぱい夢や希望で溢れこぼれていた。                                                                         
    きらきら目を輝かせていた。                                                                                   
    自分の身に起こる事さえ知らずに。。

    2006-12-22 16:49:00
  • 6:

    名無しさん

    なぁ。。                                            
    学?                                                                                  
    あんたと巡り逢った事ってなぁ、きっと神様がいて                                                             
    最初から決めてた事なんだよ。絶対そうに決まってる。                                                                                               
    あたしは、学に巡り逢う為にこの世に生まれてきたんだよ。

    2006-12-22 16:51:00
  • 7:

    名無しさん

    「村上」   『はい』                                                 
    「森下」   『はい』                                                                                     
    「山口」   「はい『はい!』

    2006-12-22 17:00:00
  • 8:

    名無しさん

    声がかぶった。                                         
    先生もクラスのみんなも、歩と・・・隣に座ってる男子を見てる。。。                                        
    歩と隣に座ってる男子の目も合う。。

    2006-12-22 17:01:00
  • 9:

    名無しさん

    「何やお前等二人とも山口??   けど・・今は・・男子の名前呼んでるから山口学の方やな!・・入学そうそう、ボーッとしとったらあかんど笑☆山口歩!」                                                                       
    先生からのことばに歩は顔を赤らめながらうつむく。入学そうそう恥をかいてしまった!                                                                    
    っていうか、同じ名字の二人を同じクラスにするとか普通ないし!本間ありえんし!っていうか隣でクスクス笑ってるし!!・・・ってか笑うな!・・・ってか、クラス中クスクス笑ってるし!

    2006-12-22 17:06:00
  • 10:

    名無しさん

                                                    
    学との出会いはこんな感じでした。当たり前の日常で特に特別な事なんてなくて。。                                                                                  
    学の第一印象なんてそんなの覚えてなんていなくて。。                                                                                   

    2006-12-22 17:09:00
  • 11:

    名無しさん

    本物の歩さんですか?頑張ってください?

    2006-12-22 20:31:00
  • 12:

    名無しさん

    「なぁなぁ?格好いい人おった?!可愛い子おった?!」                                              
    新しい制服のまま、さっそく歩は、違う学校に入学した地元の友達の香と喫茶店に行き、アイスミルクティを飲む。。何かこういうのに憧れていたから、うれしかったりしてしまう。                                                              
    「あんま見てないからなぁ(;^_^A分からんかったわぁ。。」

    2006-12-22 21:30:00
  • 13:

    名無しさん

    それを聞いて、香はがっかりした様子。                                                      
    「歩が行った学校ってさぁ格好いい人多いって有名やん?うちは女子校やしぃ…」それを聞いて歩も苦笑い。。                                              
    「そっちはどうだった?友達とか出来た?」「う〜ん・・・後ろの席の子とはちょっと話したりしたけど、なぁんかヤンキーいっぱいやった(*_*)」苦笑いしながら香は学校の事を歩に話た。

    2006-12-22 21:35:00
  • 14:

    名無しさん

    次の日。                    
    歩は早めに家を出て電車に乗り、学校に着いた。ってか、早くに着過ぎたみたいでまだ誰もいないような感じ。生徒は見当たらなくて、校門から入ったところから見えるグラウンドでサッカー部らしき人達が集まり練習をしていて、それが爽やかで朝が似合っていた。                                                            
    二年生かなぁ…‥?三年生かなぁ…‥?!ってな感じで歩は、ついつい立ち止まり、フェンス越しから見える、その光景に見入ってしまった。

    2006-12-22 23:59:00
  • 15:

    名無しさん

    「山口歩!」                                                                  
    後ろから声をかけられて歩は、びっくりしてすごい勢いで振り向くと。                                                                
    にんまり笑う奴がいた。                                                                                                             
    山口学だ。

    2006-12-23 00:08:00
  • 16:

    名無しさん

    歩はすぐさま視線をそらすと学は何も気にしない様子でグラウンドにいるサッカーをしている人達を少しじーっとみてから歩の顔を見た。                                                                                              
    まっすぐ私の目を見るから少しどきっとしてしまう。。                                                                       
    「かっこええよなぁ!やっぱサッカーにしよっかねぇ?男はサッカーって感じ?」いきなりの質問にとまどう。何か馴々しくない?

    2006-12-23 00:13:00
  • 17:

    名無しさん

    「・・・さぁ」歩は多分ものすごいどん引きした顔をしていたのだろう。歩の話も聞かず学はけらけら笑ったから。                                                                                
    「まぁいっか☆教室行くんやろ?」                                                        
    学がそう言って校舎を指差した。

    2006-12-23 00:16:00
  • 18:

    名無しさん

    学ね性格なんてあの時の歩は全く知らなかったから、ただの馴々しい本間ちゃらちゃらした奴としか思わなかった。                                                                    
    茶髪やし、ピアスしとうし制服のズボン腰っ履きやし。。

    2006-12-23 05:28:00
  • 19:

    名無しさん

    結局教室まで学はさっさと歩き、歩がやっとこさ教室に着いた頃には、歩のかばんは机のうえに置いてあって、勝手さに腹が立った。                                                
    そんな事気にもしない様子で学は椅子に座り机の上に両足をおいて、ガムをくちゃくちゃ噛んでいた。ガムをふくらまし風船をつくってから、ぱん!っと音をたて、またくちゃくちゃ噛み、風船をつくる。                                                                            
    歩は何か視線を感じて、ゆっくり学を見ると学は歩を見ていた。

    2006-12-23 05:34:00
  • 20:

    名無しさん

    「俺さぁ、実は中学ん時めっさモテたんやでぇ…」いきなり話し掛ける。                                                   
    はぁ?まじこいつ何なん?馴々しい上にナルシスト?!                                                           
    ありえんし。。本間うざい。。。                                                                                 
    歩は無視して椅子に座りカバンから教科書を出して机に直していると

    2006-12-23 05:37:00
  • 21:

    名無しさん

    「おいおい!無視すんな!笑。本間やねんって!…‥…まぁその内分かるやろ俺のかっこよさ!」                                                                            
    そう言いながらまたパンパンっとガムを鳴らした。

    2006-12-23 05:39:00
  • 22:

    名無しさん

    初めまして。 私は歩の友達です。訳あって代わりに読みやすいように書き込みしています。                                                                              
    彼女が体験したこの話を読みやすいように私なりに工夫しますので最後までお付き合いください。

    2006-12-23 05:46:00
  • 23:

    名無しさん

    学はその日から、何かしら理由をつけては歩に馴々しくて、からんでくる。正直うざったい以外の言葉が浮かばないくらいだった。                                                 
    もてるだとか人気があったなんてこいつの勘違い。そう考える日々。恋したくてもできないよ!こんなの!                                                                                    
    一ヵ月くらい経ち、クラスに馴染んだ頃。女子の話題に山口学という名前が飛びかいだし、学年の中だけじゃなくて学校の中で人気が出始めて、学がいっていた事が現実になり、歩はただただ腹がたった。

    2006-12-23 06:12:00
  • 24:

    名無しさん

    そんな中、歩にも友達が出来た。名前は真理。                                                   
    真理は歩が学を嫌うのを否定していた。「山口学かっこええやんかぁ!かっこいいってみんな言うのに何で?…‥…歩くらいちゃう?山口学そこまで嫌う人」                                                             
    真理の言葉に歩は思った。歩だけ?歩だけが学を嫌ってんの?あんな馴々しくて自己中な奴、嫌ってんのが歩だけ?!                                                                   
    どこがいいん?!

    2006-12-23 13:26:00
  • 25:

    名無しさん

    そんな疑問がくるくると頭の中を回っていた。理解できない。。                                                                               
    「ちゃらちゃらしとうだけやん?馴々しいし」                                                                                       
    真理はそれを聞くとクスクスと笑う。                                                                               
    「顔かっこいいし、スポーツだって何でも得意やし!それに歌めっちゃうまい!」

    2006-12-23 13:29:00
  • 26:

    名無しさん

    ・・・歌・・・?                
    え?・・歌がうまい?!あいつ歌なんて歩歌うとこ聞いたことないし。                                                                
    「歌?知らんで?真理聞いたことあるん?カラオケ?」                                                                       
    真理はびっくりしながら話す。「はぁ?・・・行ってへんし・・( ̄□ ̄;)!!・・・えぇっ?・・・歩まじで知らんの?!山口の歌声!「??へ?何言ってるん?知るわけないやん!え・・・?何?!まじで分からん!みんな知ってるん?!」                                                                       
    びっくりしながら真理に話すと真理は自信に溢れたかんじで歩に話す。「昼休みになったら一緒に行こうよ!歩は行ったことないんやなぁ。。みんな行ったことあるんちゃうんやぁ!絶対惚れるで☆」

    2006-12-23 13:35:00
  • 27:

    名無しさん

    廊下を歩きながらそんな話をしながら教室にもどる。                                                
    歩には意味が分からなかった。昼休み毎日お弁当を教室で食べてたし。。そう言えば昼休みになったら人少なくなるよね。。今まで考えた事すらなかった。。                                                                         
    席に座った時異変に気付き廊下や教室の中を見ると、女子達が学を意識しているのがわかった。しかも会話が歌の話。                                                                   
    今まで気にしたことなんてなかったけどそういえばみんなある日を境に歌がどうとか話してたっけ。

    2006-12-23 13:40:00
  • 28:

    名無しさん

    学は無邪気に男子達とトランプをしながらはしゃいでいた。                                                                                 
    歌って何?何?昼休みになったら何が分かるん?そんな疑問と自分だけが分かっていないという焦りで、授業が頭に入らない。くるくる疑問がかけめぐる。。                                                             
    学をちらちら見ていた。色々考えながら。。横目で。。

    2006-12-23 13:50:00
  • 29:

    名無しさん

    視線を感じた学は、ふとこっちを向いた。                                         
    目が合って歩は焦って視線をそらし、黒板を見る。そして黒板にかかれてある事をノートに急いで映していた。                                                                      
    しばらくしてから、机の上にまるめられた紙が飛んできてノートの上に転がった。「ん?」そう思いながら紙を持つと学が机をペンでこつこつと叩いたから歩は学をゆっくり見る。

