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1:
直人
これは実際にあった出来事で、今も続いているので結末は俺自身にもわかりません。相手の子に迷惑がかからないように偽名等使いますが出来るだけ事実に基づいて書いていきたいと思います。
2006-12-13 08:15:00 -
2:
直人
『あ〜だるいわぁ』 あれは俺がもうすぐ二十歳になる頃だったと思う。
18の時に知り合いに誘われ、いわゆる安キャバで働きだしいつの間にか店長とやらになっていた。季節は春から夏に変わろうとしている。
いつものようにベッドからゆっくりと体を起こし、身支度を始める。2006-12-13 08:26:00 -
3:
直人
店長といっても、他のボーイとなんら変わらない。
むしろ何かあると店長を出せ、とか面倒な事が増えただけだった。
出勤時間ギリギリに起きて、出勤して、開店準備やスカウトをして…そんな毎日に嫌気がさしてた頃やったな。
まき、お前と逢ったんは。2006-12-13 08:35:00 -
4:
直人
『おあ゛よ〜』
『おはようございます!!』
出勤すると、もうボーイは全員出勤していた。
『店長、今日新しい体験の子2人きますよ。』
『ほんまか。可愛いん?』2006-12-13 08:38:00 -
5:
直人
『俺も会った事ないんすよ。知り合いのボーイの紹介なんすけど普通に可愛いらしいですよ。』
『よっしゃ!』
“どうやって店ひっぱろかな…”
正直そんな事しか考えてなかった。開店時間がせまり、体験の子らを俺が迎えに行く事になった。2006-12-13 08:44:00 -
6:
直人
プルルル…
『はい。』
『今日体験来てくれるって聞いてんけど…』
『あっはい!今もうツタヤの前です。』
『じゃあそこまで迎えに行くわ。着いたらまた電話するから。』2006-12-13 08:51:00 -
7:
直人
ツタヤの前まで歩いていくと、どっかで見覚えのある子がふと目についた。
向こうも俺をジィーっと見ている。
『あぁぁっ!!』
そいつはめっちゃでかい声をあげたと思ったら俺目掛けて全速力で走ってくる。2006-12-13 08:57:00 -
8:
直人
『直くぅん!!』
『…まき!?』
『久しぶりやなぁ〜』
まきは俺の一つ下で、中学の後輩だった。中学の頃はよくみんなでつるんでいたけど、俺らが卒業して進学や就職とかでみんなバラバラになりだんだん連絡もとらなくなっていった。2006-12-13 09:05:00 -
9:
直人
まきは可愛いけど、めっちゃ美人とかそんなんじゃない。でも性格がよくて、友達思いの妹キャラで当時もまきの事を好きな奴は少なくなかった。
丸顔で、いっつもアンパンマンとかゆってからかってた俺は特に恋愛感情も無くほんまに友達って感じやった。2006-12-13 09:15:00 -
10:
直人
『ほんま久しぶりやなぁ。何してんの?ってかその頭…お前もしかしてキャバやってるん?』
『あっバレた?今日初めての店行くんやけどボーイさん迎えに来てくれるから待ってんねん。』
『なんて店?』
『○○って店。』2006-12-13 09:21:00 -
11:
直人
『…それ俺の店やん』
『…マジで…笑』
偶然ってすごいなぁと思いながらも昔の友達に会えて嬉しかった。
ほんまに…ほんまにこの時はただそれだけやってん。2006-12-13 09:27:00 -
12:
直人
さっきまで電話していた迎えに行くはずだった相手がまき達だとわかり、他愛もない話をしながら店まで向かう。
