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アキへ
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1:
春
あの時の俺にとって
お前があんなにも大事な存在やったって 何で今になって気づいたんやろ? ごめんな、アキ。2006-09-13 04:04:00 -
2:
春
アキとの出逢いは、俺がボーイになって二年目の事。 当時の店長は代表に、そして俺が店長を任されるようになった時だった。 店長ってゆっても、俗に言う安キャバやから毎日の売り上げに必死になっていて 彼女なんかおらんかった。
2006-09-13 04:42:00 -
3:
春
仕事柄、女が言い寄って来たり真剣に告られたりもしたけど彼女はいらんって思ってた俺は、ここぞとばかりに軽い色で引っ張ってた。 体の関係はないけど、飯に行ったりたまに遊びに行ったり。店自体がそういう雰囲気やった。 もちろん店内恋愛は禁止。今思ったら、色でしか女を引っ張られへんかったんやろな。
2006-09-13 04:58:00 -
4:
春
他のボーイがスカウトに行ってる間、俺は店で書類の整理をしていた。 プルルルル… 『もし?』 『春くんおはよぉ。由美の友達今日体験来たいってゆってんねんけどいける?』『あーいけんで。九時に来てなぁ。』
2006-09-13 05:03:00 -
5:
春
“これで女13人か…キャッチ頑張らななぁ…はぁ…。。”とか考えていると店のドアが開いた。
『春くんおはよー!!』 『由美!?お前九時ゆぅたやんけ。まだ七時半…。』『セット早く終わってもぅてさぁ。友達連れてきたで』そう言う由美の後ろに人影が…2006-09-13 05:16:00 -
6:
春
『おはようございます。』『あっおはよー。』 これがアキと俺が初めて交わした会話(?) “目でかッッ!丸顔やけど可愛い顔してんなぁ。久々のヒットやわ。” これが第一印象。
2006-09-13 05:20:00 -
7:
春
俺はどっちかってゆったらキャバ嬢は嫌いだった。 同じ仕事をしている仲間やのに、どっかで馬鹿にしていた。 女の汚い面ばかりをみていたから…女はみんな一緒や。そう思っていた。
2006-09-13 05:25:00 -
8:
春
『じゃあそこ座って。身分証ある?』 『はい。保険証なんですけど…』 『かまへんよ。アキってゆうんや。えっ名前かたかななん!?』 『そうなんですよ。おばぁちゃんみたいでしょ?』
2006-09-13 05:32:00 -
9:
春
『いや、珍しいし可愛いやん。源氏名はそのままでいい?』 『はい、反応出来なさそうなんで。』 『アキちゃん鈍そうやもんなぁ。笑』 『そんな事ないです!笑』アキはぼぉっとしてそうな、そんな雰囲気の子やった。
2006-09-13 05:37:00 -
10:
春
『経験は?』 『17の時からちょこちょこ体験行ってたぐらいです』『じゃあ基本はわかってるねんな。今18やんな?彼氏は?』 『居ないですよ。おったらキャバやってないですよ。』『じゃあ俺立候補しよかなぁ笑』 そんな冗談を言いながら、この時俺は秘かに色かけようと思ってた。ほんま最低な男やった。
2006-09-13 05:44:00 -
11:
名無しさん
リアルタイム↑おもろぃし頑張って〜
2006-09-13 05:44:00 -
12:
春
『じゃあ着替えよかぁ。』『はい。』 ドレスに着替え、出てきたアキを見て正直びっくりした。さっきまでは鈍臭そうやったのにピンクのロングドレスを着たアキはまるで表情が違う。 “こいつは売れる” そう思った。
2006-09-13 05:51:00 -
13:
春
11さん、ありがとうございますm(__)m思わずアキって本名のせてしまったんですが本人に迷惑かからんか心配です…( ゚Д゚)
2006-09-13 05:53:00 -
14:
春
別にアキは、誰が見てもめっちゃ美人とか可愛いとかじゃない。でも世間一般でゆう“可愛い”顔だった。俺の店は安キャバの中でも比較的可愛い子が多いと評判だったけど、頑張ればナンバーワンもいけるやろなぁ、そう思っていた。
2006-09-13 06:01:00 -
15:
11
最後どぅなるんか解らんけど、同じ名前の子いっぱいいてるしとりあえず書いてみては??応援してます♪
2006-09-13 06:02:00 -
16:
春
『店長、可愛い子来ましたね。』 マネージャーの隆がつぶやく。『やなぁ。でも接客見てみんとまだわからんからな』とか話していると女の子たちが出勤してきた。
2006-09-13 06:20:00 -
17:
春
11さんありがとうございますm(__)m 少しずつですが完結目指して頑張ります!!
