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水商売の変貌

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  • 1:

    名無しさん

    1 名前:杏奈:05/09/09 06:58
    夜の世界ではでも耳にしたことがありますよね?突然の変貌や変身って言葉を。そしてその世界に入ってくる約七割が心に何らかの闇を抱えていることを。
    つかればつかる程変わっていく。これは本職ホストの彼氏の実話を元にした話。

    2006-09-07 14:29:00
  • 89:

    杏奈

    帰るのは悔しかったけど…かっこわるいけど…でも帰るしかなかった。
    家に帰るとあまり変わらないままの部屋だったけど、光輝は帰ってきてた。でも私はベッドで見つけてしまった。
    長いつけマツゲ。私は嫌な予感がした。ごみ箱を見た。あんな脱力感を味わったのは初めてだった。

    2006-09-08 17:43:00
  • 90:

    杏奈

    実家に帰る前に空にしておいたごみ箱の中に、ゴムとティッシュが入ってたのだ。
    紛れも無い事実。私は信じたくない現実と向き合うしかなかった。信じてたのに…アースさんの嘘つき…信じてたって何もいいことなかったやんか…。
    どうしようもできない気持ちを誰かのせいにすることで私は逃げ道がほしかった。

    2006-09-08 17:44:00
  • 91:

    杏奈

    その時だった。ガチャっとドアが開く音がした。光輝が帰ってきたのだ。誰かと話してる。そして女の子の声も聞こえた。
    そして廊下につながる扉が開いた。私はリビングに座ってた。光輝は顔が真っ赤でいつものようにベロベロに酔っていた。
    『お前なにしてんねん帰ったんちゃうんか。勝手に自分から出て行ったくせに帰ってくんなや』
    『光ちゃん誰なん?前の彼女?』

    2006-09-08 17:45:00
  • 92:

    杏奈

    光輝が連れて帰って来た女は私を見ながらそう言った。キツイ香水の匂いで息がつまりそうだった。
    『いちいちうるさいねん!しゃしゃんな腐れホステスが!お前も帰れ!』
    光輝はその女にも大声で怒鳴ると突き飛ばして倒れさせた。びっくりしたその女は
    『もう知らんわ!』
    と言ってバタバタと帰って行った。

    2006-09-08 17:46:00
  • 93:

    杏奈

    光輝は目が死んでた。酔っていたからとかじゃない。目に光がなくなってしまってた。心を持たない人形のように。
    そして私を見ると何も言わずにベッドに入り、何も言わずに寝てしまった。
    光輝は少しやつれた気がした。痩せてしまったようなそんな気が。
    寝てしまった光輝の寝顔を見ながらそう思った。寝顔さえも前みたいな穏やかな顔をしてない。疲れきった顔…。

    2006-09-08 17:47:00
  • 94:

    杏奈

    可哀相…こんな顔して…。でも私は信じてた光輝の裏切りに心を傷付けられた。それだけは変わらない事実。本当に腹立たしかった。嫌いになった。でも…それでも私は光輝をほっとけなかった。
    せめてちゃんとご飯食べさせないと倒れてしまう。光輝の周りの人は誰も気付かんの?こんなにボロボロになってまでナンバーワン続けて…そんな“1番”に何の意味があるんやろう。

    2006-09-08 17:48:00
  • 95:

    杏奈

    私はその日、久しぶりに家中を掃除した。綺麗にすることで気持ちを晴らそうとするかのように。光輝のために久々に食事も作った。二日酔いでも食べれるようにあっさりとしたものを考えて。
    もう我慢とか感情とかの問題じゃなかった。多分、ただ必死やっただけ。ヒドイ男に変わってしまっても、光輝をほおっておかれへん。
    私しかおらんから…。

    2006-09-08 17:49:00
  • 96:

    杏奈

    周りの同僚ホストや仕事の関係者、お客さん達はみんな光輝の表面しか見てない。ホストの仮面をかぶった光輝しか見てない。
    だから分かんねんや…。私は一人でずっとそんなこと考えながら食事の用意をしてた。
    その日夕方6時過ぎ、光輝は起きてきた。キッチンに立つ私を見ても何も言わない。キッチンも素通りしてお風呂に入っていった。

    2006-09-09 00:39:00
  • 97:

    杏奈

    ちょうど食事の用意も終わり、お皿をテーブルに並べると私はひとつ深呼吸をした。
    多分光輝は食べないかもしれん。いらんって言う。でも体のため光輝のためにちゃんと食べさせなあかん。そう思いながら。

    2006-09-09 00:40:00
  • 98:

    杏奈

    光輝がお風呂から上がると私は何もなかったかのように普通のテンションで言った。
    『ちょうどご飯できたから食べよう』って。
    でも光輝はこっちも見ずに何も言わずベッドに向かうとリビングとつながってるドアを絞めてしまった。
    私はイライラした。何も言わない光輝が逆にむかついた。でも、黙って目をつぶり自分に言い聞かせた。
    “私は頑張れる。私が頑張らな光輝はどんどん変わってしまうんや”って。

    2006-09-09 00:42:00
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