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boy
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1:
さ
ワクワクするような刺激が欲しかった。
夜の街に憧れた。
自分を突き動かすようなどうしようもない衝動を求めた。2006-11-14 02:16:00 -
2:
さ
不慣れなミナミの夜の街を精一杯背筋を伸ばして歩いた18歳の夜。
私はバイト帰り。
pm11時。
昼間とは違った人種が街を闊歩しはじめる時刻。2006-11-14 02:20:00 -
3:
さ
次から次へと押し寄せるありがちなキャッチ。
顔を見て識別する。
男前なことも大事だけど。
野卑な造りや疲れた表情な奴は嫌。2006-11-14 02:23:00 -
4:
さ
沢山のキャッチの中で一というホストに着いて行くことにしたのは、目に力があるのと、根が病んでなさそうだったから。
明らかに私の周りにいる類の男とは系統が違ったことも私の興味を誘った。2006-11-14 02:31:00 -
5:
さ
真っ黒にヤケ焦げた肌。
ジャラジャラ騒ぎ立てるアクセ。
毛羽立ったような賑やかな頭。
ホスト界ではよく見る光景なんだろうけど、幼い私には何もかもが新鮮だった。2006-11-14 02:35:00 -
6:
さ
一は気持ちのいい馬鹿だった。
そして根は真面目な頑張り屋さんだった。
多分そんなとこに癒されていた。2006-11-14 02:40:00 -
7:
さ
初回に行ってからのこまめなメールに気をよくした私は、一週間あけずにその店に再び足を運んだ。
一はムカつくくらいに笑顔が似合う男で、溢れんばかりの嬉しそうな笑顔から目が離せなかった。2006-11-14 02:45:00 -
8:
さ
「前も思ったけど、おまえ可愛いよな。」
ベタな台詞を飛ばす一。
けれど単純な私は、口頭での否定とは裏腹に、素直に顔がにやけてしまう。2006-11-14 02:49:00 -
9:
さ
馬鹿な一はその日の送り出しのときに、
「おまえは色とか平気なん?」
と客の私に聞いてきやがった。
心の中でオイッと突っ込みつつも、2006-11-14 02:52:00 -
10:
さ
「ん?色もかけてくれたら乗るょ♪」
と返してみた。
うん、刺激が欲しいんだもん。
寧ろ色大歓迎。2006-11-14 02:55:00