小説掲示板ﾄﾓﾀﾞﾁのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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ﾄﾓﾀﾞﾁ

• 1:

  恵奈

  けぇすけと付き合って一年。
  
  うちらは?恋人からﾄﾓﾀﾞﾁってｶﾀﾁに戻った。

  2006-09-26 00:49:00
• 2:

  恵奈

  「け-すけ!まだあんたの荷物恵奈の家にあったで〜」
  元ｶﾚの部屋で洗い物をしてるあたし、恵奈22歳。
  「まぢ?ンな持って来てくれたらよかったやん??」
  ﾌﾟﾚｽﾃしながら文句ゆってるｵﾄｺ、元ｶﾚの啓輔22歳。
  あたし達は、付き合ってた期間一年。別れてから半年が経とうとしている、元･ｶﾚｶﾉ｡

  2006-09-26 00:57:00
• 3:

  恵奈

  「ﾏﾝｶﾞとか重くて無理やってん?取りに来てな〜」
  「ぁぃょ〜?てかﾊﾗ減った?ﾒｼ作って?」
  
  ･･････???
  別れてからもうちらはこんな日常。ｶﾗﾀﾞの関係がない以外は付き合ってた頃とあまり変化がなぃ。

  2006-09-26 01:01:00
• 4:

  恵奈

  適当に作ったｺﾞﾊﾝを食べながら下らない会話で盛り上がる。
  「なぁ〜耳かきどこ〜？」
  「自分の家やろ??しっかりしてゃぁ？引き出しの一番上ちゃん？」
  
  啓輔は、ﾎﾝﾄ頼りないし甘えたなｺﾄﾞﾓみたいなやつ?そこがまた可愛くて付き合ってたのもあるけど、そこがまたｲﾗｲﾗさせたりでｹﾝｶの原因でもあった。

  2006-09-26 01:07:00
• 5:

  恵奈

  「あ!恵奈そろそろ行くなぁ〜?けぇすけ､明日朝早いねんからちゃんと早く寝るんやで!」
  「ぁぃぁ-ぃ?恵奈起きてたら起こして〜!!ほな?いってら?ﾒｼありがとお!」
  「あぃよ〜いってきまぁ??」
  
  けぇすけの家を出てﾀｸに乗り向かった先は美容院。けぇすけと別れてからの恵奈は仕事しかするｺﾄなくてﾚｷﾞｭﾗｰで働いてた。

  2006-09-26 01:17:00
• 6:

  恵奈

  付き合ってた頃は昼間契約社員でOLをして夜はたまぁに行ってただけ。
  それが別れただけでﾚｷﾞｭﾗｰ出勤に････
  別れた直後、恵奈の大半を啓輔が占めててんやぁ･･･って改めて気づかされた。
  
  後悔が全くない綺麗な別れなんかじゃなかったし、１人になると考えてしまう･･･だから恵奈は昼間の社員契約が切れたこともあり夜一本で、昼間はジム通ったりして、啓輔のｺﾄ考えへんよぉにしてた。

  2006-09-29 14:16:00
• 7:

  恵奈

  そんな生活が1ヵ月経った頃、久しぶりにけぇすけと逢って以来、恵奈たちの《ﾄﾓﾀﾞﾁ》付き合いが始まって今に至る。
  好きとか嫌いとか恋愛感情抜きで居心地のいい存在となった。それはけぇすけにしても同じｺﾄだと思う。
  ﾊﾀから見ればたったの1年かもしれない。でも、恵奈たちにとっては、されど1年!!!いい意味、情もあったし嫌いになって別れを選んだわけじゃない。
  だから今の関係は恵奈にとってはいい関係に思えた。
  だから仕事も頑張れるしけぇすけとも違和感なく空間を共にできる。･･･････問題ない。―――――はずだった。

  2006-09-29 14:27:00
• 8:

  恵奈

  
  「ただいまぁ?」
  「おかえり!啓輔ｸﾝは??」
  ――満面の笑みで出迎えてくれたのは母親のきよちゃん?
  「あ!ｺﾞﾒﾝ!!けぇすけ明日朝早いし無理さすかなぁ思って誘われへんかった?」

  2006-09-29 14:32:00
• 9:

  恵奈

  「え?いっぱいｺﾞﾊﾝ作ったのに･･･?」
  明らかﾃﾝｼｮﾝｶﾞﾀ落ちなきよちゃん?
  きよちゃんは大の啓輔ﾌｧﾝで別れてからも家に連れて来いとしつこぃ粘着ぶり??啓輔はﾏﾀﾞﾑｷﾗｰなんかもしらん?笑
  「恵奈が食べるやん?ｺﾞﾒﾝて?朝けぇすけにﾓｰﾆﾝｸﾞｺｰﾙしたってや??」
  その言葉できよちゃんは少し元気を取り戻し、2人で遅い夕食をとった。

  2006-09-29 14:37:00
• 10:

  恵奈

  「きよちゃんのﾎﾟﾄﾌめちゃおいしぃ?明日啓輔に取りにこいゆぅとくなぁ??」
  「啓輔ｸﾝ、明日は休みなん？」
  と、きよちゃんとの啓輔ﾄｰｸして?仕事の話して1日が終わる。
  こんなんが恵奈の生活ﾊﾟﾀｰﾝ??

