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きょうだい

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  • 1:

    名無しさん

    俺な、昔からずっと好きな子おってん。でも叶わん事くらいわかってる。子供じゃない。けど、諦められへん。どうしたら俺の事好きになってくれる?

    なあ、姉ちゃん

    2005-08-14 03:31:00
  • 151:

    どっちにしても一回家には帰らなアカンよな‥
    このままやったら着替えもできひんし‥充電器がないから携帯の充電も切れてまうし‥
    「すぐに戻るから睦美ちょっと待ってて?」
    「え?ご飯は!?」
    「あぁ‥、食べてから行くわ!」俺は急いで睦美の作ってくれた飯を食って部屋をあとにした。

    2005-08-16 09:42:00
  • 152:

    俺は電車に乗りながら考えた。
    本間にこれからどうしたらいいんやろうか‥?俺がおらんかったら姉ちゃんも家を出て行かんで済む。
    けど、俺が家に帰ったら姉ちゃんは家を出ていってしまう‥
    もう俺の馬鹿なオツムじゃ考えられへん!てかもう考えたくない!!
    俺は頭を掻きむしる。

    俺はいつもの駅に降り、急いで家に向かう。今日は平日だしおとんも姉ちゃんもいないはずだ。携帯に付けている家の鍵で玄関を開ける。
    キィ−−−−‥
    そぉっと中に入る。

    2005-08-16 09:44:00
  • 153:

    ホッ‥ よかった、誰も居ない。俺は急いで二階の自分の部屋に戻り、鞄の中に有り金と充電器、何枚か服を入れた。
    特に何の考えもなく俺はリビングに立ち寄った。
    机の上になにか置いてる‥?
    ‥俺の弁当だ。今日も姉ちゃん作ってくれたんだ‥。
    俺は胸が締め付けられる気分だった。

    目頭が熱くなる。俺は深呼吸をして急いで家を出て走った。俺、姉ちゃんにはもう会えない。本当にそう思う‥

    2005-08-16 09:45:00
  • 154:

    「ただいま‥」俺は荷物を持って睦美の部屋に戻った。
    「あ、おかえり〜☆翔太さぁ、その着てる制服脱ぎぃや?洗濯してあげるからっ!」
    あ、そーいえば昨日から制服着っぱなしやったな‥
    俺は服を脱ぎ睦美に渡した。
    「やっぱり翔太、いい体してるねぇ」睦美が裸の俺をまぢまぢと見て感心してる。
    「見んといてよ、変態っ(笑)」
    睦美とこんな風にふざけるのは結構楽しい。
    「あ、そうそう!香苗が家来るってゆうてたんやけど、いいよな?」
    「別にいいけど?つ〜か俺に聞かんでもお前んちやし」
    「今日からは翔太の家でもあるもん☆」

    2005-08-16 09:48:00
  • 155:

    「いや、けど俺すぐ出ていくで?」
    睦美の顔色が変わる。「えっ?なんで!?ずっとおりいや!家だって帰られんのやろ?せやったらアタシと一緒に暮らそっ?」
    「‥そこまで迷惑かけれんわ」俺は苦笑いをする。
    「いいよ!迷惑かけても!‥アタシ翔太の事好きやもん‥!」
    なんで女はこう、好きになったり嫌いになったりコロコロ変わるんやろうか?
    俺は姉ちゃんの事15年間好きやのに‥
    「‥はっ、冗談辞めてや?俺はお前と付き合う気ないで?ただ泊めてくれるから泊まっただけや。」
    俺はいつからこんな酷い事を簡単に言えるようになったんや?

