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しょっぱい味噌汁。。
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1:
◆qZ5dDDv4p.
幸せな家族。
周りから見たらそうだったと思う。
現に幸せだった。
あのことが起こるまでは…2006-09-28 21:18:00 -
2:
◆qZ5dDDv4p.
あれは小学校低学年位の頃だっただろうか。
夜中、何かに呼び起こされるようにふと目が覚めた。何だかとっても嫌な予感がして『お姉ちゃん?』隣の部屋で寝ている姉を起こそうとドアを開け呼び掛けると、そこには寝ているはずの姉がいない。2006-09-28 21:19:00 -
3:
◆qZ5dDDv4p.
不思議に思いふと階段の方を見ると一階のリビングから声がする。ただごとぢゃないような雰囲気…なんだか恐くなって、みきは自分の部屋に戻りミニーちゃんのぬいぐるみをギュッと抱き締めた。
2006-09-28 21:21:00 -
4:
◆qZ5dDDv4p.
なぜだろうか?みきはいてもたってもいられない気持ちになり、ミニーちゃんを抱き締め階段を下り話し声の聞こえる部屋に向かった。ドアを開けるとそこには目を真っ赤にし怒った様子の父。泣き崩れる母。目に涙をいっぱい浮かべた姉ゆりえがいる。
2006-09-28 21:24:00 -
5:
◆qZ5dDDv4p.
みきは幼いながらに何かあったんだと確信をした。みきはゆりえの隣に行き、ゆりえの手をギュッと掴む。ゆりえは『行かないで!』と叫んでいる。父はみきに言う『みき…お母さんが家を出ていくって言うんだよ』みきはそれを聞いて泣きじゃくった。
2006-09-28 21:26:00 -
6:
◆qZ5dDDv4p.
気付けば外は少し明るくなっていた。母は落ち着いたのか『ベットで寝る』と言い寝室に向かった。父は無言でリビングにある椅子に座り。ゆりえは部屋に戻った。みきは母のいる寝室に向かった。
2006-09-28 21:28:00 -
7:
◆qZ5dDDv4p.
母の寝室に行くと目を真っ赤にした母は弱々しく『ごめんね。頑固な母親で…』と言った。みきはよく意味がわからなかったが『ううん。みきも頑固だから。』とそう答えみきは部屋に戻った。
2006-09-28 21:29:00 -
8:
◆qZ5dDDv4p.
部屋に戻りみきは眠りに就く。眠りから覚めると、母は姿を消していた。
2006-09-28 21:31:00 -
9:
◆qZ5dDDv4p.
その日から父と姉と私の三人だけの生活が始まった。
2006-09-28 21:31:00 -
10:
◆qZ5dDDv4p.
父は小さいながらに会社を経営していて毎日忙しい中、幼い姉妹の世話を一生懸命してくれた。
2006-09-28 21:33:00 -
11:
◆qZ5dDDv4p.
初めて父が作ってくれたワカメの味噌汁。
塩のついたままのワカメをそのまま入れたのか、しょっぱかった。でもね…すごく美味しかったんだ。大好きな父が一生懸命作ってくれた味噌汁。
今でも忘れない。2006-09-28 21:34:00 -
12:
みき
頑張ってください?カキコは邪魔になるからもうしないんで影ながらみてます?
2006-09-28 22:35:00 -
14:
◆qZ5dDDv4p.
ある日。母方の祖父と祖母が家に来た。行方不明になっていた母が見つかったらしい。母は…男の人と一緒に住んでいた。その日、みきとゆりえは、祖父と祖母に連れられてその家に行くことになった。
2006-09-29 00:49:00 -
15:
◆qZ5dDDv4p.
車で一時間位だろうか?着いた先は…古びたマンション。母のいる部屋に先に祖父母が入り、その後に続いてみきとゆりえも入っていった。部屋の中には母と男がいる。二人とも下をうつむいたままだ。
2006-09-29 00:54:00 -
16:
◆qZ5dDDv4p.