  2006-09-29 14:41:00
• 11:

  恵奈

  うちに父親はいない。
  一緒に住んでいる家族は、きよちゃんだけ。
  血の繋がった家族は恵奈にはいない。
  ﾏﾏは恵奈が生まれてすぐ出て行ったらしい。ﾊﾟﾊﾟは恵奈が12歳の時他界した。
  きよちゃんは恵奈が10歳の時にﾊﾟﾊﾟと夫婦になったからきよちゃんからしたら、2年で旦那に他界され、血の繋がりもない自分に懐いてもない子供なんて邪魔だったんちゃうかなって恵奈は何回も思った。

  2006-09-29 14:47:00
• 12:

  恵奈

  でもきよちゃんは恵奈のﾏﾏとして頑張ってくれて、そんなきよちゃんに反発する理由も見あたらなくなり、今では友達か？！ってくらい仲良し?
  血の繋がりもない恵奈を育ててくれたｺﾄ、きよちゃんにはﾎﾝﾄ感謝してる。
  
  そんなこんなで?きよちゃんとは11歳しか年の差がない親子?啓輔のｺﾄもいっぱい相談したし、仕事のｺﾄも親身になって話を聞いてくれる。

  2006-09-29 14:54:00
• 13:

  恵奈

  啓輔もきよちゃんのﾌｧﾝだったりする?
  啓輔もきよちゃんも、ちょっと変わった?恵奈の大事なﾄﾓﾀﾞﾁ???
  
  「恵奈〜？啓輔ｸﾝ何時に電話したらぃい？」はりきったきよちゃんの声が響いた。
  「明日仕事休みやけど先輩の結婚式らしぃゎぁ?7時くらぃでいぃはず！ンぢゃよろしくね〜?」

  2006-09-29 15:01:00
• 14:

  恵奈

  昼すぎに起きたら啓輔からﾒｰﾙが入ってた。《きよちゃんから?あるならゆぅといてや！?》だって。寝起きでﾋﾞｯｸﾘしたんかな?
  
  夕方出勤準備をしながらﾃﾚﾋﾞ観てたらきよちゃん帰宅?
  「今日啓輔ｸﾝ来るって?恵奈何食べたい？」
  「ん〜何でもぃぃよん?んぢゃけぇすけに迎えきてもらおっと★」

  2006-10-10 07:55:00
• 15:

  恵奈

  12時すぎにﾛｰｿﾝ集合?
  ってﾒｰﾙして、恵奈は出勤?
  いつも通りに仕事して、ｸﾛｰｽﾞ間近に携帯を開く。
  けぇすけからの了解ﾒｰﾙときよちゃんからの早く帰って来てﾒｰﾙ?
  さっさと帰宅準備してﾛｰｿﾝへ向かう?見慣れたけぇすけの車発見?

  2006-10-10 07:59:00
• 16:

  恵奈

  お疲れ〜何て話しながら帰路につく。
  途中ﾀｸが無理矢理入って来て急ﾌﾞﾚｰｷを踏んだけぇすけ。
  
  咄嗟に恵奈の体の前にけぇすけの左手が伸びた。
  「あっぶな〜!!!まぢﾀｸ邪魔やし!!」

  2006-10-10 08:03:00
• 17:

  恵奈

  「大丈夫？」
  
  たったそれだけ。左手が伸びて、大丈夫？って聞かれただけ。―――それだけやのに････
  
  お酒入ってたせぇか、恵奈はﾅｾﾞかﾄﾞｷﾄﾞｷした。

  2006-10-10 08:05:00
• 18:

  恵奈

  ぁ〜･･･もぉけぇすけのこの華奢な腕に守られるんは恵奈ちゃぅねんな･･･
  
  ちょっと前までは恵奈だけのやったのに････そこに不安も疑いも何もなかったのに･････
  
  ﾄﾓﾀﾞﾁ―――やもんな。今は。

  2006-10-10 08:09:00
• 19:

  恵奈

  そんなｺﾄ考えてたら家に着いた。
  
  今更ｼﾝﾐﾘするｺﾄでもなぃ!!そぉ言い聞かせて笑顔できよちゃんにただいまを言った。
  
  けぇすけは早起きだったし結婚式で疲れてるはずやのに、終始笑顔でおいしぃおいしぃってきよちゃんの作ったｺﾞﾊﾝを全部食べてくれた??もちろんきよちゃんもずっとﾆｺﾆｺでご満悦?そんな2人といるだけで恵奈も嬉しかった?