    2005-08-16 09:49:00
  • 156:

    「わかってる!わかってるけど‥」睦美はいつになく弱気だ。
    「ハァ‥とりあえず二、三日は世話になる。けど、そっからは自分で考える。もし今出てけ、ゆぅんなら今から出るけど?」
    慌てて睦美が顔をあげる。「そんなんゆわへん!!」
    「そっか‥。じゃあ後少しよろしくな?」俺は優しく睦美の頭を撫でた。
    たまに優しくしとけば睦美は離れない。女は簡単だな。

    ピーンポーン‥
    「‥あ、香苗かな?!」睦美が慌ててドアを開ける。

    2005-08-16 09:50:00
  • 157:

    「よっ!!翔太君っ!昨日ぶり(笑)」
    「あ、うん‥」俺のテンションは下がってしまってた。
    「‥?どうしたん?二人共‥何かあったん?」香苗は俺らの雰囲気を読みとって聞いてきた。
    「‥別になんもねぇよ。」俺は冷たくそういってベットに寝転んだ。‥めんどくさい。
    俺の背中で睦美が泣きながら香苗に話をしている。
    本間に女ってなんでこんなにめんどくさいねん。
    話を聞き終えた香苗が俺に話しかけて来た。
    「‥睦美はいい子やで?」
    分かってるよ。
    「翔太君の事かなりマジっぽいんねんよ?」
    それがめんどくさいんや。

    2005-08-16 09:54:00
  • 158:

    あ〜!!うっとうしい!!女はなんでこんなにうざい奴ばっかやねん!
    「あんなぁ、一日二日で俺の事好きゆわれたってそんなん信じれるか?たった一回やっただけで彼女になんか出来ひんわ。」まさにこれが男の本音や。
    睦美は黙って泣いている。いつものキャラはどこへ行った?
    すると香苗が携帯を出し、何処かに電話を掛けた。
    「あ、ユウキ?あたし。香苗。」
    ‥ユウキ?
    「ちょっとしめて欲しいガキがおるんよ〜。今睦美ん家におるからスグ来てくれん?」
    はぁ!???

    2005-08-16 09:54:00
  • 159:

    香苗の呼んだユウキってゆう奴はツレを何人か連れてすぐにやってきた。
    「コイツかぁ?香苗‥締めてほしい奴って」
    「せやねん。ちょっと生意気でなぁ‥」
    なんやねん!コイツら!!てか香苗見かけによらず恐いねんけど!まぢ意味ワカランわっ!
    俺はぶっちゃけビビっていた。
    「なんで睦美泣いてんよ?コイツのせいかぁ!?」
    「ちっ‥違うねん!暴力はふらんといて!」睦美が止めにはいったがもう遅かった。
    俺は腹におもいっきり蹴りを入れられていた。
    「‥ぐぅっ‥」
    まぢで痛いっ‥生まれてこのかた喧嘩なんて一回もした事ないのに‥

    2005-08-16 09:56:00
  • 160:

    勝てる気なんかさらさらない。逃げれる気も全くしいひん。俺の小さなな脳みそで考えても我慢するしか方法はないと思った。
    ‥自業自得やな。

    俺は顔や腹、背中などめちゃめちゃ殴られた。死ぬ程痛かった。顔は腫れ上がってたし、自分で立ち上がる事もできひんかった。‥足、折れたんちゃうか‥?
    俺が殴られてんのを睦美が泣きながら見てて助けはなかった。なんや、女ってそんなもんか‥ 恐いわ。ほんま。

    1時間位殴られたと思う。もう声が出ない。
    「香苗〜これ以上やったら死んでまうで〜?」
    ユウキって奴が言う。

    2005-08-16 09:56:00
  • 161:

    「せやね。死んだら困るし‥その辺捨ててきてくれる?睦美もいいやろ?こんな弱い男。」
    香苗はそういいはなって睦美を連れて部屋を出て行った。男達の嫌な笑い声が部屋に響く。

    俺はそっから覚えてない。気がついたらどっかのゴミ捨て場に捨てられてた。

    「‥‥っ」

    ここは何処やろう?
    今は何時やろう?
    俺、何でこんなんなったんやろう?
    ボーッとする頭で考えていた。体が痛くて動かせない。顔が腫れてて声が出ない。助けを求めたくても求められない。
    死ぬんかな?俺‥
    死んでもいいや‥もう。
    生きててもいい事なんてない‥

    2005-08-16 09:57:00
  • 162:

    最後に頭に浮かぶのはやっぱし姉ちゃんや。
    俺‥やっぱり姉ちゃんしか好きになられへんみたいやわ‥。姉ちゃん‥姉ちゃん‥姉ちゃんっ!!