みきとゆりえは二人の前に座った。母と会ったのは1年ぶり位。母は痩せこけみきとゆりえを見た瞬間泣きだした。『ごめんね…ごめんね…』かすれた声で何度も何度も母は謝ってきた。
2006-09-29 01:05:00 -
17:
◆qZ5dDDv4p.
姉のゆりえはしっかりとした口調で『お母さん戻ってきて』と言った。みきは母に会って何かの糸が切れたかのように泣きじゃくっていた。ゆりえもみきにつられて泣きだした。小学生の二人にはあまりにも辛い状況が目の前で起こっていた。
2006-09-29 01:10:00 -
18:
◆qZ5dDDv4p.
そこからは何も覚えていない。ただ泣いて母を説得していた気がする。しばらく経ち…母は家に戻ってきた。しかし父と母はみきとゆりえの前で喋ることもなく夜中に喧嘩をする声が毎日のように聞こえたのを覚えてる。
2006-09-29 01:14:00 -
19:
◆qZ5dDDv4p.
昔のように家族四人でどこかに出掛けることもなくなった。笑い声も家からは消えていた。そんな様子を見てみきは人一倍明るく振る舞った。【私が明るくしてなきゃ】いつも心の中にはそんな思いがあった。
2006-09-29 01:22:00 -
20:
◆qZ5dDDv4p.
幼いながらに父と母に気を使い心配をかけないようにしていた。学校で何があっても、みきは誰にも言わなくなった。そして、それがトラウマなのだろうか?今でも自分の本当の気持ちを人に言うことはない。いつも気丈に振る舞うのが癖になってしまっている。
2006-09-29 01:31:00 -
21:
◆qZ5dDDv4p.
ある日曜日。母がみきとゆりえを買い物に連れていってくれた。その日一日、母は落ち着かない様子だった。夕方位に家に帰ってくると母は『ちょっと出掛けてくる』と言った。みきは何だか不安になり母を追い掛け『帰ってきてね』そう言うと母は悲しい顔で笑い、そのまま家を出た。
2006-09-29 01:47:00 -
22:
◆qZ5dDDv4p.
その日。母が帰ってくることはなかった。みきとゆりえはまた母に捨てられた。
2006-09-29 01:48:00 -
23:
◆qZ5dDDv4p.
そしてまた三人での生活が始まった。父は変わらずみきとゆりえを精一杯愛してくれた。
自分の身を削ってまでも…2006-09-29 01:52:00 -
24:
◆qZ5dDDv4p.
お父さん。覚えてる?
私が風邪をひいた時、一日中ずっと看病してくれたよね?すごく嬉しかったんだ。お父さんの髪をなでてくれる手の平は誰よりも暖かかったよ。2006-09-29 01:57:00 -
25:
◆qZ5dDDv4p.
お父さん。覚えてる?
授業参観の時、仕事の途中抜け出して来てくれたよね。周りはお母さんだらけなのにお父さんは一生懸命手を振ってくれたね。あの時のお父さんの笑顔絶対忘れないから。2006-09-29 02:00:00 -
27:
◆qZ5dDDv4p.
>>27さん?読んで頂きありがとうございます?一応実話なんで記憶があいまいなんですが思い出しながら少しずつ書いていこうと思うのでよかったらまた読んで下さいね?
2006-09-29 03:31:00 -
28:
◆qZ5dDDv4p.
月日は経ち、みきは小学六年に。ゆりえは中学三年になっていた。ある日の夜。父から電話がかかってきた『みき…今日遅くなるから。冷蔵庫にあるものでご飯なんか作ってな。』いつもの優しい父の声。「うん。わかった。」これが最後に父と交わした言葉だった。
2006-09-29 04:24:00 -
29:
◆qZ5dDDv4p.
