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━値段━
-
1:
ぬち
━ジリリリリーン━
「………ン。」
ズキズキする頭を押さえながら携帯に手を伸ばした。。2006-12-15 03:06:00 -
2:
ぬち
━着信━
ゆうすけ(?)
軽く咳払いをして喉の調子を整えた。2006-12-15 03:09:00 -
3:
ぬち
「もしもし?」
『お‐起きてたか?今日暇やからと思って電話したんやけどな』
「今起きたァ‐!何時からヒマな‐ン?用意するの1時間くらいかかりそぉ!」
『お‐用意できたら電話して』
「りょ‐かい☆」2006-12-15 03:14:00 -
4:
ぬち
━パチンッ━
体を起こしてタバコに火をつけながら時計を見た
━p.m.2:40━
「頭痛ァ…二日酔いやな。はァ………起きよ」2006-12-15 03:21:00 -
5:
ぬち
━p.m.4:00━
〈ごめ‐ン!まった?めっちゃ込んでてさぁ…〉
《お‐ほな行こか。》
無駄な会話は不要だ
無言のまま人気のない路地裏にある安っぽいホテルに入った。。。2006-12-15 03:25:00 -
6:
ぬち
━205━
なれた手付きでドアを開けスリッパを用意した。
〈あ、そや。前払い。〉
出した手の平に五万円がおかれた。
〈ありがと☆〉ニッコリ微笑みながらサイフに直し、浴室へ向かった。2006-12-15 03:29:00 -
7:
ぬち
━ガチャッ━
シャワーを浴びているとオヤジが入ってきた ━…ウザッ…━ 心とは裏腹に営業用スマイルをつくる。
〈なにょも‐エッチィ☆〉延びてくるオヤジの手をかわしながら風呂場を後にした。。。2006-12-15 03:34:00 -
8:
ぬち
〈電気よし、TVよし!〉
バスタオルをはずし、ベッドに入ると同時にシャワーを終えたオヤジが被さってきた。。。全身を舐めながらオャジがいつものセリフを吐く。。。。 〈リカちゃんキモチイイ?〉━…キモッ…━
〈…ン、キモチィィ、ァン…〉
そして私もいつものセリフを吐きながら予め用意していたAVに集中した。。。2006-12-15 03:41:00 -
9:
ぬち
━…チッ、シツコイねん…━
執拗な愛撫にイラつきながら笑顔で
〈次はリカがやったげる〉既にギンギンのオヤジのモノにしつこく唾を垂らし手でこすった。。 《リカちゃん口でやってよ》 ━…ダルッ…━
〈リカ入れたい……。〉 オヤジの要求スルーでゴムをハメた。。
〈きてッッ☆〉2006-12-15 03:49:00 -
10:
ぬち
━p.m.5:00━
ホテルの下でオヤジと別れアュに電話をした。
2006-12-15 03:53:00 -
11:
ぬち
『ぉはよ‐』
電話の向こうから枯すれた声が聞こえてきた。。。。「おはよ‐何時に出てくんの?」『ン‐わからん…適当。ってか、も‐出てんの?はやない?』「ぁ‐客行っててン。五枚のヤツ☆」『マジで?アツいなァ‐』
━プルルップ‐━
「まって、キャッチや」2006-12-15 03:59:00 -
12:
ぬち
━着信━
斉木さんЗ(?)
「もしも‐し、ど‐したン?」『あ‐、今日七時からあいてるか?』「オッケー☆友達の一人用意しとくね!」━プッッ、ツーツー━
アュ切んなよ…。
再びアユに電話した。。2006-12-15 07:30:00 -
13:
ぬち
━プルルッッ━
『はいよ‐』「お前切んなよ!ッてか7時から五枚で3ΡいけるΡ?」『マヂで?行く?☆すぐ家出るからいつもの喫茶店おってよ!そっちで化粧するわ!ついでにメシ食お』「了解」
━パチンッ━
調子いいやつ。。。2006-12-15 07:35:00 -
14:
ぬち
━p.m.8:30━
二人目のオヤジを済ませサイフの中身を確認した。。。。━\140000━本日の稼ぎ十万成。順調順調。
〈な‐今からど‐する?〉《とりまお茶?》〈オケ〉喫茶店に向かう途中すれ違う人達を採点した。
━ダサッてかブサッ。20点。みすぼらしい。15点。普通。50点━2006-12-15 07:47:00 -
15:
ぬち
━あの頃と同じ季節がきた。冷たい風が頬を霞める…昔から容姿には自信があった。中学に入ってカラは常に周りに男がいた。彼氏と言えるかは今となってはわからなケド。15の時に家を飛び出した。行きて行く方法なんていくらでもあった。毎日キレイに化粧して、オサャレして遊んでばかりいた。それでも、そこいらの寂れたサラリーマンより稼いでいた。真面目に働いて月給15万なんてバカラシイ。あの頃は本気でそ‐思ってた。━
━…拓あれから五回目の冬がきたよ。…━2006-12-15 07:59:00 -
16:
ぬち
《あの女マヂありぇへ‐ン!やばない?》〈あれはナイなぁ‐。3点〉採点は続く…っとアュの携帯が鳴った。
《まって、電話や》
━何かおもんないなァ…━流れる人波を見つめて思った。
《…ぁ…カ……ぁ…って》《なぁっ!りか!聞いてる?》ふ、と我に返る。
〈ぁぁ、ゴメン。ボ‐ッとしてたゎ。何?〉2006-12-15 08:11:00 -
17:
ぬち
《あんなぁ、ちょっと予定変更していい?》
━…嫌な予感…━ 〈いいケド…〉《ちゃうねん!お気にのホス君が今から遊ぼうって〜!も‐1人の店の子とヒマしてんねんて☆》
━…やっぱり…━ 〈嫌。ど‐せ同伴かなんかゃろ?金もったない!〉2006-12-16 06:48:00 -
18:
名無しさん
実話?