    姉ちゃんが走馬灯のように頭をよぎる。
    あ、俺死ぬんかな‥?
    姉ちゃん‥俺、姉ちゃんの事本気で好きやったで?
    最初と最後に好きになったんが姉ちゃんでよかったわ‥

    バイバイ‥大好きな姉ちゃん‥



    ‥って なんでやねん!!

    気がついたら俺は病院におった。
    目の前には泣いてる姉ちゃんとおとんがいた。

    2005-08-16 09:58:00
  • 163:

    「‥姉‥ちゃん?‥おとん?」
    俺は出ない声を無理矢理出す。
    「‥っ‥翔太っ!!お前は‥どんだけ父さん達が心配したと‥っ」おとんが泣いているとこなんて初めて見た。
    「ハァ‥でもまあ無事でよかったっ‥!父さん先生に挨拶に行くからお姉ちゃん、翔太の事よろしくな?」そう行っておとんは病室を出て行った。
    俺、姉ちゃんと二人きりだ‥。
    もう会えないと思ってた姉ちゃんがいる。俺の目の前にいる。
    夢じゃない‥。
    「しょ‥っ‥うた‥」
    姉ちゃんが俺を見てすげえ泣いてる。子供のように泣いてる。
    それが嬉しいなんて俺って、変?

    2005-08-16 09:59:00
  • 164:

    いや‥元々変なのは分かってる。
    俺は姉ちゃんの血の繋がった弟やけど、やっぱり姉ちゃんが大好きや。姉ちゃんとセックスしたいし、出来たら結婚だってしたいんや。こんなん他人から見たら変やと思うやろ?きしょいとか思うんやろ?
    けどこの顔を見たら他人にどう思われても構わへん!って思ってしまう。
    「姉‥ちゃん‥」俺は動かない腕を無理矢理上げて姉ちゃんの頬に手をかざす。「‥ふぅっ‥翔‥太ぁっ‥」更に姉ちゃんは泣き出す。
    「ははっ‥何泣いてんねん‥不細工なってるで‥(笑)」

    2005-08-16 10:00:00
  • 165:

    「‥もうっ‥心配かけてぇ!死んだかと思ったやん!!」姉ちゃんが泣きながら怒ってる。
    「あたしが‥あたしがあの日あんな事言わんかったら‥っつ何回も後悔した‥っ」
    俺は不謹慎にも泣いてる姉ちゃんを抱きしめたいと思った。
    体が動かへんのがもどかしい。
    「‥姉ちゃん‥ごめんな?俺、こんなにドジで馬鹿やから迷惑ばっかりかけて‥最低な弟でゴメン。死んだ方がせいせいして良かったんちゃう‥?」俺はまだこんな卑屈な事を言うんか‥?
    「そんな事ないわっ!!!」

    2005-08-16 10:01:00
  • 166:

    「‥そんなん言わんといて!!翔太は大事な弟やねん!!死んだら良かったなんて絶対言わんといて!!」姉ちゃんはもう涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。
    「‥うん‥ゴメンな‥姉ちゃん」姉ちゃんは泣き崩れてしまった。
    《弟》か‥
    ズッシリきた。重い一言。その言葉は心臓に喰らいつく。
    「なあ、姉ちゃん‥?姉ちゃんは俺が弟で良かったと思う‥?」

    「当たり前やんかっ‥!」
    俺はやっぱり姉ちゃんとは他人に生まれたかったよ。《きょうだい》なんて‥

    嫌や‥

    好きやねん‥姉ちゃんが‥死ぬ程好きや‥

    2005-08-16 10:02:00
  • 167:

    もし姉ちゃんと結ばれるのなら俺はどんな裁きでも受けてやる。どんなに辛くてもどんなに痛くても‥


    姉ちゃんと一緒なら何でも出来る気がする。

    2005-08-16 10:03:00
  • 168:

    幸い俺の怪我は軽傷ですんだ。二、三日で退院できるみたいや。

    「以外と元気そうやんけ!」コイツは順平だ。次の日ソッコーお見舞いに来てくれた。
    「けど、めっちゃ痛いねんぞ?ほらっ」俺は服をめくり傷やあざを順平に見せまくる。
    「うわっ!!痛そっ‥お前何したん〜!?」
    何したって‥説明したくない‥(笑)
    「あ〜ヤンキーに絡まれたんやって!」一応そうゆう事にしとく。
    「まぢかよぉ〜?気をつけろよぉ〜?俺かて結構心配したんやで〜?」
    そのわりには結構楽しそうに見えるけど?