その日は姉と二人でご飯を作り。父が帰ってくるのを待っていた。その日は父が帰ってくるのがいつも以上に遅い…。なぜか眠くなくって二人でリビングにあるテレビを見ていた…すると…
2006-09-29 04:25:00 -
30:
◆qZ5dDDv4p.
−ピンポーン−
2006-09-29 04:26:00 -
31:
◆qZ5dDDv4p.
玄関のチャイムの音がし、その後に父の兄、みきとゆりえの叔父の声がした。
『ゆりえちゃ〜ん。みきちゃ〜ん。ちょっと来て〜』2006-09-29 04:27:00 -
32:
◆qZ5dDDv4p.
何事かと思い、バタバタとゆりえとみきが玄関に出て行くくと、そこには足元がおぼつかないのか叔父に持たれかかっている父の姿があった。『大丈夫。大丈夫。』と浮言のように父は何度も言っていた。
2006-09-29 04:29:00 -
33:
◆qZ5dDDv4p.
叔父は『やっぱり様子がおかしいから病院に連れていく。また連絡する。』と言い父を病院に連れて行った。みきとゆりえは、父の弱々しい姿を目の当たりにし不安に押し潰れそうになった。
2006-09-29 04:30:00 -
34:
名無しさん
今読んでます?
何??何で最後になったのか気になる??2006-09-29 04:31:00 -
35:
◆qZ5dDDv4p.
前々から父の体の調子がおかしいことを、みきとゆりえは知っていた。みきもゆりえも病院に行くことを何度も父に促したが、父はその話をする度に不機嫌になるのであまり病院に行ってと言わないようになっていた。
2006-09-29 04:32:00 -
36:
◆qZ5dDDv4p.
いつだったか、日曜日にみきが玄関の掃除をしていると、休みのはずの父が仕事に行くと靴をはき始めた。しんどそうに顔を歪めている父を見てみきは『体調悪いんぢゃない?今日は仕事やめといた方がいいよ?』と言うと父は『お前達の為に頑張らなアカンからな』とみきの頭をポンと触り仕事に行ってしまった。
2006-09-29 04:34:00 -
37:
◆qZ5dDDv4p.
【あの時、もっと強くお父さんが仕事に行くのを止めればよかった。】みきは後悔した。みきとゆりえはどうしたらいいかわからず、一旦部屋に戻り叔父から連絡が来るのを待った。
2006-09-29 04:36:00 -
38:
◆qZ5dDDv4p.
『…き?みき。起きて』
みきはいつの間にか寝てしまっていたが、ゆりえに起こされた。外はまだ暗い。『今から病院行くから用意して。美智子おばさんが迎えに来てくれるってさ。』みきは寝呆けながらも病院に行く用意をし叔母が迎えに来るのを待った。2006-09-29 04:40:00 -
40:
◆qZ5dDDv4p.
叔母がすごく焦ったように迎えに来た。みきとゆりえは叔母の車に乗り込んだ。着いた所は大学病院−。みきは嫌な予感がしながらも病院の中に入って行った。看護婦さんに案内されて部屋の中に入るとそこには…
2006-09-29 04:47:00 -
41:
◆qZ5dDDv4p.
一命は取り留めたもののピクリとも動かないでベットの上で横たわる父の姿。
そう父は植物人間になってしまったのだ。2006-09-29 04:50:00 -
42:
名無しさん
もぅ今日ゎ終わりかな?じゃまた楽しみに待ってます?
?しおり?2006-09-29 04:51:00 -
43:
◆qZ5dDDv4p.
『お父さ…ん…?お父さん?ねぇっ!お父さんってば!』ゆりえは泣き叫んだ。『お父さん喋ってよ…?目を開けて…ねぇ昨日まで喋ってたじゃん。ご飯作ってくれたじゃん。』ゆりえは父に話しかける父はピクリとも動こうとしなかった。
2006-09-29 04:55:00 -
45:
◆qZ5dDDv4p.
