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??ノンフィクション??
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1:
ナナコ
小説にして色んな人たちに伝えたいお話があります??すべて実話です?色々忙しくてすぐに更新出来ない時もあるかもしれませんが頑張って最後までお話します?拙い稚拙な文章ですがよければ読んでやってください?
2006-11-15 02:37:00 -
44:
ナナコ
2ヶ所、3ヶ所、4ヶ所…どんどん増えていく手首の傷を見て冷静な時は後悔したけどまたすぐに切りたくなった。学校は入試シーズンで休む子もたくさんいた。前よりも学校には殆ど行かなくなってった。行っても速攻早退。担任も心配して家によく電話かけてきたけどでーへんかった。願書を出した学校もいくつかあったけど、不受験のまま終わった。前に受けた入試結果も案の定全部不合格。なんやかんやで2月になって卒業を迎えてん。
2006-11-20 01:52:00 -
45:
ナナコ
とうとうこの嫌な生活の一部が解消される…卒業がある意味楽しみやった。アキコとももう顔を合わせずにすむ。少しだけ気持ちが軽くなってん。手首を切る回数も一時に比べたら減ってったし。ただ毎日思い出すのがユウ君との楽しかった思い出とあの日受けた屈辱。人はいつか裏切る…人はそうゆうもんなんやって自分に言い聞かせとった。永遠の友情…永遠の愛なんかこの世に一つもないって。
2006-11-20 01:59:00 -
46:
ナナコ
元々うちは『社会不安障害』で通院してた時期もあってん。でもユウ君と付き合ってからどんどんよくなってって。完全にうちはこの病気を克服出来たんやって思っててん。でもそれは(心の)傷口を応急手当てしたみたいなもんやった。時が来ればまた(心の)傷口は一層広がる。誰もこの傷口をふさいでくれる人はおらんかった。だから余計に切り続けてたんかも、今思うと。誰かに助けてほしくて、誰かにこの傷口をふさいでほしくて。でももう一人の自分が他人を拒否しててん。なんかまるで一つの体に複数の人格がおるみたいやったは、あん時。」
2006-11-20 02:45:00 -
47:
ナナコ
ここで一端さーりちゃんの過去の話は終わった。さーりちゃんは私の目を見ずに淡々と話していった。時折見せる悲しい表情と涙がその当時の悲しい光景とすさまじい思いをまじまじと感じさせるものがあった。私も悲しかった。悲しくていつの間にか涙が頬を伝っていた。人の話を聞いてこんなにも感情移入して泣いたのは初めてだった。さーりちゃんは涙を隠している私を見て少し微笑んだ。「ありがとう。」さーりちゃんはそう言うとハンカチを差し出してくれた。
2006-11-20 02:54:00 -
48:
ナナコ
私は「うちが泣いてごめん。ホンマはさーりちゃんのほうが泣きたいぐらいやんな。ごめんな。ホンマは思い出したくないはずの過去やのにうちなんかに話してくれてありがとう。」と言って涙を拭いた。さーりちゃんは「思い出したくない過去なんは確かやけど、今立ち直ったからこそこうやってナナちゃんに話すことができたんやで。それにナナちゃんは興味本位で聞いたりする子じゃないって思ったから。どっちみちいつかはナナちゃんに話そうと思ってたことやねん。」と言ってくれた。私は嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになったがさーりちゃんの私にたいする確かな友情を感じ取った気がした。
2006-11-20 10:48:00 -
49:
ナナコ
さーりちゃんは疲れたのかそのままぐっすり眠ってしまった。私もすぐに横になっていつのまにか眠ってしまっていた。朝、さーりちゃんのほうが先に目覚めた。さーりちゃんは私を起こしたら悪いと思ったのか私の携帯に「バイトもあるし先に帰るね。昨日はありがとう。また予備校でね」とだけメールし、帰っていったようだった。私は昨日のことを思い返しながら「さーりちゃんの心の支えになろう」と誓った。
2006-11-20 13:37:00 -
50:
ナナコ
11月に入った。毎日がめまぐるしかった。学校へ行って予備校へ行って帰ってからも勉強。毎日勉強漬けの毎日だった。マサヤたちとの寄り道も最近ではほとんどなくなった。とにかく毎日が同じことの繰り返しでヘトヘトだった。しかし公募推薦も控えていたのでなお一層頑張った。みんなもそうだった。これが受験生の宿命と言い聞かせ、みんなで励まし合いながら頑張った。しかしある日を境に突然さーりちゃんが予備校に来なくなってしまった。この大事な時期に…。
2006-11-20 14:23:00 -
51:
ナナコ
私は11月に入ってから自分の試験のことで頭がいっぱいだったのでさーりちゃんもきっと試験で予備校に来ていないんだろうと勝手に解釈していた。しかしたまにメールや電話をいれても返事がなかった。それでも勉強に集中してるんだな、といい方に考えていたのであまり気にしなかった。でもここで気付いておくべきだったのだと今だに後悔している。そんなある日、ヤスノリからめずらしく着信があった。私は授業中だったので出れなかった。しかし何度も何度も間を空けずにかかってくるので急用なのだと思い、トイレに行くふりをして席を立ち、教室を出てかけ直した。
2006-11-21 10:46:00 -
52:
ナナコ
すぐにヤスノリが出た。私は「どうしたん急に?何回もかかってきてたから気になって」と言った。ヤスノリは息を切らしてるような感じだった。ヤスノリは呼吸を調えながら咳ばらいを何度もして威勢よく話し始めた。「俺、あかん。最悪や。どうしよう。ミホにばれた。俺がさーりちゃんのこと好きなん。」 私は驚いて「ええ!?なんで!?なんでばれたん!?」と聞いた。ヤスノリは慌てふためいた口調で「わからん。わからんねん。ミホがかなりキレて俺に電話かけてきて。でも結構前から気付いてたみたいな口調やってん。だからなんで今になって言ってきたんか怖くなってさ。とりあえず今からミホに会ってくる。」と言って一端電話を切った。私は本当に怖くなった。もしかしてさーりちゃんが最近学校に来ないのはそのせいじゃ…と一抹の不安が頭の中をよぎった。私はさーりちゃんに電話をかけた。何度もかけたがやっぱり出ない…。
2006-11-21 11:54:00 -
53:
ナナコ
不安でたまらなかったがここで私が慌てたところで今の状況が変わるわけでもない。深く深呼吸をしてとりあえず冷静になろうと試みた。私の考え過ぎかもしれし、ヤスノリがまた連絡してくるはずだからとりあえずヤスノリからの連絡を待つことにした。私は教室に戻りとりあえず授業を受けた。授業が終わったあとまだ他の授業もあったがカバンを持って外へ出た。
2006-11-21 12:00:00