    2006-12-23 13:56:00
  • 30:

    名無しさん

    口ぱくで何かを話している学。読み取れなくてなんどか《え?何て?》そんな表情をすると学は笑って、紙を指差して《読んで!》そう口を動かし、にんまり笑いながら二回うなずかれて、歩は紙を広げた。                                                               
    先生にばれないようにゆっくりと開いていくと汚い字が見えてきた。ノートを力まかせにちぎったものに書かれてあり、文章を読んでいく。

    2006-12-23 14:01:00
  • 31:

    名無しさん

    君からもらったものは LALALA…‥                              
    そう、なにものにも変えがたい LALALA…‥               
    そう 君自身で   君全部で                      
    不器用な感情表現もいまなら全て                     
    そう  受けとめよう

    2006-12-23 14:09:00
  • 32:

    名無しさん

    君の未来をここで                
    照らしたい                   
    僕はいつでも  そばに居るから                     
    笑ってごらんMY HONEY
    ほら  少し  空が晴れた

    2006-12-23 14:11:00
  • 33:

    名無しさん

    ずら〜っと書かれてある文章の途中で、何だ?これ・・何かの歌詞・・????そう思いながら学を見ると学はにんまり笑って                                                               
    《ええ歌詞やろ?!》そう口を動かした。歩は《誰の歌詞?!何の歌?》そう口を動かすと学はピースをしてきたからびっくりした。                                                                        
    「はい!」いきなり大きな声で手をあげ席を勢い良く立って学が教壇にむかって歩きはじめたから、みんなびっくりした様子で学を見る。先生も固まっている。

    2006-12-23 14:18:00
  • 34:

    名無しさん

    何?!・・・急に何・・・?!                                                          
    歩がそんな事を考えていると、学が先生の横に立ち、いきなり叫んだ。                                                                                        
    「ハッピーニューイヤーァァァ!!」                                                                               
    ・・・( ̄□ ̄;)!!・・・はいぃぃぃ?!

    2006-12-23 14:22:00
  • 35:

    名無しさん

    あまりの突然の発狂にみんなが一瞬固まったあと爆笑。先生も。                                           
    歩はこいつとは関わりたくないという思いでいっぱい。だって理解不能。っていうか理解したくない。                                                              
    先生泣いて笑ってる。。ってか注意とかせんの?!おかしすぎるやん?!ありえんやん?!

    2006-12-23 14:25:00
  • 36:

    名無しさん

    先生「どないしてん?!笑!急に!くっくっ」                           
    シーンとしていた教室の中がいきなり和やかな雰囲気になりみんな笑ってる。学はそれを見てから手をぱんぱん叩いて                                           
    「山口歌います!」                                                                           
    元気いっぱいの声にみんなが騒ぎはじめる。女子も喜んでるみたい。学と仲良しの友達も嬉しそう。先生は教壇から離れ廊下側に立った。

    2006-12-23 14:30:00
  • 37:

    名無しさん

                                                    
    何?本間何なん?                                                                
    学は両手をあげながら、英語を歌いはじめる。聞いたことない歌みたいだけどみんなは手拍子している。                                                 
    聞いているうちにだんだんその歌声に引き込まれるのが分かった。伸びやかで綺麗で、かすれた声に。

    2006-12-23 14:33:00
  • 38:

    名無しさん

    学は歌が本間に好きなんは見ていてわかった。気持ちよさそうに楽しそうに、自然と動く体、気持ちのこめた歌詞。それに引き込まれていく。                                                                    
    学はゆっくり歩きながら窓際に立つと窓からこぼれる日差しがまるでスポットライトのようにキラキラと学を照らしていた。                                                                            
    その日の空は、澄み切っていた。

    2006-12-23 14:37:00
  • 39:

    名無しさん

    彼の歌声や人を引き込ませるのは作り上げたものなんかではなく                                                       
    天性。そのものだろう。                                                             
    歌うためにきっとこの人は生まれてきたんだ。

    2006-12-23 14:39:00
  • 40:

    名無しさん

                                                                                        
    学は、その7ヵ月後にこの世からいなくなる事なんて                                                            
    この時誰も知らない。分かるはずもなかったんだ。                                                                         

    2006-12-23 14:42:00
  • 41:

    名無しさん

    学の歌う時キラキラしている姿。そして天性に気付く。                                               
    紙に書かれてある詞は学が考えたものだと気付いてながめてから、ノートにはさんだ。                                                                                             
    学は歌った後席に戻り先生が授業を再開した。

    2006-12-23 16:30:00
  • 42:

    名無しさん

    その後の休み時間、話題はさっきの歌。                              
    男子達は笑っていた。「なぁなぁ!いきなりばり焦ったってぇ!「本間それ!お前生活指導の先生やったらぜったいどつかれとんで!笑笑!」男子の中にいる学と仲良しの秋定が話す。                                                 
    「歌いたかったから歌っただけやんけ☆関係ないし!上等じゃ!」そう学が話すとみんなが笑った。

    2006-12-23 16:36:00
  • 43:

    名無しさん

    廊下には他のクラスの生徒も集まっていた。みんな目当ては学だろう。                                                    
    そんな事気にもしないように学は秋定達とトランプをしている。

    2006-12-23 16:47:00
  • 44:

    名無しさん

    今なら。今ならきっと。                                                 
    もしもこの記憶があるままこの時に戻れたのならば、歩は学をもっとちゃんと見つめていた。                                                                  
    この時の歩にとってまだ学はどうでもいい存在。少しは気になってはいたけど、それは学が目立ったからだろう。                                                         
    近くに居すぎて、気付かなかったんだ。

    2006-12-23 16:52:00
  • 45:

    名無しさん

    歩は、真理の席で真理と雑誌を見ていた。廊下に群がった生徒がうざい。。。                                                                         
    「さっきは、バリびっくりしてんけど!」真理は小さい声で歩に話し掛けると歩は学を見ながら真理に話した。                                                          
    「本間意味不明!ありえんって!いきなり歌うか?って感じやわ!歌は確かにうまかったけど」「聞き入っとったやん笑「そりゃ歌うまいから聞き入ったけどな、授業中やで?!おかしいやろ!常識ないやん!チャラチャラしとうし、馴々しいし」

    2006-12-23 17:31:00
  • 46:

    名無しさん

    その時、                                
    ぽんッ☆                                            
    頭に何かが当たって床に落ちた。歩は頭をさすりながら紙くずを拾い、周りの視線に気付き見るとみんなが歩を見ていてびっくりした。                                                           
    真理「歩…‥うしろ……」動揺したような声で真理が話すから歩は(えっ?)て表情をした後、ゆっくり振り返ると教壇の上にあぐらをかいて座ってる学が指でピストルの形をつくり「ばんっ!」って言って撃つポーズをした。

    2006-12-23 17:37:00
  • 47:

    名無しさん

    視線集中・・・                 
    (*_*)                                             
    「こら☆聞こえとんねん!」学がいじわるそうににんまり笑っている。                                                    
    かぁぁっ!自分の体中が熱くなっていくのが分かって慌てて目をそらして真理と雑誌を見ていた。                                        
    小さい声やったのにぃ・・・。。

    2006-12-23 17:40:00
  • 48:

    名無しさん

    昼休みになりお弁当を持って真理と食堂へ。歩は食堂でお弁当を食べるのは初めてで、人の多さに驚いた。                                                
    食堂のおばさんがつぎつぎと料理を渡していき生徒がテーブルに並べ仲良く話しながら食べていて、真理も定食を食べていた。                                                   
    今度たべよ!っと!おいしそうだし☆

    2006-12-23 17:44:00
  • 49:

    名無しさん

    真理は食べおわってから体育館に行こうと言いだした。学の歌が聞けるらしい。「ここにおる人達もたぶん見に行くんちゃう?」真理の言葉を聞いてきょろきょろ見ると女子達は、学の話をしている事に気付いた。                                                            
    ライブがどうとか学園祭がどうとかちゃんと聞けないから分からないけど学が関係していることだけが分かった。

    2006-12-23 18:34:00
  • 50:

    名無しさん

    食べおわり、弁当袋を右手に持ちながら真理と二人で体育館に向かってあるく。                                                
    体育館から食堂はすぐ近くて歩の後ろから生徒が騒ぎながら歩と真理を追い抜かして体育館に次々と入っていくから、真理がうきうきしだして歩の腕をつかんで「急ごう!」そう言って走りだしたから仕方なく歩も走った。

    2006-12-23 18:55:00
  • 51:

    名無しさん

    近づくたびに大きくなってくる音と歌声。                                                                 
    歩と真理は靴を手に持ち体育館の重たい扉を開けて中にはいる。                                                       
    ものすごい音と歌と、見物している生徒の数に驚き立ち止まる歩の後ろで真理は扉をしめて歩の手をひっぱってぐいぐい生徒をかきわけ前に進んでいく。                                                                           
    少しずつ見えてくる学の姿。ドラムやベース、ギターもいて、びっくりする。。

    2006-12-23 18:59:00
  • 52:

    名無しさん

    マイクスタンドに片手を置きながら学は恥じる事無く堂々と気持ちよさそうに歌を歌っている。                                                                             
    生徒もみんな学を見ていて、歩は驚いていた。                                                   
    真理は歩の耳元で大音量に負けないように声を張り上げる「すごくない?!山口なぁ、学園祭で歌うらしいねん!!」そう言われて歩が真理を見ると真理はにっこりしてから舞台に視線を向けた。

    2006-12-23 19:03:00
  • 53:

    名無しさん

    学園祭で?・・・歌う・・?                                                           
    学は舞台の上ではものすごいオーラがあって歩はまるでテレビを見ているような感覚になっていた。                                                               
    堂々と歌う姿。。まるで芸能人みたい。。

    2006-12-23 19:06:00
  • 54:

    名無しさん

    茶色い髪もピアスも腰にずらしたズボンも捲り上げたカッターの袖も、胸まであけたボタンもかっこいい。                                                            
    先生も見にきていて腕組みしながらにこにこしている。                                               
    その時学がモテル理由が少しだけ分かった気がした。