ゆりえとみきは泣き叫ぶ。だって昨日お父さんいつも通り笑ってたよ?朝ご飯一緒に食べたよ?電話で喋ったよ?ついさっきまで歩いてたし。『大丈夫』って言ってた。お父さん寝てるだけでしょ?起きてよ…。一緒に家帰ろ?明日の朝もお父さんの作ってくれた味噌汁、一緒に食べよ…?
2006-09-29 09:02:00 -
46:
◆qZ5dDDv4p.
どんなに話し掛けても父から返事があるはずがない。ゆりえとみきは床に座り込んでしまった。そんな二人の様子を見て叔父が近付いてきた。叔父はゆりえとみきを落ち着かせようと病室から出し病室の前にある椅子に座らせて缶ジュースを買ってきてくれた。
2006-09-29 09:04:00 -
47:
◆qZ5dDDv4p.
これは現実なのか。夢なのか。ゆりえとみきはジュースを無言で飲んでいた。すると、ゆりえがスッと立ち上がり『取りあえずお母さんの方のおじいちゃんとおばあちゃんに連絡してきます。』と叔父に言い公衆電話に向かった。ゆりえはやっぱり姉だ。しっかりしている。
2006-09-29 09:06:00 -
48:
◆qZ5dDDv4p.
母が二度目にいなくなってからも、母方の祖父母はみきとゆりえに良くしてくれていた。みきもゆりえも祖父母によくなついていた。ゆりえが電話をして戻って来た『今から来るそうです。』と叔父に伝えた。
2006-09-29 09:08:00 -
49:
◆qZ5dDDv4p.
しばらくすると祖父母は血相を変えて病院に駆け付けてきた。
そんな祖父母の隣には…母の姿があった…。2006-09-29 09:08:00 -
50:
◆qZ5dDDv4p.
何年ぶりだろうか?みきとゆりえは母を見てなぜか安心し、母に泣き付いた。母は黙ってみきとゆりえの頭を撫でた。その日みきとゆりえは学校を休み病院にある仮眠室のような所に泊まった。
2006-09-30 04:55:00 -
51:
◆qZ5dDDv4p.
次の日から父の闘病生活が始まった。母は家に戻り、みきとゆりえの面倒を見てくれた。みきもゆりえも母を許す許さない関係なく、今はただ父が元気になることを信じて母と共に父のいる病院に通った。
2006-09-30 04:56:00 -
52:
◆qZ5dDDv4p.
ある時。母が何かの資料に書いてあったのか嬉しそうに話してくれた。
『お父さんと同じ病気の人がね、ある日ふっと意識を取り戻して起き上がったんだって。きっとお父さんも起き上がってくるよ。』みきはそれを聞いて嬉しかった。2006-09-30 05:00:00 -
53:
◆qZ5dDDv4p.
【きっとお父さんも、その人みたいにふっと起き上がってくるんだ!】みきはそう信じていた。
そう。あの話を聞くまでは…。2006-09-30 05:02:00 -
54:
名無しさん
あげ?
2006-09-30 12:54:00 -
56:
◆qZ5dDDv4p.
それは叔父が父のお見舞いをしに病院に来ていた時のことでした。みきが父の病室にある椅子でウトウトしてると、父の担当医の先生が検診にやってきました。みきが寝てると思ったのか叔父は先生と話を始めました。
2006-10-01 02:32:00 -
57:
◆qZ5dDDv4p.
『先生。弟の調子はどうなんですか』
「…お兄さんはきっとお察しになってると思いますが…今彼は薬と器具で生かされている状態なんです。治る確立は…一割あるかないか…」2006-10-01 02:42:00 -
58:
◆qZ5dDDv4p.