2006-12-16 06:59:00 -
20:
ぬち
アュのお願い攻撃は続く。《そこを何とか!ホンマにお願い‐!めっちゃ会いたいねン!一生のお願い!》━…まぁ、帰ってもヒマやし…━〈…今回だけな。〉今まで涙目やったアュの顔がニヤリとした。《ほなビクドン行こ☆もぉまたしてんねん!》
━…こいつ…ホンマ調子ええ…━2006-12-16 10:11:00 -
21:
ぬち
━冷たい風にブルッと身震いし、コートを深く着た…。
18になって間もない頃、彼氏の浮気にイラついて家を飛び出し行くあてもなく、1人で喫茶店に入りボーっとしていた。《ライターもってる‐?》それがアュとの出会いやった。急に声をかけられビックリしたのを覚えている。ライターを渡すとアュの質問攻めが始まった。《何才?どこ住んでんの?何してんの……》━…ウザイ…━そー思って席を立とうとしたとき…《何で泣いてんの??》
━…えッ?…━
アュは家庭環境のせいか人の気持ちの変化に敏感なコ。気持ちを見透かされたようだった。━
━なぁ拓〈友達100人なんかイラン 、1人でいい、心友つくれ!心に友で心友や!ツライ時一緒に泣いてくれるヤツなんかちゃうで。ツライ時こそ笑い飛ばして前に引っ張ってくれるヤツや。そ‐ゆう連れが1人おったら、人生100倍得するから〉あんたは笑いながら言ってたな。アュは今、私の心友になったよ。━2006-12-16 10:44:00 -
22:
ぬち
━p.m.9:00━
《お待たせ‐待ったァ?》アュの声が店内に響いた。二人組のホストがこっちに手を振った。《全然。っと始めましてリカちゃん。ユウキです。で、これが拓。アュから聞いてたケドほんまベッピンさんやなぁ!今日はよろしく!》〈……ど‐も〉
営業用スマイルが勘にさわる…━…どんだけチャライねん…━2006-12-16 10:53:00 -
23:
ぬち
《リカばっかりずる‐いィ!アュもォカワイイって言ってよォ…》
━…キャラ違いすぎやろ…ってかやっぱ帰ればよかった…━2006-12-16 10:56:00 -
24:
ぬち
席に座りメニューを見ていると視線を感じた…。
〈なに?〉《あ、ごめんな。何かムリヤリ呼んだみたいで…改めまして拓です。何ちゃんって呼べばいい?》
━…ふ‐ン。こっちはマダマトモか?…━
〈……リカ。〉《リカちゃん。ヨロシク。今日は楽しんでな。ってか俺が楽しまさなァカンねんな!》苦笑いの八重歯がカワイイ。。〈…うん。がんばってな〉2006-12-16 11:10:00 -
25:
名無しさん
(^O^)
2006-12-16 23:03:00 -
27:
ぬち
《そろそろ行こか。》
━p.m.11:30━
ゆうきの声に私達は動き出した。
━…も‐そんな時間か…━
《いらっしゃいませ!!》大声にビクッとなった。店内では大音量で音楽が流れていた。クリスマスソングが耳に障る。
━…ウるさい…━2006-12-17 00:22:00 -
28:
ぬち
《大丈夫?音うるさいやんな?》困ったように拓が聞いてきた。
〈………耳痛い。〉《ごめんな。ボリュームちょっと下げるわ。》
席に座るなり従業員らしき男が拓を呼びにきた。
《拓さんちょっと…》《……ぁぁ……ッてる…》《……………。》
━…何話テンねやろ?…━2006-12-17 00:30:00 -
29:
ぬち
《ごめん。ちょっと待ってて?》
ど‐やら拓は売れっ子のようだ。
〈…うん。〉
暇を持てあまし携帯を手にとった。2006-12-17 00:33:00 -
30:
ぬち
━?受信━
あきら
━昨日ゴメン。ちょっとイラついてて…。てか俺ら最近ケンカばっかやな。。ちょっと距離おいた方がええかもな。一回ゆっくり話しよ。━2006-12-17 00:36:00 -
31:
名無しさん
主はリアルに援で3Pしたん?
2006-12-17 00:37:00 -
32:
ぬち
あきらは今年の初めから付き合ってる彼氏。ワガママ、自己中、浮気性な典型的なB型男。
━…ど‐せまた浮気が本気になったんやろ…━
〈……はぁ。〉溜め息を溢し返事を打つ。
━そやな。距離置こか。別に話すこともないし。連絡くれんでいいから。新しい女と仲良くね(^-^)/━
送信2006-12-17 00:46:00 -
34:
ぬち
〈…うちも大概にくそいな。〉苦笑が溢れた。
《おまたせ。ごめんな、店来てすぐに。。。》バツが悪そうに拓が帰ってきた。〈いいよ。それより楽しませてくれるんやろ?期待してるから!〉意地悪に言った。少しだけヤケになっていた。
それから拓と色んな話をした。友達の事。恋愛論、拓の仕事の話。
あきらの事と自分の仕事の話にはなんとなく触れなかった。。。2006-12-17 00:56:00 -
36:
名無しさん
?
2006-12-17 04:01:00 -
37:
名無しさん
(^O^)
2006-12-17 05:07:00 -
39:
ぬち
━a.m.5:00━
《リカァアュ帰るけどど‐する?》時計を確認した。〈ぁ‐、うちも帰るわ。〉チェックが済みエレベーターに向かった。
《あ、リカちゃん番号聞いていい?》突然拓が言った━…あきらとも終りやろ‐しいいか。…━
〈いいけど…。〉《今度ゆっくり飯行こう。》拓が優しく言った。。〈…うん。じゃ‐O9…………〉
エレベーターを降り拓たちと別れると同時にアュがしゃべりだした。2006-12-17 07:42:00 -
40:
ぬち
《やっぱユウキいいわぁ☆めっちゃカッコイイ!てか拓君もカッコイイでな!》〈ン‐まぁ…ね。〉《リカが珍しく楽しそうやったからビックリしたし。ツボッた?》〈……悪くはナイかな〉アュの口許が意地悪そうに緩む。
《リカちゃん、お願いぁンねンけどォ。》
━…またかョってか嫌な予感。…━
〈………何?〉2006-12-17 07:48:00 -
41:
ぬち
《九時半マデ付き合ってぇ☆★》〈はぁ?〉《ちゃうねん!ユウキにアフター誘われたからァまっとかなアカンねン!》〈知らんし。マジむり。〉《ホンマお願いやってぇ!!》
アュのしつこさに根負けした。〈……今日だけな。〉《ありがとぉ!リカまじ好き☆》
━…はぁ、うちなんでこんな甘いんやろ…━2006-12-17 08:09:00 -
42:
ぬち
━a.m.10:00━
ユウキと拓がきた。
━…えぇっ…なんで?…━戸惑う私に拓が笑顔で言った。《も‐ちょっと話したかったからついてきた。》〈……はぁ。〉ビックリしたのとちょっとウレシかったので複雑な表情になった。《俺らもぉ行くわぁ。》ゆうきが言った。
〈はぁっ?どこいくん?〉《ホ・テ・ル》アュがにんまり言った。
━…ありえへん…━2006-12-17 08:16:00 -
43:
ぬち
《俺らも行こか。》突然の拓の言葉にビクッとなった。〈え!?…どこ行くん?〉拓はニヤっとした。
《俺ン家。嫌?》
〈───……別に。。。〉2006-12-17 08:21:00 -
44:
ぬち
━a.m.11:00━
〈おじゃまします。〉言ったと同時に何がが多い被さってきた。顔に濡れた柔らかい何かがまとわりつく。━…───何!?…━
《コラッッ!マックス!!》ラブラドールのマックスやった。《ごめんなぁ?こいつまだ子供やから…》言いながらマックスとジャレてる姿が可愛くって笑えた。
2006-12-17 08:28:00 -
45:
ぬち
《こいつ1人にして心配やからさぁ、仕事終わったらすぐに帰るようにしてんねん。。リカちゃん変なコト想像した?》拓がイジワルく笑う。。〈してへんし。〉図星をつかれ顔が熱くなるのがわかった。
2006-12-17 08:34:00 -
46:
ぬち
あわてて話題をかえる。。〈てか、いい所住ンでるなぁ…部屋何個あんの??〉《ン?4LDKかなァ?》〈広ッッ!1人で住んでるんやろ?さすが売れっ子やな。〉《そんなんちゃうよ。。。何か飲む?》…軽く話を流された?〈……お茶。〉
それからまたたわいない話をしていた。2006-12-17 08:39:00 -
47:
ぬち
急に拓が黙り込みジッと私を見た。
━…───何?…━
《リカちゃんホンマキレイな顔してンなぁ。。》思わず下を向いた。拓の手が髪に触れる。視線が絡む。そらせない…
─キレ長の目─とおった鼻─長いまつげ─。拓の整った顔が近付く……私は瞳を閉じた。。。。。2006-12-17 08:46:00 -
48:
名無しさん
(^O^)
2006-12-17 15:03:00 -
49:
みお
?しおり?
