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−−スコール−−

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  • 1:

    稜◆RgMHkG3QX2

    君の大好きな歌。

    《スコール》

    また歌ってくれないか?

    2006-11-07 03:41:00
  • 2:

    稜◆RgMHkG3QX2

    俺の名前は稜(リョウ)。
    元ホスト。
    夜を上がった今、普通の会社員をしている。
    ホスト時代に出会った1人の女が俺をこんなに真面目に変えてくれた。

    2006-11-07 03:57:00
  • 3:

    稜◆RgMHkG3QX2

    その女と出会う運命の日。

    俺はいつものように起きていつものように出勤の準備をして店に向かった。

    2006-11-07 04:05:00
  • 4:

    稜◆RgMHkG3QX2

    キチッとセットされた髪。
    ブランド物のスーツ。
    客からもらったアクセサリー。
    先の尖った靴。
    2年間この職業をしていれば嫌でも板についた。
    客からの電話やメールの着信で鳴りやまない携帯をスーツのポケットに入れて俺は、店の中に入った。

    2006-11-07 04:12:00
  • 5:

    稜◆RgMHkG3QX2

    略部分
    客からの電話やメールで鳴りやまない携帯をスーツのポケットに入れて俺は、店の中に入った。

    2006-11-07 04:14:00
  • 6:

    稜◆RgMHkG3QX2

    『稜さん。おはようございます。』
    真っ先に挨拶をしてきたのは後輩の剣士。
    こいつは明るくて人懐っこくい。俺のことを慕ってくれてるようだ。
    一人行動の多い俺だったが剣士が店に来てからは何かと剣士と行動するようになった。

    2006-11-07 04:22:00
  • 7:

    稜◆RgMHkG3QX2

    俺の働いていた店は結構有名店で箱もまぁまぁ大きく従業員数も多い。
    その分、従業員の入れ代わりも激しくてせっかく仲良くなってもすぐに辞めていってしまう。
    もともと人見知りする俺はすぐに辞めていくような奴らとはなるべく関わらないようにしていた。

    2006-11-07 20:56:00
  • 8:

    稜◆RgMHkG3QX2

    尊敬する先輩はいない。
    …というか尊敬する人は辞めていき気付けば俺が古株になりつつあった。
    従業員の潰し合いが多いこの店では、一人で行動しているのが楽だった。
    そんな中、店に入ってきた新人。剣士。

    2006-11-07 21:06:00
  • 9:

    稜◆RgMHkG3QX2

    出勤してから掃除や何やかんやしてると気付けば店の席は客が入り始めていた。
    俺の店は有名店だけあって新規客が多い。
    俺は新規についたり、自分の客についたりと広い店内を忙しく駆け回っていた。

    2006-11-07 21:18:00
  • 10:

    稜◆RgMHkG3QX2

    明け方に近づいた頃、従業員に俺は呼ばれた。
    『稜さん。あそこの席の新規がパネル指名してます。』
    従業員の指差す方向を見ると二人、明らかに夜の女風だ。一人は従業員と楽しそうに喋っているがもう一人はボーッと空を描いている。

    2006-11-07 21:19:00
  • 11:

    稜◆RgMHkG3QX2

    『あの子ら絶対金持ってますよ。』
    一緒に席につくことになった剣士が笑う。
    「せやな。新規取りに行かなな…」
    最近調子の悪かった俺は新規取りに必死やった。俺は剣士と共に名刺を持ちその席に向かう。

    2006-11-07 21:21:00
  • 12:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「失礼します。稜です。こちら座ってもよろしいですか?」
    ふとさっきまでボーッとしていた女を見ると俺の方を見てニコリと笑って頷いていた。
    もう一人の方にも了解を取りヘルプ椅子に座った。

    2006-11-07 21:29:00
  • 13:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「お名前、聞いてもよろしいですか?」
    俺がそう聞くとよく喋る女が答えた。
    『私は美希。で、その子が奏恵。てか稜くん男前やな!奏恵、絶対タイプやろ?パネル指名して良かったやん』
    そう美希が言うと奏恵は照れたように笑っていた。