    2006-12-23 19:09:00
  • 55:

    名無しさん

    真理から聞いた話では、演奏しているのは二年生と三年生で、学は中学からバンドとかしていたらしくかなり有名で、入学したすぐ後に誘われたらしく半月前から練習していて体育館で昼休み歌ってるらしい。                                                              
    歩は今までまったく知らなかった事が不思議だと真理に言われた。

    2006-12-23 19:17:00
  • 56:

    名無しさん

    昼休みが終わり、五時間目の授業。学はいつもどおり席についていてその姿は体育館で見た学とはまるで別人に見えた。                                          
    何だか変な感じ。。                                       
    歩はそれまで生でライブとか見た事なんてなくて、生の迫力や感動を覚えた。 体に伝わってくる振動、鼓膜をふるわす音、胸に響く声。                                              
    あぁいうのが歌なんだね。

    2006-12-23 19:21:00
  • 57:

    名無しさん

    6月。                                                                     
    学の噂は他校まで広がっていた。歌のうまくてかっこいい一年。山口学。そんな感じ。                                             
    噂が噂を呼んで名前だけが暴走している感じ。学園祭はすごいことになるだろなぁ。。

    2006-12-23 19:24:00
  • 58:

    名無しさん

    女子達の中でよく出てくる話題に山口学という名前が飛びかうようにもなっていた。                                              
    彼女がいるのか?とか、この前三の宮で見たとか。なんかそんな感じ。それに便乗するように真理もはしゃぎ毎日毎日学があぁしたこうしたとか歩に話してきてその話に女子達が参加する事も。                                                                     
    歩は今だに好きな人なんて見つからなくて、恋の話は常に聞く側だった。

    2006-12-23 19:28:00
  • 59:

    名無しさん

    毎日学校に行って、カラオケしたり喫茶店に行ったりしていた。真理と二人で。                        
    雑誌とか買って読んだりとかしていたけど、夏休みどうすごすかとか、初体験がどうとか。歩にはまだ関係ない。。そんな事。                                                               
    彼氏と祭りとか行ったりしたい!けど彼氏なんて。。。好きな人さえおらんのに。

    2006-12-23 19:42:00
  • 60:

    名無しさん

    そんなある日の放課後。                                                             
    掃除当番で、ごみ箱を持って焼却炉までやってきた時、後ろからぽんぽんっと肩を叩かれたので振り向くと人差し指がほっぺにつきささってびっくりして固まった。                                                          
    学だ。                                             
    真顔で。。。何なんだよ!

    2006-12-23 19:45:00
  • 61:

    名無しさん

    「やめてよ!」その場から後退りしてごみ箱を胸に抱えると学がいじわるそうに笑う。                                                                     
    「歩のほっぺぷにぷにやんけ笑」                                                                     
    はぁ?・・。ってか何?呼び捨てとか本間・・・!!こいつ嫌い!

    2006-12-23 19:49:00
  • 62:

    名無しさん

    無視して、ゴミを急いで焼却炉に捨てた。何も聞こえないので学がいなくなったと思いホッとして振り返ると、学が校舎の壁にもたれながらうんこ座りをして地面に生えている草をむしっていた。                                                                    
    まだおったん?!・・                          
    その姿を見て歩は歩いてその場から立ち去ろうとした。

    2006-12-23 19:54:00
  • 63:

    名無しさん

                                                    
    「歩。彼氏おんの?」                                                  
    その言葉に立ち止まり学を見ると、どうでもよさそうに下を向いて石で砂に落書きをしてから石をぽいっとはじいてる。                                                                                                      
    「何で?」                                                                   
    歩は低い声で聞き返すと学は、地面を見てからゆっくり歩の目を見上げた。

    2006-12-23 19:58:00
  • 64:

    名無しさん

                                                    
    「べっつにぃ☆聞いただけぇ」                                                                      
    どうでもいいような感じでだるそうに。。こんな奴に歩の事話さんでええし!                                                             
    「関係ないやん」                                                                                                    
    そう行って歩は歩いた。

    2006-12-23 20:01:00
  • 65:

    名無しさん

    学はそれ以上は呼び掛けてこなかった。                                          
    腹が立つのにどきどきしてる。。あんな奴にどきどきなんかしたあかん!                                                   
    その横をすれ違った女子二人が学の姿を見て「あれ!山口学やん☆」小さい声で嬉しそうに話して歩いていくから、つい振り向いた。                                                
    女子二人と仲よさげに話す学。楽しそうだね。

    2006-12-23 20:06:00
  • 66:

    名無しさん

                                                    
    軽い奴。                                                                                
    歩はそんな事を思いながら歩きだして、ふと空を見上げると                                                                                             
    夕空が視界いっぱいに広がり、長細い雲がゆっくり空を泳いでいた。

    2006-12-23 20:08:00
  • 67:

    名無しさん

    久しぶりに話した会話だった。                                              
    席が離れてから会話なんてする事なかったから。

    2006-12-23 20:10:00
  • 68:

    名無しさん

                                                    
    「歩って、山口の事どう思っとん?」                               
    トイレでたまたま会ったクラスの中でヤンキーと言われてる川畑さんにいきなりキレ口調で話し掛けられて真理と歩はびっくりした。                                                            
    「どうもこうも無いよ?好きとか全くないし」歩は川畑さんを見ながらはっきり言うと妙に納得したようすで「ふ〜ん。分かったぁ。ありがとう。ごめんな気にせんとって」そう言ってトイレから出ていってしまって歩と真理はびっくりしたままでほかにもいた女子と目が合った。

    2006-12-23 22:27:00
  • 69:

    名無しさん

    何でよりにもよって歩が学への気持ち聞かれるん?                                                 
    誰よりも学の事、どうでもいいとか思ってますけど!

    2006-12-23 22:29:00
  • 70:

    名無しさん

    学とは席が隣だった時に何かやたら話し掛けられたから答えていた程度で仲良しな訳でもない。                                                                 
    今は席かなり離れてるし会話したのは最近一回くらいやし。

    2006-12-23 22:32:00
  • 71:

    名無しさん

    気になってる事は気になってるけど、そんなんじゃない。          
    目立つから視界にはいってくるだけ。                                           
    歩はもっと、硬派な人が好き!目立ちたがり屋は無理!

    2006-12-23 22:36:00
  • 72:

    名無しさん

                                        
    川畑さんに言われた日から何か、変に意識してしまうようになって、気にしてしまう。。                                                                                
    よりにもよって学の事が。。                                                                       
    確かに見た目はかっこいいけど・・・。                                                                  
    そんな歩の気持ちなんて知るわけもない真理は、学の話をいつものようにしていた。

    2006-12-23 22:39:00
  • 73:

    名無しさん

    梅雨に突入して雨の日が続き、濡れた制服の匂いが嫌だった。                                            
    あの日はたまたま晴れていたし衝撃的だったから覚えている。                                                                    
    いつもより何故か早く目覚めて何となく早めに家を出て電車に乗り駅に着いて、改札を出た。

    2006-12-23 22:42:00
  • 74:

    名無しさん

    改札口を出た近くにある売店の隣の自動販売機の向こうでカップルがキスをしているのを歩は見てしまった。                                               
    視界に飛び込んできた。見るつもりは無かったんだけど。。見えるってば。。。

    2006-12-23 22:49:00
  • 75:

    名無しさん

    男子は歩の学校の生徒だ・・・。背中を向けているから誰かは分からない。三年とかかなぁ。。女の子は違う制服なので違う学校だろう。                                              
    二人はゆっくり唇を話すとくすくす笑ってる。可愛い子・・・。                                                                               
    ぱち・・・。

    2006-12-24 00:09:00
  • 76:

    名無しさん

    女の子が歩の視線に気付き、歩と目があった。。そしてそれに気付き男子がゆっくり振り向く。                                                                 
    ・・・?!・・・                                                                
    山口・・・学・・・

    2006-12-24 00:12:00
  • 77:

    名無しさん

    歩は慌てて視線を反らしダッシュで駅から出て、早足で歩く。                                            
    胸がドキドキとズキズキする・・・。見てはいけないものを見てしまった気分。。。                                                                                  
    さっき見た光景を思い出し、ゆっくり歩き始めた。

    2006-12-24 00:15:00
  • 78:

    名無しさん

    ぽんっ☆彡                                           
    後ろから何か飛んできて歩の後頭部に当たってアスファルトに落ちて転がった。。頭をさすりながら歩は振り返ると                                                                                                                                
    ぷすっ‥                                                                    
    学が歩のほっぺに指をつきさしながら真顔でみている。「見たやろ」そう言われ歩は目をそらした。                                                                           
    「お前さぁ、ちくらへん?みんなに…ってか歩って口軽そうやもんなぁ」学がそう言ったから腹が立って、アスファルトに落ちた紙屑を拾い、勢い良く学に押しつけてまた早歩き。

    2006-12-24 00:20:00
  • 79:

    名無しさん

    何なん?!
    口軽そうとか失礼きわまりないし!!                                                                   
    歩がつかつか歩く後ろで学の足音が聞こえて歩はスピードを上げる。                                                                 
    「おい!待てよ!歩〜!」後ろから学が声を張り上げているが歩は無視してひたすら早歩き。

    2006-12-24 00:23:00
  • 80:

    名無しさん

    「お〜い!山口歩〜っ!お〜い!お〜い!おぉぉぉぉい!」・・・無視・・・                                                             
    「はっ!はっ!はっ!はっ!はつはつはつ!あっ!ゆっ!むっ!むっむつむつむつむてむしぃぃ?!」   うざいうざいうざい
    (−_−メ)・・うざい以外言葉が浮かばない。うざすぎる。。                    
    むっむちむしいって・・何やねん。頭悪すぎやろ。

    2006-12-24 00:31:00
  • 81:

    名無しさん

    「みなさぁぁぁん聞いて下さぁぁい!あの前を歩いてる山口歩さんがぁぁ「あんたはうっさいねぇぇん!!!」歩はムカつきすぎて倍の声の大きさで叫んだ。                                                             
    犬の散歩しているおばさんがくすくす笑いながら通り過ぎていく。      ・・・( -_-)・・・本間うっといこの男。歩は早足で学に近付きにらみつけた。                                                
    「大体あんなとこでキスしとった自分が悪いんやろ?!」学は表情ひとつ変えずに歩をじぃっと見ていた。歩もにらみつけていた。                                                 
    そしてちょっと間沈黙がつづいてから「おはよう☆一緒に行こうや」何もなかったような話し方でいきなりそう話ゆっくり歩きだした。

    2006-12-24 00:39:00
  • 82:

    名無しさん

    ・・・はぁ・・・
    何なん?まじで・・。調子狂う。。                                            
    言い返す気力もなくゆっくり歩く。距離をあけながら。                                                           
    特に会話なんてない。変な沈黙がつづく。一緒にただ歩いてるだけって感じ。共通の話題もないし・・・。                                                                        
    「誰にも言わんとってなぁ」学がそう言って歩を見てからまた前を向いた。「別に言うわけないやん…‥興味ないし」学はその言葉を聞いて笑った「やんなぁ」歩はそれを聞いたあとでさりげなく話す。

    2006-12-24 00:46:00
  • 83:

    名無しさん

    「彼女・・可愛いなぁ」                                     
    それを聞いて学は頬笑んだ。いつもとは違う優しい表情。「俺の宝物やねん」                                                             
    いつもの学からは想像できない意外な一面を見て歩も笑った。                                                                    
    二人のうえに広がる空は青く澄み切っていて雲さえ見えない。。。まるで学みたいだね。

    2006-12-24 00:49:00
  • 84:

    名無しさん

                                                                

    2006-12-24 00:50:00
  • 85:

    名無しさん

                                        
    ねぇ、学?                                                                               
    あんたの大事に想っていたあの子はいまでも学の事を・・・今でも・・・今でも                                                
    学の事を探しているよ。。                                                            
    だから・・・生まれ変わったらちゃんと捕まえてあげて。。。あんたじゃなきゃだめなんだから。

    2006-12-24 00:52:00
  • 86:

    名無しさん

                                                                            

    2006-12-24 01:27:00
  • 87:

    名無しさん

    二人で歩いている時、学は彼女の話を嬉しそうにとても幸せそうに歩に話した。                                    
    少し胸が痛む。。                            
    羨ましいだけかな・・・。                                    
    歩もそんな大事に想ってくれる彼氏欲しいなぁ・・。そんな事考えながら学ののろけ話をキク。

    2006-12-24 01:30:00
  • 88:

    名無しさん

    「俺な女子で初めてやで彼女の話したの」「え?何で?」「何やろなぁ〜。なんとなく。。彼女と中学同じやってなぁ、俺と付き合ってて彼女がいやがらせみたいなんにあって・・今は学校もちゃうしそんなんないやろうけど・・別にかまわないとは想うねんけどなぁ・・」                                                                                 
    学は自分が遊びたいから彼女おる事を隠してほしいのかと想ってたけどどうやら違うみたい。                                                                              
    「あっ!なあなぁ!山口ってさぁプロめざしてたりするん?!」「はぁ?何の?」「歌の!めっさうまいからさぁ」歩の言葉に学は驚いていた。

    2006-12-24 01:51:00
  • 89:

    名無しさん

    「話とびすぎやろ!びっくりするわ!」「え?本間?」「・・プロなぁ・・なれたらええけどなぁ・・まぁ希望やなぁ。ドームとかで歌えるようになったらやぁ気持ちええやろなぁ」                                                                          
    「めっちゃうまいし、声量あるし絶対なれるわ」「あぁ…めっさ腹から声だすから確かに声量には自信ある!肺活量は任せろ。ってか歌っとうとき俺きしょない?」                                                                      
    「え?全然きしょない」「本間に?歌ってるときさぁ世界入るからさぁ絶対きしょいって笑。。騒ぐ意味が分からんもんなぁ女子が。。。まぁ俺は歌好きやしボーカルやらせてもらってうれしいから・・・ってかさぁ学でええで?同じ名字とか呼びにくいやろ」

    2006-12-24 01:58:00
  • 90:

    名無しさん

    え?下の名前で?・・・確かに考えてみたら自分の名字呼ぶのなんか抵抗ある。。あぁそれで学は歩の名前呼び捨てやったんやぁ。馴々しいわけじゃなかったんやぁ。。                                                                                            
    言われて納得した。                                                               
    「歩は?歌とか好き?・・・あっ、はせやんちゃうん?はせやぁぁん!おいぃぃっす!」学校のグラウンドにいる担任の長谷川先生から学がフェンス越しから叫んで手を振った。

    2006-12-24 02:04:00
  • 91:

    名無しさん

    「お〜っ。お前等早いやないかぁ!おはよう〜!山口お前なぁいい加減はせやんってやめろよ!長谷川先生って呼べ!ズボンもどこまで下げるんやぁ〜しゃんとせぇ!しゃんと!」                                                                           
    「ええやん!はせやんは、はせやんやんけ☆ズボン上まであげたらじいさんみたいになってまうやろ?無理無理!」学はにんまり笑う。

    2006-12-24 02:07:00
  • 92:

    名無しさん

    そして歩きだした。                                                               
    「なぁなぁ前から思ってたんやけどさぁ何で髪の色注意されんの?」校舎の中を歩きながら学に話す。                                      
    「これ?自毛やで?」「え?その色?」「うん。そうやで?歩知らんの?俺ハーフやで?」「えぇっ?!そうなん?」「ちょっと待って?俺が脱色しとると思ってたん?ってことはピアスも?」「だって!ちゃらちゃらしとうやん!」

    2006-12-24 02:12:00
  • 93:

    名無しさん

    「生まれた時ピアスあけるねん!んで、目はカラコンちゃうで?ちゃらちゃらしてへんくて、これが普通やの!」                                                                                 
    歩「えぇぇっ!そうやったんやぁ!言われへんかったら分からんままやったって!」                                                                      
    学は歩の言葉に驚いたあと笑いだした。「だからお前俺毛嫌いしとったんかぁ!やっと分かったわぁ!」

    2006-12-24 02:15:00
  • 94:

    名無しさん

    そんな事を話ながら教室に入る。まだ、誰も来ていないみたいでがらんとしている。                                  
    学は先に席にカバンだけ置くと窓際の一番前の椅子に座り、窓を開けて背伸びをしていた。                                           
    歩も席にカバンだけ置くと、学のひとつ後ろの席に座り窓を開けてそこから見える景色を見ていた。                                                   
    窓からとびこむ澄んだ空気と、景色が気持ちいい。

    2006-12-24 16:53:00
  • 95:

    名無しさん

    ふと学を見ると、学はとおくをただじぃっと見つめていた。                                                         
    こんな表情したりするんだ。。                                              
    その横顔を見て少し胸がしめつけられるような感覚になった。。                                                                   
    ちゃんと見たことなんてなかったもんなぁ。。今まではさんざん毛嫌いしてたから。。

    2006-12-24 16:56:00
  • 96:

    名無しさん

    静かな時間が流れていた。話す言葉なんて見つからない。 けど、自然な感じ。                                    
    歩は髪の毛の先を指でいじっていると、学がはやりの歌を口ずさみだし、歩はその歌に耳を傾けて聞いていた。

    2006-12-24 16:58:00
  • 97:

    名無しさん

    きれいな声だなぁ。。学は優しくほほ笑みながら、ただ歌っていた。                 
    二人きりの教室に静かにひびくその歌声。。もっと、もっと歌ってよ。。。                                                                          
    ぴた。                                             
    急に学は歌うのをやめた。「歩ってまつげ長いねんなぁ…‥」そう言って椅子をずらし、体を歩の方に向けた。

    2006-12-24 17:02:00
  • 98:

    名無しさん

    「え?・・そんなん見んとってよ!」歩はどきどきしながら怒る。あきらか動揺して。。                                            
    学は頬笑んだ後口笛をふきながら、足首を片足の太ももの上に乗せて、乗せた足の靴を叩いてリズムをとっていた。                                                                    

    2006-12-24 17:05:00
  • 99:

    名無しさん

                                                                

    2006-12-24 17:07:00
  • 100:

    名無しさん

    溢れる想いと押し殺した気持ち                                                                                  
    今想えば、歩は学に魅かれていたのです。                                                                 
    それさえ認めれなかったのは                                                                                               
    まだ幼すぎたから。。

    2006-12-24 17:11:00
  • 101:

    名無しさん

                                                                            

    2006-12-24 17:12:00
  • 102:

    名無しさん

    ガラガラッ!                              
    教室のドアが勢いよく開き秋定と村上の姿が見えた。・学「お!おはよ!」そう言うといきなり、勢い良くドアが閉まって、二人の姿が見えなくなった。                                                   
    ・・・ってオイ・・・( ̄□ ̄;)!!・・・                                                                             
    「どないやねん!」学が声を上げてつっこむと、またドアが勢い良く開き村上が入ってきながら「山ちゃぁん☆ええつっこみやねぇ」そういいながら笑う。

    2006-12-24 17:16:00
  • 103:

    名無しさん

    秋定「ガム食う人〜」秋定がポケットからブルーベリー味のガムを取出し見せてきた。  ・学「おぅ!一枚ちょ〜だい」・秋定「ん」一枚取出し学に投げると学はキャッチした。 秋定は村上にも投げて渡す。・学「歩は?」・歩「え?あぁうん」秋定と目が合う。                                                
    一枚秋定から投げてもらうと学がキャッチして歩に渡した。・学「ほい」・歩「ありがと」                                           
    四人でガムを食べながら隣同士に座り、テレビの話やクラスの話をしたりして笑い合った。初めてその輪の中に入りなんだか嬉しかった。

    2006-12-24 21:05:00
  • 104:

    名無しさん

    この三人は女子達の中でも人気があって、歩が抱いていたイメージとは全く違うものだった。見た目だけだと何かただの目立ちたがり屋でかっこつけなだけかと思っていたけど。。                                       
    気さくに笑うし、優しい一面もあるんだ。                                                                                         
    四人で話してるうちに、次々と生徒が校舎に入ってきて、歩達の教室にも入ってきた。

    2006-12-24 21:10:00
  • 105:

    名無しさん

    真理が教室に入ってくると同時に歩は真理の席へ行き学達の所から離れていき、普段の朝の風景になった。                                                                        
    「なぁなぁ、山口と何話しとったん?!」・歩「え?何って‥昨日のドラマとかそんなんやで?」・真理「あたしも早くこればよかったわぁ。。」                                                                  
    真理は残念がっていた。

    2006-12-24 21:17:00
  • 106:

    名無しさん

    この話一番好きやわ!