おもしろい?
楽しみにしてます?2006-12-17 16:39:00 -
50:
名無しさん
援で3PとかwW主エッチ大好きやろ?w
2006-12-17 23:57:00 -
52:
ぬち
━ジリリリ‐ン━
後1センチの所で電話がなった……。慌てて携帯に手をのばす。。。
2006-12-18 07:54:00 -
53:
ぬち
━着信━
あきら
携帯をサイレントにして鞄に戻した。。。
《電話いいン?》〈…うん…。〉気まずい沈黙が続く2006-12-18 07:57:00 -
54:
ぬち
〈……………私そろそろ帰ろかな…。〉《……送る》言った拓の声が少し寂しそうに聞こえた…。。。
〈大丈夫やから。。おじゃましました。〉ソソクサとかばんを持って靴をはいた。
《リカちゃん!》 ━…呼びとめられる?…━〈…ン?〉 《…また電話して?》〈………ぅン。〉2006-12-18 08:04:00 -
55:
ぬち
━p.m.1:00━
いつのまにか家に着いていた。。。
〈……何かつかれたな。〉ソファーに座り携帯を取る━着信3件━
━?受信5件━2006-12-18 08:11:00 -
56:
ぬち
━?受信━
あきら
お前何やねんあのメール。ふざけてんのか!?意味わからん。電話してこい。。2006-12-18 08:15:00 -
57:
ぬち
━?受信━
あきら
おい。本気キレんぞ。2006-12-18 08:16:00 -
58:
ぬち
━?受信━
あきら
電話出れや 殺すぞ2006-12-18 08:18:00 -
59:
ぬち
━?受信━
あきら
お願いやから電話でて……?(;_;)心配やねん…。2006-12-18 08:20:00 -
60:
ぬち
━?受信━
アュ
リカァ?拓とラブ?中?
話したい事あるし電話待っマ‐ス?2006-12-18 08:23:00 -
61:
ぬち
携帯を床に置いた。。。。〈…………シャワーあびよ。〉
━ザァ――ッッ━
アツイお湯に体がほてる。鏡にうつる自分を見た……━拓の視線…長いまつげ…かさなる吐息…思い出す━
思わず頭からシャワ-を被った
━…ヤバイ…好きカモ…━2006-12-18 08:33:00 -
62:
名無しさん
くだらん。ホストに狂ってたましたとさ。はい、終了!
2006-12-18 11:15:00 -
64:
名無しさん
金貢いでましたとさ!はい、終了!
2006-12-18 16:13:00 -
65:
sage
↑邪魔?見る気ないんやったらカキコミすんなし?
横入りすぃませン?
主サン続き気になる??
更新頑張ってください?2006-12-18 18:11:00 -
66:
名無しさん
(^O^)
2006-12-18 23:55:00 -
68:
ぬち
━ジリリリ‐ン━
携帯に手をのばした……。「………はい」『ごめん、寝てた?』…受話器の向こうから聞き覚えのある声が聞こえた。。。画面を確認する。
━通話中━
拓2006-12-19 04:32:00 -
69:
ぬち
す―ッッと目が覚めた。。。「うん。今おきたとこ。」声がふるえる。。『そっか。別に用事ないんやケドな。…ちょっと声聞きたくなったから…。。』
「――――………。」胸が締め付けられる。思うように言葉が出ない。
『今から仕事の用意するからまたかけるな。』「………うん。」
━プップープー━
━…会いたい…━2006-12-19 04:39:00 -
70:
ぬち
時計を確認した。
━p.m.8:00━
━…所持金\124000。…━〈ど‐しよ…。。。〉
携帯のメモリを確認する。。〈こいついけるかな…。〉通話ボタンを押した。。。━発信━
坂下さん2006-12-19 04:46:00 -
71:
ぬち
『もしもし。』「もし‐坂ちゃん?今日ヒマある?」『お前また金ないんか?』「…ぅん。助けてぇ?リカ死んでまう。。」『……なんぼいんねん?』「ホンマは9いるねんケド…しんどいやんなぁ?」様子をうかがう。。『………………』━……返事しろや…。…━「…6…むりィ??」精一杯の猫撫で声を出した。。『………………ええよ。』顔がニヤける。
「ありがと‐!坂ちゃんホンマ好き☆頼る人他におらんからホンマど‐しょかと思っててん。。」『……ホンマお前は調子ええなぁ』「えぇ‐、リカ今日はガンバルからッッ☆」『十時にいつもの所な』「は‐い☆」━プップープー━
私は化粧を始めた。2006-12-19 05:00:00 -
72:
ぬち
━p.m.10:00━
〈何かのんでいい?〉ベットに腰かけながら言った。。《ぉ‐》お茶を飲みながらタバコに火をつける。。。〈なぁ……。〉《…ん?》━…月契約にしてよ?…━いいかけてやめた。〈シャワー浴びてくる。〉タバコを消して浴室へ向かった。。2006-12-19 05:07:00 -
73:
名無しさん
意味のわからない半角カタカナと、意味ないとこでカタカナつかうのと、『ー』を『ー』にするの辞めてください…m(__)mせっかく面白いのによみにくい…
2006-12-19 05:50:00 -
74:
名無しさん
(^O^)
2006-12-19 09:07:00 -
76:
ぬち
シャワーを浴びながら拓の事を考えていた……。。。私はこの時間が一番嫌い。これからベッドで行われる行為を冷静に考えてしまうから。自己嫌悪に陥る。。私はキタナイ…………と。人より良いものを身につけて、いい生活をしていても所詮私は売春婦。。おもいしらされる………。
シャワーを終え、オヤジを待つ間に支度を整える。。━ガチャッッ━
オヤジが出てきた。いつもならすぐ飛び付いてくるオヤジが鞄をあさりはじめた。《お前ホンマは今日9欲しいんやろ。これ使っていいんやったら10やるぞ》言いながらオヤジの手にはバイブが握られていた。。━……オヤジのアレつっこむんも、おもちゃもかわらんか…………━