    2006-11-07 21:47:00
  • 14:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「そうなんや。ありがと!じゃあ奏恵ちゃんの隣座っていいかな?」
    奏恵は『どうぞ』と一言言い俺は奏恵の隣に座る。
    美希には剣士がつく形になった。
    美希は目が大きく童顔で風俗系の匂いを漂わせる女。奏恵も童顔だが落ち着いていてクラブにでもいそうな雰囲気だった。

    2006-11-07 21:55:00
  • 15:

    稜◆RgMHkG3QX2

    奏恵の隣に座ると女の子らしい甘い香りがして俺は少しドキッとした。
    「奏恵ちゃんって何才?」
    お決まり質問に奏恵は快く『19才やで』と答えた。
    俺はビックリした。奏恵はどう見ても十代には見えない。それ位落ち着いていた。

    2006-11-07 22:03:00
  • 16:

    稜◆RgMHkG3QX2

    すごくキレイとか、すごく可愛いとかそんなんぢゃない。奏恵はどこにでもいるような普通の女の子。
    ただ違うのは一緒にいるとすごく心地良い。
    奏恵は人を落ち着かせる雰囲気を持っている。
    ホストを始めてから二年。そんな気持ちにさせたのは奏恵が初めてだった。

    2006-11-07 22:55:00
  • 17:

    稜◆RgMHkG3QX2

    甘い香り。笑うと口元からは八重歯が覗き、目元が垂れ下がる。
    なにを話した何てほとんど覚えていない。奏恵との心地良い時間はあっという間に過ぎ、違うホストと交代することになった。
    「よかったらまた呼んで下さい。」そう言い俺と剣士は席を立つ。

    2006-11-07 23:07:00
  • 18:

    稜◆RgMHkG3QX2

    『どうでした?稜さんいけそうぢゃないっすか!?奏恵ちゃん…やっけ?なんか稜さんのこと気に入ってるみたいやったし。』
    そう言いながら無邪気に笑う剣士。
    「わからん。ビミョー。」
    そう答えて俺は自分の客がいる席に戻った。

    2006-11-08 16:54:00
  • 19:

    稜◆RgMHkG3QX2

    席に戻ると客の優香が不機嫌そう座っていた。
    『稜さま、遅いっ!』
    優香は俺の色彼の一人。
    初めはキャバで働いていたが風俗に自ら行った。俺のエースでもある。初回の時からなぜか俺のことを様付けで呼ぶ奇妙な女だ。

    2006-11-08 16:58:00
  • 20:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「ごめんな。新規ついててん。よう待ったな!さすが俺の女や!偉い偉い。」
    そう言い俺は優香の頭をポンポンとする。すると優香は嬉しそうに笑いおとなしくなった
    【単純で馬鹿な女。】
    そう思いながら、煙草に火をつける。ふと前を見ると奏恵がちょうど視界に入る席だった。奏恵はまたボーッとしているようだ。

    2006-11-08 17:00:00
  • 21:

    稜◆RgMHkG3QX2

    『あの子らさっき稜さまが付いた新規の子やろ?どやったん?』
    俺の奏恵に対する視線に気付いたのか優香が俺に聞いてくる。
    「わからん。何か喋りにくかったわ。やっぱ俺は優香の席が一番落ち着く!」
    俺は心にもないことを平気で口に出した。俺はホストやから。

    2006-11-08 17:02:00
  • 22:

    稜◆RgMHkG3QX2

    シャンパンコールが始まると店内は暗くなり従業員が席に集まり出す。
    爆音の音楽にスポットライト。テンションを無理矢理上げる。
    結局、優香はシャンパンを5本あけた。それに触発されて他の従業員の客もシャンパンをあけ始める。

    2006-11-08 17:22:00
  • 23:

    稜◆RgMHkG3QX2

    シャンパンコールが終わると俺は従業員に呼ばれた。
    『あそこの新規が稜さん送り指名してます。』
    奏恵だ。奏恵の方を見ると帰る用意をしている。
    「わかった。すぐ行く」そう言い、まずは優香のいる席に戻る。