  2006-10-10 08:15:00
• 20:

  恵奈

  3人で喋ってたら時計の針は3時を指してた。
  
  「啓輔ｸﾝ泊まってく？お酒も飲んだしその方がいんちゃう？」
  「あ〜･･･そぉしよかな？恵奈、ぃぃ？？」
  「いいけど〜?あんた床やで〜?」

  2006-10-10 08:24:00
• 21:

  恵奈

  別れてからも啓輔が家に泊まったｺﾄは何回かある。ｶﾗﾀﾞを重ねるｺﾄも手を繋ぐことすらもない2人に最初は違和感すらあった。
  でも時間の流れと共にそれが当たり前ってなって、淋しいよぉな複雑な気持ちを覚えた。
  
  「恵奈先ｵﾌﾛ入るね〜?疲れてるやろ？寝てていいで?ンないってきま〜」
  「あいよ〜」

  2006-10-10 08:29:00
• 22:

  恵奈

  いつもなら1時間は入ってんのに、ﾅｾﾞか恵奈はめちゃめちゃ急いでた。早くしなけぇすけﾎﾝﾏに寝てまう！って思ったからやけど････そんなん当たり前やし別にいぃはずやねに････
  
  ｼｬﾜｰですませて20分ちょっとで上がって急いで部屋に向かった。
  
  「ぉ?すっぴーン???」

  2006-10-10 08:33:00
• 23:

  恵奈

  笑いながら迎えてくれるけぇすけがいた。
  「うっさぃ！あんたも入りや？てか眠ないん？大丈夫？」
  「何心配してくれてんの？?家帰ってから迎え行くまで寝てたし余裕やで?ンぢゃｼｬﾜｰ借りるわ〜のぞくなょ?」
  「見たないわ!!?」

  2006-10-10 08:36:00
• 24:

  恵奈

  ﾍﾞｯﾄに横になった瞬間、さっきまでいた啓輔の愛用の香水の匂いがした。
  付き合ってた頃は真似して恵奈もつけてたなぁ････懐かしい････
  
  たいして疲れてもないのにいつの間にか恵奈はうとうとしてた???

  2006-10-10 08:40:00
• 25:

  恵奈

  「眠いんお前やぁ〜ン?」
  「ぅわ!!ﾋﾞｯｸﾘした!!寝かけてた〜！」
  「起こした？悪いね〜?」
  2人でﾄﾞﾗｨﾔｰかけながら喋ってたら啓輔が急にｱﾙﾊﾞﾑを開いた。

  2006-10-10 08:44:00
• 26:

  恵奈

  「懐かしいなぁ〜」
  啓輔がそぉ言いながら開いたﾍﾟｰｼﾞの写真の中の2人は呆れるくらぃ幸せそぉに笑ってた。
  「ゃな。」
  そんな愛想のなぃ返事しか出来ひんかった。写真の中の自分に嫉妬してしまぃそぉな自分がいた。あんな自然に、あんな幸せそぉに笑える場所は啓輔の隣しかなかった････
  まぁ、今更ゃし。そんなん何回も思ったｺﾄ!!それでも別れを選んだのは･･････

  2006-10-10 08:49:00
• 27:

  恵奈

  選んだのは、何でだっけ？
  
  こんなｷﾓﾁになるってわからんかったからかなぁ〜･････
  
  今日は感傷にひたりすぎてる?何かきしょぃゃん恵奈?

  2006-10-10 08:51:00
• 28:

  恵奈

  「この頃、恵奈めちゃ可愛かった?」
  「ぇ???そぉ？！てか、今はｱｶﾝのかぃ?」
  「そぉゆんぢゃなくて〜何か恵奈いつも必死やって、こぃつ俺のｺﾄ好きやねんなぁ〜て思えててん?やからめちゃ可愛いかった?」
  「あ〜･････確かにね。だって付き合い始めの啓輔掴みどころなさすぎて不安やってんやん･･････」

  2006-10-10 08:56:00
• 29:

  恵奈

  「可愛いｺﾄゆぅやン?」そぉ言って啓輔がﾄﾞﾗｨﾔｰで髪をくちゃくちゃにしてきた。
  「ンまﾀﾞﾙいってぇ??」
  
  啓輔は掴みﾄﾞｺﾛなくて付き合ってても好かれてる自信がなくて、付き合いたての恵奈はﾎﾝﾄ必死やった。好きになってほしくて仕方なかった。可愛い女になりたくて我慢を覚えた。可愛い女に見られたくて素直になられへんかった。等身大でぶつかるｺﾄが怖かった。でも時間の流れと共にお互い素で付き合えるよぅになった。やからこそ1年続いたと思う。
  でも恵奈は素直になるｺﾄは苦手やった。ﾎﾝﾏは甘えたぃのに･･･ﾎﾝﾏは泣きたいのに････ﾎﾝﾏはもっと一緒にいたぃのに････そんなｷﾓﾁを押し殺すしか出来ひん、強がりで素直やなぃ女。

  2006-10-10 09:08:00
• 30:

  恵奈

  ｱﾙﾊﾞﾑを見たり昔の話をしたりしてたらあっとゆぅ間に朝だった。
  「けぇすけ仕事は?」
  「今日休み〜恵奈もゃろ？ゆっくり寝よやぁ〜?」
  けぇすけの眠そうな笑顔が可愛くて抱きしめたくなった。付き合ってる頃だったら絶対飛びついて抱き締めてるやろなぁ〜?何て思いながら電気を消した。

  2006-10-10 09:18:00