〈…………いいよ。〉ニッコリ言った。2006-12-19 12:30:00 -
77:
ぬち
━…――――ッ痛いッッ…━まだ十分に濡れていない私の中にオヤジは無理矢理バイブをさし込んできた。。《リカ、気持ちいいか?》オヤジの荒い息が顔にかかる。。〈……ぅ…ン………ハァ…イィョ……ァン……〉私は漏らすように声を出した。バイブは執拗に私の中をかきまわす。…気持ち悪い。〈……リカ本物欲しい…入れてぇ…〉顔を歪めながら言った。《リカはほんまにエロイなぁ。ちゃんとお願いしないれたれへんぞ。》━…ウザッッ…━
〈……ぉ願い…ハ…ァン…入れてぇ………〉2006-12-19 12:41:00 -
78:
ぬち
隣で果てたオヤジが寝ている。〈残りの4。〉手を差し出す。受け取ってシャワーに行った。シャワーを浴びて急いで服を着る。
━…早く拓に会いたい…━オヤジと分かれて拓に電話した。
━プルルルル━
出ない…。。仕方ないのでそのまま店に向かうことにした。2006-12-19 12:54:00 -
79:
ぬち
━a.m.12:30━
《いらっしゃいませ!!》テーブルに案内されるとすぐに拓がやってきた。。。《いきなりど―したん?》〈別に…ヒマやったたげ〉そっけなく言った………。《てか、ちょっとお客さん来てるから行ってくるな》そう言って拓は行ってしまった。。
━…おもんない…━
《元気ないやん?》ユウキが来た。〈そんな事ないで〉笑顔で答えた。《今のお客さんがシャンパン卸ろしたから離れれんねん。落ちつくまで俺で我慢してな》━……拓に会いにきたのに……━〈………うん。。〉《アュと仲良いでなぁ。》〈うん。〉《付き合いながいん??》〈まあまあ。〉ユウキに適当に返事をしながら拓を見つめていた…。思い出す…近付く拓の顔…急に拓がこっちを見た。。目が会う。気まずくて下を向いた。
《リカちゃん。。》見上げると拓がいた。2006-12-19 13:23:00 -
80:
ぬち
《今日は帰って??俺も相手できそうにないし、気になって仕事に集中できひんねん……。》困ったように言われた。。
〈……………わかった。〉胸のあたりが締め付けられ目がしらが熱くなる
チェックを済ませエレベーターに乗った。
《今日ホンマごめんな…終わったら連絡するから。》〈………うん。〉2006-12-19 13:28:00 -
81:
名無しさん
?∪おレノ?
2006-12-19 16:40:00 -
82:
?
面白い?しおりします?
2006-12-19 16:52:00 -
84:
ぬち
拓と分かれてすぐにアュに電話をした。
『もしもし?』「……何してる?」『家やけど…どうしたん?』「……今から行っていい?」『わかった。まってる。』
━プップープー━
私はタクシーに乗ってアユの家へ向かった。2006-12-19 18:10:00 -
85:
ぬち
《んで、どぉしたん??》アュが心配そうに私の顔を除きこんだ。。〈…何もないよ。ヒマやっただけ。〉……顔がひきつる…………………うまく笑えない……《……………そっかぁ。》アュは何も聞いてこない。静かに時間が流れる。
《…アュなぁ、ユウキと付き合ってるねん。。。》
静かにアュが話しだした。2006-12-19 18:17:00 -
86:
ぬち
《…まぁ色やけどな。。。わかってても好き………。休みの日会えんし、お金かかるし、わがまま言えんし……ホンマ何がいいんやろって自分でも思うけど、…喜ぶ顔とか、ウソでも優しくされた時とか、あぁ……やっぱりこの人好きって思うねん………アホやろ?》私は首を横に振った。。。
2006-12-19 18:23:00 -
87:
ぬち
アュは続ける…
《体売ってまで貢いで何してんやろ??って泣きたくなる時てかあるけどさぁ………………ユウキが笑ってくれるから頑張れるねん》〈……………うん。〉
《ホストに狂って体安売りして回りからしたらキチガイ女やけどな!!》言いながら笑うアュが辛そうで思わず言った。
〈そんな事ない。〉
今日あった事、思った事をアュに話した。2006-12-19 18:29:00 -
88:
ぬち
《リカはどぉしたいん?》アュが聞く。。
〈………わからん。。でもこのままいったら絶対めっちゃ好きになる。……後戻りできんくなる…。本気になるん怖いねん………。〉アュは黙って聞いている。〈…でも、…………顔みたいって、会いたいって気持ちが止まれへん。。。〉
………沈黙が流れる……。2006-12-19 18:34:00 -
89:
ぬち
アュの声が沈黙を裂く。。《アュはさぁ、どうすることが最善かとか偉そうに言えんし、決めんのはリカやん?………ゆっくり考え?………後悔せんように。》〈…………うん。〉
《寝よか。。。》
……ベッドに入って目を閉じる…。思い浮かぶのは拓の顔…………。2006-12-19 18:44:00 -
90:
ぬち
眩しい陽射しが部屋にさしこむ。
〈……………ンン…。。〉アュはまだ寝ている。重いまぶたをこすりながら静かに携帯に手を伸ばした。。━?受信2件━
メールを見る。2006-12-19 18:53:00 -
91:
ぬち
━━━?受信━━━
―――あきら―――
俺らホンマにもぅ終わりなんか………?
―――返事を打つ――――………うん。ごめん。。。━━━送信━━━
次のメールを開く。。2006-12-19 18:59:00 -
92:
ぬち
━━━?受信━━━
――――拓――――
まだ寝てる??
昨日ごめんな?ホンマ忙しかって……今日ヒマ?ヒマやったらちょっと会おう?起きたら連絡ちょうだい。――――――――――――━…――――……!!…━〈アュ!なぁ、起きて!〉《……………んン……?》アュを無理矢理起こした。〈ちょ、服貸して!拓と会ってくる!!〉2006-12-19 19:08:00 -
93:
名無しさん
面白L1?ァゲ?