みきは聞いてしまった。聞きたくもない真実。父は絶対に治ると信じていた。
先生がいなくなると叔父は泣きながら父に静かに話し掛けていた。
『なぁ。お前ゆりえちゃんとみきちゃん置いてく気か…?生きて、ゆりえちゃんとみきちゃんの成長見ててやれよ…なぁ…奇跡起こせよ…』2006-10-01 02:50:00 -
59:
◆qZ5dDDv4p.
震えた声で叔父は父に話し掛け、しばらくすると叔父は病室を出ていった。
みきは目を明け父を見る。この時すでに父の顔は元気だった頃とは全く別人のようになっていた。2006-10-01 03:01:00 -
60:
◆qZ5dDDv4p.
『お父さん…辛い?しんどい?薬と器具で生かされるのは嫌だよね…でもみきはお父さんに生きててほしいよ…。』
そう話し掛けていると叔父が母と共に病室に戻ってきた。母は泣いたのか少し目が赤くなっていた。2006-10-01 03:04:00 -
61:
◆qZ5dDDv4p.
すると叔父が『みきちゃん起きた?今日はおじちゃんが病院泊まってくから、みきちゃんはお母さんとゆっくり家で休んでて』と笑顔で言った。その日は母と家に帰ることにした。
2006-10-01 03:08:00 -
62:
◆qZ5dDDv4p.
家に帰ってもみきは、先生と叔父の話を思い出して何度も泣いた。するとゆりえがみきの部屋にやって来てこう言った『みき…千羽鶴作ろう。お父さんは治るから。ね?』ゆりえが優しくそう言った。その日から、ゆりえとみきは千羽鶴を折ることにした。
『千羽鶴が全部折れたら父は治る!』小学生のみきは最後の奇跡を信じた。2006-10-01 03:16:00 -
63:
◆qZ5dDDv4p.
みきとゆりえ千羽鶴を毎日折った。学校にいる時も、家にいる時も。友達も理由を聞かず一緒に折ってくれた。少しずつ出来上がっていく千羽鶴を見て、みきもゆりえも何だか希望が湧いた。奇跡を信じれた。
2006-10-01 03:22:00 -
64:
◆qZ5dDDv4p.
最後の二羽にゆりえとみきは紙の裏に父へのメッセージを書き、そして千羽鶴が出来上がった。千羽鶴を全て折り終わったのは父が入院し始めてから約二ヵ月後のことだった。
みきとゆりえは二人で父の所に千羽鶴を持って行き、父の近くに飾った。
『きっとこれでお父さんの病気はよくなる』そう思いながら…。2006-10-01 03:28:00 -
65:
◆qZ5dDDv4p.
そして…千羽鶴が折り終えてから一週間も経たない頃。みきは学校で音楽の授業をしていた。
2006-10-01 03:32:00 -
66:
◆qZ5dDDv4p.
みんながピアニカの練習をしている中。担任の先生が近付いてきた。先生は深刻な顔をして『みきちゃん…今からお母さんが迎えに来るから用意してきて』とみきに言った。みきはすぐにピアニカと教科書を持って教室に行き、ランドセルに教科書を詰め走って玄関に向かった。
2006-10-01 03:41:00 -
67:
◆qZ5dDDv4p.
玄関を出るとそこには母の車があった。中にはすでにゆりえが乗っている。
母は静かに『病院に行くわよ』と言い、車を発進させた。三人共、無言だったからか車の中の静けさが異様だった。この時三人は覚悟してたんだと思う…。2006-10-01 03:48:00 -
68:
??
胸がキューってなる??
頑張って??2006-10-01 03:56:00 -
69:
◆qZ5dDDv4p.
病院に付き走って病室に行く…中には親戚がたくさん居る。それは病室にみきとゆりえが入った瞬間だった、機械にうつされている父の心臓心搏数が激しく動いた。みきとゆりえが父の元にいき『お父さん!』と言いながら泣くと…父は涙を一筋流した…。その瞬間。
2006-10-01 03:56:00 -
70:
◆qZ5dDDv4p.