    2006-12-24 23:08:00
  • 107:

    名無しさん

    その日の休み時間をつかって進路相談をはじめると先生が言ったから、みんながうざがっていた。                                                                
    五月に行われた試験の結果を見ながら話すのだろう。。                                               
    こういうのって本間苦手。。( -_-)

    2006-12-24 23:13:00
  • 108:

    名無しさん

                                                    
    昼休みになり、教室でお弁当を食べおわった歩は真理と色々話していた。                           
    「おい!みんなでさぁ!ドッチしようぜぇ!おい!そこの女子!お前らもや!」学がいきなり教壇に立ち声をはりあげた。学に指摘された女子達はびっくりしていた。・・・っていうかドッチなんかしたくない・・・                                                           
    男子「お前体育館行かんでええんか?練習は?」学「バスケ部がつかってんねん。。音楽室はブラバンやし、中庭はなんかあかんらしくて今日休み!んじゃ、グラウンド行こうぜ!」                                                              
    歩は無視して雑誌を読んでいた。行く気なし。。

    2006-12-24 23:19:00
  • 109:

    名無しさん

    ぞろぞろと歩く歩のクラスの生徒を不思議そうに見る他のクラスの女子達が先頭にいる学の姿を見付け騒いでいる。                                                                    
    学はそんな事、気にする事もなく秋定達とうきうきと話をしながら歩いていく。

    2006-12-24 23:26:00
  • 110:

    名無しさん

    下駄箱の所で三年生を発見。学校内で一番恐がられている四人。。学の姿を見付け、一人の先輩が近づいてきた。                                                                     
    「おっ!山口!お前こんないっぱいでどこ行くん?」学「今からドッチっす!先輩は?」「だるいから帰んねん。ドッチって・・・まぁまた遊ぼうや・・んじゃぁな」靴を履きかえた先輩達は去っていった。                                       
    学は気に入られているようだ。                                                                                              
    やっぱ学ってヤンキーなんかなぁ。。。

    2006-12-24 23:32:00
  • 111:

    名無しさん

    靴を履きかえ、みんなでぞろぞろと校舎を出てグラウンドまで続く坂道を下っていく。                                             
    真理「山口ってさぁみんなから好かれとうやんなぁ」歩にそう話していると野口さんが駆け寄ってきて話した。                                              
    「そりゃそうやろ(^O^)山口ええ奴やもん!」にっこり笑いながら話す。

    2006-12-24 23:37:00
  • 112:

    名無しさん

    グラウンドには他の生徒はいなくてがら〜んとした感じ。学はボールを持ったまま朝礼台まで走って飛び乗り、何を始めるのかと思ったらいきなり長谷川先生の真似。                                             
    口癖やしぐさが似過ぎてみんな大爆笑。                                          
    「よぉぉしぃ!整列〜!」真似をしたまま学が朝礼台の上から指示をすると、そこに居たみんなが整列しながらくすくす笑っている。欠けた場所はあえてあけたまま。。

    2006-12-25 01:18:00
  • 113:

    名無しさん

    学は真似がどうやら気に入ったみたい。                                                      
    「はい!前にぃぃぃ・・・ならえ!」そう言われてみんな笑いながら前にならえをして、学は万遍の笑み。                                                                        
    「はい!小さく前にぃぃぃぃ小さくぅぅぅぅ前にぃぃぃぃぃ・・・ならえ!ひじはこう!こうやぁ!」真似があまりにも似ていて吹き出す男子。それでもみんな指示されたとおりにしていた。

    2006-12-25 01:22:00
  • 114:

    名無しさん

    学は大満足したのか手にもっていたボールを秋定に投げると、いきなり歌いだした。ちょけてふざけたりしながら。。。                              
    みんな手を叩きながら学を指差しながら笑い、中には笑い転げてる男子も。。                                     
    気付けば歩も笑ってた。

    2006-12-25 01:25:00
  • 115:

    名無しさん

    広いグラウンドに広がる学の歌声。                                
    晴れ渡る青空の下で太陽の光を体いっぱい浴びて・・・。                                  
    吹き抜ける風が歩達をなびかせた。                                            
    両手を広げ気持ちよさそうに歌う学。

    2006-12-25 01:28:00
  • 116:

    名無しさん

    他の男子も何人か朝礼台に乗り学の両側で同じように歌ってる。                                                                               
    先生達がそれに気付いたのか何人か腕を組ながら笑いこっちを見ていた。                                                               
    最後にみんなではやりの歌を歌った。

    2006-12-25 01:30:00
  • 117:

    名無しさん

    「よ――――しっ!ドッチやろうぜ!」秋定がそう言って、ボールを持ちグラウンドの真ん中に向かって走りだすとみんなも走りだした。                                                                                  
    学が適当にチームわけをして、男子が足で土をけずりながらつくったコートの中に入り、ドッチボールがはじまる。                                                                                
    学「お前んチーム外野女子ばっかやんけ笑!」学がボールを持ったままキョロキョロ見回してそう言った。

    2006-12-25 01:36:00
  • 118:

    名無しさん

    秋定「お前が投げたボールが全部女子にあたっとんねん!」外野にいた女子からブーイングを食らい苦笑いする。                                             
    学「お前等なぁ!男やったら女子守れや!」そう言ってボールを投げると、敵チームの田中がボールを取ってちょけて踊った。                           
    学「ははは!笑!田中何やねんその踊り笑!ははは・・・!わぁぁ!」笑ってた学にむかって田中のボールが飛んできて、学にあたって、地面に転がった。

    2006-12-25 01:41:00
  • 119:

    名無しさん

                                                    
    たまにはこういうのも楽しい!!・・またみんなでしようって事になった。                          
    ちなみに学は外野に行きました。                                             
    ざまぁみろ笑!

    2006-12-25 01:43:00
  • 120:

    名無しさん

                                                                
    「山口学?・・誰それ・・歩の親戚?」                                                      
    香の部屋でジュースを飲みながら学校の話とかをしていて、もしかしたら香も知ってるのではないかと思い、学の名前を出した。。 あっさり否定された。。そりゃみんなが知ってるわけないか(;^_^A                                                      
    「親戚ちゃうって!だから同じクラスの男子!めっさ人気あるんやけど、調子のりで自己中〜」それを聞いて香は嫌そ〜な顔。。

    2006-12-25 01:48:00
  • 121:

    名無しさん

    「バリ、ナルシストはいってそ〜。・・無理無理!ありえん・・。調子のり嫌い。学校内だけやろ人気あんの。。名前すら聞いた事ないわ・・そんなんよりさぁ!聞いてよぉ!実は〜」                                                             
    香は話題を変えて、自分の学校の話や新しい友達の話を話始めた。けど、歩にはわからない。。。それが何だか淋しかったんだ。                                                                          
    前までなら同じ話題で盛り上がれてたのに・・。

    2006-12-25 01:53:00
  • 122:

    名無しさん

                                        
    こうやって少しずつ会わなくなって、いつか忘れてしまうようになるんかなぁ。                                                                        
    それさえ当たり前になってまうんかなぁ。。                                                                            

    2006-12-25 01:59:00
  • 123:

    名無しさん

    梅雨再開のように、二、三日晴れていた天気がまた崩れて雨が続いた。                            
    毎日どんよりした天気。。うざったい。                              
    進路相談で歩は先生から今のまま頑張りなさいと言われた。試験の結果は平均点以上だった。                              
    この調子で頑張って二年にあがれば大学も何校か選べるし、今は問題ない。。と。

    2006-12-25 02:03:00
  • 124:

    名無しさん

    大学かぁ。。。                                                                                         
    昼休みに最近仲良くなった美香と遥と真理と四人で食堂で昼食☆四人掛けのテーブルには同じ定食が並びみんなで食べる。真理はトイレに急に行きたくなったみたいで一人でダッシュで行き走りながら戻ってきた。                                                            
    戻ってきた真理がいきなり「聞いて!聞いて!」すごい表情。・美香「何?何 ?どないしたん?!」歩達は食べるのを中断して真理を見つめると真理は息を整えてから話し始めた。

    2006-12-25 02:08:00
  • 125:

    名無しさん

    真理「山口彼女おるみたい!」・美香・遥『えぇっ?!』・真理「なんかなぁ!さっきトイレにいた女子達が話してたねんけど、今日朝、駅で山口と他校の子が手つないどってんて!しかもめっさ可愛いらしい!」                                                            
    美香「まじで?!歩知ってた?!」いきなり言われて歩は焦って頭を左右にふった。。知ってるなんて言えない。                                             
    遥「ばりショックやねんけど…‥…まじで?」真理「やろ?・・・え、もしかして遥、山口好きやったとか?!」

    2006-12-25 02:15:00
  • 126:

    名無しさん

    遥「え〜・・・うん・・・ってか告白せんでよかったぁ。。。かなりへこむわぁ」遥は本間に泣きそうになって、美香が励ましていた。                                   
    歩は真理だって学を好きな事を知っていたから気になるけど、真理は黙ってるから言わない方がいい気がしたから黙ってた。                                        
    真理「ごめん。。遥の気持ち知らなかったから。。」遥「謝らんとってよぉ。。。言ってくれてありがとう、、」美香「ってかこれさぁみんなが知ったらさぁブルーやんなぁ。。。」

    2006-12-25 02:20:00
  • 127:

    名無しさん

    『うん』4人の声が揃った。                                                                       
    何か暗い雰囲気の中、ご飯を食べた。。たいして盛り上がらなくて、真理も遥もあきらかへこんでて。。。                                                
    大好きなおかずの味さえいまいち分からない。。

    2006-12-25 02:23:00
  • 128:

    名無しさん

    外は小雨になっていた雨が急に強く降り始め、食堂の窓に強く打ち付ける音が響いていた。                               
    食堂から出て四人で廊下から中庭の雨を見ているとその前を生徒が嬉しそうに「早く行こ!」そう言いながら歩達の前をダッシュで走り抜けていき、その姿をただぼ〜っと。見ていた。                                                             
    「あたしも行ってくる!」                                                            
    急に声を上げて体育館に向かって走りだした遥。

    2006-12-25 02:28:00
  • 129:

    名無しさん

    「うちらも行こう!」                                                              
    美香が遥の後を追い掛けたから歩と真理もその後ろを走って追い掛ける。                                                                           
    体育館からもれてくる学の声は、降りしきる強い雨音でかきけされそう。。

    2006-12-25 02:30:00
  • 130:

    名無しさん

    体育館の入り口で、遥がためらうように立ち止まり、歩は声をかけようとした時、真理が遥の背中をゆっくり押した。                                                                   
    つらいのは真理も同じなのに…………‥。                                                                             
    そして4人で体育館の扉を開けて中に入った。

    2006-12-25 02:33:00
  • 131:

    名無しさん

    いっぱいいる生徒。。。歩はその中に紛れている川畑さんの姿を見つけた。                          
    4人で前に進みながら、みんなの視線の先に居る学を見つけた。。ちょうど一曲おわったばかりで学がマイクスタンドの後ろに行きドラムの人と話しながら水を飲んでいた。                                                      
    体育館の中は雑談する生徒の声が響いていた。外から聞こえてくる強い雨音に学は気付き体育館の窓を見てからまた水を飲み、声を整えながらまたマイクスタンドに立ち両手をマイクスタンドに付けてあるマイクにのせた。                                                                    
    そしてドラムがリズムを取ると、ゆっくりと静かな演奏が響き渡り、学がゆっくりと歌いはじめた。目をつむりながらゆっくりと・・

    2006-12-25 02:40:00
  • 132:

    名無しさん

    「つまんないから」と言って                       
    折ったろうそく   切れた心                                              
    ごめんよ  オレは  分からず屋・・・                                         
    歌ってあげたい LOVE SONG                       
    君に届かぬ  この想い・・・

    2006-12-25 02:47:00
  • 133:

    名無しさん

                                        
    切ない声で、かすれた声でゆっくりと歌うその姿。遥は涙を流していた。                           
    真理を見ると真理も泣いていた。                                 
    演奏の音はいつもとは違い優しく哀しげにこの体に伝わってきて外の雨音が微妙に聞こえてきた。                                        
    学は、優しく囁きかけるように歌う。。。なんか歩まで泣きそうだ。。。

    2006-12-25 02:51:00
  • 134:

    名無しさん

    夜になれば一人になると言って                      
    震えた小指  涙重ねた             
    抱き締める事 許されるなら                                   
    歌ってあげよう………この歌を…………                              
    HAPPY BIRTHDAY…‥…

    2006-12-25 02:53:00
  • 135:

    名無しさん

                                                                            

    2006-12-25 02:54:00
  • 136:

    名無しさん

    学がいなくなった  あの日                                                           
    歩は何も知らずに  ただただ震えてた。。                                        
    学はきっと。。もっと震えてたよね。。。                                                                                         
    あの日。。。あの晴れた日。。。あの日学、あんたは何を                                                                                              
    何を目にしたの?

    2006-12-25 02:57:00
  • 137:

    名無しさん

                                                                                                    

    2006-12-25 02:57:00
  • 138:

    名無しさん

    書き込みありがとうございます。多少文章変えてますが読みやすくなりました?

    2006-12-25 03:12:00
  • 139:

    名無しさん

    文章が一回目読んだ時より細かく表現されてるとことかあるけど、日記か何かを見ながら書いてるのですか?(^-^)

    2006-12-25 05:58:00
  • 140:

    名無しさん

    遥は学に彼女がいたとしても、やっぱり好きな気持ちは変わらないし、好きな気持ちあきらめない。そう話した。。歩はそれを聞いてそんな遥がかっこよく見えたし、誇らしくも思えた。                                                                        
    本当に好きなんだ。。                                                                                      
    真理は少しずつ、学の話をしなくなった。。四人でいる時、学の話をするのは遥で、真理は歩と二人きりの時、歩に相談したこともある。                                                          
    いまさら、自分も学が好きだなんて言えない。。。と。。

    2006-12-25 12:52:00
  • 141:

    名無しさん

    言うタイミングを見失ってしまった真理。。                            
    「同じ人を好きになるのはつらいよなぁ」歩は真理にそう言ったっけ。。                                                                           
    けどね、歩も実は学の事が気になっていたんだ。自分の中でさえ、それに気付かないふりしてたけど、、やっぱり、、、気になるんだ。。                                                          
    けど、それは誰にも言わない。。言わなければ誰にも知られないから。。

    2006-12-25 12:56:00
  • 142:

    名無しさん

                                        
    言えば真理はどうなるの?歩は真理に学なんて興味ないよって言ったもんね。                                                                         
    こんな事知ったら真理は幻滅しちゃうよね。。                                                               
    好きになる理由はいっぱい見つかるのに。。。叶わぬ願いだと分かりながらも、目は学の姿を、耳は学の声を探している。。探していた事に、気付いたんだ。

    2006-12-25 13:00:00
  • 143:

    名無しさん

    けど、認めない。好きだって認めてしまうと一気に押さえていた衝動が暴れだす。                                               
    真理も遥も大事。。                                                                           
    そっとしまっておくんだ。。。

    2006-12-25 13:02:00
  • 144:

    名無しさん

                                                                            
    とある日、席替えが行われた。いつもあみだくじで、委員長が黒板に名前と席を書いていく。                                                      
    「はい!んじゃ今決まった席に移動!ひきずらんように持ち上げて運ぶように!‥おい!山口学――!聞いとんかぁ?」先生は学に話し掛けると学は手を黙って上げてから机を持ち上げ移動した。。                                                       
    何だか不機嫌っぽい。。。ねむたいのかな。

    2006-12-25 13:07:00
  • 145:

    名無しさん

    みんなで一斉に席を移動させる。歩は廊下側の一番後ろ。                                              
    隣には学。                                                                   
    いつもなら何か話かけてくるのに、隣で黙って座り、むすっとしている。。何か調子狂う、、。

    2006-12-25 13:10:00
  • 146:

    名無しさん

    結局授業中、学は一言も話さず黙っていた。                                                                                        
    嵐の前の静けさとはこの事だ。。                                                                                 
    チャイムが鳴り、先生がどっか行ってちょっと間した時。さわぐクラスメイトの中で学は黙ったまま。。

    2006-12-25 13:12:00
  • 147:

    名無しさん

                                                    
    ガン!!                                            
    机を蹴る音が教室中に響いて一気に静まり返った。                                                             
    蹴ったのは・・・学。。                                                                         
    隣にいた歩は立ち上がったまま固まった。。

    2006-12-25 13:15:00
  • 148:

    名無しさん

    え?・・・何?何?                                                                           
    「お前等!ふざけんな!」いきなり怒鳴る学。固まるクラスメイト。。誰も何も言わず沈黙。。                                         
    訳が分からない。理解できない。。                                            
    学の顔を見ることさえなんだかできずに歩は固まったまま。

    2006-12-25 13:17:00
  • 149:

    名無しさん

    「おい!川畑!聞いとんのか?!」その場から立ち去ろうとした川畑さんに向かい学が怒鳴る。                                                     
    川畑「は?」川畑さんは気にしない様子で歩くから、学が立ち上がり川畑さんに向かって歩き始めた。                                                              
    何?何?何?!歩は学を見ると、秋定が学を引き止めてなだめてる。。いつもの学ではなくて、見たことない学。。

    2006-12-25 13:21:00
  • 150:

    名無しさん

    川畑さんはびっくりしたままで学を見ていた。学はそんなの気にしない様子。「何とか言えや!お前ばれとんじゃ!」                                                                               
    川畑「何がやねん!」                                                                          
    秋定「ちょっ!ちょお!落ち着けって…学!「なんでやねん!どけや秋定」学と川畑さんの間に入った秋定が止めに入る。

    2006-12-25 13:39:00
  • 151:

    名無しさん

    訳も分からないまま、後ろをついていく。廊下を歩いている時も、緊張していた。                                               
    歩何かしたっけ??してないよね。。もしかして最近彼女が噂になったの歩が言い触らしたとか思ってんのかなぁ。。。とか色々考えた。                                                                                  
    それ以外呼ばれる理由がないからだ。

    2006-12-25 14:01:00
  • 152:

    名無しさん

    学「話してもらちあかんみたいやな。。えぇわ!お前等、はるかの所に今から一緒に行こうや「はぁ?何で行かなあかんの?「何もないんやったら黙って来いや!ごたごた言うな!」                                                                                                  
    学が怒鳴りつけると三人は黙った。                                                        
    学「秋定、お前話あんのやろ?歩に。。。」

    2006-12-25 14:21:00
  • 153:

    名無しさん

    そう言って学と川畑さんたちは体育館裏からいなくなり歩と秋定だけになった。                                                                        
    秋定「山口知ってんやろ?学の女。。はるかちゃん」・歩「え?あぁ。。。うん名前までは知らなかったんやけど」・秋定「川畑らがさぁなんかはるかちゃんに嫌がらせしたみたいやねんよ…‥…んな感じ。。あんな態度されたらオレでも腹立つわ」

    2006-12-25 15:03:00
  • 154:

    名無しさん

    あぁ。。。そう言う事かぁ。。                                                          
    秋定「ってかこんな時に言う話ちゃうねんけど、あのさぁ」秋定が何か迷いながら話始めた。                                                                  
    歩は秋定を見上げる。                                                                                      
    「付き合ってほしい」

    2006-12-25 15:06:00
  • 155:

    名無しさん

    降りしきる雨音もバスケ部の音も、すべてが遮断され、歩の鼓動の音だけが響いているような感じがした。                                                                                                
    秋定は真っすぐ歩を見ている。歩は一瞬目をそらした。                                                                       
    突然の告白・・・。。秋定は優しいし・・・歩にとってはもったいない位素敵な人。人気がある人で、まさかそんな人が歩を好きだなんて。。。想像すらできなかった。

    2006-12-25 15:10:00
  • 156:

    名無しさん

                                        
    ふとよみがえる学の姿。。。学への気持ち。。。                                                  
    歩は少し黙ってから秋定を見た。「一週間後に返事してもいい?」                                          
    「うん・・・急にごめんな・・・前から好きやってん」その言葉に胸がきゅんとした。

    2006-12-25 15:13:00
  • 157:

    名無しさん

                                                                

    2006-12-25 15:14:00
  • 158:

    名無しさん

    ねぇ。。。学?                                                                                         
    歩がほしかったもの知ってる?                                                                                  
    本当にほしかったもの。。。                                                                       
    分かる?

