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■元カノ■
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1:
名無しさん
俺が一番愛した女。よくわからん奴やった。
2006-09-14 12:23:00 -
61:
名無しさん
どれくらい無言のまま時間が経っただろうか。
鼻をすする音が、次第に少なくなってきた。
声を発することさえ躊躇わせるこの重い空気を打ち破ったのはリナだった。
『浮気なん?本気なん?』
視線は握り締めたペットボトルに落としたまま。2006-09-16 10:39:00 -
62:
名無しさん
『……ごめん』
『ごめんじゃわからへん…』
浮気といえば浮気だし、本気と言えば本気なのかもしれない。
否定の言葉は言い訳になり、肯定の言葉は彼女を傷つける。
俺には謝ることしか出来なかった。2006-09-16 10:42:00 -
63:
名無しさん
やがてリナは落ち着きを取り戻した様で、重々しい口調でゆっくり語りだした。
『だいぶ前に、アツシが寝坊して約束が16時からになった事あったやん?
あれ、寝坊ちゃうやんな?リナと会う直前まで他の女とおったんやろ?
アツシはさ、どっか抜けてる所があるから気付いてないやろ。
リナもアツシも持ってない香水の残り香がしてたんよ』2006-09-16 10:50:00 -
64:
名無しさん
脳天にどぎつい一発をくらったようだった。
そんな事、考えもしなかった。
リナは今まで、ユキの残り香をかぎながら、何を思っていたんだろう。
何度も何度も、無神経に俺がユキを乗せるたび、リナは傷ついていたはず。
今日まで、責める事もせず、じっと一人で耐えていたんだ。2006-09-16 11:17:00 -
65:
名無しさん
『黙っとこうと思ってん。浮気やったら、スグに飽きるかなって。
ほら、リナ達付き合ってもうすぐ一年やし、そーゆーのがあっても仕方無い時期やと思っててん…
でも、ごめん。我慢できひんかった。いつまでたっても消えない香水が不安で…
アツシの気持ちも疑ってしまう自分に我慢が出来ひんかってん、ごめん…
めんどくさい事言ってごめんやん…』2006-09-16 11:22:00 -
66:
名無しさん
肩を震わせながら泣く彼女が愛しくて仕方がなかった。
なんちゅー酷な事をしてたんや、俺は…
ユキは確かに大事。でもそれは、あくまで過去をひきずっているだけ。2006-09-16 11:26:00 -
67:
名無しさん
俺を信じて、黙って耐えてきた目の前のリナは、今一番大切な人。
別れる気がなかった時点で、ユキよりリナを選んでいたはずなのに、自分に言い訳をしながらユキと会っていた最低な俺。
世界中の女性に責められても仕方がないことをしていたんだ。
『ごめん…俺にはお前しかおらん、ほんまゴメン。もぅユキとは会わんから』
俺の目にも涙が溢れてきて、目の前で啜り泣くリナの輪郭がボヤけてきた。2006-09-16 11:34:00 -
68:
名無しさん
結局過去は過去でしかない。
今、目の前にいるリナが笑ってなきゃ意味がない。
馬鹿な男でゴメン。
こんな俺を好きになってくれてありがとう。
これからは全力で君を守っていくから…今ここに誓うよ。2006-09-16 11:41:00 -
69:
名無しさん
『ごめん、待った?』
次の水曜日の晩、めずらしくユキは出てくるのが遅かった。
『や、大丈夫』
黙って車を出した。今日の行き先は決まっていた。2006-09-16 11:44:00 -
70:
名無しさん
いつも入るホテルを素通りすると、ユキは何かに気付いたみたいで、俺を見た。
『ドコ行くん?』
『いい所』
『えー何それ。笑』
そのまま黙って数分車を走らせた。2006-09-16 11:47:00