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■元カノ■
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1:
名無しさん
俺が一番愛した女。よくわからん奴やった。
2006-09-14 12:23:00 -
51:
名無しさん
ユキは俺に、俺はユキに。
ささやく言葉に真の意味はなく、ただ口から出ては心に届く前に消えていった。
ユキは俺に肌を見せようとはしなかった。
真っ暗闇の中、手探りでの姓行為。
ユキは俺の腕の中で、いったい誰をみているんだろうか。2006-09-16 08:55:00 -
52:
名無しさん
リあるたいむ?
よんでます?2006-09-16 08:58:00 -
53:
名無しさん
ユキとそんな関係になって二ヵ月が過ぎた頃。
リナと街を歩いていたら、リナがめずらしく腕を組んできた。
外ではあまりベタベタするのが苦手だと言っていて、今までは遠出した時に手を繋ぐくらいだった。
『なに?どーしてん?』
『べっつに〜』2006-09-16 09:04:00 -
54:
名無しさん
読んでくださってる方、ありがとうございますm(__)m
2006-09-16 09:06:00 -
55:
名無しさん
頑張ってください?
2006-09-16 09:09:00 -
56:
名無しさん
そのフテブテしい口調は明らか俺を挑発していた。
『なに?俺、そーゆー態度キライて前から言ってるやろ。言いたいことあるならハッキリ言えや』
『リナもアツシのイラちな所キライ』
『……今日、朝からずっとそんな態度とられてみぃ。ごっつ気ぃ悪いでな』
リナの絡み付いていた腕をひき離す。2006-09-16 09:12:00 -
57:
名無しさん
『あっ…!』
その弾みで、リナの鞄が落ちて中身を派手にばらまいた。
『ごめん!』
俺は慌ててしゃがみこんで、歩行者に謝りながら散らかった物を拾い集める。
辺りを大体見渡して、とりこぼしがないことを確認すると、リナの姿を見て息が止まりそうになった。2006-09-16 09:17:00 -
58:
名無しさん
リナはつったったまま、顔を覆う事無く泣いていた。
周囲の人の視線が俺たちにつきささる。
『どないしてん…』
涙を拭おうと、顔に手を近付けると『やっ!』とはじかれた。
『もぅイヤや…アツシが分からへん…』2006-09-16 09:21:00 -
59:
名無しさん
『は?』
『リナだけなんかなぁ、アツシの事好きなん…』
泣いてる顔とは結び付かない程、その声は冷やかで無表情だった。
『とりあえず、お前が何を思ってるか知らんけど、俺はお前が好きやねんけど』
もう一度手を伸ばすと、彼女の頬の温もりと、小さな水滴を感じ取れた。2006-09-16 09:28:00 -
60:
名無しさん
なんとか泣きじゃくる彼女をなだめて、とりあえず近くのホテルに入った。
別にやましい気持ちがあったわけじゃない。人目を気にせずに話ができると思ったから。
ティッシュを何枚も引き抜いては、涙や鼻をぬぐう彼女に、お茶を差し出した。
黙って受け取ると、一気にのみほすリナ。
俺は、リナの涙の訳はユキだと気付いていたが、やけに冷静な自分に鳥肌がたつ。2006-09-16 10:34:00