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ジンクス
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1:
美空
「最近流行ってる願いが叶うお守りって知ってる?」
これが全ての始まりだった。ジンクスを信じた私のジンクスと歩んだ恋。あなたとあたしの恋が…静かに幕をあけた。2006-09-27 01:16:00 -
2:
美空
「なにそれ?全然知らん!ほんまにマジで願い叶うん!?」
「それがさぁ…効果絶大でほんまらしいよ」
流行りに敏感な女の子ならではの会話。占いやジンクスの話にはすぐに飛びつくように引かれる。それはただ…何かにすがりたい不安な気持ちを少しでもやわらげたいからなんだろう。2006-09-27 01:28:00 -
3:
美空
「で、どこに売ってんの?買うわあたし」
「ちぃも欲しいー」
「すずも買うー」
ファーストフード店でのうるさい騒ぎっぷり。さっきまでマッタリモードで静かに喋っていたのが嘘のようだった。2006-09-27 01:32:00 -
4:
美空
「てゆうかなー実は亜希持ってんねん今ぁ♪見たい?」
「見たい見たい!」
じらす亜希にあたし達は馬鹿みたいに盛り上がっていった。2006-09-27 01:35:00 -
5:
美空
「実はなぁ…」
そして亜希がカバンに手を突っ込んでいる間、あたし達三人の視線は亜希の手に集中していた。
「これやねん♪めちゃ可愛いくない?」亜希がそう言って携帯に付いていたマスコットをあたし達に見せた。その瞬間、あたし達三人は爆笑のうずに飲み込まれた。2006-09-27 02:17:00 -
6:
美空
「ないってそれ(笑)」
「確かにある意味可愛いけどさぁ…」
「全然願い叶いそうに見えへんねんけど!」
あたし達は笑いながら亜希に言った。ただの流行りのマスコット。初めて見た時は、本当にそうとしか思わなかった。2006-09-27 02:25:00 -
7:
美空
「あんたら笑ってるけどさぁ、本間にすごいねんでこれ。亜希が健とももとさやできたのも、これのおかげやし」
「そんなんただの思い過ごしやって」
そう笑っていたあたし達。でも、心のどこかで考えていた。本間かも知れへんなって。2006-09-27 20:46:00 -
8:
美空
友達の亜紀は、つい最近元彼だった健とよりを戻した。別れてから二年もの間、亜希は健をずっと引きずっていた。
でも別れてすぐに健には新しい彼女ができ、その彼女と同棲をしていた。
亜紀は何度も何度もやり直したいとせがんでいたけど、健はそんな亜紀を冷たくあしらうだけで、全然見向きもしなかった。それが・・・2006-09-27 20:54:00 -
9:
美空
「健から急に電話あってさぁ、久しぶりにご飯いってん♪」
「健、彼女と別れたらしいねん」
「健から最近毎日メールくるー☆」
亜希の嬉しそうな声をあたし達は聞いていた。終わったはずの恋が…また戻っていく。亜希は健とよりが戻っていた。それは亜希がマスコット人形を手にしてから三週間目のことだった…。2006-09-28 02:07:00 -
10:
美空
「そんなんただの偶然やろー。そんなマスコット人形みたいなんで願い叶うわけないやん」
あたしはそう亜希に言った。亜希が健とよりが戻ったことは、健も亜希のことを忘れられなかったから。
そう。ただ…それだけのこと。願いなんて簡単には叶わない。だからあたしは信じない。2006-09-29 21:57:00 -
11:
美空
「でもさぁ…健が亜希と戻るとは思わんかったよなぁ。亜希があんだけひきづって追いかけてたのに健ずっと冷たかったやん。着信拒否までしてさぁ」
すずがあたし達にそう言いながら亜希のマスコットを触っていた。
確かにそうやけど…2006-09-29 22:00:00 -
12:
美空
「ちぃも欲しい」
ちぃちゃんはそう言うとすずと同じようにマスコットを軽くなでた。
「マジで?じゃあちぃもすずもゲットするー?」亜希が二人にそう言った。2006-09-29 22:05:00 -
13:
美空
「うん!」
すずとちぃの声が弾みながら重なっていた。
「美空は?どうする?」2006-09-29 22:08:00 -
14:
美空
「いらん」
亜希の言葉にあたしは短く返事をした。ありえるわけないやん…。