−ピィーッッ−
2006-10-01 03:57:00 -
71:
◆qZ5dDDv4p.
病室に父の心臓が止まったのを知らせる機械の音が響く。父はみきとゆりえが病室に来るのを待っていたかのようにして、父は亡くなった。
2006-10-01 04:03:00 -
72:
◆qZ5dDDv4p.
最後の心搏数の変動はみきとゆりえが来たのが父にわかったのだろう…。
最後の涙は、まだ子供のみきとゆりえを置いていくのが辛かったからだろう…。2006-10-01 04:06:00 -
73:
◆qZ5dDDv4p.
『お父さんっ!お父さん!っ』みきとゆりえは泣き叫ぶ。『先生!心臓マッサージしてよっ!ねぇ?まだお父さんあったかいよ?まだお父さん生きてるんだから!』みきはまだ父の温もりが残る手を握りながら先生に言う。
2006-10-01 04:14:00 -
74:
◆qZ5dDDv4p.
先生は首を横に振り、病室を出た。父の手はどんどん冷たくなっていく…。
父の大きくてごつごつした手。この手で何度も頭を撫でてくれた。この手で料理を作ってくれた。この手で仕事して…そしてこの手でみきとゆりえをずっと守ってくれた。2006-10-01 04:19:00 -
75:
◆qZ5dDDv4p.
父の手を握りながら泣いていると叔父が泣きながら父に言う『お前…何してるんや?ゆりえちゃんとみきちゃん置いて何あっちの世界行ってるんや!今から大人になって結婚して子供産んで…今からお前にとっても楽しみな時期になるはずやったんやぞ!』
2006-10-01 04:27:00 -
77:
ユメ
読んでて涙でてきた?うちのパパは癌やったけど入院して死ぬまでのこと思い出しちゃった?
主さん最後までがんばってください2006-10-01 04:47:00 -
78:
◆qZ5dDDv4p.
>>79ユメちゃん。きっと辛いことを思い出させてしまったかもしれません。私もこれを書きながら父を思い出し泣きました。でも辛い過去と向き合うコトも時には必要ですよね。私はこれを書きながら今現在の自分にカツを入れている所です。もうすぐ完結するので最後まで読んでくれると嬉しいです。
2006-10-01 08:09:00 -
79:
◆qZ5dDDv4p.
親戚中が泣き崩れる中。
『今からお化粧しますので一旦、病室を出て下さい』ずっと父の担当をしてくれていた看護婦さんが涙目でそう言った。みきとゆりえは従兄弟たちに支えられながら病室を出た。2006-10-01 08:11:00 -
80:
◆qZ5dDDv4p.
父の化粧が終わるとすぐに病院の地下に移動しあまり覚えていないが、簡単な葬儀のようなものをした記憶がある。
それが終わり外に出ると外には雪が降っていた。2006-10-01 08:11:00 -
81:
◆qZ5dDDv4p.
忘れもしない1月25日。
外に雪が降る程の寒い日に父はこの世を去った。
病名はくも膜化出血という脳の病気。
やはり父は薬と器具により生かされていただけだった…。2006-10-01 08:12:00 -
82:
◆qZ5dDDv4p.
家に帰ると父の遺体が運ばれてきた。父の遺体を見ながらゆりえは言う『お父さん。お帰りなさい。やっと家に帰ってこれたね。』父のいる家は何ヵ月ぶりだろう。ううん。父と母、ゆりえとみきの家族四人がこの家にいるのは何年ぶりなのかな?こんな形になってしまったけど…やっと家族が家に集まったんだね…。
2006-10-01 08:13:00 -
83:
◆qZ5dDDv4p.
その日は父の近くで眠ることにした。
最後の…たった一夜だけだけど久しぶりに家族四人集まったこの家で…。2006-10-01 08:14:00 -
84:
◆qZ5dDDv4p.