    2005-08-16 10:03:00
  • 169:

    順平は唯一の友達だ。姉ちゃんが気を使って連絡してくれたらしい。
    「てか、彼女には連絡したんかぁ?」
    彼女??
    「学校の前でチューしてたやんか☆」
    あ、ななか。そういえばメールも返してなかったな‥。
    「あ〜、せやな。一応メールでも入れておくわ!」

    ピッ‥ピポッ‥ピッ
    《返事遅くなってゴメン。訳あって今、○○病院に入院してる。けどすぐに退院できるから見舞いはいいから。》
    送信!
    てか順平に彼女と思われてる誤解はとった方がいいんかな?
    ‥ま、いっか。

    しばらく順平とくだらん話をしてから順平は帰った。

    2005-08-16 10:04:00
  • 170:

    「すぐ退院出来るって!本間に対した事ないから!」
    死ぬかと思ったけど‥(笑)
    「翔ちゃん?‥なな、来たアカンかった?」
    「‥んな事ゆうてないやん。」
    「‥翔ちゃん、ななの事どう思ってるん?優しかったり冷たかったり、翔ちゃんがわからへん!ななはやっぱり都合いい存在なん?お姉さんの足元にもおよばへん?!」
    ななが辛そうな顔でこっちを睨む。

    2005-08-16 10:06:00
  • 171:

    つ〜か、そういわれると何をゆったらいいかわからへん‥。確かにななを都合よく使った覚えはある。けど‥ななのおかげで助かった事もあるんや。
    俺はななを傷だらけの体で抱きしめる。
    「‥ゴメンな?俺、お前に感謝したい事イッパイある。姉ちゃんがおらんかったら多分お前の事好きなってたと思う!けどな、俺に姉ちゃん以上の奴はおらんねん。お前を姉ちゃん以上に好きになる事はないと思う。俺、こんなんやから中途半端な態度とって悪かったと思うし‥、お前が俺を嫌いになったゆうんやったら離れてくれても構わへんから‥」

    2005-08-16 10:07:00
  • 172:

    「でも‥、離れられたら正直淋しいな‥」
    俺は苦笑いをする。
    少しの間沈黙がはしる。
    「翔ちゃん‥。ななはそれでもいいよ?翔ちゃんの側に入れるんやったらそれでもいい!翔ちゃんがななの事を少しでも好きでいてくれてるんならそれでいい!ななは世界で一番翔ちゃんが好きやもん!」
    正直こんな事ゆってくれる女は生涯コイツしかいないと思う。俺のダメなとこも格好悪いとこもコイツは受け入れてくれる。俺‥コイツを好きになりたい。

    姉ちゃん以上に‥

    2005-08-16 10:08:00
  • 173:

    「なな、頑張る!!翔ちゃんにもっとも〜っと好きになってもらえるように頑張る!」
    「うん‥俺もお前に嫌われへんように頑張るわ(笑)」
    俺達は笑いながらしばらく抱き合った。
    「じゃあ、なな帰るね‥?」そう言ってるけどななは立ち上がらない。
    「ははっ!帰るんちゃうんか〜?」

    2005-08-16 10:09:00
  • 174:

    「‥帰るよ?」
    笑いながらそう言うけどななは俺の手を掴み離さない。なんか可愛いな‥。
    愛されてるって実感が沸く。
    「‥キスしようか??」
    俺はそう言うとななにキスをした。唇と唇が触れ合う。

