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きょうだい

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  • 1:

    名無しさん

    俺な、昔からずっと好きな子おってん。でも叶わん事くらいわかってる。子供じゃない。けど、諦められへん。どうしたら俺の事好きになってくれる?

    なあ、姉ちゃん

    2005-08-14 03:31:00
  • 6:

    俺な、昔からずっと好きな子おってん。でも叶わん事くらいわかってる。子供じゃない。けど、諦められへん。どうしたら俺の事好きになってくれる?

    なあ、姉ちゃん

    2005-08-15 00:11:00
  • 7:

    いつものように腹をボリボリかきながら一階におりる。そしていつものようにキッチンからいい匂いがしてくる。 「翔太、おはよう。」
    ドキッ!
    いつもの挨拶、いつもの優しい笑顔、旨そうな朝食。
    姉ちゃんだ。
    「お、おはよう」

    2005-08-15 00:12:00
  • 8:

    「う、うん」 俺は慌てて椅子に座り机に出された朝ごはんにがっつく。
    「あのね、翔太」 「なに?」 姉ちゃんが言うのを躊躇ってる。「なんなん?はよ言いや〜」笑ってそう言ったが姉ちゃんの言葉に俺はとまどった。「あんなぁ、今日ちょっと帰り遅くなるからご飯任していい?」 「なんで?‥か、彼氏でもでけた〜ん?」 冗談で言ったつもりやったけど、俺は不幸の鈍底に落ちてしまう。「う、うん」
    まぢで?まぢでゆうてんの?姉ちゃんに彼氏?ほんまに?嫌やって!!なんでなん!?俺は!?どうしたらいいん?! 俺はすごい顔をしてたと思う。

    2005-08-15 00:15:00
  • 9:

    「翔太??どうしたん?」「えっ?」我にかえった俺は「い、いや、姉ちゃんにでも彼氏できんのやな!」ひきつった笑顔で言った。「あはは。失礼しちゃう!姉ちゃんだって彼氏くらいできるって〜」
    ははっ‥笑えねえ‥
    「ご、ごちそうさま!」ショックを隠しきれへん俺はそういって立ち上がった。
    「翔太!」
    「‥なに?」 「あんな、今度その人うちに連れてこようと思うねん。お父さんにも紹介したいし‥日にち空けといてな?」俺は涙が出そうなのを我慢して笑顔で返事だけして洗面所に顔を洗いに行った。

    2005-08-15 00:17:00
  • 10:

    洗面所で顔を洗ったが目の奥がツンとする。今にも泣きそうだ。 涙を我慢しながら制服に着替え、髪を整えた。
    「翔太っ!お弁当っ」
    姉ちゃんが玄関まで弁当を持ってきてくれた。ほんま優しいな。その優しさがやけに辛く感じた
    「ありがとうな。行ってくるわ」元気のない俺を心配そうに姉ちゃんは見てる。「しんどいん?熱でもあるんちゃうん?」そういっておでこに触れてきた。
    「いいって!ほんまないから!大丈夫やから!んぢゃ行ってくるわ!」そう言って姉ちゃんの手を振り払って慌てて家を飛び出した。

    2005-08-15 00:18:00
  • 11:

    「あぁ、せやな。久しぶり」 今朝のこともあり、俺は酒井にそっけない態度をとった。「なんな〜ん?!冷たいなぁ!ななめっちゃ翔ちゃんに会いたかったのにィ」はぁ〜?何ゆうてんの、コイツ。全然仲良くなかったやんけ!「なな、翔ちゃんのことタイプやってん」 タイプ??俺が??「あ〜無理無理。俺はお前なんかタイプちゃうし」
    「ひっど〜い!!」言葉とは裏腹に酒井は嬉しそうや。てかよく見ると朝から酒井は派手な格好をしている。髪はぐりんぐりんに巻いていて黒のワンピースを着て上からストールをかけている。

    2005-08-15 00:20:00
  • 12:

    見た目だけなら同い年には見えない。 二十歳くらいに見える。「てかお前、なんでそんな格好なん?」 俺にくっついてる酒井はにこにこしながらあっけらかんと答えた。「あ〜あんなぁ、なななぁ今キャバクラで働いてんねんや〜。今日はなんか送りの人がおらんくてなぁ、皆タクシーで帰ってたけど、ななはもったいないからお金だけもらって電車で帰って来たんよ〜」
    はぁ!?キャバクラ!?てかお前15やろ!?アカンやん!法律的にアカンやん!「翔ちゃんも来てなぁ♪翔ちゃんやったらまけたるから」
    俺の腕を組みながらにこにこしている。

    2005-08-15 00:22:00
  • 13:

    「いかねえよ!!」
    まあ、人には色々事情があるわな。聞かんようにするわ。
    「え〜〜〜来てよぉ!あ、んぢゃ、今度ななとデートしよ〜や!おごるからっ」「嫌ぢゃ。なんで俺が‥」そういうと酒井が俺の体をぶんぶん振り回してきた。「おね〜が〜い〜!!なな翔ちゃんと遊びたい〜〜!!」 まぢで痛い!爪が刺さってるって!
    「わっ、わかったから辞めれ〜!」 急に酒井の表情が明るくなった。「まぢで?めっちゃ嬉しい!!!翔ちゃんほんま好きっ」にこにこしてまたひっついてきた。
    次は○○〜〜電車のアナウンスだ。

    2005-08-15 00:24:00
  • 14:

    それにアイツのおかげで、姉ちゃんのことちょっと忘れられたし‥
    よし、気合い入れて学校行くぞ!!昼には姉ちゃん特製愛妻弁当が食えるんやし!!落ち込んでてもしゃーないしなっ!
    しばらくたって俺の学校の駅に着いた。
    「中根〜〜!おはよ〜!」中根とは、俺の名字だ。 「お〜おはよ!」
    授業がはじまった。しかも一時間目から体育だし‥しかも柔道!?最悪〜〜ほんとに俺の学校は男だらけでむさ苦しい。癒しの空間はないのかね。‥いや、あります!!ありますよ!!よしっ、行くか♪ 「せんせ〜い!気分悪いんで保健室〜〜」

    2005-08-15 00:25:00
  • 15:

    以外と簡単に授業は抜け出せる!俺は急いで保健室に向かった。 「まこっちゃ〜ん!!」 勢いよく保健室のドアを開けた。 「あれ?中根くんどうかした?」 優しい笑顔でまこっちゃんは迎えてくれた。
    「ちぇ、先約がいるし〜」まこっちゃんは綺麗だし優しいから生徒の人気者で毎時間保健室には誰かいるんだよな〜。 「くすくす。いいじゃない。まぁ、座りなよ」 俺はソファに座りこんだ。 「で、どうかしたの?柔道着のままで。怪我でもした?」優しい笑顔で聞いて来た。 まこっちゃんは東京の人でまこっちゃんの話す標準語はやけに心地いい。

    2005-08-15 00:26:00
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