店に入った瞬間のまきの反応は…
『せまっ!!』
『お前失礼な奴やな。はよ入店書かいて。』
『はぁい』2006-12-13 09:32:00 -
13:
直人
『こいつ俺の中学の後輩やからよろしくしたってな。手出すなよ?』
店内のボーイにコソッとそう言った。
『可愛いっすねぇ。でも店長の後輩やったら恐くて手出せないっす笑』
『よろしい笑』2006-12-13 09:40:00 -
14:
直人
俺は面倒臭くて色をかけたりはしていなかったけど、他のボーイは色で引っ張ったりしていた。
中には本気で付き合ってる子らもおったけど、お互いヤキモチを妬いたりして上手くいっていない様だった。
店長という立場上、店の子に手は出せない。自分的にも女の子の汚い面を見ていたし、付き合うなら普通の子。そう思っていた。
本当は色なんか使わないでほしい…でも女の子が集まらないとキャバクラなんて成り立たない。だから目をつむる。それが現実。2006-12-13 09:53:00 -
15:
直人
『直くん書けたでぇ』
『直くんて…店ん中では店長て呼んでな。』
『はぁい。ってか店長なんや!?』
『そやで。友達はと…愛ちゃんやな。』
二人とも経験はあると言う事なので、適当に面接を終わらし着替えてもらった。2006-12-13 09:59:00 -
16:
直人
更衣室から出てきたまきは、真っ白なドレスを着ていて白い肌にそれはよく似合っていた。
『お前もいっちょまえにキャバ嬢に見えるやん笑』『黙って!!』
見た目は合格。あとは接客が出来るかどうか。2006-12-13 10:09:00 -
17:
直人
そうこうする内に週末という事もあり、次々に客が入ってきた。
とりあえず入店者の中でも仕事が出来る子からつけていき、新規の2名にまきと愛をつけた。
“さてと…観察しよかな…”2006-12-13 10:19:00 -
18:
直人
俺は内心不安だった。
まきはぼぉっとしているし、人見知りをするはず…ちゃんとしゃべれるのか…
そんな不安をよそに、まきはガンガンしゃべっているし接客態度もちゃんとしている。
キャバ嬢として当たり前の事をしているだけなのに、俺の中のまきのイメージとはあまりに違っていたのでひどくびっくりしたのを覚えている。
そんな俺を一番びっくりさせたのが、次のまきの一言だった。2006-12-13 10:29:00 -
19:
直人
『ドンペリいただきましたぁ!!』
“…はい!?”
実は、まきをつけた席は金は持っているけど気難しくめったにドリンクも出ないと他店のボーイ連中の間で有名な客の席。
なので他店のボーイも最近はあまりキャッチをしないがたまたまうちの店のボーイが声をかけたらしい。2006-12-13 10:36:00 -
20:
直人
それからもその客たちはシャンパンをおろしまくり、延長しまくり、ラストが近づいてきた頃…まきの様子を見ると、もう目がイっている(笑)
そんな時、客がこんな事を言い出した。
『まきがカフェパ一本一気したらドンペリゴールドおろしたるわ!』2006-12-13 10:42:00 -
21:
直人
うちの店では、ドンペリゴールドなんてあまりおりない。でもまきはもうフラフラやし、売り上げもいいしここで無理する必要はない。
まきを呼んで一気なんかしなくていいと言おうとした瞬間、
『まき一気するわ!』
とまきがでかい声で叫んだ。2006-12-13 10:46:00 -
22:
直人
お前は昔っから甘えたで、泣き虫で、でも根性だけはあって負けず嫌いやったよな。