    −ガサッ‥−

    「‥翔太?」

    ドキッ!!
    「ねっ‥姉ちゃんっ!?」
    見られた‥?姉ちゃんに見られたっ‥!!?
    「‥彼女‥?」
    「えっ!!いやっ‥あのっ」
    「‥違いますよ〜?私中学ん時の同級生の酒井ななです。初めてまして!じゃあ、私は帰るね?バイバイ、翔ちゃん☆」
    酒井は俺と目を合わさずにそう言うと帰ってしまった。

    2005-08-16 10:10:00
  • 175:

    俺、またアイツを傷つけた‥。
    「あっ、翔太‥ごめんね?邪魔しちゃった‥?」
    「ははっ‥邪魔って!ホントに彼女じゃないからっ‥」
    「ふ〜ん。最近のコは付き合ってなくてもキスするんや〜?翔太モテモテやね〜?」姉ちゃんが嫌味っぽく言ってくる。
    てか、やっぱり見られてた‥
    「‥うるさいよ。姉ちゃんだって俺としたやん」
    おい、何言ってるんだ?俺っ!
    「‥あれは酔ってたし、キスに入らないよ。」
    姉ちゃんの中で俺とのキスはキスに入らない。

    2005-08-16 10:11:00
  • 176:

    ヤバイ‥普通にショックかも‥
    俺のテンションは急降下してしまった。
    「そんな事より、はい。これ。着替えと下着。後欲しいのん合ったら明日持ってくるから。」姉ちゃんは俺の気持ちなんか関係ナイみたいに黙々と荷物の整理をしてる。
    「‥‥。」
    「ハァ‥あんたなぁ、持ってきてあげのにありがとう位言われへんの〜?」
    だって‥だって姉ちゃん‥
    「もう本間に‥世話かかるなぁ」そういって姉ちゃんが俺の頭を叩く。
    俺の頭に姉ちゃんの手の感触が残る。暖かい手の感触‥。

    2005-08-16 10:12:00
  • 177:

    「じゃあ、お姉ちゃん帰るな?家の事しなアカンし。なんか合ったら電話して?」
    え?姉ちゃん、もう帰るん‥?待ってや‥
    「じゃあね?」
    待ってって‥!!
    「ねっ‥姉ちゃん!!」
    姉ちゃんが振り返る。
    「‥何??」
    「もうちょっと‥もうちょっとだけここに居て‥?」姉ちゃんは目を大きく見開いてビックリしてたけど、すぐに笑った。
    「あはっ‥翔太は淋しんぼやなぁ。」
    そう言って姉ちゃんが俺のベットに座った。
    「もう少しだけいてあげる!」

    2005-08-16 10:13:00
  • 178:

    淋しいよ‥俺、姉ちゃんがおらんとたまんなく淋しい。
    「‥なんか嬉しいな。翔太最近甘えてくれへんからさっ!まぁ、年頃やし?しゃあないんやけどな〜」
    子供のままなら良かったのに‥子供のままならただの《姉ちゃんが好きな弟》で入れたのに‥
    大人になるつえに、姉ちゃんをイヤらしい目で見るようになった。姉ちゃんを性の対象として見るようになった。毎日が戦いだった。姉ちゃんは知らないだろ?俺、姉ちゃんを一人の女として見てたんだ。姉ちゃんが俺をただの弟だと思っていても‥
    姉ちゃんは俺の愛するたった一人の女なんだ。

    2005-08-16 10:14:00
  • 179:

    「‥翔太?どうしたん?」俺は思わずハッとする。
    「いや、別に‥」
    「そぉ?ボーッてしてたで〜?」
    そういえば姉ちゃん‥結婚‥どうするんやろう‥
    「‥なぁ、姉ちゃん?」
    「ん〜?何〜?」
    「家‥出ていかんやんな?」
    「うん。出ていかないよ‥?」
    「‥じゃあ、結‥婚は?」
    暫くの間沈黙した。

    「‥とりあえず延期してもらってん。今の状態でお嫁になんて行けないし。翔太が成人するまでは行けへんかなぁ?(笑)」
    俺の成人って五年後?姉ちゃん27になっちゃうで?
    「それまでにフラれちゃうかもなぁ‥?」

    2005-08-16 10:15:00
  • 180:

    「フラれたらいいのに‥」思わず出た嫌な言葉。
    「な〜んでそんな酷い事言うかなぁ!翔太は姉ちゃんの幸せ願ってないん?」
    願ってるよ!姉ちゃんが幸せやったら俺もそれでいいと思ってた!
    けど‥姉ちゃんの横には俺が居たい!姉ちゃんの横には他の奴なんて居てほしくない!
    ただの俺の我が儘や‥。
    俺、泣きそうな顔をしてる?ははっ‥本間に泣き虫で困る‥。

    「‥えっ??」
    姉ちゃんが俺を抱きしめてる?姉ちゃんから‥?

    「本間に‥翔太は泣き虫やなぁ?」頭をポンポン撫でながら笑う姉ちゃん。
    泣かせたのは姉ちゃんや‥

    2005-08-16 10:16:00
  • 181:

    「アンタみたいな弟おったら、姉ちゃん一生結婚出来ひんやんかっ。馬鹿っ。」
    うん‥姉ちゃん。結婚なんてしんといて?馬鹿でも阿呆でもいい。俺が一生傍にいてやるから‥

    姉ちゃんの心地いい腕の中で時間が過ぎる。俺は眠りそうになる程居心地が良かった。

    2005-08-16 10:16:00
  • 182:

    いつのまにか俺は眠ってしまったみたいで、気がついたら姉ちゃんは居なくなっていて書き置きだけが置いてあった。
    《翔太へ 明後日の退院楽しみにしとくね》
    それだけの事なのに、早く家に帰りたい。と思ってしまった。まるでホームシックの子供だよ。15歳にもなって情けない‥。

    2005-08-16 10:17:00
  • 183:

    けど、俺の退院の日はアッサリやってきた。
    そりゃそうだ。たった三日間の入院だし?二泊三日の旅行程度な訳だから。

    その日おとんと姉ちゃんは俺の退院祝いをしてくれた。
    「退院おめでと〜〜〜!!」既におとんには酒が入っていてテンションが馬鹿になっている。
    「ハァ‥おとんっ!あんま飲み過ぎんといてくれやぁ?」
    おとんはあんま酒が強くない。よく飲み過ぎて帰ってきてはトイレで潰れている。姉ちゃんと俺で部屋まで運んだ事が何回もある。
    重いから嫌なんだよなぁ‥

    2005-08-16 10:18:00
  • 184:

    2時間後−−−
    俺の予想通りおとんはベロンベロンに潰れた。
    「よいしょ‥」
    俺はおとんを肩で支える。「翔太ぁ‥怪我してるんやしお姉ちゃんが二階まであげるよ?」
    そうゆう訳にもいかない。

    2005-08-16 10:19:00
  • 185:

    「いや、姉ちゃんより怪我してても俺のが力あるべ?」俺は笑ってるがかなりキツイ。けど、こんな酒臭いオッサン姉ちゃんに任せる訳にはいかね〜。
    俺は結局気合いで一人でおとんを部屋にあげた。
    「すごいね〜翔太ぁ!力あるね〜!!」
    おう!力仕事は俺に任せろ!
    「翔太、身長何センチあるの??」

    2005-08-16 10:20:00
  • 186:

    「ん〜?170ちょいぢゃね?」けど、まだ伸びざかりやから俺はもっとでかくなる。
    「へぇ‥そんなにあるんだぁ?」そう言って姉ちゃんが俺に近づいて来て背を比べて来た。
    ドキドキ‥
    姉ちゃんが俺の目の前に来て俺は姉ちゃんを見下ろす形になる。
    「‥結構違うねぇ〜?翔太昔はあたしよりちっちゃかったのになぁ〜。なんか淋しいなぁ‥」

    2005-08-16 10:21:00
  • 187:

    姉ちゃんが俺を上目使いで見上げる。
    くそ〜〜っ!やっぱ可愛いっ!!
    「‥どうしたん??」
    「べっ‥別に?あ、ケーキあるんやろ?食べよ〜やっ!」俺は逃げるようにソファに座った。
    「‥??」姉ちゃんは俺を変に思いつつもコーヒーを入れてくれる。

    「翔太〜、モンブランかショートケーキどっちがいい〜??」
    「あ〜、俺モンブラン!!」そういえば昔から姉ちゃんはケーキの種類を先に俺に選ばせてくれたな‥。
    姉ちゃんは欲しい物があっても我慢して俺を優先してたし、不満に思った事ないんかな?