2006-12-20 01:26:00 -
94:
名無しさん
あげ
2006-12-20 01:48:00 -
96:
ぬち
━p.m.12:30━
━ピンポーン━
《おはよぅ。あがって?》〈おじゃまします……。〉━…相変わらずスゴい家やな…━
《昨日ごめんな?ほんまに。。。》〈んーん。うちこそいきなりいってごめん〉《…なんでリカちゃんが謝るねん。。》拓が笑う。。〈ってか昨日の人スゴイなぁ。〉《…………なぁ。》〈エースとか言うやつ?〉《あはは。なんかのむ?》……話をはぐらかされた。〈………お茶。〉2006-12-20 10:42:00 -
97:
ぬち
《ん。…てかリカちゃんはさぁ、仕事何してんの?》突然拓に聞かれた………。〈ん……―――キャバ。〉とっさに嘘をついた…。。《キャバかぁ、今キャバも大変やろぉ??》〈う―ん。……なぁ。。このDVD見ていい?〉
気まずくて話題を変えた。《うん。。》2006-12-20 10:50:00 -
98:
ぬち
〈じゃぁ行くね。おじゃましました。〉ドアに手をかけた瞬間、腕をひっぱられた。
━…――――!!――…━柔らかい物がくちびるに触れる……………。温かい吐息が漏れる……。
━━━━…キス…━━━━《………また…連絡する》〈………うん。〉
━ガチャン━2006-12-20 10:59:00 -
99:
ぬち
顔があつい。。。
━…えっ?――何…?…━そっとくちびるに触れた。
温もりがよみがえる……。〈……キス……なんで?〉2006-12-20 11:04:00 -
100:
ぬち
━p.m.4:00━
ソファに座りたばこに火をつけた。
…思い出すのは拓のキス…唇に触れる感触…温もり…体が熱くなるのがわかる…たかがキス……でも……。
その日は1日中拓のことばかり考えていた。2006-12-20 11:09:00 -
101:
ぬち
━ピリリッ━
メールの音で目が覚めた。いつの間にかソファで眠ってしまっていたようだ…。━?受信━
――拓――
起きてる??……会いたい…店終わったら電話する。――――――――――――━━━ドクンッ━━━━━胸の鼓動が早くなる。。。返事を打つ。。
━……うちも会いたい。今からいっていい??……━━━━送信━━━2006-12-20 11:17:00 -
102:
ぬち
返事を待つ間にシャワーをあびることにした。。。。━ザァ――ッッ━
瞳を閉じる……思い浮かぶのは拓の顔……………。。━…――拓―――――…━━…―――拓――――…━━…――――拓―――…━━…―――――好き―…━シャワーを終えて携帯を見た。
━?受信━
――拓――
まってる。2006-12-20 11:25:00 -
103:
チコ
面白いやん?
2006-12-20 17:50:00 -
104:
ぬち
チコさん読んでくれてありがとう??
少し更新しますね2006-12-21 08:51:00 -
105:
ぬち
━a.m.3:00━
《リカちゃんエクステ?》〈うん。なんで?〉《ん?最近エクステの子多いやん?》〈…うん。〉《エクステじゃなくて自毛でサラサラロングの子ってさぁなんかいいなぁって…》拓がはずかしそうに笑った。。。〈ふ―ん。。じゃぁうちも伸ばそ―。〉《マジで?絶対な!!やっぱ女はサラサラストレートやで!!》
たわいない会話が楽しかった。。
━…こんな気持ち何年ぶりやろう?…━
拓は人を好きになる気持を思い出させてくれた。。。2006-12-21 09:01:00 -
106:
ぬち
━冷たい風に髪がなびく。あの時確に誓った。。。何があってもこの人を信じぬこうって…………━
━拓、私の髪は腰まで延びたよ………━2006-12-21 09:04:00 -
107:
ぬち
それから何日か拓に会いに行く日が続いていた。
《リカちゃん明日ヒマ?》〈うん。別にヒマやで。〉《デートしよッッ!》たくがニコっと笑った。
明日は日曜日。。。拓の唯一の休みの日。。。私のテンションはあがる。。。。〈うん!〉2006-12-21 09:09:00 -
108:
ぬち
━p.m.2:00━
待ち合わせ場所に行くと拓が寒そうに立っていた。。〈おまたせ〉声をかける。《ン、じゃぁ行こか。。》拓は極上の笑顔で言った。
連れていかれた先はちょっとオシャレなホテルのラウンジ。少し背伸びしているような気分で落ち着かない…。。2006-12-22 18:15:00 -
109:
ぬち
《おいしくない??》拓が聞く。。〈おいしいよ〉笑顔で答えた。。
《どこ行きたい?》食事を終え、拓が聞いてきた。。〈………リ…ラ。〉《え?》〈……プリクラ撮りたい〉《…ん。》拓は優しく笑った。。。
食事、プリクラ、映画……時間が過ぎるのが早い…。2006-12-22 18:22:00 -
110:
ぬち
━p.m.7:00━
拓がふと立ち止まり何かを見つめている………。視線の先に目をやった……。
大きなHERMESの袋を持った若い女の子が中年オヤジとホテルに入って行く……。《あんなんホンマ引くわ》〈………………………。〉《……汚い。》冷めた目で吐き捨てるように言った。
胸が切り裂かれた気がした……2006-12-22 18:30:00 -
111:
ぬち
《売りとかほんまキタナイ。。あんなん絶対好きになられへん……。》
心臓が押し潰される……。〈自分で決めてやってんねんからほっといたりや。〉言いながら目がうるむ…。視界がぼやける…………。〈うちそろそろ帰るわ。〉
拓の返事も聞かずにタクシーに乗り込んだ。2006-12-23 13:59:00 -
112:
ぬち
━ガチャッッ━
真っ暗な部屋のソファーに腰をかけた。
━━━━キタナイ━━━━拓の言葉が壊れたCDの用に頭の中を流れる…………。………何度も……何度も。
━…私は汚い売春婦……━涙が頬をつたう……。。。
拓からの着信音が静かな部屋に響きわたっていた。2006-12-23 14:06:00 -
113:
ぬち
━━━━━━━━━━━━━…IfeelingdreamtheReinはがゆくなるよね
強がりばかりを、抱き締めてる自分にまた
ItforjustaintheRein
何にこだわるの?