それは今でも変わらんけど、あの頃よりさらにパワーアップした気がするわ(笑)2006-12-13 10:49:00 -
23:
直人
他の客席の人たちも見守る中、カラオケを入れコールが始まった。
炭酸もぬかず、涙目になりながらまきは一本全部飲み干した。
聞けば、この時飲んだのはチェリー味でそれ以来カフェパリのチェリーが飲めなくなったらしい(笑)2006-12-13 10:58:00 -
24:
直人
『よっしゃ気にいったわ!兄ちゃんゴールド持ってきて!!』
『ありやーす!!』
結局ゴールドが二本おり、最後は残っていた女の子やボーイがみんなつき、みんなで飲み干して閉店になった。
エレベーター前まで送り出しをし、扉が閉まった瞬間まきはその場にべしゃっと潰れた。2006-12-13 11:07:00 -
25:
直人
『まきっとりあえず店入ろ!!』
『ふぁ〜?まきもう無理ぃ〜』
『よぉ頑張ったな。』
『やろぉ〜?最後一気しろとかゆわれた瞬間あのハゲ頭の残り少ない毛むしったろかと思ったわ〜ふへへへへ』
『なんやその笑い方は笑』2006-12-13 11:15:00 -
26:
直人
『でもお前酒強なったなぁ。昔はカシオレ2杯で酔ってたのにな。酔っても顔に出ぇへんのは相変わらずやけど。』
『ふへへへへ〜』
とりあえず変な笑い方をするからソファに寝かして日報の締めをしていた。
片付けが終わっても爆睡していたのでボーイを帰らし友達の愛も俺が先輩という事で安心して帰って行った。愛は酒が強くザルらしい。2006-12-13 11:23:00 -
27:
直人
『まきっそろそろ帰りやぁ〜!!』
まきはのそっと起き上がると一言『…お茶…』と言いまた横になった。
緑茶を入れまきを無理矢理起こしグラスを口に近づけた。
『…んぐ…ありがと』2006-12-13 12:53:00 -
28:
直人
『…そういやさぁお前なんでキャバやりだしたん?キャバとか一番嫌いそうやったのになぁ。』
『…寂しかったから』
『お前んち親厳しいやろ?知ってんの?』
『今まき日本橋で一人暮らししてんねん。だからバレへん。』2006-12-13 12:57:00 -
29:
直人
まきには、中学の頃めっちゃ好きな奴がおった。でもそいつは暴力をふるう男で相談を受けていた俺らも何度も助けていたけど、まきと連絡がとれなかったあの日…そいつはまきの体を殴りまくって携帯も折り、そいつの親が警察を呼びおさまった。
まきの足には未だにそいつにつけられた傷跡が残ってる。2006-12-13 13:08:00 -
30:
直人
元々お堅い会社の役員やったまきの親父は、そっから余計厳しくなったって聞いてたし、まき自身も男が苦手になってたからキャバをやってる事が意外やった。
2006-12-13 13:11:00 -
31:
直人
『一人暮らししてんねや。彼氏とかおらんのか?』
『キャバの代表に色かけられて終わったわ。まきは本気やってんけどな』
こいつはほんま男運がない。しかも惚れにくく冷めにくいからズルズル引きずっていつまでもウジウジする癖がある。すぐ人を信じるからその代表にもまんまと色かけられて引っ張られてたんやろなぁと思った。2006-12-13 13:19:00 -
32:
直人
『もう起きれるか?飯でも食いに行こや。』
『おん。オムライス』
『ほんま昔っから変わらんな。お前オムライスさえあったら生きていけるやろ笑』
『野菜もないと無理』
と言うことでその辺の洋食屋に入った。2006-12-13 13:24:00 -
33:
直人
飯を食いながら、色んな話をした。
