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生涯片想い

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  • 1:

    亜希

    前を向いて走る君を   裸足で追い掛けた。   君の背中を見ていたくて がむしゃらに 純粋に

    2006-10-16 02:22:00
  • 2:

    亜希

    『亜希、今日はよぉ頑張ったな。お誕生日おめでとう。』          『ありがとう専務。送り時間かかるやろしタクで帰るわ。』          『そうか。ちょっと酔ってるし気つけて帰りや?タク止めたろか?』      『大丈夫やで。お疲れ!』

    2006-10-16 02:32:00
  • 3:

    亜希

    『さっむぅ!!』    季節は冬。分厚いコートも何の意味もなさない。   少し酔っていたあたしは、酔い冷ましついでにコンビニまで携帯をいじりながら、一人歩いていた。    街角にはキャッチをするボーイ。“寒いのに大変やなぁ。”そんな事を思いながら、今日来てくれたお客様にお礼のメールをしていた。

    2006-10-16 02:40:00
  • 4:

    亜希

    『店変わる気ない?ってゆっても安キャバやけど。笑』突然声をかけてきた男。 それが拓也だった。   “いきなり馴々しいな…”そう思って顔を見た瞬間、彼のあまりの顔の綺麗さにびっくりした。

    2006-10-16 02:47:00
  • 5:

    亜希

    彼、拓也は世間一般で言ういわゆる“男前”な顔をしていた。        思わず足を止めてしまったあたし。        『ってか寒いなぁ。喫茶店でお茶でもしよや!なっ』『は?』        拓也はあたしの手を掴むとそのまま歩きだした。

    2006-10-16 02:53:00
  • 6:

    亜希

    『ちょっと!待ってや!あんたどこの誰よ!?』  『俺は拓也。○○ってゆう安キャバの店長してる。』 そう言いながらもズンズン歩いて行く。       『自己紹介終わり!なっ?俺怪しいもんちゃうやろ』『そうゆう問題じゃなくて…』          『さっ着いたで!奥の席座ろ!俺奥好きやねん。』

    2006-10-16 02:58:00
  • 7:

    亜希

    あんたがいっつも座ってたあの席。        あたしは今でもそこに  あんたの面影を捜してしまう。          目を凝らしたら     あんたがおりそうな気がすんねん。

    2006-10-16 03:01:00
  • 8:

    亜希

    『何飲む?』      『…ホットココア……。』   『俺コーヒー飲もぉっと。すみませーん!!』
    “…あたし、何してんねやろ?さっき逢ったばっかの見知らぬ男と喫茶店て…足止めるんじゃなかった…”

    2006-10-16 03:05:00
  • 9:

    亜希

    『名前は?』      『亜希やけど…』    『亜希か!拓也って呼んでな☆』         『ってかな…何であたしをお茶に誘ったん?店の子らとか誘えばいいやんか?』『ちゃうねん!お茶飲みたいなぁて思ってたら前を可愛い子が歩いてたからさ。スカウトとナンパ☆笑』

    2006-10-16 03:10:00
  • 10:

    亜希

    『はぁ…。』      あたしは基本、ちゃらちゃらした奴は信用しない。 信用しても最後にバカを見るのは自分。      今までの人生で、それを嫌でも学んできたから。

    2006-10-16 03:13:00
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