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きょうだい

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  • 1:

    名無しさん

    俺な、昔からずっと好きな子おってん。でも叶わん事くらいわかってる。子供じゃない。けど、諦められへん。どうしたら俺の事好きになってくれる?

    なあ、姉ちゃん

    2005-08-14 03:31:00
  • 56:

    おばちゃんが出してくれた珈琲牛乳とホットケーキとサラダを食べながら話す。「翔太くん、今日晩何食べたい?食べてくやろ?」
    あ、そういえばおとんが夕方に帰れゆうてたな‥
    「あ〜ごめん!おばちゃんっ!俺夕方には家帰らなあかんねん〜」おばちゃんが悲しそうな顔をした。
    「また食べに来るから!おばちゃんの料理っ!ほんま旨かった!ありがとうっ」これまた満面の笑みで言う。やっぱり俺、ホスト向いてる?(笑)
    制服に着替え、おばちゃんと順平に挨拶をして電車に乗った。

    2005-08-16 08:00:00
  • 57:

    家に帰ると姉ちゃんと会うんや‥なんか妙に緊張!一日会ってないだけやのに!やっぱ姉ちゃん見ないと一日始まらへん!
    一時間とちょっと電車に揺れられ、家路に着いた。
    「たっだいま〜☆」
    いつも通り玄関を開けた。
    ん?見慣れない靴。デカイ。男物?親戚のおっちゃんでも来てるんか?
    「おかえり、翔太」
    あ、姉ちゃん!!姉ちゃんはピンクのワンピースを着ていた。可愛い〜っ!
    「今日は偉い綺麗な格好してるな!」
    姉ちゃんをからかいながら褒めてみたけど、そのお洒落が俺のためぢゃない事にはすぐ気が付いた。

    2005-08-16 08:01:00
  • 58:

    「?弟さん?」
    リビングから見慣れない男がおとんと出て来た。

    誰や?
    「うわ〜!似てるねんなぁ!目なんか真理子そっくりやん!」
    誰やねん?
    「でしょ?翔太の事伸介さんに会わせたかったんよ〜」
    だから誰やねん!!?
    ‥伸介って?車の男?
    姉ちゃんの彼氏‥?
    「え〜っと‥はじめまして!真理子とお付き合いさせて頂いてる浜松伸介です!よろしく!翔太くん」そういって俺に手をのばしてきた。
    「‥あ、俺忙しいから」
    思わずそういって二階にあがった。
    下で皆の声がする。「俺、翔太くんに嫌われちゃったのかなぁ‥?」

    2005-08-16 08:02:00
  • 59:

    「そ、そんな事ないよ?!多分機嫌悪かっただけやと思うから気にせんといてな?」

    「翔太の事やしすぐに腹へったゆうて戻ってきますわ!まあ、酒でも飲みながら二人の話聞かせてや!」
    おとんまで‥アイツの事気に入ったんか?
    てか姉ちゃんの話ってアイツの事やったん?

    なぁ、姉ちゃん‥なんで連れてくるん!?俺が一番会いたくなかったアイツを!!姉ちゃん!!

    しばらくしてから俺は服を着替えて財布と携帯だけ持って急いで家を出た。多分、姉ちゃん達は気付いてない。

    2005-08-16 08:03:00
  • 60:

    行くとこもないし、とりあえず近くの公園のベンチに座ってみた。
    はぁ〜‥なんでなん‥ほんま。めっちゃ辛い。姉ちゃんのあんな姿見たくないって‥ こーゆう時、頼る奴がいないのってすごい困る。順平はさすがにさっきまで一緒に居たから行きずらいし‥
    あ!!アイツ!
    えっとどこやったっけ!?確か財布のなかに入れたんよ!!
    俺は財布の中のレシートとかカードを全部出してみた、「あった!」
    しわくちゃになったメモ。酒井ななだ!
    「電話してみようかな‥」