久しぶりに地元の話とかをしてめっちゃ楽しかったんを覚えてる。
それからはまきとよく連絡を取り合うようになり、まきがブライダルアドバイザーとかゆう仕事を始めてからも飯に行ったりしていた。2006-12-13 13:31:00 -
34:
直人
そんなある日、まきから電話がかかってきた。
『もし?』
『直くん聞いて〜』
『なんやぁ?』
『彼氏出来てぇん!!』2006-12-13 13:36:00 -
35:
直人
その言葉を聞いて、何かわからんけど心臓がズキっとした。
いつの間にか俺の中でまきは妹みたいな存在から女になってて、俺から離れていくなんか思ってもなかった。
こん時初めて気づいたんやと思う。
俺はまきが好きやって事に。2006-12-13 13:40:00 -
36:
直人
『今から会える?』
『もうちょいしたら休憩やから飯ぐらいやったらいけんで。』
『じゃあ7時にいつもんとこでなぁ。』
いつもの所。それはまきがお気に入りの洋食屋の前。2006-12-13 13:44:00 -
37:
直人
今日も彼女は口にケチャップをつけて幸せそうにオムライスを食べている。
俺の一番好きな顔。
『直くん、のろけていい?笑』
『勝手にのろければぁ?』
わざとそっけなく答える俺をよそ目に、オムライスも食べ終えているのに満面の笑みで話し出した。その男はまきをオムライス無しでも笑顔に出来るんや、と思ったら悔しかった。俺…こんな女々しい男じゃなかったのに、と自己嫌悪。2006-12-13 13:52:00 -
38:
直人
『健ってゆってな、26歳やねんけど優しいしかっこいいしほんまラブラブやねぇん!!』
“おっさんやん…”
『長続きしたらえぇなぁ。』
心にも無い事を言ってしまう。2006-12-13 13:57:00 -
39:
直人
『そやっまきの友達にな直くんの写メ見せたら紹介してってゆぅてたで!あんた結構モテるらしいやん笑』
おまけに女を紹介されてる…
『お前に紹介してもらわんでも女なんか腐る程おるわ!』
とちょっと強がってみた。仕事柄告られたりもよくするけど、彼女を作る気もなかったし夜の仕事を始めてからずっと彼女はいなかった。2006-12-13 14:07:00 -
40:
直人
健とかゆう奴の写メを見たら中々の男前。
まきは好きな芸能人とかはぶさいくな奴ばっかりやのに付き合う奴は男前ばっかり。
しかも自分から告白したのは過去に一回だけ。
そんだけこの丸顔には魅力があるらしい。まぁ俺もはまった一人やけど…2006-12-13 14:57:00 -
41:
直人
でもまきは決して顔で選ぶ訳じゃない。
むしろ男前の前ではしゃべらんくて、変なおたく系の奴とも仲良くて…誰にでも合わせれる子なんやと思う。
俺らと初めて出会った時もしゃべらんしふてこい奴やなぁて第一印象はめっちゃ悪かった。2006-12-13 15:02:00 -
42:
直人
でもいつの間にかみんなとめっちゃ仲良くなっていってた。
最初はまきをふてこいとかゆうてた女らも、あんなえぇ奴はおらんとまでゆうようになった。2006-12-13 15:15:00 -
43:
名無しさん
おもろい??
2006-12-13 18:19:00 -
44:
名無しさん
あげ??
2006-12-24 10:03:00 -
45:
名無しさん
ぃぃかんじそぅこれ???
2006-12-24 13:39:00 -
46:
直人
読んでくれてるみなさん更新遅れまくってほんまにすみませんm(_ _)m少しずつですが頑張って完結させます!
