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2:
あなたはすぐにメール返してくれた。
めっちゃ嬉しかったよ。
私の事何にも知らへんのに、名前しか知らへんのに、
ずっと一緒にいる友達みたいに、あったかい言葉をくれた。2006-08-29 15:59:00 -
3:
文字のいっこいっこを、画面に穴が開くほどずっと見とった。
何回も携帯開いて、あなたのメッセージ読み返した。
そしたらな、空気が温もっていってん。
おんなじ場所に居ても、どこにも逃げなくても、
私ここに居られてん。2006-08-29 16:09:00 -
4:
それからあなたは、毎日のようにメールくれてる。
きっとそれは私にだけのメッセージやないんやけど
そんな事関係ない。
だってあなたの言葉は、ずっとここを温めてくれてる。
色んなものを輝かせてくれてる。2006-08-29 16:18:00 -
5:
あなたにとっては、仕事やねんよね。
でも、それやったら、あなたの仕事は魔法使いやねんな。
あなたの笑顔と、言葉と、指先の魔法。
それに掛かった女の子はきっとたくさんいるんやろうね。2006-08-29 16:29:00 -
6:
そしたらあなたの仲間もみんな魔法使いやね。
あなたは魔法の館にいるんやね。
あなたが居なくなったら、私に掛かった魔法はちゃんと解けるんやろうか?
少し怖いわ。
どっちにころんでも、少し泣いてしまうやろうから。2006-08-29 16:36:00 -
7:
あなたとの時間の為だけに生きてるんじゃないよ。
ほかに守らなあかん物いっぱいあるよ。
大切な人もいっぱいいるよ。
でも、あの時のあなたの言葉で、私の場所は暖かくなってん。
それはほんとやねん。かけがえがないねん。2006-08-29 16:44:00 -
8:
初めて会った時から、期限は切られててん。
「後もう少し。」あなたは笑顔でそう言ってた。
私らの視界には、はっきりと別れが映っててん。
もうカウントダウンは始まってるんやろうね。
ゆっくりと、着実に刻まれていくんやろうね。2006-08-29 16:55:00 -
10:
記憶から消えた時が、本当の別れって誰か言っててん。
そうやねんろうなって、私思ってん。
だから私あなたの前では笑っていたいねん。
少しでも長く笑ってる私を覚えてて欲しいねん。
だから私あなたに笑っていて欲しいねん。
笑ってるあなたを覚えていたいねん。2006-08-29 17:13:00 -
11:
愛すべく魔法使いさん。
そこに居てくれてありがとう。
あなたの時間を分けてくれてありがとう。
暖かさをありがとう。
カウントが0を刻む瞬間まで、
そこに居る時はそばにおってな。2006-08-29 17:25:00 -
14:
小さな小さな声で呟くように、独り言のように、
俺の顔を愛おしそうに見つめながら、ホノカはそう言った。
その呟きが途切れると、彼女は静かな寝息を立て始めた。
俺はホノカをソファーに寝かせると、毛布を掛けた。
眠っている彼女の表情はとても穏やかで、
母親に寝かしつけられた子供の様だった。2006-09-08 22:11:00 -
15:
俺は足音を殺しながらキッチンに行き、水を一杯飲み干した。
床に座り、食器棚に凭れ、煙草に火を付ける。
ここ数日のホノカは、とても情緒が安定している。
彼女の抱える爆弾は、恐らくあの日で全てに火が回ったのだろう。
残骸すらも残らないくらいに、激しく破裂し尽した。2006-09-08 22:24:00 -
16:
俺は立ち上がり、テーブルの灰皿に煙草をもみ消した。
いつもテーブルの中心を彩っていた、白やピンクの薬のタブレットは、
今は行儀良く、遠慮がちにホノカの名前を記した袋の中に納まっている。
リビングに戻り、ソファーに近づくと、ホノカに毛布を掛けなおした。
彼女の左腕をそっと暖かい場所へ戻してやる。
手首の白い包帯は、彼女の最後の戦いの傷を優しく包んでいた。2006-09-08 22:36:00 -
17:
あの日ホノカは自らの身体に刃を振り下ろした。
あふれ出る真っ赤な血は、彼女の爆弾の火花だった。
止め処ない激しい言葉と涙が、爆発を助長させる。
跡形もなく燃え尽きるなら、見えない火が燻り続けるよりはよっぽどいい。
2006-09-08 22:56:00 -
18:
「お前・・・何やってんだよ!!」
部屋に飛び込むと、ベッドの上でホノカは左手首から血を流していた。
右手にカッターナイフを握り締めて。
彼女は流れる血を見つめて、うっすらと笑っていた。
そして、ユラリと顔を上げ俺を見ると、一瞬にして表情を変え、
搾り出すような声で言葉を投げつけた。2006-09-08 23:54:00 -
19:
「来たんや・・・。・・なあ、見てよ。私のな、血が流れてるやろ?
これな、私の血やけど、風真のやねん。」
「何言ってんだよ!」
俺はホノカから、カッターナイフを取り上げ、タオルで傷口を押さえた。
ホノカは抵抗する事もなく、俺の動きに従っていた。
「違うなあ・・風真のお金やな。この血は風真のお金やねんな・・。」
「訳分かんねえ事言ってんじゃねえよ!すぐ救急車呼ぶから!」2006-09-09 00:06:00 -
20:
救急車という言葉に、ホノカは敏感に反応して、身体を震わせだした。
俺が携帯をポケットから出すと、ホノカはそれを叩き落とした。
「いやや!そんなん乗ったら、私死なれへんやん!」
俺はホノカを片手で抱え込んで、床に落ちた携帯を拾い上げた。
暴れるホノカを抑えながら、必死にボタンを押した。2006-09-09 17:37:00 -
21:
「全部流すねん!私の血全部いらんねん!
そしたら死ねるやろ?!そしたらもうお金稼がんでいいやろ?!」
俺の腕にしがみ付いて、ホノカは叫び続けた。
「私の身体は風真の売り上げの為にあるんやろ!?
なあ、今流れた血は、いったいなんぼぐらいになるんやろうなぁ!」2006-09-10 19:39:00