2006-09-13 06:23:00 -
18:
春
いよいよ開店…――………早速店のナンバーワン、麻弥の客が来た。一組二名だ。 “誰つけよかなぁ…よっしゃ!アキつけたろ。” とりあえず接客の様子を見る為に、アキに決定。
2006-09-13 06:30:00 -
19:
春
『アキ、接客いこか。』 『あっはい。』 待機中の女たちが一斉にアキの方を見る。 麻弥の客のツレは見るからに太客。何で私達じゃないのと言わんばかりにみんな俺に睨みをきかす。
2006-09-13 06:35:00 -
20:
春
確かに店的にも仕事が出来るかもわからない体験の子よりも、入店した子が指名をとって引っ張ってくれた方が有り難い。もしかしたら違う店に引っ張って行かれるかもしれない。 でも何故か俺はアキを信じていた。 思えばこん時からもう 気付かんうちにお前に引かれ始めてたんかな。
2006-09-13 06:41:00 -
21:
春
まぁ仕事に私情ははさまんタイプやけど。 うちのボーイは、色をかけると言っても皆に平等に。 体の関係は無しで。 体験で来た子にはもちろん他の子より気はつかうけど度が過ぎた事はしない。 これが暗黙のルールだった。
2006-09-13 06:45:00 -
22:
春
俺は店に飾ってある変な木の影から様子を見ていた。“何やあいつ…” 接客しているアキは、さっきまでとはまるで別人。 背筋をピシっと伸ばしてにっこり微笑んでいる。 目は客の方をしっかり見ているのに手はしっかり動いていてテーブルの上も綺麗だ。
2006-09-13 06:54:00 -
23:
春
『お願いします!』 突然、アキに呼ばれた。 『はい!!』 『兄ちゃん店長か。俺この子気に入ったわ。指名いれといてくれ。後今日この店初めてやゆぅてるからドンペリゴールドな。祝いや。』
2006-09-13 06:58:00 -
24:
春
“・・・・・・・はい?”ドンペリゴールド…約30万。 俺ら安キャバでは滅多におりない。 『しっ少々お待ち下さい』思わずどもってしまった。格好悪い…
2006-09-13 07:02:00 -
25:
春
在庫を確認。 ……………ない……………慌てて知り合いの店に電話をかけまくり、やっとの事で一本借りる事が出来た。『ドンペリゴールドいただきましたぁ!!』 俺の声に、周りにいた客もびっくりした様子で注目していた。
2006-09-13 07:05:00 -
26:
春
深夜0時。 店内も満席で、中々賑わっていた。 ふとアキの様子を見る。 顔は全くのしらふ。でも明らかに体が左右に揺れてる…。目もとろーんとして、常に笑ってる… “もしや…酔ってる…?”
