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【バレンタイン】
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1:
マキ◆RlEoA6pPYI
『ココ・・・何処?』 鞄からケータイを探し出し、開けてみるが電源が入っていない。電源を入れると━2月24日━日付だけ確認すると、すぐに電源が落ちた。 11日前からの記憶が・・・・無い。
2006-12-09 23:33:00 -
2:
マキ◆RlEoA6pPYI
『何やろォ・・・。頭ズキズキしてる・・・。』 ふと、頭に触れる。 ドロッ。 髪の毛が湿ってる。
2006-12-09 23:37:00 -
3:
マキ◆RlEoA6pPYI
手に付いたのは、真っ赤な・・・血。 思い出そうとすると、頭が更にズキズキする。 何があったのか気になったが、その時は、周りの人の目が気になった。
2006-12-09 23:39:00 -
4:
マキ◆RlEoA6pPYI
マジマジと見る人もいれば、一瞬で目をそらす人もいる。 19、20歳くらいの女の子だろう。友達同士で指を差し、顔を見合せ、こっちに近付いてくる・・・。 『大丈夫?救急車呼ぶ?』
2006-12-09 23:45:00 -
5:
マキ◆RlEoA6pPYI
頭の血の事だろうと思い、『ありがとうございます。でも大丈夫です。多分酔って階段から落ちて頭打っただけなんでf^_^;』と答えた。 彼女達の不思議そうな顔が私を覗きこむ。
2006-12-09 23:48:00 -
6:
マキ◆RlEoA6pPYI
『階段から落ちたくらいでこんなんならんて!!記憶無いの?』 『ユキ♪何してんの??』その時、後ろから彼女達と遊ぶ予定だろう、若い男が走ってきた。 ・・・なんやねんコレ。 ・・・頭割れそう。
2006-12-09 23:54:00 -
7:
マキ◆RlEoA6pPYI
『いゃ、この子がなァ・・・』説明する彼女。 『ほんまや・・・大丈夫か?お前、俺怖いやろ?』 男が近付くにつれ激しくなる体の震え。 『ゴメン・・・頭痛いし、怖い。』 『やっぱり・・・』皆がハモって言った。
2006-12-09 23:58:00 -
8:
マキ◆RlEoA6pPYI
『とりあえず、あたし等の家おいで。こいつ帰らすし女だけやったら大丈夫?』 年が近いせいか、初対面でも何故か信用できた。 『ありがとう。』 『家までは、こいつの車やけど大丈夫?後ろでアタシと座ろ?』 『・・・大丈夫。』 3人は、私を周りからかばう様に歩いてくれていた。
2006-12-10 00:04:00 -
9:
マキ◆RlEoA6pPYI
足が痛い━。手が痛い━。身体中が痛い━。歩きながら初めて、皆が私を覗きこんだ意味を理解した。 2月なのに裸足。血が付いたズボン。同じく血が付いた白いTシャツ。見えている腕には覚えのないアザ。
2006-12-10 00:09:00 -
10:
マキ◆RlEoA6pPYI
車に乗り、沈黙が続く。 『すいません、鏡、持ってないですか?』 ・・・皆黙って顔を見合せている。 『家にあるから我慢して。』そう言い終わると同時に、男が、運転席の上についてある鏡を無理矢理外した。
2006-12-10 00:13:00 -
11:
マキ◆RlEoA6pPYI
『え・・・?』意味がわからなかった。そもそも、何故、ここまでしてくれるのかさえわからない。 【酔った勢いで、どうにかなってしまったんだろう】そんな考えの私には、理解のできる展開ではなかった。
2006-12-10 00:16:00 -
12:
マキ◆RlEoA6pPYI
『ついたょ。ユウジ、車で待ってて。様子見てみる。』 そう言い、女だけで家に入る。玄関を開けると、甘い香水の匂い。綺麗に片付けられた部屋。 『アタシはユキ。こっちはカナエ。下におるやつはユウジ。はいって☆』 『ありがとう。アタシ』
2006-12-10 00:22:00 -
13:
マキ◆RlEoA6pPYI
そう言いかけて止めた。入る時に、足を洗いたいと思って足を眺めた。 変な跡。両足首に同じ跡がついている。 縛られた様な跡。
2006-12-10 00:27:00 -
14:
マキ◆RlEoA6pPYI
頭痛い━。 『マキです。』そう言い終わると、『マキ、足出して』濡らしたタオルを持ったユキが言った。 言われるがままに、座り込み足を上げる。 嫌な顔せず、ユキはその足をタオルで綺麗に拭いてくれた。 『オッケ☆おいで』奥の部屋へ私を招く。
2006-12-10 00:29:00 -
15:
マキ◆RlEoA6pPYI
2DKの綺麗な部屋。テーブルの前に座り、途中コンビニで買ってもらったココアを飲む。 『マキ、ゆっくりでいいから思い出してみ?いつから記憶ない?』
2006-12-10 00:32:00 -
16:
マキ◆RlEoA6pPYI
━2月13日━ 私には彼氏がいる。シンジ。年上の、付き合って3ヶ月になる男。 明日はバレンタインなのに用事があると言われて、13日、シンジの家に遊びに行った。夜、何時ごろやったっけ?夜遅いからって言われ、家に帰らされた。
2006-12-10 00:38:00 -
17:
マキ◆RlEoA6pPYI
で・・・あれ?お酒なんか飲んだっけ?なんかそのへんから記憶無いわァ・・・。
2006-12-10 00:40:00 -
18:
マキ◆RlEoA6pPYI
話が終わった頃、カナエが紙に今の話を書き上げた。 『無理に思い出さんでいいからな☆あ、マキ何歳?』 『18です。』 『嘘ォ??妹と同い年やァ☆あたし等、22やで☆』 『え?19、20くらいかと思ってた・・・』
2006-12-10 00:46:00 -
19:
マキ◆RlEoA6pPYI
・・・・・・・・キャッキャッキャッ!!2人は爆笑しながら私の頭を撫でて、『オモロイなぁ、あ、鏡見たいて言ってたなぁ』途中から真剣な顔になるユキとカナエ。 『マキ、落ち着くんやで。』意味がわからず、渡された鏡を覗き込んだ。 ・・・・ガタッ。思わず鏡を落とした。
2006-12-10 00:51:00 -
20:
マキ◆RlEoA6pPYI
自分自身、誰かわからなかった。寝過ぎで腫れてると思っていた目は、明らかに殴られた様にアザがあり、ちょうど目の上、眉毛から目にかけて、パックリ切れている。可愛くセットしたはずの、肩まであった髪の毛はボサボサのベリ-ショートに。
2006-12-10 00:56:00 -
21:
マキ◆RlEoA6pPYI
『あ・・・・たし・・・。』 ユキは私を抱き締めてくれている。何故か涙が出てきた。痛い。痛いょ。 ・・・・・・バタッ。 私は気を失った。
2006-12-10 00:58:00