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1:
岬 ◆rYagzMs.go
久しぶりに書きます。よろしくお願い致します。
2006-05-24 02:09:00 -
41:
岬 ◆rYagzMs.go
第5章:布団の中
駅前で買った1番安い布団のセットを、狭い部屋に敷きながら考えていた。『 なんで布団なんか買ってしまったのだろう?こんなものを買わなければ嫌でも1組の布団に2人で寄り添って寝れたのに・・・』そう。アヤを布団に誘う手段を、自ら潰してしまったのである。 ボクは自分の失敗に気付き、落ち込んでいた。
2006-05-24 03:15:00 -
42:
岬 ◆rYagzMs.go
「何て言ったっけ?アヤの劇団・・・えーと・・・」豆電球のぼんやりとした赤い明りの中、お互い布団から首だけ出し、天井を見ながら話していた。
「サントラハウス」確かに『サントラハウス』と言っている。2006-05-24 03:16:00 -
43:
岬 ◆rYagzMs.go
ビデオのラベルには『パンドラハウス』と書かれていたのに。なんでそんな嘘をつくのだろう?
「あ、そうそう、キョウゲキ団サントラハウス。『キョウゲキ』って中国だっけ?あの『京劇』のこと?」
「うん・・・そんな感じかなぁ・・・よくわかんない・・・」ビデオには『狂劇団』と書いてあった。2006-05-24 03:17:00 -
44:
岬 ◆rYagzMs.go
明らかに何か隠している。
「わかんないって、やってたんだろう?」アヤは答えない。押し黙ったまま天井を見つめている。少しイライラしたボクは更に続けた。
「見てみたかったなぁ。アヤの劇。アヤは何をやっていたの?」するとアヤは天井に向けていた視線をボクにうつした。
「え?・・・なにって?」その表情は何かに怯えているように見えた。
「ほら、歌とか、踊りとか。京劇なら楽器かな?」また答えない。そのかわりに、
2006-05-24 03:19:00 -
45:
岬 ◆rYagzMs.go
「寒い・・・」
そう言ってボクの顔を見ている。
「寒い?ああ、安かったもんなぁ、この布団。ペラペラだし・・・」この雰囲気。今だ!今しかない!チャンスだ!
「あ、えと・・・」アヤの目を見ていると、『一緒に寝よう』この1言が喉から出ない。2006-05-24 03:20:00 -
46:
岬 ◆rYagzMs.go
「布団かわってあげようか?」『馬鹿な!何を言っているんだ自分!なさけない!違うだろ!』自分の馬鹿さ加減に落胆していると、
「ねえ、こうしようよ!」アヤは飛び起き、
「ちょっとどいて」ボクを布団から追い出すと、2組の布団を1組にまとめた。その中に潜り込み、
「これなら2人共あったかいよ」そう言ってニコッと微笑んだ。2006-05-24 03:21:00 -
47:
岬 ◆rYagzMs.go
アヤの唇は半開きだった。ボクがタコのように唇を突き出しているのに。舌を入れてみた。・・・反応なし。優しくオッパイに手をかけた。反応なし。軽く揉んでみた。やわらかい。オッパイを揉んだのは何年ぶりだろう?右をモミモミ、左をモミモミ、モミモミモミモミ・・・・・・・・
2006-05-24 03:23:00 -
48:
岬 ◆rYagzMs.go
「コウちゃん」
いきなりアヤが喋り出したので、急いでオッパイから手をはなした。
「・ぇ?だ、なに?」アヤはボクの顔を無表情で覗き込みながら、
「アヤとセックスしたい?」そう言ってキョトンとボクの顔を見ている。2006-05-24 03:23:00 -
49:
岬 ◆rYagzMs.go
ボクは何故か腹がたった。したいからオッパイ揉んだんだ。なのに何の反応もしないで知らん顔。そのうえ『セックスしたい?』だなんて人を馬鹿にしている!本当にアヤの事が好きだから愛し合いたいんじゃないか。『嫌なら別にいいよ!』と怒鳴ってやりたかったがやめた。別によくはないからである。オッパイをモミモミした時点でボクのチンポは鋼鉄の形相を呈していた。ここで怒ったら全てが水の泡だ。
「したいよ。アヤのこと・・・好きなんだ」正直にそう言うと、
「じゃあ、電気消して・・・」と、布団の中に潜ってしまった。2006-05-24 03:37:00 -
50:
岬 ◆rYagzMs.go
電気消してって豆電球だけなのに・・・そんなに恥ずかしいのかな?カチリと豆電球を消すとカーテンの隙間から漏れる、わずかな月明りだけになった。
「これでいいかい?」ボクは布団に入るなり、アヤにキスをした。さっきとは違い、アヤの唇はボクの唇に吸い付いてきた。
2006-05-24 03:37:00