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人間の感情
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1:
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大阪の街はクリスマスのムードに酔いしれる人間で溢れている。
2006-12-13 14:52:00 -
2:
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私の名前は優子。地味で平凡な名前だが、案外気にいってる。年齢はクリスマスイヴ…12月24日で23歳を迎える。彼氏は居ない。
とゆうより、愛とか恋とかどうでもいい。
職業は「ホステス」………………………スナックの。2006-12-13 15:58:00 -
3:
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今はこのクリスマスムード漂う大阪、ミナミの街で
友人(?)とコーヒーを飲んでいる。
「んでなぁ〜…あんなぁ〜…みぃなぁ〜」
語尾に「なぁ〜」を付ける独特の喋り方にイライラしながら適当に答える。2006-12-13 16:34:00 -
4:
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自分の事を「みい」と呼ぶこの女は、美恵子という名前。私より3つ歳上の26歳で、綾瀬はるかによく似ていて美人だ。
まぁ本人いわく「えびちゃん」らしいが…。
年齢より大分若く見えるのは、喋り方のせいだろうか?
26にもなって自分を「みい」と呼ぶからか…。2006-12-13 16:51:00 -
5:
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出会ったのは1月前。このカフェで。
「なぁ〜、ここいい〜?」ニコッと笑って私の前に座り、煙草に火を付けた。
私は返事をするわけでもなく、笑顔を見せるわけでもなく…窓の外に目をやった。
――別に何も思わなかった。2006-12-13 17:03:00 -
6:
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「なぁなぁ〜名前はぁ?」『優子ですけど?』
「なんかわかるわぁ。優子っぽいなぁ〜」
ぽいって…。。
「ゆ−チャンさぁ、いつもここおるやんなぁ〜?みぃ知ってをねん。」2006-12-13 17:11:00 -
7:
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2階だてのカフェの窓側の席…私の指定席。
ここから下を歩く人々を見る時間が、私は1番好きなんだ。
「んでなぁ〜何見てるん」美恵子が私に聞いた瞬間、何故かムカついて私は席を立った。
「なぁんや。ちゃんと怒ったりするんやぁ〜」背中でそんな声が聞こえたけど、無視して外へ出た。2006-12-13 17:22:00 -
8:
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カフェから歩いて5分の家に帰る。
「ママお帰りぃ」出迎えてくれたのは娘の穂波。16歳。……もちろん私の娘ではない。《元旦那の娘》だ。私は3LDKのこのマンションに4人で住んでいる。
いや、まだ3人だが。
『ただいま。穂波、そんな格好でおったらアカンって何回言ったらわかるん?』2006-12-13 18:21:00 -
9:
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「はぁ−い。ママ今日同伴なん?」
『…うん。つわりは?』
「今日は大丈夫そうな感じやで」
ある程度会話を交してからシャワーを浴びる。脱衣場から出ると、穂波の旦那が帰って来ていた。2006-12-13 19:04:00 -
10:
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『タカお帰り』「おうっ」一応息子になるんだろうか?タカシは私と同じ歳だ。私はさっと自分の部屋に入り仕事の用意をした。
『行ってきます』
さぁ。仕事だ。2006-12-13 19:09:00