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【過去】人生【現在】
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1:
☆和◆czLG8rUGao
本当のパパはどうしてあの時あんな事を言ったんだろう?
小さな小さな傷が、大きな大きな傷へとなった…2006-11-05 23:59:00 -
2:
☆和◆czLG8rUGao
すみません。いきなりですが、似たタイトルがありますが、もう一つは削除依頼をしてますので、こちらでよろしくお願い致します。
それでは、本題に入ります2006-11-06 00:06:00 -
3:
☆和◆czLG8rUGao
私は大阪の、とある街で産声をあげた。現在29才。三十路間近のおばさん…
私には、忘れられない過去がある…
忘れる事の出来ない過去が…2006-11-06 00:07:00 -
4:
☆和◆czLG8rUGao
━和…小さい頃━
私のパパは、運送業をしていた為、あまり家にはいなかった。その上、愛人とやらがいたせいか家にいるのは月1回がいいところだった…。
小さい頃、パパがいると、欲しい物はたくさん買って貰えた。大きなくまのヌイグルミ・三輪車・おもちゃなど…2006-11-06 00:11:00 -
5:
☆和◆czLG8rUGao
私はパパが帰ってくる日を楽しみにしていた。
けれど…
夜になると苦痛に変わってもいた。2006-11-06 00:12:00 -
6:
☆和◆czLG8rUGao
パパがいる日の夜は、パパと一緒に布団に入る。4畳半の部屋が私である子供部屋。
パパに絵本を読んで貰ってるうちに私は深い眠りへとついた…
どれくらい寝たのだろう?大きな声で目が覚めた。2006-11-06 00:14:00 -
7:
☆和◆czLG8rUGao
襖から隣を覗くとパパはお酒を飲んでいた。ママが何やら怒っている様子…
はじまる…
私は慌てて布団に戻り、布団を思いっきり頭から被った。2006-11-06 00:17:00 -
8:
☆和◆czLG8rUGao
ドン…ドンガラガッシャン…
大きな物音と共に聞こえてくるのは、ママの泣き叫ぶ声。
「痛い〜。殺される〜」
お酒を飲んだパパはママに暴力をする。そう…パパは酒乱なのである。普段のパパは、無口でおとなしいのだけど、お酒を飲むと人が変わったかの様に暴れ出す。2006-11-06 00:20:00 -
9:
☆和◆czLG8rUGao
でも、パパは絶対に私へと来る事はなかった。初の子供が娘だったからだろう…。パパは、物凄く私には甘かった。
ママの泣き叫ぶ声がうるさくて私は耳を塞ぐ。眠ったフリをする為、目に力を入れる。そのうち何事もなかったかの様に深い眠りにつく…2006-11-06 00:24:00 -
10:
☆和◆czLG8rUGao
目覚めるとパパの姿はなく、ママがミシンで内職をしている。
「…お腹すいた」
眠い目を擦りママに話しかける。
「…」
ママは無言で手を動かす。2006-11-06 00:26:00 -
11:
☆和◆czLG8rUGao
「…ママ…おなか…」
「うるさいなぁ〜。人が一生懸命仕事してる傍でごちゃごちゃと…こっち入っとけ!」
4畳半の部屋に戻され襖があかない様にされる。2006-11-06 00:28:00 -
12:
☆和◆czLG8rUGao
中からいくら出ようとしても襖はビクともせず、狭い部屋で一人爪を噛む。泣き叫んでしまったらもっと暗く狭い所へ閉じ込められる…その恐怖心からか私は涙を流さずジっと耐える
(トイレ行きたいな…)
中からママに声をかける。いるのかいないのか返事がない2006-11-06 00:32:00 -
13:
☆和◆czLG8rUGao
(我慢…我慢しなくちゃ…)
寒くて耐えられなくても、トイレに行きたくても、お腹がすいても、喉が渇いても、ママが襖を開けてくれるまでジっと我慢する…
(眠るのが一番)
そう思い布団にくるまり目に力を入れる。やがてまた深い眠りにつく…2006-11-06 00:36:00 -
14:
☆和◆czLG8rUGao
目が覚めると辺りは暗くなっていた。真っ暗な部屋で、電気をつける事も出来ずジっと我慢する。
(もう限界だ…)
部屋にあるテレビの後ろに座り用を足す。
(…また怒られちゃう)
タンスにあったタオルを上から被せ窓を開けて空気をいれかえた2006-11-06 00:40:00 -
15:
☆和◆czLG8rUGao
(今日は開けてくれるかな?)