こんなに好きだと、涙が今伝えてくれるのに………━━━━━━━━━━━━━2006-12-23 14:16:00 -
114:
名無しさん
しおりします
2006-12-24 13:13:00 -
115:
ぬち
━━19××年━━
〈………寒っ…………。〉かじかむ手を握り締め私は繁華街をさまよっていた。こんな真夜中に不似合いなセーラー服。。。
行く当てもなく夜の街を歩き続けていた。
〈はぁ、おなかすいた…〉サイフの中身は179円2006-12-26 02:39:00 -
116:
ぬち
《お前なんか産むんじゃなかった。》言い放った母の言葉が頭をよぎる。
帰ってこない父、ヒステリックな母、入れ替わりやってくる男達、テーブルに置かれた1000円札…………。
私はそんな家庭で育った。2006-12-26 02:45:00 -
117:
ぬち
真夜中、母のヒステリックな声に目を覚ました。。。リビングへ行くと父と母が言い争っていた。
しばらくすると、父が荷物を持って出ていった。
《…リカ……ごめんな。》それが父の最後の言葉。 とまどいながら私は母のいるリビングへ行った。2006-12-26 02:54:00 -
118:
ぬち
母はリビングで座り込み、写ろな目で何かを呟いている………。 《…ナイ……キタナイ…》
おそるおそる母に声をかけた。 〈…お母さん……お父さん出ていったで………〉 言うと同時に涙が溢れた。
私の声は母に届かない…。2006-12-26 03:03:00 -
119:
ぬち
〈お母さん!!…ッ…お父さんがぁ…………ック……〉私は叫んだ。 ━━パシーンッッ━━
頬に激痛が走った。
一瞬何が起こったのかわからなかった。
《うるさい!!……お前なんか産むんじゃなかった。……あいつに似てキモチワルイ。その顔でこっちみんといて。》 言った母の目は恐ろしく冷たかった。2006-12-26 03:12:00 -
120:
ぬち
もともと潔癖ぎみな母…。父の浮気は母の心を壊すのに十分すぎる理由だった。 父が出て行き母は夜の仕事を始めた。 優しかった母はもういない
母は私を罵倒し殴るようになっていた。。。2006-12-26 03:21:00 -
121:
ぬち
学校でBCGの注射を受けた日、家に帰ると母がいた。《リカちゃんおかえり》 めずらしく機嫌がいい。 私は嬉しくてその日の出来事を母に話していた。2006-12-26 03:27:00 -
122:
ぬち
私はむしょうに甘えたくて
〈はんこ注射カユイ…。〉と繰り返した。。 《…見してみ?》母は私の腕を掴んだ。。 無機質な声で母は続ける。
《かゆいん?》言いながら私の腕にタバコの火を押しつけた。2006-12-26 03:36:00 -
123:
ぬち
なき叫ぶ私に母は笑いながら言った…
《ホラ………これでかゆくない……》
私の左腕に5つの火傷のあとができた。2006-12-26 03:41:00 -
124:
ぬち
繰り返し続く罵声と暴力に私の心は温もりを失っていった……。
2006-12-26 03:45:00 -
125:
ぬち
私が中学にあがった頃から家にいろんな男が出入りするようになった。 その頃すでに私と母の間に会話は無く、二人をつなぐ物はテーブルに置かれた千円札だけになっていた。。 二年生にあがると、私はシンナーに溺れ、ほとんど家に帰らなくなっていた。
父が出て行ってから五年の年月が過ぎていた。2006-12-26 22:03:00 -
126:
ぬち
中学の卒業式、打ち上げを終え家に帰った。 玄関を開けると懐かしい匂いがする。。 キッチンへ行くと料理をする母………と見知らぬ男。 〈…ただいま……〉 私の声に母は振り返り、笑顔で言った。
《リカ、卒業おめでとう》嬉しくて泣きそうになった
母の口から続く言葉を聞くまでは………2006-12-26 22:14:00 -
127:
ぬち
《この人小林さん。お母さんのお客さんやねん。》 男はイヤラシイ笑みを浮かべている………。 母は続ける。 《小林さんがあんたの事五万で買ってくれはる言うから家きてもらってん。》 私の心は急激に温度を失っていった。 〈ふざけんなハバア。キモチワルイ。死ね。〉
私の言葉に母は怒り狂いおがりだした。
《お前のせいで私はずっと身体売ってきたんじゃ!お前も恩返ししろや!!》
〈あんた狂ってんな……キタナイ……〉
2006-12-26 22:25:00 -
128:
ぬち
《その狂った女の子共がお前や。キタナイ金で育ったんがお前や。若い女つくって出ていったキチガイ男の娘がお前や。キタナイ親とキタナイ金で生きてきたお前は一番キタナイなあ。》 母は笑いながら言いはなった。
私は家を飛び出し今一人街をさまよっている
2006-12-26 22:32:00 -
129:
ぬち
いく当てもなくさまよう私に一人のオヤジが声をかけてきた。 《何してるんや?》 ニヤつくオヤジ。吐気がする。。 〈………別に。〉 オヤジが続ける………。。《家出?》 〈……………………。〉 《おっちゃんが小遣いやろか?》
私は足を停めた。 《おっちゃんとホテル来たら三万やるで。》 〈…………わかった…。〉
2006-12-26 22:42:00 -
130:
ぬち
ホテルを出てオヤジと別れた。
涙が溢れる
手には握り締められてしわくちゃになった三万円 ━━私の値段、三万円━━ 私が売春婦になった日
2006-12-26 22:47:00 -
131:
名無しさん
あげ
2006-12-27 02:21:00 -
133:
ぬち
━p.m.9:00━ 〈………ン…ン………〉 喉の乾きに目が覚めた。 ソファで眠ったせいか体中が痛い。 キッチンへ行きカラカラの喉にコップ一杯の水を流し込んだ。 〈……………はぁ…。〉 溜め息が漏れる。泣きはらした瞼が重い……。 携帯を手に取り画面を確認した。
━不在着信4件━
━新着メール2件━ メールを開いた。2006-12-27 17:15:00 -
134:
ぬち
━メール受信━
拓
なんでいきなり帰るん?俺なんかした?取り合えず電話でて! ―――――――――――― 〈あんな態度とったら怪しすぎるよな……〉 渇いた笑いが溢れる。。。2006-12-27 17:21:00 -
135:
ぬち
━メール受信━
拓
電話……まってるから…。____________ 〈……………風呂入ろ。〉私は携帯をソファに投げ、浴室へ向かった。。
2006-12-27 17:26:00 -
136:
ぬち
━━ザァ――ッッ━━
温かいお湯が身体を流れる。 ━…私のキタナイ所全部流してくれたらいいのに…━ 拓の言葉が頭の中を流れる……。 いくらぬぐっても思い出す。 ――冷たい視線―― 私は夢中で身体を洗った。 肌が赤く腫れるくらいに… いくら洗っても身体に染み付いたキタナイ自分が消えるわけじゃない。 自分が侵してきた罪が無くなるわけじゃない。
2006-12-27 17:41:00 -
137:
ぬち
2006-12-27 17:41:00 -
138:
ぬち
心に貯まった沢山の思いが涙となって頬をつたう…。 〈………き………すきぃ………拓ぅ……。〉 不安、愛情、憎しみ、後悔 様々な思いが胸を駆け巡りかきみだす。
2006-12-27 17:52:00 -
139:
ぬち
━…仕事…━
と割りきれるほど大人じゃなくて…………… ━…好き…━ を泣き叫んで貫けるほど子供でもなくて………… がんじからめで動けない自分がはがゆい……………。
2006-12-27 17:59:00 -
140:
ぬち
━…どうすればいい?…━ 何度、自分自身に問掛けても答えなんか出ない。 何が最善で何が完璧? 売春
2006-12-27 18:05:00 -
141:
ぬち
言葉が私に重くのしかかる ━……辞める。……━
━……辞めれる?…━
浮かんだ言葉を無理矢理かきけした。2006-12-27 18:11:00 -
142:
名無しさん
頑張って?
