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━距離━
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1:
りっ
遠く…遠い…
いや、近く…物凄く近い…
どっちだったかなぁ?
ねぇ、あなたはどうだったぁ?2006-12-09 22:01:00 -
14:
「――ッ、りなッッ?」
!!!―――何度も呼んでいたんであろう。彼は真剣な眼差しで私を見ていた。「ごめん、ぼーっとしてた。」俯き様に小さな声を発する私に次の瞬間、意外な展開が待ち構えていた。
―――――――――" " "06/12/09 23:182006-12-09 23:18:00 -
15:
りっ
えっ?
なぜか、私は雑居ビルの屋上にいた。見渡す限りキラキラとした世界が広がる―キレイ―そう感じるのが普通なのだろうか。異常な程に光輝くネオンは全て虚像な気がした。私の心はいつのまにかカラカラに干からびていたみたいだ。2006-12-09 23:23:00 -
16:
りっ
右手が熱い―――
見上げると王子様は真っ直ぐ前を見ていた。何も発することなく真っ直ぐと。きつく握られた手を解くことも出来ず、なぜこの場に連れてこられたのかもわからず私はただただ彼を見ていた。2006-12-09 23:31:00 -
17:
りっ
私の視線に気付いた彼がゆっくりとこちらに顔を向けた。
―――ッッツ―――
たぶん私は大きく目を見開いていたと思う。彼の営業スタイルはちょい色、癒し系?あくまでも関係を持とうとするタイプではなかったはず。少なくとも私に対しては。2006-12-09 23:37:00 -
18:
りっ
「今日は一緒に帰ろう。もう自分を作るのは嫌だ。終わるまで待っててほしい。」その目で、その小さく白くて綺麗な顔にくりっとした目、その目で言われたら断れる人なんているのだろうか。
2006-12-09 23:43:00 -
19:
りっ
さっきのは何だったんだろ…色?これから色が始まる?色られて裏切られるなら今のままでいいのに…
「お前を誰にも渡したくないからオレについて来てほしい。」
そう言ったくせに最後は他の女と結婚をした奴を思い出した。2006-12-09 23:48:00 -
20:
りっ
―♪♪♪―
見覚えのないナンバーがディスプレイに表示された。一行に止む気配のない機械音。
「はい?」2006-12-09 23:53:00 -
21:
りっ
「ねぇ君は確か〜に突然現れ〜♪私の暗闇に光射したぁ〜♪」
―???―
「あの?」2006-12-09 23:58:00 -
22:
りっ
「!!!えっ?いつから出てたん?一人で熱唱してバリ恥ずかしいやんけっ泣 てか、出るの遅っ!!!何してたん?」
―関西弁…誰?―
「聞いてるん?一人でしゃべっとって悲しいやんかぁ〜」2006-12-10 00:12:00 -
23:
真上から見下ろす下界は人がとても小さく、朝の光りの中でとても慌ただしく動いていた。
――キャッッ――
ふいに後ろから抱き締めてきた王子様からはかすかに甘いシャンパンの香りがした―――" " "06/12/10 00:532006-12-10 00:53:00