寒くて匂いのする部屋、暗くて狭い部屋、辺りはますます暗くなって行く…
(ママ達のお部屋電気ついてないや…)
襖が開く事もなく朝を迎える…2006-11-06 00:44:00 -
16:
☆和◆czLG8rUGao
★★★中断★★★
眠くなって来たので本日はここまで。また明日更新します。おやすみなさい。
読んで下さってる人っているのかな?
もし、いらっしゃいましたら意見・ご感想待ってます2006-11-06 00:47:00 -
17:
ひな◆lmn4rFLv62
初めまして?夜遊びで私も゜+a love story+゜と言う小説を書いてます。応援してるんで頑張ってくださいね?
2006-11-06 01:18:00 -
18:
☆和◆czLG8rUGao
ひなさん→ありがとうございます。小説読まさせていただきますo(^-^)o
今から少し更新します。2006-11-06 10:18:00 -
19:
☆和◆czLG8rUGao
>>15からの続き
朝、ママの怒鳴り声で目が覚めた。
「何であんたはこんな所でしとんねん!汚い!馬鹿!自分で掃除しなさい!」
などの言葉を吐き捨てられ、ママはまた仕事を始める。掃除が終わった私に渡されたのは食パン一枚と牛乳だった…2006-11-06 10:22:00 -
20:
☆和◆czLG8rUGao
そんな毎日の繰り返し。いつの間にかトイレの回数が減った。ご飯が食べれない事にも慣れてきた。
(パパに会いたいなぁ…)
もうすぐパパが帰ってくる。うんとうんと甘えよっと!
パパが帰って来る日のママは、掃除をする。普段は埃をかぶってる食卓に色とりどりの料理が並ぶ。パパが帰ってくる日だけは、お腹いっぱいご飯が食べられる…2006-11-06 10:27:00 -
21:
☆和◆czLG8rUGao
ガチャッ
パパが玄関をあける。私は笑顔で玄関にむかう。パパは私を抱き締め、そのまま食卓に行く。
「うまそうやな」
パパが食卓の上の料理を見て私に笑顔で言う。2006-11-06 10:29:00 -
22:
☆和◆czLG8rUGao
パパ…この時私はパパがいてくれて嬉しいって思ってた。
パパ…もう一度あなたに甘えたい…
パパ…今どこで何してるの?2006-11-06 10:30:00 -
23:
☆和◆czLG8rUGao
「おてつだいする」
パパの笑顔をもっとみたくて、台所のママの所へ行く。ママはパパが帰ってくる時機嫌がいい。
「これだけ持って行ってな」
渡されたのはグラスだった。パパの所に持って行くと、「おりこうさん」って頭を撫でてくれた。
その手の温もりが忘れられない…2006-11-06 10:34:00 -
24:
☆和◆czLG8rUGao
そんな私にも妹が出来た。小さい私は小さい妹の面倒を見た。オムツ交換、ミルク、散歩…
母を刺激しない様に妹を連れて近くの公園に出る。
公園から帰ってくると母はご飯を作ってくれていた。2006-11-06 10:37:00 -
25:
☆和◆czLG8rUGao
母の料理をこぼさず食べた。妹が泣いたら、ご飯そっちのけでミルクをあげた。妹の世話を一人でしていた。
この頃、パパは家に帰ってくる事がなくなった。
たまに帰ってきては母と喧嘩をし、また出て行った…2006-11-06 10:39:00 -
26:
☆和◆czLG8rUGao
★★★中断★★★
仕事が入ったので一時中断します。本日の更新は、仕事の合間にちょこちょこと夜中になります。2006-11-06 10:41:00 -
27:
☆和◆czLG8rUGao
☆☆☆一言☆☆☆
更新遅れてすみません。バタバタしてまして…
今日出来る限りマメに更新していきますね2006-11-08 12:00:00 -
29:
☆和◆czLG8rUGao
パパが家に帰ってこなくなった。母の私への態度、妹への無関心は、ますます酷くなった…
この頃から、私は、暗くて狭い所に閉じ込められる様になった。食事をロクにとらせてもらえなくもなった…
そんな時は、決まって親戚のおばちゃんちに行ったり、近所の行きつけのお好み焼き屋に行ったりして、ご飯を食べさせてもらっていた。2006-11-08 12:06:00 -
30:
☆和◆czLG8rUGao
━━━小学一年生━━━
そんな私も小学校に入学した。おばあちゃんに買ってもらったランドセルを背負う。嬉しくてワクワクしたのを覚えている。
この頃になると、パパは家に全く帰ってこなくなった。パパの顔を忘れてしまった…2006-11-08 12:12:00 -
