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林檎と月
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1:
雪弥
幻想の世界の物語を書きます。
ここは下界から遥か上の世界。
落ちこぼれ悪魔
ウリエルは今日も下界を眺める。2005-06-09 08:42:00 -
81:
怒り狂ったガブリエルを振り切り寝床に戻るとミカエルは笑顔で迎えた。
『おい!出掛けるぞ!』
「…え?何処に…?」
『いいから来いって。』
ウリエルは戸惑うミカエルの腕を掴み翼を広げ飛んだ。
ータイムリミットまであと4時間ー2005-06-09 10:01:00 -
82:
「うわぁぁぁあ!恐いよー!!!」
背中に乗ったミカエルは、わーわー叫び声をあげた。
ところが、しばらくすると
「すごいやっ!飛ぶのって気持ちいい〜!!
あ!ねぇ、アレは何?…じゃあコレは?」
と笑顔ではしゃいだ。2005-06-09 10:02:00 -
83:
『はっはっは!やっぱニンゲンてのはおもしれーなぁ!!』
「えっ?何て?風の音がうるさくて聞こえないよ〜」今度は泣きそうな顔…。
表情がくるくる変わる。まるで万華鏡だ。
【フッ】
ーこういうのも悪くねーな…ー2005-06-09 10:03:00 -
84:
「ねぇ…ウリエル…。」
『あん?』
「…ボクね、イジメられっ子でさ、友達も…居なかったんだ…、ママもパパもそんなボクを…」
『・・・。』
ミカエルの体がこわばった。
「毎日毎日…殴るんだ…
ボクは…」
ミカエルは下を向き泣き声をあげた。
「ボクは、何の…為に…生まれたの…かなぁ?」2005-06-09 10:03:00 -
85:
『…愛される為に決まってるだろ!!!』
「ウリ…エル…」
『俺…は』
「・・・?」
『俺は…オマエといるのも…その、なんだ』
ウリエルは頬をポリポリかいた
『こーいうのも悪くねーかなー…なんてさ…少なくとも俺はオマエに出会えて良かったって思ってるさ』
ウリエルは耳まで真っ赤になった。
『だからもう泣くな!』
ミカエルは泣きながら笑った2005-06-09 10:04:00 -
87:
“確かこの辺に…”
『あった!おい!!ミカエル、目ー閉じろ』
「え?何で?」
『いーから!!』
「…はい。」
地上に降り手をひかれミカエルは歩いた。
『…よしっ!そろそろ目ー開けていいぞ!!』
ミカエルはゆっくり目を開けた
「…う…わぁ…」2005-06-09 10:06:00 -
88:
ーこの世界に、こんな綺麗な場所があるなんて…ー
森なのに見渡す限りキラキラしていた。
コロン…カラン何処からか綺麗な透き通った音色がする。
虹色に光る世界がそこには広がっていた。
針葉樹の森・・・。
まるで全てがクリスタルのように見えた。2005-06-09 10:07:00 -
89:
『おい!タネ出せ!!』
「えっ?タネ?」
ウリエルはジタンダを踏んだ。【あ゛ー早くしろっ!】
焦ってるのだろうか、しゃべれていない?
『林檎だよ!り・ん・ご・!!』
「え・・・?あ、あるけど…どうし…」
『ソレソレ!かせ!!』
ウリエルはミカエルの手からタネを取った。2005-06-09 10:08:00 -
90:
ウリエルはこの場所に特別な思い入れがあった。
産声をあげ、必死に助けを求めた場所。
幼く…でも強い願いと意志があったから幸運にもガブリエルに拾われた。
そして今日までガブリエルに生かされてきた。
ーここなら奇跡が起こるかもしれない…ー2005-06-09 10:09:00