2007-01-02 06:40:00 -
47:
直人
まきと彼氏が付き合いだして半年が経った頃。
昼の3時ぐらいにけたたましく携帯が鳴り響いた。
日曜日で休みやった俺は爆睡してて、出る気もなく無視していた。
でもいつまで経っても着信が止む気配はない。2007-01-02 06:44:00 -
48:
直人
『チッッ誰やねん…』
だるい体を起こし少し離れた所にあった携帯に手をのばす。
着信、まき。
まきがこんな時間に、何度も電話をかけてくる事なんて今までなかった。2007-01-02 06:47:00 -
49:
直人
『もし?どしたん?』
『…ヒッッ…ク……直…くん…』
『何で泣いてんねん?今どこおるん?』
『ミ…ミナミ……』
『今から行くからとりあえずどっか入って待っとき!なっ?』2007-01-02 06:51:00 -
50:
直人
ベッドから飛び起き、脱ぎ散らかしてあった服を適当に着て家をでた。
まきに電話をする。
『どこおるん?』
『大丸の前…』2007-01-02 06:59:00 -
51:
直人
大丸につき周りを必死で捜すと、アーケードの下でうずくまっているまきがいた。
『まきっ!!』
『直く…ん……』
俺を見つけると、まきは俺に抱きつきまるで子供の様に泣きじゃくる。2007-01-02 07:05:00 -
52:
直人
元々冷え性のまきの手は恐らく感覚もないぐらいに冷え切っていた。
どれぐらいここで、一人で泣いてたんやろう。
『寒いやろし、喫茶店入るかゆっくり話したいんやったら俺んちおいで。何もしやんから。』
『…直くんち行く…』
まきはどんだけ仲がいい奴でも、絶対に一人で男んちに行く事は今までしなかった。この時はよっぽど誰かに頼りたかったんかな。2007-01-02 07:13:00 -
53:
直人
『…お邪魔します』
家に着いた頃にはだいぶ落ち着いたみたいで、涙は止まりかけてた。
『散らかってるけどそこのソファーにでも座っといて。はい、飲み。』
家の前の自販機で買ったホットミルクティーを渡すと、あったかいってゆって少し笑った。2007-01-02 07:20:00 -
54:
直人
まきはミルクティーを一口飲むと、煙草に火をつけた。
『お前いつから煙草吸い出したん?』
確かまきは煙草が嫌いだったはず。
『健ちゃんと付き合いだしてからかなぁ。健ちゃんがこれ吸ってて、お前も吸うか?ってゆわれたんが始まりやってん。健ちゃんめっちゃ女っぽい煙草吸うやろ。』
まきはそう言うと少し悲しそうな顔をした。2007-01-02 07:32:00 -
55:
直人
ピアニッシモワン。
お前が大好きな煙草。
お前は吸い出したら止まらんくて、何回ももう吸うなってゆって喧嘩したよなぁ。
俺はいつも、この煙草を見るたびにまき、お前を思い出すねん。2007-01-02 07:44:00 -
56:
直人
『落ち着いたか?』
『うん、ごめんな。』
俺はあえて何も聞かんかった。
しばらく沈黙が続いた後先に口を開いたのはまきだった。
『健ちゃんな、結婚しててん。』2007-01-02 08:54:00 -
57:
名無しさん
?
2007-01-02 19:39:00 -
58:
直人
名無しさんありがとうございますm(_ _)m
2007-01-03 06:35:00 -
59:
直人
『…はっ!?』
『前からさぁ日曜は仕事忙しいから電話とかは俺からかけるわってゆわれててん。まきアホやから何もゆわんと大人しくしてたんやん。んでさっき一人で買い物してたら前から健ちゃん歩いてきてさ。』
まきは煙草を深く吸い込むと続きを話し出した。2007-01-03 06:39:00 -
60:
直人
『何してたと思う?ベビーカー引いて隣におる女の人と手繋いで歩いてたわぁ。』
『それでっ相手気づかんかったん?』
『目合ったけど普通に無視された。』2007-01-03 06:42:00 -
61:
直人
『電話してみろや!』
『…恐い。』
『今何もせんかったら一生後悔すんで?なっ?かけてみって。』
まきは少しためらいながら携帯を取り出した。
彼氏の名前にはハートがついていて、一途なまきらしかった。2007-01-03 06:50:00 -
62:
直人
まきは携帯を耳にあてると、すぐに耳から離し『着拒されてるわぁ』と俯きながら呟いた。
その後、何度掛け直しても二度と繋がる事はなかった。
『まきなぁ健ちゃんが結婚してんの…何となく気づいててんけど…気づかんふりしてた。信じたくなかってん。ほんままきアホやわぁ。男運なさすぎ!ははっ』2007-01-03 06:56:00 -
63:
直人
『直くんごめんなぁ。寝てたやろ?ほんまごめん。』
『いや、別にいいよ。』
『今度ご飯おごるわぁ!肉!そやっ焼き肉食べに行こ!直くんもっと太らな鶏みたいなんで笑』2007-01-03 07:00:00 -
64:
直人
またや。
お前はいっつも
目にいっぱい涙ためて
それでも心配させんように必死になって笑う。
それが逆に痛々しくて、俺は何もしてあげられへん自分が嫌になんねんで?2007-01-03 07:04:00 -
65:
直人
『好きやってんけどなぁ…』
まきは俺に聞こえるか聞こえへんかぐらいの声で小さく、そう呟いた。2007-01-03 07:09:00 -
66:
直人
『直くんお腹すかん!?何か食べに行こぉ』
『腹減ったけど風呂入って用意すんのめんどいぃ』
『別にあんたなんか誰も見てないしそのまんまでいいやん笑』
『うるさい。プライドが許さん…』
『そんなんあったん?笑』2007-01-03 07:14:00 -
67:
直人
多分、まきは家に帰ってからまた独り泣くんやろな。
そんな強がらんでも
さっきみたいに泣いていいねんで?