    2005-08-16 10:22:00
  • 188:

    「はい、モンブラン。」

    姉ちゃんは優しい。昔から俺を大事にしてくれてた‥弟として。不満なんかなかったかもしれん。
    逆に俺が不満だらけや。
    姉ちゃんときょうだいになったばかりに‥

    「お、モンブランうまっ!」俺はモンブランを一口食べて笑顔になる。
    「あはは。良かったね〜?」
    「なぁなぁ!ショートケーキちょっとちょーだい!」俺はちょっと甘えて口を開ける。
    「自分で食べなよ〜(笑)も〜っ、はい。」姉ちゃんが俺の口までケーキを運ぶ。
    よしゃ!間接キスだ!
    「姉ちゃんもモンブランいる?」

    2005-08-16 10:23:00
  • 189:

    「あ〜ん‥」俺は姉ちゃんの口元へケーキを運ぶ。
    なんかエロス!!(笑)
    「うん!おいしいっ!」姉ちゃんの唇にクリームが付いてる。何でそんなに可愛いねん‥
    俺は指でクリームを取って指を舐めた。
    「‥付いてた☆」ちょっと悪戯っぽく笑ってみせる。

    2005-08-16 10:24:00
  • 190:

    姉ちゃんの顔が少し赤くなるのが分かる。
    「あ‥ありがとう。」そう言って姉ちゃんが下を向く。
    照れてる??
    姉ちゃんは俺の事少しは意識してくれてんのかな??
    俺はちょっと進展した気がして嬉しかった。

    2005-08-16 10:24:00
  • 191:

    けど、実際姉ちゃんはまだ浜松と付き合ってる。
    正直、今どうゆう状態なんやろう?結婚は延期になったゆうてるケド、心配には代わりない。
    姉ちゃんと浜松がキスをしたり抱き合ったり‥それ以上の事をしたり‥‥う〜〜っ!考えたくない!!
    姉ちゃんは俺のだ!他人に触れられんのも嫌だ!
    俺ってやっぱ独占欲が強いみたいや。

    2005-08-16 10:25:00
  • 192:

    俺は思い切って聞いてみた。
    「なぁ‥姉ちゃん。浜松に結婚しないって事言ったんやろ?‥アイツ何てゆうてたん?」
    「あんなぁ、翔太ぁ‥浜松さん!やろ?それにアイツなんて‥言葉に気をつけなさい!」
    「そんなんいーから!何てゆうてた!?」
    「何てって‥わかった。ってゆうてたよ?」
    「‥それだけ?」
    「うん。それだけ!」
    なんで?普通やったら訳聞いたり怒ったりするやろ!?浜松の奴頭おかしいんか!?俺が姉ちゃんの婚約者やったら泣きわめくっちゅーねん!!
    「アイツ本間に姉ちゃんの事好きなんか‥??」

    2005-08-16 10:26:00
  • 193:

    「失礼なっ!伸介君は大人なの!そんな事位でうだうだ言わへんのっ!わかる?」
    「はっ‥ど〜かねぇ?他に女いるんぢゃね〜の?」
    最近の俺は嫌味ったらしい。
    「あ〜のねぇ、翔太さぁさっきから喧嘩売ってる‥!?」姉ちゃんの口元がピクピクしてる。やべぇ(笑)
    「わ、悪かった!!もう何もゆわんし聞かんから!怒るなって!」俺はあせって姉ちゃんの怒りを沈ませる。

    2005-08-16 10:27:00
  • 194:

    「‥はぁ‥最近の翔太ってなんか意地悪。昔は姉ちゃん姉ちゃんって可愛いかったのになぁ〜」
    昔じゃなくても俺は姉ちゃん姉ちゃんだよ!
    「俺は今も可愛いやんけ!」
    姉ちゃんが俺を見て笑ってる。
    「そうやね。可愛いよ?」ドキ−−ッ
    自分で行ったくせにめっちゃ照れるしっ‥!!
    「翔太はどこの誰より可愛いよ?あたしの弟やもんっ☆」
    姉ちゃんは俺をよく《弟》って言う。ソレあんまり好きじゃない。

    2005-08-16 10:28:00
  • 195:

    「な、なぁ!もし‥もしやけど、俺が赤の他人やったらどうする?!付き合いたいとか思う?!」結構、確信に迫った事を言ったと思う。
    「‥なんなんよ〜?急にぃ〜?」
    「いいからっ!言ってや!」
    「‥てか、アンタこそどーなんよ?姉ちゃんと付き合いたいとか思うワケ〜?まさか‥」
    俺は姉ちゃんが全部喋る前に即答した。
    「思う!!俺は姉ちゃんと付き合いたいと思う!」
    まさに本心だ。

    少し戸惑ったみたいやけどすぐはぐらかされた。「‥ははっ‥考えた事もナイよ。」
    俺は毎日考えてる。姉ちゃんと恋人同しになれることを。願ってる。

    2005-08-16 10:29:00
  • 196:

    俺達はきょうだいだ。
    二人は愛し合えないもとに生まれた。
    けどそんな事はもう俺には関係ナイ。
    誰に何を言われても俺の気持ちは変わらない。

    誰よりも姉ちゃんが好きだから。

    2005-08-16 10:30:00
  • 197:

    −−姉、真理子視点−−

    −−最近、弟の翔太がおかしい。変な事ばかり聞いてくる。からかってるのかな?
    今日も俺が弟じゃなかったら?って聞いて来た。
    あたしは何を言えばいいかわからなかった‥
    こんな事誰にも相談できないよ‥

    翔太にどう接していいかわかんなくなってきた‥

    きょうだいなのに‥

    2005-08-16 10:31:00
  • 198:

    「それ、度を越してるよ!シスコン以前の問題やって!」あたしは数少ない友達、カナに翔太の話を少し相談した。全部はもちろん言ってない‥。
    「そ、そうかなぁ‥?けど伸介君の事翔太知ってんよ?」
    「けど、翔太君のせいで結婚は延期やろぉ?おかしいって!」
    うん‥せやね。あたしもそう思うけど‥。翔太の事思ったら結婚なんて出来ひんねんもん‥。
    「だっ‥だって〜!あ、けど翔太彼女みたいな子がおるし?しかも可愛いねんで?信じられへんわぁ〜!最近の子っ!付き合ってもないのにキスすんねんなぁ!」あたしは夢中でカナに喋った。

    2005-08-16 10:32:00
  • 199:

    「‥真理子ぉ‥あんたも立派なブラコンやわ」
    あたしはカナにそう言われて少しムッときてしまった。
    「‥そんな事ないもん。別に‥あたしは伸介君おるし?翔太だって女の子とよく遊んでるみたいやしっ!別に普通やって!」
    何故かムキになってしまった。あたしこそ最近変だ。
    「‥ごめん、帰るわ‥」
    「ちょっ!真〜理〜子ぉ!何怒ってんのよ?!」
    あたしからカナを誘ったくせにあたしは怒って帰ってしまった。
    あたし‥本間に最近おかしいかも‥

    2005-08-16 10:32:00
  • 200:

    どうしよう‥。もやもやする。このまま家に帰ったら翔太に変な態度をとっちゃいそうだ。

    Pururururu−−
    《着信?伸介君?》
    「はい、もしもし?」
    「あ、真理子〜?仕事終わってる?」
    「ん?とっくに終わったよ?今、カナとお茶してたとこやねん☆」
    「あ、そっか!あ〜今から会える?久しぶりに飲みいかへん?」
    あ、どうしよう‥晩御飯の準備‥
    「‥ムリ?俺達最近会ってないやん?会いたいねん‥」確かに翔太の事で色々あったから伸介君とはまともに会えないでいた。
    「あ、うん。大丈夫!いけるよ?」

    2005-08-16 10:33:00
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