「ほんまにいらんの?」2006-09-29 22:11:00 -
15:
美空
「いらん」
「ほんまに?」
「だからいらんってゆってるやん」
「ほんまに?」
亜希は何度かあたしにそう問いかけた。欲しいわけないやん…そんなただのマスコット人形に何ができるんよ…2006-09-29 22:14:00 -
16:
美空
「いらん」
「じゃあほんまにいいんやんな?」
「・・・」
あたしは心とは裏腹に黙ってしまっていた。欲しい…わけじゃない。でも体は素直だった。いらないという言葉がそれ以上出て来なかった。2006-09-29 22:18:00 -
17:
美空
「やっぱりいるんやろ?まぁとりあえず三個ゲットしとくわ。でもな、このお守りにはジンクスがあってさぁ…」
亜希はそう言うと、そのマスコットの話をはじめた。
人間のような形の人形のそのマスコットには、不思議な力があるらしかった。でも、守らなければならない法則があると亜希は言った。2006-09-29 22:24:00 -
18:
美空
1日一回はマスコットに触れること。話すこと。大切に扱うこと。肌身離さず持っていること。
そして、頭、胴体、腕、脚、五体満足の状態で持ち続けること。そのマスコットごとなくしてしまったりすると、願いは全て叶わなくなり振り出しに戻るらしかった。2006-09-29 22:28:00 -
19:
美空
胴体や手や脚がなくなってしまうと、何か物凄く嫌
2006-09-29 22:31:00 -
20:
名無しさん
?
2006-09-30 20:02:00 -
21:
美空
嫌なことが起こるとも言っていた。要するに、大切に扱うように…とのことだ。
「じゃあまたゲットできたらすぐ連絡するわ」
亜希がそう言ってからの数日間、あたしは何故かドキドキしてしかたなかった。早く手に入れたい…心のどこかでそう思っていたのかもしれない。2006-09-30 22:50:00 -
22:
美空
あたしには彼氏はいなかった。毎日連絡を取り合う関係の男もいない。
でもあたしが“それ”を欲しがったのには理由があった。
あたしには好きな人がいた。名前は蓮(レン)くん。年はあたしのひとつ上。でも蓮くんには彼女がいた…。2006-09-30 22:56:00 -
23:
美空
蓮くんとの出会いは仕事場だった。同じグループ会社の別の店舗で働く蓮くんが、あたしが働くお店に仕事で来ていた時に初めて会ったのがきっかけ。
第一印象…爽やか!
話してみて…面白い!
仕事姿…カッコイイ!とまぁこんな感じであたしは初めましての日から、ちょっとばかりの興味がわいた。2006-09-30 23:04:00 -
24:
美空
「浅井さんって何歳なん?」
「23です」
「あっマジで。じゃあ俺と一個違いやなぁ」
初めて交わした言葉。あたしが感じた直感…あたしはこの人を好きになる。何故かふとそう思った。2006-09-30 23:08:00 -
25:
美空
でも蓮くんは、別の店舗を任されている主任さんで月に何回かしかうちの店舗に来ることはなく、それからも時々来てはいたけど、交わす会話はとても短くていつも簡潔なものだった。
だけどあたしは会うたびに嬉しかった。会えて少し話ができるだけでハッピーな気分になれる。2006-09-30 23:15:00 -
26:
美空
最初はただそれだけだった。でも理想の男性像だった蓮くんに本当に惹かれていったのは初めて会ってから1ヶ月後のことだった。
とは言っても1ヶ月で会えた回数はたった五回。蓮くんの血液型も知らなければ誕生日も分からない。そんな人にあたしは惹かれていた。2006-09-30 23:21:00 -
27:
美空
彼女とかいてんのかな…どんな女がタイプなんやろう…?
あたしは気がつけば頭の中でそんなことばかり考えていた。
よしっ!次うちの店に来て会えた時はちょっと探ってみよう。考えるより行動や。2006-09-30 23:25:00 -
28:
美空
「おぅ浅井ちゃん頑張ってるかー?」
「頑張ってますよ!」
久しぶりに蓮くんが仕事のためにお店に来た。ドキドキだった。やっと会えた…。蓮くんが現れなかった二週間は、めーーっちゃ長かったような気がしてたから。2006-09-30 23:29:00 -
29:
名無しさん
人形ってあのペアで売ってるやつですか?
2006-10-01 00:55:00 -
30:
名無しさん
?
2006-10-01 12:40:00