    2005-08-16 08:05:00
  • 61:

    Pururururu

    「はいっ!ななで〜す♪」
    「あっ‥」思わず声がどもった。余りにも俺と違うテンションで出るから‥
    「誰〜ぇ?誰よぉ〜?イタ電〜?」
    「いやっ!ちがっ‥」

    「その事‥もしかして翔ちゃん!?」
    「あ、うん‥俺」
    「きゃ〜♪わぁい♪めっちゃうれしいっ!電話ほんまにかけてくれたんやぁ」
    電話かけただけやのにコイツやけに嬉しそう。
    「‥ははっ、今‥暇ちゃうよな?」
    「え!?チョー暇やって!仕事も休みやしっ!もしかしてデートしてくれんの?!」
    あ、そういえばそんな事ゆうてたな。コイツ。よう覚えとるわほんま

    2005-08-16 08:06:00
  • 62:

    「ぶっ‥!」王子って!!俺か!?思わず吹いてしまった。
    「はよ乗りィょぉ〜♪じぃが困ってんでぇ」タクシーのおっちゃん指さして言っとる。「うはっ!!」更に俺は笑う。タクシーのおっちゃんちょっと怒ってるんちゃう?(笑)
    「ありがとう!姫!乗さしてもらうわ」
    なんかコイツ呼んだん正解かも?って思って来た。

    「なぁなぁどこ行く〜??」とりあえずタクシーを走らせながら酒井が喋りかけて来た。
    「どこでもいいわ。任す!」あんま楽しいとこ知らんし‥
    「んぢゃ、とりあえずミナミ向かって!おっちゃんッ」

    2005-08-16 08:07:00
  • 63:

    ミナミかぁ。あんま行かんなぁ。休みの日に買い物行くくらいやわ。
    「ななの店ミナミやねん♪」酒井が話し始めた。
    「なんでなぁ、なながキャバクラで働いてんか聞きたい?」
    確かに15の酒井がなんでキャバクラなんかで働いてるんかは気になってたけど‥
    「なななぁ、めっちゃお金に執着スゴイねん。」
    「皆そうちゃう?」
    「皆とはまた違うかな?お金ないと恐いねん。貯金したいとかちゃうで?貯金はないねんけど(笑)普通のバイトなんてさどんだけ頑張っても月20とかやんかぁ?けどキャバクラやったらその何倍も稼げるやん?」

    2005-08-16 08:08:00
  • 64:

    「なななぁ、気ィ着いたらお金イッパイ使ってんねん。」
    「‥どうゆう意味?」
    「別に欲しくないのになぁ、毎日毎日バックや服買ってんねん。もう依存症?あはっ」
    酒井は笑いながら言ってるけど‥
    「こんなダメな子、翔ちゃん嫌いやんな?」泣きそうな顔で俺を見てる。
    「‥嫌いぢゃないって」
    酒井は泣きそうな顔で笑ってる。「あはっ。めっちゃうれし〜」

    好きって言った訳でもないのに、コイツはなんでこんなに‥
    「なな、ほんまに翔ちゃんの事好きやねん。」

    2005-08-16 08:09:00
  • 65:

    不謹慎かもやけど、酒井を可愛いと思う俺がおった。

    「とりあえず〜飲みにいこぉ!!」酒井が張り切って俺をひっぱりミナミを歩く。
    「ははっ!よし!どこでも着いてくでぇ〜」
    こうなりゃ、俺もやけや!!潰れるまで飲んだるっ!

    思った通り、俺は泥酔。ゲロゲロになってしまった。
    「おぇ〜〜〜!まぢぎもぢわりぃ‥」そこら中で吐きまくってる俺。情けねえ‥
    「翔ちゃ〜ん!大丈夫〜ぅ?」酒井は酒に強いようでまだまだハイテンションだ。「大丈夫‥でなぃゃぃ〜‥うっ」
    情けない‥

    2005-08-16 08:10:00
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