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☆純情非行☆

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  • 1:

    ロンリコ

    13歳。懐かしい。
    あの頃初めて彼氏ができた。
    そこからあたしは変わり始めた。
    今のあたし…時々あの頃のあたしを羨ましく思ったりする。あの頃は何だって信じて疑う事知らなかった。

    2006-09-20 17:19:00
  • 2:

    ロンリコ

    初めての彼氏。名前は昌。二年半付き合った。
    好きだった。
    大好きで大好きで仕方なかった。
    優しかった昌。だけど今思えば男としては最低レベルのできそこない。
    でもあの頃のあたしは昌に恋して、愛しさまで感じて昌に虜だった。

    2006-09-20 17:25:00
  • 3:

    ロンリコ

    昌はあたしは歳の差カップル。20才近く離れてた。かっこいいわけでもない。あいつはぶさいくでデブでナルで精神年齢はあたしと同じ子供だったアイツ。
    “恋は盲目”
    まさにそうであの頃何も見えてなかった。
    アイツのために体を売り出したのは14才の冬。

    2006-09-20 17:31:00
  • 4:

    ロンリコ

    蝶よ花よと育てられたわけではない。だけどほとんどそれに近い位にあたしは何不自由なくずっと育ってきた女の子。
    そんなあたしがどうして体を売り出したのかあたし自身分からない。
    初めて体を売ったあたしはまだ処女だった。昌と初めてセックスしたのは付き合って一年たってから位。
    処女を七万で若い男に売った。

    2006-09-20 17:38:00
  • 5:

    ロンリコ

    あたしに体を売ってといったその男の名前はヒロ。23才ぐらいのどこにでもいる普通の男だった。『七万払うからやらせて!』
    『いいよ。』

    仕事をしてない昌はあたしに毎月お金をくれと言ってきてた。初めは親のお金を毎月10万くすねて昌に渡してたけどそれも親にバレて体を売りだした。
    今思えばあたしは何てバカな女だったんだろう。

    2006-09-20 17:48:00
  • 6:

    ロンリコ

    ヒロとはそれから定期的に会うようになった。
    ヒロ以外にたくさんそーゆう男を作った。でも誰でもいいわけじゃなかっ。どうせ売るならやっぱりそれなりにお金持ちで仕事のできるしっかりしたおじさんがいい。

    2006-09-20 17:54:00
  • 7:

    ロンリコ

    初めは昌がきっかけで始めた売春。
    なのに昌と別れてからもあたしはそれがやめられなかった。
    すでに昌とは別れてずっと彼氏がいないままだった16才あたしには4人のパパがいた。
    一人は税理士。
    一人は会社の管理職。
    一人は貿易関係の会社の社長。
    一人は何の仕事か教えてくれなかった自称サラリーマン。

    2006-09-20 18:00:00
  • 8:

    ロンリコ

    毎月30万ぐらいはそれで稼げた。別にお金が欲しがったわけじゃない。でもなぜかやめれなかった。。
    愛のないセックスばかりしてたあたしはいつの間にか男を見下すようになってた。本気で男を好きになれなかった。
    いつの間にか変わってしまった自分がここにいる事に気付いた。女に金を出させるような男はあたしからしたらクズだって思うようになってた。

    2006-09-20 18:09:00
  • 9:

    ロンリコ

    4人のパパはあたしを可愛がってくれた。
    素敵レストランに連れて行ってくれたりドライブしたり買い物したりプレゼントくれたりあたしを喜ばせてくれる事ばかりしてくれた。

    どれもこれも全部好きな人にされたい事だらけだった。
    でも誰も好きになれなくてただ虚しくあたしはいつの間にかクスリに溺れていた。

    2006-09-20 18:16:00
  • 10:

    ロンリコ

    クスリに溺れて異常なやせ方をしてくあたし。クスリに溺れる中でパパとの会う約束をよくドタキャンし始めるようになった。だんだん会うのが面倒になっていった。
    一人、また一人パパ達と縁が切れていった。
    お金が欲しかったわけじゃなくてあたしはいつも寂しさをまぎらわせたかっただけ。
    パパ達がいなくてもお金なら親にもらえる。
    あたしの冷めきった心。。クスリに溺れる毎日はあたしに快楽と地獄を見せてくれた。