    2006-12-25 15:22:00
  • 159:

    名無しさん

                                                                                                    

    2006-12-25 15:23:00
  • 160:

    名無しさん

    突然の篤史からの告白。。教室に戻ると真理や遥や美香が待っていて何があったのか聞かれたけど答えなかった。                                                                                             
    学達はすごい勢いでカバンを持ち教室をあとにしたらしい。真理が教えてくれた。そして四人で話しながら学校をあとにした。                                                               
    歩の頭は篤史でいっぱいになっていて、話なんてうわの空。。まともに聞けるわけないやん。。。

    2006-12-25 15:28:00
  • 161:

    名無しさん

    次の日、昨日の事がまるで嘘かと思うくらい学も川畑さん達も普通だった。学は隣にいる歩に話し掛ける事が増えて、自然と篤史と話す機会も増えたけど何だか不自然。。                                                                   
    その日から終業式が行われる日まで、学はいつものようにライブの為に歌詞を考えたり、歌を歌っていたり、掃除が歩と同じ場所になると歩に篤史の話をしたり、篤史は篤史で歩に話し掛けたり。。                                                       
    真理は他に好きな人ができたとか。。遥は相変わらず学の話をしていた。

    2006-12-25 16:43:00
  • 162:

    名無しさん

                                                    
    梅雨明け宣言が天気予報で流れたように空に青色が戻る。                                  
    美術の時間に真っ白なスケッチブックに描いた青。。それがそのまま空になったみたい。。                                                                               
    歩は篤史と付き合う事になった。美術室で、篤史がはしゃぐ姿。。歩もほほ笑んだ。

    2006-12-25 16:48:00
  • 163:

    名無しさん

    美香や遥、真理に篤史から告白されていた事を告げた帰り道。みんな驚いたっけ。。歩は「付き合う事になった」そう言うと、真理は自分の事のようにはしゃいだ。                                                                                  
    篤史は学に歩との事を照れながら話した。学はにっこり笑い夏休みになったらはるかちゃんと四人で遊ぼうな!と歩に言ってきた。

    2006-12-25 16:51:00
  • 164:

    名無しさん

    学への気持ちは封印する事にした。。                                                                   
    隣で笑う篤史の事。。好きになるんだ。。                                                                             

    2006-12-25 16:53:00
  • 165:

    名無しさん

                                                    
    終業式の日。全校集会がありみんなグラウンドに集まって先生達の話を聞いていた。長々とだるいのは校長の話。。生徒のはみんなあくびをしたりしてまともに聞いてる子なんて一人もいるわけない。。                                                     
    校長の話も終わり、教室にやっと戻れると思ったら朝礼台に長谷川先生が立った。『え〜っ。みんな後ちょっと待ってなぁ。。四月の半ばから昼休みみんな体育館で学園祭のライブの練習してるのは知ってると思う!はい!ライブする奴前に来なさい。』

    2006-12-25 16:58:00
  • 166:

    名無しさん

    ざわざわ。                               
    学が前に歩いていき朝礼台にあがる。他の三人も上がってこっちを見ている。生徒はざわついている。                                                              
    『はい!静かにぃ!この四人がライブします!夏休みは水曜と土曜の12時から2時間体育館で練習するから見に来れる生徒は見にきてやってな!んじゃ一人ずつあいさつ』

    2006-12-25 17:03:00
  • 167:

    名無しさん

    先生にマイクが戻ると先生が学に向かって話した。『お前、普通やなぁ。。何か一曲歌うか』学はめっちゃ嫌そうに手で無理無理みたいな事をしていたが、バンドの人たちにあおられて仕方なくマイクを持ち髪をかいた。                                                         
    グラウンド中から拍手が響いて学は苦笑い。『んじゃあ。。。何か歌います。。。えぇ。。。先生何か曲かけてください。。』先生はないないって言ってるみたいで学はそれを見て『まじで・・?ありえん。。アカペラっすか。。。んじゃ一曲みなさんが知ってる名曲』

    2006-12-25 17:59:00
  • 168:

    名無しさん

    そう言って声を整えると、グラウンド中がしずまりかえり、学がはりきって歌いだした。                                                                    
    『んかぁぁぁうぇぇぇぅるぅぅぅぅぅんのぉぉぉぉんぅうぅぅぅたぁぁぁぁぁぁぐぁぁぁぁぁ〜〜っっ!んきぃぃぃひぃぃぃこぉぉぇぇえぇぇぇてぇぇくぅぅぅるぅぅぅぅ〜〜〜よっ!!げぇっ ! げぇっ! げぇっ!げこげこげこぉぉぉ!』                                                          
    学はかえるの合唱を気合いいれすぎで歌い、それを聞いていたみんなが爆笑しだす。

    2006-12-25 18:04:00
  • 169:

    名無しさん

    手を叩きながら爆笑するバンドの先輩と先生。それを見ていたみんなも大爆笑。                                    
    「っはっはっはっははは!あはははは!笑笑笑!何であいつあんな歌気合いいれて熱唱しとんねん笑!あはははは!腹いってぇぇ〜〜!」そんな感じで。。みんな笑うなか学は真顔で歌い切り、みんなで拍手。

    2006-12-25 18:07:00
  • 170:

    名無しさん

    『んふっ笑。。かえるの‥歌でした・・っくっくっ』学は笑いをこらえながらそう言って先生にマイクをかえした。                                                                                                        
    そんな感じで一学期が終了。学は馬鹿だな。

    2006-12-25 18:12:00
  • 171:

    名無しさん

    夏休みが始まり、歩は篤史とほぼ毎日会って学とはるかちゃんと四人で海に行ったりプールに行ったりした。                                                                                   
    はるかちゃんはお人形みたいで女の子のほしいもの全部もってるような子。学に甘える姿が歩から見てもうらやましいくらい可愛い。                                                
    学は水曜日と土曜日は学校の体育館でライブの練習があったので、学を待つ間はるかちゃんと二人で遊んだりもした。

    2006-12-25 19:00:00
  • 172:

    名無しさん

    あの日は、久々に篤史と学の練習を見に行こうってことになって、駅で待ち合わせをして二人で学校に行った。                                                                      
    日焼け止めぬっておかないとすぐ真っ赤になりそうなくらい日差しが強い。。                                                                         
    体育館に入ると、見にきている生徒がちらほらいて、少なくはないけど多くもない感じだった。学はまだ準備してるみたいで、それぞれが練習している感じ。

    2006-12-25 19:04:00
  • 173:

    名無しさん

    学がマイクスタンドからマイクをはずそうとした時篤史に気付いてにんまり笑いながら手をふってきたもんだから、生徒が篤史に注目。                                                           
    篤史は恥ずかしがりながら手をふりかえす。                                                    
    まだ音あわせしてる中、学がマイクを持ちながら話はじめた。『はぁい!今日も暑い中、どうも!まだもうちょっとかかりそうなんで、オレ歌うから手拍子よろしく!おい、秋定!ちゃんとしろよ!笑』

    2006-12-25 19:08:00
  • 174:

    名無しさん

    学がそう言うと篤史が手を挙げて了解のサイン。体育館の中にいる生徒は嬉しそうにはしゃいだ。・篤史「ばり恥ずかしいやんけ…」歩は篤史を見て苦笑い。                                                                         
    蝉の泣き声が外で飛びかっている中、学はマイクをスタンドにセットする。上半身裸で、タオルを首にぶら下げて歌いだした。

    2006-12-25 20:32:00
  • 175:

    名無しさん

    笑っちゃいなよ  笑っちゃえ          
    時に笑いは  必然さ  
    昨日のあの子  泣いてたなら          
    今日はオイラが 笑わせよう                                   
    変な歌さ変な歌  そのうちきっと笑えるから

    2006-12-25 20:34:00
  • 176:

    名無しさん

                                                    
    サビに入る手前で、楽器の音が加わり、大音量が体育館に響き渡り、鳥肌がたった。

    2006-12-25 20:36:00
  • 177:

    名無しさん

    いい事ばかりなわけない             
    当たり前だけど                 
    たまにはどん底落ちてみたって          
    平気 オレには 問題 ないないない

    2006-12-25 20:51:00
  • 178:

    名無しさん

    学は  楽しそうに歌をうたいきった。 みんなも楽しそうに手拍子しながら見ていた。歩と篤史もそれは同じ。                                                         
    いつ聞いても、聞き入ってしまわせる学がやっぱりすごいと思った。                                                                 
    2時間で歌ったのは、3曲程度。。同じ歌を何度か、こうしよう、あぁしようと言いながらなおしていくから何度も歌う。

    2006-12-25 20:56:00
  • 179:

    名無しさん

    歩と篤史は最後まで体育館に残り、生徒のみんなが帰った後、二人で舞台上に上がった。        
    篤史はドラムを先輩に教えてもらいながら叩いていて楽しそう。                                           
    歩「おつかれぇ!すっごい汗やで学…」学「ばりあっちぃ…春尾先輩、この水もらっていいっすか?」

    2006-12-25 21:00:00
  • 180:

    名無しさん

    学がペットボトルに入った水を持ちながらギターを直してる春尾先輩に問い掛けると先輩はうなずいた。                                                 
    篤史「お前さぁ、今からカラオケ行かん?はるかちゃん何しとん?」学「はぁ?無理無理ぃ。歌いまくってしんどい。マクド行こうやぁ。はるかと地元の駅で待ち合わせしとうから。ってか歌いたいなら今歌え!気持ちええで笑」