31:
☆和◆czLG8rUGao
親戚でもある幼馴染のちぃちゃん(男)。学校からいつも一緒に帰った。親戚のおばちゃんちは、子供の足で歩いて10分強くらい。私の住んでるマンションの近くの団地に住んでいた。
学校帰りには妹も連れて、ちぃちゃんの家に行っていた。ウルトラマンごっこをしたり、一緒にテレビを見たり…2006-11-08 12:16:00 -
32:
☆和◆czLG8rUGao
この頃から母は夜の仕事に行った。学校帰り…妹と2人…
学校に妹を連れていき、保健室に預かってもらう事も度々あった…。
どこかで期待をしてた…。2006-11-08 14:22:00 -
33:
☆和◆czLG8rUGao
パパが帰ってきたらみんなが笑顔になる…。幸せになるって…。学校の友達なんていらなかった…。友達よりも親からの愛が欲しかった…。友達との会話よりも親との会話が欲しかった…。
でも…
そんな夢は、あの日儚く消えたんだ…2006-11-08 14:25:00 -
34:
☆和◆czLG8rUGao
いつもの様に朝学校へ行った。いつもと違うのは母が休みだった為、妹を連れていかない事だった。
今日の母は笑顔だった。機嫌がよかった。パパが帰ってくるんだと母を見てたらわかった。
だから、私も笑顔で言った。
「いってきます」2006-11-08 14:28:00 -
35:
☆和◆czLG8rUGao
授業なんて上の空。学校が早く終わらないか…そればかりが頭にうかんだ。
学校が終わり、ちぃちゃんを断り走って家に帰る。
鍵で玄関をあけ私は固まった…2006-11-08 14:30:00 -
36:
☆和◆czLG8rUGao
水びたしの玄関…。荒れた部屋…。妹の泣き声…。
私は、妹の所に駆け寄りミルクをあげオムツをかえた。
ふとテーブルを見た。そこには千円と紙きれがおいてあった。2006-11-08 14:34:00 -
37:
☆和◆czLG8rUGao
「これでせいかつしてください。ははより」
私は、紙きれ、お金、ミルク、オムツを持ち、妹をベビーカーに乗せ、ちぃちゃんの家に行った。おばちゃんに紙きれを見せ、パパや母から連絡が来るまで待つ事になった。2006-11-08 14:39:00 -
38:
☆和◆czLG8rUGao
それから、どんな成り行きだったのかは覚えてないけど、私はパパとトラックに乗っていた。運転するパパの顔、途中の会話、何も覚えていない…。ただ覚えているのはパパのあのセリフ…
「和…一緒に死のうか?」
私は怖くなり、トラックを降り泣きながら近所のお好み焼き屋に入った。ちぃちゃんのおばちゃんに電話をし、迎えにきてもらった…。2006-11-08 14:42:00 -
39:
☆和◆czLG8rUGao
パパ…あの時のあのセリフには、どんな意味があったのですか?あなたの一言で逃げ出してしまった私は娘失格ですか?
あの日、パパと一緒に死んでいたら、私は今でもパパの隣にいれましたか?優しく暖かい手で頭を撫でてくれてましたか?
あの日、妹も一緒にいたら言うセリフは変わってましたか?
パパ…何よりも私と妹を愛してましたか?2006-11-08 14:45:00 -
40:
☆和◆czLG8rUGao
それから間もなく私達は施設に行く事になった。
ちぃちゃんの家は男ばかりの7人兄弟。みな食べ盛りだ。
私は小学生、妹は赤ちゃんの為、別々の施設に行った…。離れた妹の事は、施設の中で自然と忘れて行った…2006-11-08 14:49:00 -
41:
名無しさん
読んでます?ガンバってくださぃ??
2006-11-08 15:08:00 -
42:
☆和◆czLG8rUGao
>>41の続き
施設の生活は、年令が上である程上の命令は絶対だった。私は小学低学年って事もあり、年上の人に逆らえないでいた…。
そんなある日事件はおこった…2006-11-09 01:05:00 -
43:
☆和◆czLG8rUGao
いつものイジメ…
いつもの生活…
そんな中私は命令された…。仲のよかった子を2Fから落とせって…
当然私には出来ないでいた…。出来ない私にたいして先輩は言った、「ターゲットはお前」だと…2006-11-09 01:08:00 -
44:
☆和◆czLG8rUGao
ご飯の時間になり、肉よりも野菜を食べさせられた…。もともと苦手なブロッコリーでお腹がいっぱいになった…。その当日、寝ながらピー〈自主規制〉をした事もあった
2006-11-09 01:11:00