次の日は、お通夜だった。父は顔が広く、思った以上に父をしたってくれている人がいて何人もの人が通夜に参列してくれた。みきの友達や、ゆりえの友達。そして学校の先生達も来てくれた。すると…みきの前に担任の先生が来て手紙を渡してきた。内容はこう書かれていた。
2006-10-01 08:15:00 -
85:
◆qZ5dDDv4p.
【みきちゃんへ…今回のことを聞いて先生は正直驚きました。みきちゃんは学校でもそんな素振りは見せず明るくしてて偉かったね。先生はみきちゃんのお父さんとは保護者会で何回も会ってます。みきちゃんが頑張っていることを伝えるとお父さんは嬉しそうに笑っていましたよ。
2006-10-01 08:16:00 -
86:
◆qZ5dDDv4p.
笑った顔がみきちゃんにそっくりです。素敵なお父さんですね。みきちゃん、今は辛いと思います。でもお母さんとお姉さん家族三人で今を乗り越えて下さい。そしてまたみきちゃんの笑った姿を先生に見せて下さいね。先生より。】
2006-10-01 08:17:00 -
87:
◆qZ5dDDv4p.
みきはそれを読み泣いた。父の笑った顔が頭に浮かんできて、なんだか父の優しさが伝わってきた。
今でも、その手紙は大切に手元に残っている。2006-10-01 08:17:00 -
88:
◆qZ5dDDv4p.
お通夜が終わると、その日はお通夜の会場に泊まることになっている。夜中、叔父が話してくれた。
父の病状が悪化したあの日のことを…2006-10-01 08:18:00 -
89:
◆qZ5dDDv4p.
あの日。父と叔父は二人でお酒を飲んでいたらしい。すると叔父に一本の電話がかかってきた…電話を終わらせた叔父は父に言った。『親父がまた倒れたらしい、でも大丈夫らしいぞ。』親父とはゆりえとみきの祖父である。祖父は70才を越えていて今まで何度も倒れていた。
2006-10-01 08:19:00 -
90:
◆qZ5dDDv4p.
父はそれを聞き、血圧が急激に上がったのだろう…その衝撃で父は脳の中で出血を起こしてしまったのだ。それから父は急に黙り込み辛そうにしていたらしい…それを見た叔父は心配になり、とにかく家に送ることにした。
2006-10-01 08:20:00 -
91:
◆qZ5dDDv4p.
家に着いたものの、さっきよりも明らかに様子がおかしくなっている父を見て、叔父は病院に連れて行くことにした。車の中で父は意識がもうろうとする中こう話した。
2006-10-01 08:22:00 -
92:
◆qZ5dDDv4p.
脳の中で出血を起こし思考回路がおかしくなっている中、父は最後までゆりえとみき二人の心配をした…。
2006-10-01 08:26:00 -
93:
◆qZ5dDDv4p.
叔父と父が病院に着くと、父はすぐに処置を受けることになった。
そして処置を終えた先生が叔父にこう言った。2006-10-01 08:54:00 -
94:
名無しさん
2006-10-01 10:13:00 -
95:
◆qZ5dDDv4p.
−発見が遅いですね−
2006-10-01 10:20:00 -
96:
◆qZ5dDDv4p.
父は叔父に嘘をついていた。それは体調が悪い父に叔父が病院に行けと言った時『行っている』そう答えた。その時すでに父の体はボロボロで、もし病院に行ったら即入院。そんな状況だった。
2006-10-01 10:21:00 -
97:
◆qZ5dDDv4p.
『ゆりえちゃんとみきちゃんと一緒にいることが、それだけあいつにとって大切な時間だったんだよ。』と叔父は言った。
2006-10-01 11:48:00 -
98:
??
この小説ホンマ好き??アタシは父と母おるんが普通やと思って生きてきたから大切さを考えさせられる??主さん頑張って??
2006-10-02 00:56:00