    2006-09-20 18:42:00
  • 11:

    ロンリコ

    クスリに溺れて変わり果てたあたしを見て友達は遠のいていった。
    いつの間にか周りにはヤク中ばかり。
    あたしみたいな女にも言い寄る男はいた。けど全部フル無視。だってあたしは何よりクスリが好きで男が嫌いだった。けど男友達はたくさんいた。それは友達だから。けど男と女の関係になるのはいや。男として見ようとすれば昌を思い出してあたしの全身が相手を拒む。

    2006-09-20 18:55:00
  • 12:

    ロンリコ

    彼氏なんて欲しいと思ってなかった。むしろいらなかった。
    クスリ以上にあたしに幸せを感じさせてくれるものがなかった。。そんな毎日の中ある男があたしに告白してきた。
    友達づてに知り合った。名前はジュン。

    何でか今でもわからないけどそれまでどんな男にも惹かれもしなかったあたしがあっさりOKを出してしまった。

    2006-09-20 19:02:00
  • 13:

    ロンリコ

    どうしてかな。昌にとってあたしは玩具で、昌がきっかけで体を売り始めて…。
    昌はあたしにお金を求める上にあたしを異常な束縛をした。異常な程あたしへ執着してたあいつ。何もかも嫌で最後はあたしから別れを切り出した。
    もう玩具は嫌。
    もう愛のないセックスは嫌。
    男なんか嫌い。男へのトラウマ。だけどジュンはなぜか違った。

    2006-09-20 21:08:00
  • 14:

    ロンリコ

    誰も好きになれないって思ってたけどジュンと初めて会った時なぜかあたしの中で何かパチンってひらめく音がした。
    「変われるチャンスかもしれない」
    そうおもった。この人なら好きになれるかもしれないって…。そう思わせてくれたジュン。

    2006-09-20 21:17:00
  • 15:

    ロンリコ

    でもジュンはホストだった。はっきり言ってあたしの一番嫌いな職業。
    でもジュンはあたしにだけは優しかった。

    2006-09-20 21:24:00
  • 16:

    ロンリコ

    ジュンと付き合いだしても変わらずあたしは毎日クスリ漬けだった。あたしの日常にクスリはつきものなだけだった。
    毎日ジュンが仕事終わってあたしはクスリしながら一人でジュンの帰りを待ってる毎日。
    ジュンにそれがばれたある日…。

    2006-09-20 21:29:00
  • 17:

    ロンリコ

    その日もジュンの家でテレビを見ながらいつものように帰りを待ってた。
    ジュンもご飯とあたしの大好きなお菓子を買って帰ってきた。
    「正直にゆうて。何かやってるやろ?」
    ジュンが苦笑いしながらあたしに言った。ジュンが気づきだして当たり前だ。あたしの目の下のくまはすごかった。あたしはいつでも起きっぱなし。

    2006-09-20 21:39:00
  • 18:

    ロンリコ

    あたしがシャブ中だって事は付き合う時ジュンに話した。二人とも絶対もうクスリをやらないって約束して付き合った。

    ジュンがあたしの瞳をのぞきこんだ。
    瞳孔はおもいきり開いてるから隠しようがない。あたしは一言だけ
    「ごめん」
    それしか言えなかった。

    2006-09-20 21:43:00
  • 19:

    ロンリコ

    ジュンにばれた。
    でもここからあたし達は崩れだした。


    あたしのせいでジュンまで…
    あの時は気づかなかった。今ならわかるのに。どうしてジュンがやりたがるのを止める力がなかったんだろ。
    あの時あたしがクスリを止めてれば…。
    ジュンとあたしは毎日一緒にクスリ漬けの日々を送り出す事になった。

    2006-09-20 21:54:00
  • 20:

    ロンリコ

    ジュンはあたしにお金を使わせなかった。何から何までしてくれてた。

    そう…クスリを買うお金ももちろんジュン。
    あたしはそこで負けてしまった。シャブが欲しく仕方なかったからジュンが買うのを止めれなかった。
    ジュンもナンバー争いでかなりストレスたまってた時期だったから余計にクスリははまる原因だった。

    2006-09-20 22:02:00
  • 21:

    ロンリコ

    今思えばあれからジュンが変わりだした。
    短気になってすぐ怒る。
    おまけにあたしはジュンを振り回す事ばかりし続けてケンカがしょっちゅうになった。

    2006-09-20 22:05:00
  • 22:

    ロンリコ

    ジュンがこっそりあたしの携帯を見たりしてたのが後で分かった。
    全く会ってはなかったけどまだ連絡だけはとってたパパが一人いた。
    ジュンは多分全部知ってた。
    あたしはジュンに何を聞かれてもシラを切った。最悪な女だってわかってる。

    2006-09-20 22:10:00
  • 23:

    ロンリコ

    パパとはジュンにばれたと思った瞬間切った。
    けどすれ違いが続く毎日は相変わらず続く。
    ジュンの浮気に気付いた。ジュンは焦って首をふって否定したけど嘘ついてる時の顔くらい分かる。

    2006-09-20 22:16:00
  • 24:

    ロンリコ

    客なら別にあたしもそこまで腹は立たなかっただろう。
    だけど明らか違った。
    頭に血がのぼって寝てるジュンを蹴り飛ばした。

    2006-09-20 22:19:00
  • 25:

    ロンリコ

    そう…
    ジュンが寝てる間に携帯を見てしまってはっきり分かったから。
    やっぱり嘘ついてた…

    2006-09-20 22:21:00
  • 26:

    ロンリコ

    部屋に入れたのかと思うとたまらなく腹が立った。
    ジュンは切れながら起きた。
    けどあたしは携帯見た事も言わずにただジュンに切れててジュンもわけがわからなかっただろう。
    そのままジュンの家を飛び出して家に帰った。

    2006-09-20 22:26:00
  • 27:

    ロンリコ

    浮気するならホテルへ行けって言いたかった。
    それも言えずただ腹がたってジュンにいつものケンカの時と同じで
    「別れるわ。あんたいらん。」
    ってメールした。

    2006-09-20 22:29:00
  • 28:

    ロンリコ

    別に本気で別れるつもりはなかった。頭に血がのぼるとついでてしまうセリフ。
    ただの浮気だと分かっててもやっぱり腹が立った。けどもうこの頃にはたくさんすれ違いができてた毎日でお互いシャブ漬けでどうにもこうにも上手くなんかいきようがなかった。
    よりを戻す事は結局できなくてあたしも最後は泣いたけど今となれば別れて良かった。きっとあのままじゃジュンとあたしは落ちていくだけだったから。

    2006-09-20 22:38:00
  • 29:

    ロンリコ

    でもジュンはいっぱいあたしを笑わせてくれた人。大好きだった。
    ずーっと一緒にいたかった。けどお互いのためにいろんな意味で一緒にいてもいい事がなかった。

    ジュンのおかげで男に対して変な嫌い方をしなくなった。昌のトラウマは全部ジュンがうすく消してくれた。

    2006-09-20 22:49:00
  • 30:

    ロンリコ

    今でもジュンの事は好き。あの頃と形が違った好きだけどジュンがあたしにいろいろ教えてくれた。

    後悔はたくさんある。ジュンをいろんなことで振り回し続けて疲れさせた。
    何よりクスリを止める努力をしなかったあたしが悪い。全部そこから狂った。シャブが人を変えてしまう事。

    2006-09-20 22:57:00
  • 31:

    ロンリコ

    少しずつだけど変われた。
    知らないうちに時間は過ぎててあたしは恋をしたいって思えるようになった。

    2006-09-21 00:32:00
  • 32:

    ロンリコ

    クスリばかり求めてたけど、クスリなんかじゃ本当の寂しさはのぞけない。

    過去にとらわれてたって前に進めない。

    2006-09-21 00:34:00
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