それでちょっとでも
お前が楽になるんなら。2007-01-03 07:19:00 -
68:
直人
『じゃあまき何か作るわ。』
そう言うと冷蔵庫を開けた。
『何もないやん!近くにスーパーあったよな?買い物行こぉ』
とゆう事で買い出しに行く事に。2007-01-03 07:23:00 -
69:
直人
『うわっ寒っ!!』
『直くん何食べたい〜?』
『あれ…なんやったっけ?中華の肉とピーマン炒めたやつ。』
『マニアックやな。まきオムライス食べたい。』
『ビーフシチューも食べたいかも。』2007-01-03 07:28:00 -
70:
直人
『じゃあ組み合わせおかしいけど全部作ろ笑』
適当に材料をカゴに入れレジに向かう。
『あっまき!飲み物買うん忘れ…』
ふとまきを見ると、彼女は手を繋いで幸せそうに買い物をしてるカップルを見ていた。
きっと、昨日までの自分と重ねてたんやろう。2007-01-03 07:33:00 -
71:
直人
『あっごめん。何?』
『いや…何飲むかなぁと思って。』
『お茶でいいや。食後の苺ミルクも。』
『ほんま甘いの好きやなぁ。』
買い物を終え、家に向かう。2007-01-03 07:37:00 -
72:
直人
『疲れた〜。頑張って作ろぉ。』
『俺風呂入ってきていい?何か気持ち悪いまんま飯食いたくないし』
『結局入るんかいっ笑。早くあがって手伝ってなぁ。』
『おん。』2007-01-03 07:45:00 -
73:
直人
風呂からあがると、まきは一生懸命野菜を切っていた。
『大変そやなぁ。』
『もうあがったん?やっぱ男って早いなぁ。』
『手伝うわ。』
『いいから先髪の毛乾かしといで。風邪ひくで』2007-01-03 07:49:00 -
74:
直人
髪の毛を乾かし、まきと一緒にじゃがいもの皮を剥いた。
危なっかしい俺とは逆に手際よく皮を剥くまきの姿を見ると何か嬉しかった。
俺が今まで付き合った女と言えば、ブランド物が大好きで米すら炊けへんような子らばっかりやったから。2007-01-03 07:54:00 -
75:
直人
『ありがとっ。全部切れたからもういいで。テレビでも観ときぃ』
『手伝うって。』
『邪魔やからいらんわぁ笑。あっち行っといて。』
これは、まきなりの優しさ。休みの日も代表に呼び出されたり店の事であんまりゆっくり出来ひん俺を気づかってくれたんやと思う。ちょっと口は悪いけど、まきはそんな奴。2007-01-03 08:01:00 -
76:
名無しさん
????
2007-01-07 18:50:00 -
77:
名無しさん
アゲ?
2007-01-08 16:34:00