2006-12-27 18:52:00 -
144:
ぬち
━p.m.10:00━ シャワーを終えて拓にメールを打った。 今日ゴメンな(>_
2006-12-27 19:22:00 -
145:
ぬち
━ピリリッッ━ すぐに返事が返ってきた。 ━━メール受信━━ 拓
そっか。大丈夫?なんか無理させたみたいでゴメン。今…電話していい? ____________ ――――ドクン――胸が苦しい。。 ボタンをゆっくり押した。 うん。いいよ。 ━━送信━━
2006-12-27 19:32:00 -
146:
ぬち
━プルルルル━ 「……もしもし?」声が震える。 『俺……。』「……うん。」『身体……大丈夫?』 拓の優しい声が胸に響く。 『…………………』 「…………………」沈黙が流れる。 『俺さぁ、……ホストやし知り合って間ぁないし………信じて、とか簡単に言えんケド……………スキやから。』
2006-12-27 19:44:00 -
147:
削除削除されますた
あぼ~ん -
148:
ぬち
苦しいくらいに胸がしめつけられる。 私も好き その一言が言い出せない。 私は売春婦 消えない事実が言葉をつまらせる。
2006-12-27 19:59:00 -
149:
ぬち
「…………………。」 『…それ伝えたかったダケやから。………また電話するな。』 ━プーップーッ━ 言い出せない想いは胸に貯まる。 喜び?後悔?切なさ?嫌悪? とめどなく流れる涙の理由を知るすべはない。
2006-12-27 20:10:00 -
150:
ぬち
2006-12-27 20:17:00 -
151:
ぬち
降り出した雪が延びた紙を白くそめる。 あの日の涙の理由は今でもわからない。 ━《涙ってさぁ、溜め込んだ感情がいっぱいになって溢れた時に出てくるやん?辛い気持ちとか、嬉しい気持ちとかさ。》〈うん。〉《どーせ流すんやったら幸せの涙がいいな。幸せ過ぎて出る涙。いいよな。》真剣な顔で拓が語った。━ ━…拓………あんたがおらんとうちは幸せの涙一生流されへんよ…━
2006-12-27 20:27:00 -
152:
名無しさん
頑張って?
2006-12-28 00:42:00 -
154:
名無しさん
同じ題名の小説あるヤン
2006-12-28 23:29:00 -
155:
ぬち
《…リカぁ、話って何?》 沈黙に耐えきれなくなったアユが聞く。 〈…………うん。〉 いつもの喫茶店で私は話の切り出し方を考えていた。 《……………拓の事?》 絡まったエクステを指でほどきながらアユが言った。 〈………うん。そ―なんやケド………うん。〉 また沈黙が流れる。
2006-12-28 23:34:00 -
156:
ぬち
〈………売り辞めるわ。〉 《はぁ?なんでなん?》 アユの声が静かな店内に響いた。 私は今の素直な気持ちをアユに話した。
2006-12-28 23:38:00 -
157:
ぬち
《………ふ―ん。で?これからどーするつもりなん?辞めました、で生活は?》アユの言葉が現実を直視させる。。 〈とりま…キャバ行く。〉 《……………………。》 〈…………………。〉 《じゃぁ、アユも辞める》アユが続ける。 《いつまでもやってられへんし…一緒にキャバ行こよ。とりまスカウトのやつに電話するわ。》 アユは携帯をいじりだした
2006-12-28 23:46:00 -
159:
ぬち
ほどなくしてスカウトマンが来た。とんとんと話は進み、私は体験入店する事に。
2006-12-29 00:52:00 -
160:
ぬち
《初めて見る顔やなぁ、名前なんて言うの?》 〈リカです。今日からなんです。よく来られるんですか?〉
笑顔がひきつる…。 先刻から同じ会話のくりかえし。 ━…はぁ―…しんどっ…━ 思うように会話ができなくてイラつく。
2006-12-29 00:58:00 -
161:
ぬち
━a.m.2:00━
《おつかれ。で、コレ。》手渡された小さな袋。表面にお店の名前が印刷されている。 渡された給料¥18000 〈………………………。〉アユと目が会う。 《………アユむりかも…》
2006-12-29 01:07:00 -
162:
ぬち
━━辞めれるの?━━ 浮かぶ言葉をかき消す 不安の波が押し寄せる ━…拓に会いたい…━
2006-12-29 01:14:00 -
163:
アイリ
書いて下さい??読んでます?
2006-12-31 02:15:00 -
164:
ぬち
アイリさん読んでくれてありがとうごさいます??
今すこし忙しくて更新遅れてすみません???落ち着きしだい書きますのでもう少し待ってくださいね。
最後まで読んでいただけると嬉しいです??2006-12-31 06:59:00 -
165:
ぬち
《リカあ?ユウキの所行くけどどーする?》
〈……………行く。〉
2007-01-06 23:01:00 -
166:
ぬち
━a.m.3:00━ 《いらっしゃいませ!!》いつもの用に席に通された 《……おはよう。》 拓が照れ臭そうに笑う。 〈……おはよ。〉 つられて私も笑った。
2007-01-06 23:06:00 -
167:
ぬち
《今日なんか雰囲気違うなあ》 〈あぁ…髪セットしてるからかなあ??〉 《あぁ。それでか。仕事頑張ってるんや。偉いなッ》 拓が優しく笑う。 〈…………うん。〉 気まずくて下を向いた。
2007-01-06 23:35:00 -
168:
ぬち
━…嘘…━ 一つの嘘が次の嘘を呼ぶ。 嘘で固められた私 いつから? 平気な顔で嘘をつけるようになった。 どうして? 本当の自分を人に見せれなくなった。 偽りだらけの世界。自分。 自分を守るため? また罪を侵す ━…強くなりたい…━
2007-01-06 23:46:00 -
169:
ぬち
2007-01-06 23:48:00 -
170:
ぬち
━a.m.5:00━ 《ありがとう。…昼電話するから。》 〈…うん。〉 拓と別れて家路を急いだ。
2007-01-06 23:51:00 -
171:
ぬち
〈ただいま……〉 静寂な部屋に声が響いた。返事が返ってくるわけもない。 ━ピリリッ━ ソファに座ると同時に携帯が鳴った。
2007-01-06 23:56:00 -
172:
かおリ◆KAORI/.uus
りかー!!ヵキコしに来たょ(*>艸
2007-01-07 02:04:00 -
173:
ぬち
かおりありあと?がんばるわあ??