2006-09-13 07:09:00 -
27:
春
『ちょ、隆。アキ呼んで』あれからあの客は、ドンペリやカフェパリを何本か卸してくれていた。 『店長〜何でひょ〜??』『アキ酔ってるよな?ちょっとお茶飲んで休憩しぃ』
2006-09-13 07:12:00 -
28:
春
『アキは大丈夫よ〜』 『全然大丈夫ちゃうやん笑顔に出ぇへんのになぁ。』『酔っても出やひぇんもん〜アキお客さん待ってるから行くぅ〜。』 そう言うとフラフラしながら席に戻った。 頑張ってくれる子はやっぱり大事にしたいと思う。 “絶対入店さしたんねん”そう思ってた。
2006-09-13 07:17:00 -
29:
春
やっとの事で、アキがついていた客がチェック。 『ありがとうございました!!』 送り出しを終えた瞬間…アキが床にしゃがみこんだ。『アキどしたん!?』 『もぉ無理ぃ〜!!!!』『笑』
2006-09-13 18:35:00 -
30:
春
『よぉ頑張ったな。あの客のお影で売り上げいいわ。待機室行ってちょっと休憩しよか。』 アキを介抱している俺を、じぃ〜っと見ている女、麻弥。 『麻弥もありがとうな。助かったわ。』 そう声をかけるだけで一気に笑顔に変わる。女って大変。
2006-09-13 18:40:00 -
31:
春
待機室へ… 『はい、お茶飲み。』 『ふぇ〜。』 『何やねんふぇ〜って笑』待機室には俺ら二人。 仲良くなるチャンスや!そう思った。
2006-09-13 18:44:00 -
32:
春
『どこ住んでんねやっけ?』 『日本橋です。実家は阿倍野ぉ。』 『近いやん!ほならしんどそうやし今日はもうあがろか。俺送ってくわ。心配やしなぁ。』
2006-09-13 18:49:00 -
33:
春
体験で来て使えそうな子は出来るだけ俺が送る事にしていた。 思えば、知り合いの紹介で夜の世界に飛び込んでから心のどっかで行動に対する利益を考えるようになってた。 甘い言葉を囁いて、自分は特別だと思わせれば女はついてくる。 好きな男が頑張ってる仕事を応援したいから、売り上げをあげる。 逆に、色を嫌う子やボーイを馬鹿にしてる子にはあまり近寄らなかった。その結果色管理の店として有名になっていた気がする。
2006-09-13 18:56:00 -
34:
春
『着替え終わった?』 『はいぃ〜』 『フラフラやん笑。これ今日の給料な。頑張ってくれたしちょっと多めにしといたから。』 『ありがと〜ございます』『ほな行こか。』 季節は12月。車まで歩くのはかなり辛い。
2006-09-13 19:02:00 -
35:
名無しさん
?
2006-09-13 21:25:00 -
36:
春
名無しさん、あげてくれてありがとうございます?
2006-09-14 02:22:00 -
37:
春
“12月かぁ…” 二年前、俺には三年付き合った彼女がいた。俺なりに…大事にしていたと思う。でも『好きな人が出来た』その一言で彼女は俺から離れて行ってしまった。 ちょうどこんな、寒い寒い夜の事だった。
2006-09-14 02:25:00 -
38:
春
『アキちゃん何か飲む?』『アキミルクティー♪』 『了解。』 コーヒーとミルクティーを買い込み、車に乗る。 ミルクティーを手渡す時に触れたアキの手は、めっちゃ冷たくて心あったかいねんなぁとかまるで客みたいな台詞を吐いたのを覚えている。
2006-09-14 02:31:00 -
39:
春
『明日も来てくれへん?』『いいですよぉ〜暇児ですから笑』 『ってかむしろ毎日来て』『それはちょっと…笑』 『じゃあ明日また連絡するから番号入れといてなぁ』今ではもう使われていない番号。 確かにこの時、交換したんよなぁ。
2006-09-14 02:34:00 -
40:
春
『お疲れさまでしたぁ〜』『お疲れさま。また明日ね。』 アキを送り終え、一人車内で煙草に火をつける。 プルルルル… “隆からか…面倒臭ぇ…”
2006-09-14 02:39:00 -
41:
春
『もっし?』 『今二名チェック出ました。』『じゃあ売り上げもいいし閉めよか。』 時間は四時。うちの店にしては早い方だ。こんだけ売り上げあげてればもう閉めても代表も文句言わんやろ♪
2006-09-14 02:43:00 -
42:
春
店到着。 ドアを開けた瞬間、麻弥が駆け寄って来た。
『春〜麻弥今日春に送ってほしい〜。』 『俺締めあるから無理。マネージャーに送ってもらって』『さっきの体験の子は送って行ってたのに…』2006-09-14 02:47:00 -
43:
春
『あの子は家近かったから。お前富田林やろ?俺もほんまは送ってったりたいけど忙しいからわかってや』…こんな台詞でいいかな。『わかったぁ。明日は絶対送ってや!!』 『はいはい。』 正直、女の子の相手は疲れる。それが麻弥みたいに、明らか好意をむき出しにしてくる子は特に。
2006-09-14 02:53:00 -
44:
名無しさん
頑張って?
2006-09-14 05:06:00