    2006-12-25 21:05:00
  • 181:

    名無しさん

    篤史「恥ずかしいからいいわ・・」・学「オレはカラオケより絶対ライブがいいわ!あっ!おつかれさまでしたぁ!次土曜日っすよね?」他の三人は器材を片付けたみたいで帰ろうとしていた。                                                                     
    「おう!おつかれぇ!土曜日な!」そう言って舞台から下りた。・学「おつかれさまでしたぁ!」笑顔で学がそう言うと入れ違いでバスケ部の人たちが体育館に入ってきた。学はマイクスタンドを舞台のそでに直しカッターを着ながら三人で体育館を出た。

    2006-12-26 05:04:00
  • 182:

    名無しさん

    学校を出た所で強い日ざしが三人をてらす。蝉の声が耳に響いてうるさいし、かなり暑い。                                                       
    ・学「あっっつぅぅぅ!蝉ばりうるさいし!」学はタオルを頭の上に乗せて歩いていて、駅までの道程でお腹すいたからとか、何が食べたいとかマクドで何食べるかとかそんな他愛もない会話をしていた。                                                                
    学と篤史の地元の駅まで電車に乗り電車の中でジュースを分けあった。。

    2006-12-26 05:09:00
  • 183:

    名無しさん

    駅に着き、改札口を出た所ではるかちゃんを見付け学が真っ先にはるかちゃんの元へ向かいはるかちゃんも学の元へ駆け寄る。                                                                                       
    当たり前の光景。二人は付き合ってるんだもん。。                                                             
    学の腕にはるかちゃんは腕をからめて甘えていた。篤史と歩は二人に近寄るとはるかちゃんは嬉しそうに笑ってこっちを見る。

    2006-12-26 05:13:00
  • 184:

    名無しさん

    4人でマクドに行きテーブルに乗せたセットを食べながら会話をする。                                                    
    当たり前のようにはるかちゃんは学の隣に座り、学の食べているハンバーガーを一口もらったりしていて、学も当たり前のようにはるかちゃんの飲んでる飲み物を一口もらっていた。                                                                          
    はるか「あたしも学の練習見に行きたいなぁ。。。いいなぁ。。。ねぇ歩ちゃん?学浮気してへん?」それを聞いて学がびっくりしていた「するわけないやろ?」・はるか「だってぇ!不安なんだもん!」ほっぺをふくらまし学を見るはるかちゃん。

    2006-12-26 05:58:00
  • 185:

    名無しさん

    歩「はるかちゃん大丈夫やで!絶対ないわ!学はるかちゃんにぞっこんやもんなぁ?篤史!」・篤史「はは!それそれ!内田?大丈夫やで」それを聞いてはるかちゃんは学を見て笑った。                                                
    「よかったぁ!・・・あぁ、早く学際にならんかなぁ!歩ちゃん一緒に回ろうね!」・学「お前、単純やな。」・はるか「え?単純?・・・じゃあやっぱり浮気してんの?!「あほか!するか!・・・秋定ぁこいつなんとかしてくれぇ。。最近ずっとこんな調子やでぇ?」歩と篤史は笑う。

    2006-12-26 06:03:00
  • 186:

    名無しさん

    歩「篤史と三人で回ろうね!学はライブあるから無理やろうし」・学「本間それ!休憩あっても、二回公演やから抜けれないらしいねんよなぁ!あ〜ぁ。」篤史「まぁ来年もあるし、来年みんなで回ったらええやん!」                                                                                  
    四人で来年回る約束をした。

    2006-12-26 06:07:00
  • 187:

    名無しさん

    はるかちゃんと学はお似合いすぎていて、甘えるはるかちゃんの事を見る時の学は、優しい表情をするんだ。                                               
    それははるかちゃんしか知らない学の顔なんだね。                                                             
    優しく包み込むような目。。

    2006-12-26 06:09:00
  • 188:

    名無しさん

                                                                

    2006-12-26 06:10:00
  • 189:

    名無しさん

    叶うことのない願いを信じていたのはいつの事だろう。                                                                       
    果たせなかった約束は永遠に果たせないままになった。                                                                                               
    学?  今でも振り向けばあんたがにんまり笑って「歩」って話してくれる気がしてね、、、そんな気がして振り返る事がたまにある。。。。。。                                                                                          
    今だにあるんだ。。                                                                                                   
    そんな時にかぎって、風がふくよ。

    2006-12-26 06:16:00
  • 190:

    名無しさん

                                                                

    2006-12-26 06:16:00
  • 191:

    名無しさん

    夜から学達の地元で祭りがあるらしく、みんなで浴衣着ようってことになり、いったん家に帰った。                                                   
    母「はい!できた☆」姿見の前でお母さんが浴衣を着付けしてくれた。鏡に映る自分の浴衣姿。・歩「わぁ☆ありがとう☆」・母「浴衣着てる時は「走ったあかんよ〜!やろ?」歩がわざと母の話し方を真似ると母親は呆れ顔。                                                                              
    髪を雑誌見ながらアップにして、ちょっと早めだけど家をでた。

    2006-12-26 15:02:00
  • 192:

    名無しさん

    待ち合わせは駅の改札口出たちかくにある階段をのぼり駅の中にある二階。                                                              
    駅についたのは30分も早く。。。早すぎたかな。。まぁえっか☆待っとこ。                                                                          
    まだ誰もいない所で窓から見える外の景色を見ながら色々考えていた。。。浴衣似合うって言ってもらえるかなぁ。。。                                                                              
    一番に見せたい人は・・・・・・。

    2006-12-26 15:07:00
  • 193:

    名無しさん

    ぽんっ☆                                                                                
    歩の頭に何か当たって落ちた。。。誰かわかるよ。。。。。学に決まってる。。                                                            
    なぜだろう。。胸がちょっとだけ苦しいんだ。。                                                              
    ゆっくり振り向くと、浴衣姿の学がいた。。。似合ってるね。。学、浴衣が。

    2006-12-26 15:12:00
  • 194:

    名無しさん

    窓から差し込む夕焼けのオレンジ。。                                                       
    下の改札口から聞こえてくる駅から出ていく足音。                                                                                                 
    けどこの場所は二人きりなんやね。。

    2006-12-26 15:15:00
  • 195:

    名無しさん

    ふと篤史の顔が脳裏に浮かび、我にかえった。                                       
    学はうんこ座りをして両手でカメラを撮る真似をしている。「カシャッ。カシャッ。カシャッ。はぁいいいねぇ!歩ちゃん笑ってえ!」・・・(;^_^A・・・あほか!                      
    歩は呆れ顔で苦笑い。それでも続ける学に、投げられた物を投げかえすと学の頭に見事に命中。

    2006-12-26 15:20:00
  • 196:

    名無しさん

    「いて」                    
    学は頭をさすりながら立ち上がりにんまり笑った。歩はわざとすねたふり。。「あんたあほやろ」   「あほって言うな笑。似合うやろ?オレ浴衣!」わざとモデルポーズをとり、歩にむかってゆっくりと歩いてくる。                                             
    「微妙。。笑」眉間にシワをよせて言うと学は苦笑いをした。。かっこいいよ。。って言えなかった。。

    2006-12-26 15:25:00
  • 197:

    名無しさん

    学は歩の横に立ち歩の浴衣姿をじぃっと見ていた。「なっ、何なんよ笑!・・?何?なんかついとう?」あまりにじぃっと見るから歩は頭を触る。                                                                              
    「何もついてへんで?…‥いやぁ。。歩って可愛いなぁって思っただけぇ☆」                                                 
    そう言って、学は笑った。歩は照れた。

    2006-12-26 15:29:00
  • 198:

    名無しさん

    学「はは!照れとう笑」・歩「照れてへんし!…‥…ってかまだまだ時間あんねんけどぉ。。あと30分もある」   学「早くに来過ぎたわぁ。。。話でもしとこか」そう言って学はまたしゃがんだ。。歩もしゃがむ。。                                                                                             
    「髪あげとうほうが可愛いな」小さい声でそう言った。                                                                                   
    歩はびっくりして学を見ると、学の横顔が視界に映る。。夕日が照らしてる。

    2006-12-26 17:55:00
  • 199:

    名無しさん

    胸がきゅんとした。                                                                                       
    やばい。。。絶対にやばい。。。                                                                                             
    押し殺してきた気持ちが、溢れだすのが分かる。                                                  
    確信しちゃだめなんだよ?好きだって。。

    2006-12-26 17:57:00
  • 200:

    名無しさん

    学の気持ち知っていたから?                                               
    はるかちゃんにむけられているのを知っていたから?                                    
    真理が先に気持ちを歩に告白したから?                                                      
    遥も学が好きだから?

    2006-12-26 18:00:00
  • 201:

    名無しさん

    ミーハーになりたくなかったから?                                
    見た目だけって思ったから?                                               
    押さえれるわけなんてなかったんや。。。学の事本当は最初から気にしてた。。。ちょっかいとか本間は嬉しかった。。嬉しかったやんか。

    2006-12-26 18:03:00
  • 202:

    名無しさん

    何度も、好きにならへんって自分の中で決め付けてきてた。けど目は学の姿を探し、学がいるのを見ると元気になった。                              
    人に言わなければ大丈夫とか、安易に思ってた。                                                                          
    そんな簡単なもんなんかじゃないやん?                                                                                          
    真理や遥が学の事好きって素直に言ってる事が羨ましかったくせに。。

    2006-12-26 18:10:00
  • 203:

    名無しさん

    好き。                                                                     
    学の事が好き。歩は学が大好き。本当は大好き。                                                                          
    抱えきれない気持ち。好きだと初めて認めると、鼓動は早くなるばかり。                                                               
    好きで仕方なかったんだ。

    2006-12-26 18:12:00
  • 204:

    名無しさん

    どっかで期待してた。期待しちゃっていた。                            
    どんな形でもいいからって…‥学のそばにいたいからって。。。ただ学と居たいから。。。そんな理由だけ。本当はそれだけ。                                                               
    篤史と付き合った理由。

    2006-12-26 18:15:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
未来は君のもの。。を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。