2007-01-09 05:07:00 -
174:
ぬち
━メール受信━ 拓 もう家??仕事しんどいわ。でも顔みれて嬉しかった。 それと…昨日の返事待ってるから。おやすみ。 ―――――――――――― ――――ドクンッッ…―― 大きく鼓動が鳴った。
2007-01-09 05:16:00 -
175:
ぬち
消せない過去 消えない罪 いつまで自分に嘘をつき続けるの? 届かない声に心が揺れる。 伝えられない気持は切なさに変わる。 ━…素直になりたい…━
2007-01-09 05:25:00 -
176:
ぬち
2007-01-09 05:26:00 -
177:
ぬち
震える指で返事をうつ。 今帰ってきたよ。リカも逢えて嬉しかった。 リカも拓が好きやで。 おやすみ。
━送信━
2007-01-09 05:30:00 -
178:
ぬち
2007-01-09 05:31:00 -
179:
ぬち
━ジリリリーン━ 着信音に目を覚まし携帯に手を伸ばした。 ━着信━ 拓 『あ………俺。』 電話の向こうから聞こえる拓の声に胸が締め付けられる。 『今から会える?』 「…………うん。」 『……そっち行くわ。』 「わかった。」 ━プーップーッ━
2007-01-09 05:39:00 -
180:
ぬち
心臓がつぶれるくらいに苦しい。 わけもわからず涙が溢れだす。 ただ頭に浮かぶのは一つの言葉。 ━拓が好き━
2007-01-09 05:43:00 -
181:
名無しさん
頑張れ???
2007-01-09 05:50:00 -
183:
ぬち
━ピンポーン━ 〈コーヒーでいい?〉 《うん。ありがと》 拓が煙草に火をつけながら続ける。 《かっこいい部屋やん。女の子ってもっとピンクとかぬいぐるみとかってイメージやのに。》 煙を吐きながら拓は部屋を見渡した。 〈うん―あたしピンクとか苦手なんよ。〉 《そっか。》 静かな部屋に拓の吐息が響いた。
2007-01-13 07:08:00 -
184:
名無しさん
?
2007-01-13 22:55:00 -
185:
ぬち
《あ―、なんか女々しいよなあ。俺。》 拓が頭をかきながら言った。 何て返せばいいのかわからず私は下を向いた。 《リカちゃん。こっち向いて?》 顔をあげると拓が真剣な顔で私を見つめている。
2007-01-14 08:48:00 -
186:
ぬち
《付き合ってください。 …………普通でごめん。》言った拓が恥ずかしそうに下を向いた。 〈……はい。〉 照れてる拓が可愛くて笑ってしまった。
2007-01-14 08:58:00 -
187:
ぬち
《笑ってんなって!あ〜あかんまじではずいわあ》 〈……ってか普通でごめんってなんなん?〉 いじわるく言った。 《ありきたりなん嫌って言ってたからさあ…色々考えたけどかっこいい言葉思い浮かばんかったの!てか、リカこそはいってなんやねん?》 今度は拓がいじわるく言った。 〈………………。〉 急に恥ずかしくなって下を向いた。
2007-01-14 11:02:00 -
188:
ぬち
《はいって…普通うんとかやろ。なんで敬語なってんねん?》 拓がちゃかし続ける。 〈も〜うるさい!ほんまやめてよ〜!〉 拓の口を手で押さえた。 《……はい。》 拓がニヤニヤしながら言った。 〈ほんまにやめてって!もう嫌やあ。嫌いやあ。〉 恥ずかしくてまたうつむいてしまった。 《うそ。ごめん。ごめんな?めっちゃ可愛いかったで。リカちゃんこっち向いて?》 拓が優しく言う。 私は顔をあげた。
2007-01-14 11:14:00 -
189:
ぬち
拓が私を見つめる 視線が絡む 私は静かに目を閉じた ━…二度目のキス…━
2007-01-14 11:22:00 -
190:
名無しさん
2007-01-14 11:23:00 -
191:
ぬち
《マヂで?おめでとう!よかったやん!》 アユの声が店内に響いた。 私はしずかに頷いた。 《ニヤついてんなって。マジうざいし。》 アユが笑いながら言った。 〈ごめん…でも…ニヤけるわ。〉 拓が帰った後私はアユをいつもの喫茶店に呼び出し、事の次第を話していた。 《はいはい。よかったですねぇ。》 アユが呆れたように言ったと同時にアユの携帯が鳴った。
2007-01-14 11:31:00 -
192:
ぬち
《もしもしィ……うん。……うん。………はぁい。また連絡します。》 〈だれ??〉 聞いた私にアユは気まずそうに言った。 《………客。》 〈はあ?あんた辞めるゆうたやん?〉 《……だってさあ、正直キャバの給料だけやったら無理やん。》 確かに今までの生活を考えると正直苦しい。店でもらえる給料が1日2万そこそこ。不安は私にもあった。
2007-01-14 11:45:00 -
193:
ぬち
〈そうやけど………。〉 続く言葉がみつからない。 《アユには無理やわ。キャバはちゃんと行くで?でもそれだけで生活できひんもん。》 〈………わかった。〉 そう言うしかなかった。 私のわがままにアユを振り回す訳にはいかない。 真面目になろう? なんて今更正義感をふりかざす事もできない。 ただ、アユと自分が重なり辛くなる。 1度どん底まで落ちた人間はそこから抜け出せるの? そんな思いがぐるぐる頭中を駆け巡っていた。
2007-01-14 11:56:00 -
194:
ぬち
それから、幸せだけど平凡で退屈な毎日が続いていた。 拓は毎日仕事で、お金の無い私は店に逢いに行く事も出来ない。 ただなんとなくキャバに行く。そんな毎日に疲れていた。
2007-01-14 12:04:00 -
195:
ぬち
━p.m.9:00━ 《リカちゃんほんまに可愛いなあ。お肌スベスベやし。やっぱ若いから?》 ━…さわんなや。…━ 思いとは裏腹に営業用スマイルで会話を続ける。 〈え〜別に特に手入れとかもしてないで?モチハダってやつかなあ?〉 ━…拓に逢いたい…━ 無理して笑って飲んでたった2万。拓も忙しいらしくなかなか会えない日が続いていた。 生活の苦しさ、仕事のストレス、逢えない辛さ。 私は爆発寸前だった。
2007-01-14 12:19:00 -
196:
アイラ
続き気になるぅ?
2007-01-15 23:45:00 -
197:
名無しさん
??
2007-01-16 11:18:00 -
198:
名無しさん
?
2007-01-17 03:25:00 -
201:
名無しさん
???
2007-01-21 21:40:00 -
202:
名無しさん
書いて〜?
2007-02-04 04:01:00 -
203:
名無しさん
書いて〜(>_
2007-02-04 20:43:00 -
204:
名無しさん
(>_
2007-02-25 18:05:00 -
205:
名無しさん
おもんない
2007-02-26 04:54:00