    2006-11-09 02:33:00
  • 24:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「優香、ごめん。送り指名されたから送ってくるな。少し待ってて。」
    優香が頷くのを見届けると俺はそそくさと奏恵の所にむかう。
    なぜだろう?すごく嬉しかった。まるで新人時代に初めて送り指名をもらった時のような…そんな気持ちになった。

    2006-11-09 02:37:00
  • 25:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「送り指名ありがとう。」
    そう奏恵に言うととても驚いたような顔をしてる。すると美希が口を挟む。
    『奏恵が稜くん忙しそうやし送り指名いらん言うからアタシが勝手に呼んでん!稜くん忙しい所悪いけど奏恵の送りしたって。』
    そう言い美希はニコニコ笑いながら剣士の腕をつかんでいた。美希は剣士を送り指名したらしい。

    2006-11-09 02:45:00
  • 26:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「忙しいとか気にせんでいいのに!俺は奏恵ちゃんに呼んでもらうの待っててんで?」
    俺は少し複雑な気持ちになったが笑顔で奏恵にそう言う。これは本心やった。
    『だって稜くんお客さんおるしシャンパンコールの後とか送りすんのしんどいかな〜って思ってん!』
    奏恵は子供のようにそう言った。

    2006-11-09 02:51:00
  • 27:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「奏恵は優しいな☆ほな行こか!荷物持つわ!」
    奏恵のバッグを持ち俺と奏恵は歩き出す。剣士と美希は先に店を出たようだ。
    「ありあ〜す」
    店を出ると奏恵と二人でエレベーターに乗る。

    2006-11-09 06:01:00
  • 28:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「そう言えば奏恵ちゃんって仕事何してるん?」
    夜っぽいというだけで俺は奏恵の職業を聞いていなかった。
    『昼間はショップ店員で夜に時々キャバで働いてんねん。今日はその帰り。』
    髪型はキレイにセットされて夜の雰囲気だが確かに奏恵はオシャレだった。

    2006-11-09 06:03:00
  • 29:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「へぇ〜ええやん!似合うわ!あっ携帯番号教えてもらっていい?」
    奏恵が少し困ったような顔をしている。
    『今日は美希の付き添いなだけやしアタシ仕事は昼間メインやからホスト行くお金ないねん…そんなんなのに稜くんとメールしたりするんは出来ひんわ…ごめん。』

    2006-11-09 06:08:00
  • 30:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「ほんまか〜でも俺はそれでもいいねん。奏恵ちゃんと出会えたんも何かの縁やし、もう会えないとか寂しいやん?」
    その時、俺は奏恵のことは気に入ってはいたが客は客やったから奏恵を育てる気でいた。
    そして俺は半強制的に奏恵から番号を聞き出した。

    2006-11-09 06:13:00
  • 31:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「ほなまた連絡するし!ブチるとかせんといてや!」
    そう言い奏恵と別れた。
    六月の梅雨の雨が降るその日…この日がこれからの俺を変える運命の日やったなんて…その時は知る由もなかった。

    2006-11-09 06:18:00
  • 32:

    稜◆RgMHkG3QX2

    奏恵と美希を見送った後、帰りのエレベーターの中で剣士と、あの二人をどうしていくかを話し合う。
    『俺の方は色っすかね?うまくいけば風俗行きそう。顔も風俗顔やし。稜さんの方はどうでした?』
    ホスト同士の会話は、ほんまに汚い。あの時は当然のように話していたが今になってそう思う。

    2006-11-09 06:40:00
  • 33:

    稜◆RgMHkG3QX2

    「風俗顔とかは関係ないやろ!(笑)俺の方は昼職やし育ててみるつもり。でもまぁ美希って子使えば二個一で店来そうや。がっつり色れよ!俺も協力するし」
    そんな話をしながら剣士と店に戻り俺は優香の待つ席に行く。
    「待たせてごめん。てかシャンパンありがとな!むっちゃ嬉しかったわ☆」
    優香にこれでもかという位の営業スマイルを見せる。

    2006-11-09 06:42:00
  • 34:

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    削除されますた

    あぼ~ん
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