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忘れることなんかできないよ??

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  • 1:

    名無しさん

    しんちゃん。。。

    しんちゃんは何処で何してるん??

    元気にしてる??

    会いたいよ。。。

    2006-08-23 00:22:00
  • 2:

    さお

    「車持ちの男紹介したげるよぉ?」
    みたいに軽い感じで、けんとと連絡を取り合った。
    付き合うようになるのに、時間はかからなかった。
    初めて会った日に?恋人?になった。

    2006-08-23 00:40:00
  • 3:

    さお

    「キーンコーンカーンコーン?」
    授業を終わるチャイムがなった。
    「さお?また明日ね?」

    「じゃねッ?」
    友達と別れた後、校門の前に腰をおろした。

    2006-08-23 00:43:00
  • 4:

    さお

    今日もけんとのお迎えだ。付き合いだして以来、毎日けんとが迎えにきている。「さおお帰り??」
    「けんと今日もありがと☆」
    いつもの会話だ。

    2006-08-23 00:47:00
  • 5:

    さお

    そして、いつもさおの家に直行。夜ご飯を食べてバイバイが日課になっていた。でも、けんととは、毎日喧嘩。。。時には暴力もふるわれた。

    2006-08-23 00:53:00
  • 6:

    さお

    浮気も当たり前のようにされた。
    「別れよや?うち好きな人ができたねん。」
    「はぁ?無理やし?」
    これは別れるのに時間がかかりそうだ。

    2006-08-23 00:58:00
  • 7:

    さお

    もちろん、好きな人なんかいなかった。1番てっとり早い理由を選んだだけ。。「俺まだ好きやもん?」

    「あんた浮気するしうちら喧嘩ばっかやし、もう嫌やん?」

    2006-08-23 01:00:00
  • 8:

    さお

    「いややぁぁぁッ?」
    けんとはうずくまり泣きだした?
    しかしこれはいつもの事だ。そんな泣き虫な態度にも嫌気がさしていた。

    2006-08-23 01:03:00
  • 9:

    さお

    「とりあえずもう無理やから連絡してこやんでな?」
    そう言い残し、さおは歩きだした。後ろからはけんとの泣き声だけがひびいていた。

    2006-08-23 01:06:00
  • 10:

    さお

    こうして、けんととはあっけなく終わった。

    さおは好き嫌いがハッキリしている。一度嫌いになると顔も見たくなくなる。

    2006-08-23 01:09:00
  • 11:

    さお

    その後も、毎日毎日けんとからのメール、電話は続いた。
    「より戻して?俺さおが好きやねん?」
    最初の何回はこれで許していた。

    2006-08-23 01:13:00
  • 12:

    さお

    はぁ?ほんまうざ?
    「無理?」
    これだけしか言う事はない。しかし、あきらめる事なくけんとからの連絡は続いた。

    2006-08-23 01:16:00
  • 13:

    さお

    それでもさおは無視した。
    だんだんけんとからの連絡もなくなり、せいせいしていた。やっと終わった?安心感でいっぱいだった。

    2006-08-23 01:19:00
  • 14:

    さお

    あ〜また暇になるなぁ。
    さおは、男癖がいい方とは決して言えない。
    中学の頃から男関係は全くきれなかった。別れても、また探せばいっかぁ?くらいにしか思わない。

    2006-08-23 01:23:00
  • 15:

    さお

    そんな事を思ったのもつかのま。。。
    メールを受信したので開いてみると、中学からの友達の、だいきからだった。

    2006-08-23 01:27:00
  • 16:

    さお

    「男いらん?」
    さおは、基本くるもの拒まずなので、みんなさおにこう言ってきた。
    返事はもちろん
    「いるぅ?」

    2006-08-23 01:30:00
  • 17:

    さお

    「よっしゃ。お前の好きな年上やでぃ?」
    「まぢで?何歳なん?」
    「21才?」
    おてごろな年やん☆
    と心の中で思った。

    2006-08-23 01:33:00
  • 18:

    さお

    番号を教えてもらい、電話をかけた。
    「まぢでましてぇ?だいきからの紹介のさおです?よろしくなぁ?」
    「おっ待ってたよ?」
    優しい感じの声だ。

    2006-08-23 01:36:00
  • 19:

    さお

    それから、二人は電話をしあった。
    名前は、なおと。21才。
    年上のお兄さんってな感じの印象だった。

    2006-08-23 01:39:00
  • 20:

    さお

    写メをもらったけど。。。正直タイプではなかった。?人で写っている、プリクラだった。その中の、左下の金髪くんから目がはなせない。ハッキリ言ってタイプだった。

    2006-08-23 01:42:00
  • 21:

    さお

    いつかだいきに紹介してもらおっ?と思いながら、なおとと連絡を取り続けた。
    なおととは次第に仲良くなっていった。

    2006-08-23 01:45:00
  • 22:

    さお

    メールはあまりしなかったけど、長電話をたまにした。でも、それは恋愛感情は全くなかった。ただ暇やしぃ?みたいな感覚だった。

    2006-08-23 01:48:00
  • 23:

    さお

    ピピピ?
    着信、なおと。
    「もしもし〜?」
    「さお明日暇かあ?」
    「めちゃ暇遊ぶ?でも、友達一人呼んでもええかな?」
    「ええよ〜?」

    2006-08-23 01:52:00
  • 24:

    さお

    なおとからの誘いだった。連絡を取り出して、一週間くらい。
    家が隣で、幼稚園の頃からの親友、みなと行くことにした。

    2006-08-23 01:55:00
  • 25:

    さお

    なおとと、約束の日になり、待ち合わせ場所の駅についた。
    車でお出迎え〜?
    やっぱり年上がいい。つくづく思った。

    2006-08-23 01:58:00
  • 26:

    さお

    「お待たせ?乗りや?」
    なおとは、おせじでもカッコイイとは言えない。
    でも、喋ってみると、優しい人だった。
    いわば、16才のガキの話しをよく聞いてくれた。

    2006-08-23 02:01:00
  • 27:

    さお

    四人は盛り上がった。
    恋愛感情はないけれど、それなりに楽しかった。
    する事がなかったので、公園で語る事にした。

    2006-08-23 02:04:00
  • 28:

    さお

    女のタイプの話しや、今の体験談など話した。
    夜中になり、さおもみなも学校なので帰ることにした。

    2006-08-23 02:07:00
  • 29:

    さお

    「またね?」
    と、なおとの車を二人はおりた。みなは、
    「ありえへん?笑」
    と、笑っていた。
    「まぁええやん?」

    2006-08-23 02:10:00
  • 30:

    さお

    いつものさおなら、みなと笑うのだがなおとが良い人だったと言うのもあり、何も言わなかった。
    「んぢゃ明日また学校終わったらね?」

    2006-08-23 02:13:00
  • 31:

    さお

    家に帰り、布団に入ると携帯を開いた。
    画像を見る。それはなおとからもらった写メ。。。
    最初に目につくのは、左下の金髪くん。この人、本間にタイプやぁ。。。

    2006-08-23 02:16:00
  • 32:

    さお

    そんな事を思いながら、眠りについた。
    放課後はいつもみなと遊んでいる。さおとみなは学校が別々だけど、仲の良さから毎日一緒にいた。

    2006-08-23 02:22:00
  • 33:

    さお

    「さお?おきや?」
    朝からスゴイ声。。。
    さおは朝がとても苦手で、たまらなかった。
    「休む?」
    毎日の決まり文句だ。

    2006-08-23 02:30:00
  • 34:

    さお

    今日は月曜日。
    大嫌いな学校。。。
    しぶしぶ起き上がると、携帯チェック?絶対に誰かからの着信受信はあった。

    2006-08-23 02:33:00
  • 35:

    さお

    メール受信なおと。
    「また遊ぼなぁ?」
    まぁ学校行って返事するか。。。
    友達から着信もあったが基本、かけ直さない。

    2006-08-23 02:36:00
  • 36:

    さお

    ポンッと携帯を投げて、布団からでた。
    学校行きたくないなぁ。。。今日はねとこ!
    ダラダラと支度をした。

    2006-08-23 02:44:00
  • 37:

    さお

    さおは毎日お母さんの送り迎えだ。これはお母さんから言ってきたこと。
    こうでもしないと、学校へいかないからだ。
    ほんまだるいわぁ。。。

    2006-08-23 02:47:00
  • 38:

    さお

    ダラダラと支度し、ダラダラと車に乗り、ダラダラと学校へ行く。
    「ちゃんと授業でなさいよ?」
    「ふぁ〜い?」

    2006-08-23 02:50:00
  • 39:

    さお

    「さお〜おはよ?昨日の男どないやったぁ?」
    「別、普通やで。公園で話しただけやし、うち全く興味ないし?」
    ゲラゲラと笑われた。

    2006-08-23 03:01:00
  • 40:

    さお

    「あははっ?まぁ男は腐る程おるからな?ハズレくじひいたと思い?」
    「あははは?また男探しやぁ?」

    2006-08-23 03:04:00
  • 41:

    さお

    授業が始まり、携帯を開いた。朝メール受信した人に、てきとーに返事した。
    そしてまたあの画像をみる。
    めちゃカッコイイ??

    2006-08-23 03:08:00
  • 42:

    さお

    金髪くん。。。
    なおとの連れって事は、21位カァ。
    見れば見る程めっさ男前やなぁ???

    2006-08-23 03:11:00
  • 43:

    さお

    あっそうや?
    「もしもしなおと〜?聞きたい事があるねんけど?」「どないしたん?」
    「なおとがくれた写メの金髪くん誰なん?」

    2006-08-23 03:14:00
  • 44:

    さお

    「友達が金髪の子の事知りたいらしいやん?」
    「しんの事か?めっちゃ男前やで?もてるしなぁ?」名前ゲット???
    しんくんかぁ???

    2006-08-23 03:17:00
  • 45:

    さお

    名前しん。21才。
    なかなかの色男らしい?
    さおは今までに落とせなかった男はいない。
    お近づきにならせてもらおうやん?

    2006-08-23 03:20:00
  • 46:

    さお

    今日は何だか嬉しい気持ちになり、授業も全部でた。学校には、クソマジメな男しかいないため、全くダメだった。紹介に頼るしか出会いはなかった。

    2006-08-23 03:23:00
  • 47:

    さお

    学校も終わり、お母さんのお迎えで家に帰り、みなと合流した。
    まず、しんくんの事を伝えたかった。

    2006-08-23 03:26:00
  • 48:

    さお

    「みな?金髪くんの名前わかった。しんくんやって?なおとに聞いてん?」
    「まぢでっよかったやん?紹介してもらいーな?」
    何も考えてなかったけど、彼女いたらどないしょ?

    2006-08-23 03:29:00
  • 49:

    さお

    その夜も、しんの画像を見て、ニヤけるさおだった。なおとを紹介されたばかりだから、いかにもなおとじゃダメと言っている様で嫌なので、もう少し時間がたってだいきに聞く事にした。

    2006-08-23 03:33:00
  • 50:

    さお

    それからのさおは、しんの事ばかり考えた。
    顔だけでこんなに考えるなんて、めずらしい事だった。不思議と興味がわいたのだ。

    2006-08-23 03:39:00
  • 51:

    さお

    みなとは、相変わらず男遊びをくりかえした。
    付き合うまではいかなかったものの、とっかえひっかえ状態。

    2006-08-23 03:55:00
  • 52:

    さお

    車で迎えに来てもらって、酒飲んで、テンションぶちあげ?が普通だった。
    好きな人ができたら、何故か相手も好きになってくれた。

    2006-08-23 04:05:00
  • 53:

    さお

    さおは告白した事がない。自分が好きになっても、必ず相手から告白されるのだ。1番のモテピークだったのかもしれない。

    2006-08-23 04:09:00
  • 54:

    さお

    「おかん?これ見て?かっこええやろ?」
    「うちはこの顔きらいやわ。」
    即答?おばさんには受けないみたい。

    2006-08-23 04:20:00
  • 55:

    さお

    足に使ったり、飽きたら捨てたり、二股もするし。。本間最低な女や。。。
    てか、自分を落としてる↓でも、この時のさおは全く気付かなかった。

    2006-08-23 04:26:00
  • 56:

    さお

    「もしも〜い?今日遊び連れていってやぁ?」
    「ええよ?どこ行きたい?」
    「カラオケおごって?」
    今日も男をあさった。

    2006-08-23 04:29:00
  • 57:

    さお

    ピピピ?
    メール受信。けんと。
    「やっぱりまだ好きや?一回会って話そう?」
    「いいけど、みなも連れてくで?」

    2006-08-23 04:40:00
  • 58:

    さお

    その夜、けんとと会う事になった。
    けんと、けんとの友達二人がきていた。
    「なんやねん?」
    「好きなんやって?」

    2006-08-23 04:43:00
  • 59:

    さお

    ダルそうに話しているさおを見て、友達の一人が切れた。
    「お前なんやねん?けんとはちゃんと話してんねんぞ?しばくぞ?」

    2006-08-23 04:46:00
  • 60:

    さお

    「ちょっと考えてみよかなぁ。」
    そんなに思ってくれてんねやったら。。。
    「一人にさして?」
    さおはけんと達と離れて座った。

    2006-08-23 04:49:00
  • 61:

    さお

    そこに、みなと、(今はみなの旦那になる)りゅうが来た。
    「さお…言いにくいんやけど…けんと、今も遊んでるよ。」
    はあぁ??

    2006-08-23 04:53:00
  • 62:

    さお

    話しによると、けんとは、ナンパでやり放題やったらしい。
    さおは、けんとの時は浮気しなかった。毎日一緒にいたから。。。

    2006-08-23 04:56:00
  • 63:

    さお

    「これ言わんでな…。」
    さすがのさおも、少し気がおちた。
    やっぱり、一回無理だと思ったら無理だ。と感じた。

    2006-08-23 04:59:00
  • 64:

    さお

    「けんと、考えたけど無理やわ?あんた浮気した事あるし、暴力ふるったの覚えてる?一回無理やと思ったら無理やわ?」
    「そっか…。わかった?」しぶしぶ納得した。

    2006-08-23 05:02:00
  • 65:

    さお

    そして、三人は帰って行った。今思ったら、りゅうは口軽いな?
    「みな、うちあれでよかったんよね?」
    「さおが決めた事やしよかったやん?」

    2006-08-23 05:05:00
  • 66:

    さお

    「うち、りゅうと付き合う事になってん?」
    「えっ?まじで?」
    「さっきな。さお達別れたのに、今こんな話ししてごめんな?でもいっときたかったし??」

    2006-08-23 05:08:00
  • 67:

    さお

    「うちはええよ?そかぁ?頑張ってな?」
    「まっ男遊びはするけどな?笑」
    ケラケラ笑いながら二人家に帰った。

    2006-08-23 05:11:00
  • 68:

    さお

    次の日、みなから着信?
    「さお〜?りゅうめっちゃ心配してるよ。俺のせいだって。。。」
    りゅうは自分をせめているらしい。

    2006-08-23 05:16:00
  • 69:

    さお

    「んなわけないやん?元々戻す気なんかないし?逆に、りゅうには感謝してる」「伝えとくな?じゃっ今から授業やから切るわ?」
    みんな心配してくれてるねんなぁ。。。

    2006-08-23 05:19:00
  • 70:

    さお

    そして、一週間たった。
    しんの画像は毎日みてた。そろそろだいきに聞いてみよかなぁ。。。
    あ〜緊張するわ。。。
    まぢさおらしくない?

    2006-08-23 05:24:00
  • 71:

    さお

    プルプル〜?
    「はい」
    「もしもしだいき〜?しんくんて知ってる?」
    「しってるよ。しんちゃんがどないしたん?」

    2006-08-23 05:27:00
  • 72:

    さお

    「なおとの写メに写っててん。タイプやから紹介して?」
    「はぁ?なおとくんは?まぁええけど、ほな聞いてみるわ?」
    よっしゃぁぁぁ???

    2006-08-23 05:30:00
  • 73:

    さお

    待つ事20分。
    「ええみたいよ?番号は…£%#&*@§☆」
    よっしゃぁぁぁぁ??
    だいきナイス??
    学校にいたさおは、一人だけハイテンションだった。

    2006-08-23 05:34:00
  • 74:

    さお

    でも、しんちゃんはやめといた方がいいと言われた。モテるから、苦労すると。そんな男こそ、落としてみたくなるのがさおだった。

    2006-08-23 05:37:00
  • 75:

    さお

    初めはメールの方がいいかな。。。
    やばい手ふるえてきた。
    何もできずに、登録だけした。

    2006-08-23 05:49:00
  • 76:

    さお

    もう少し日にちがたって、メールしようと思った。最近は予定がつまっているし、こんな貴重な男前とはゆっくりメールしようと思ったからだ。

    2006-08-23 05:53:00
  • 77:

    さお

    いつもしんちゃんの事を考える自分が不思議だった。会った事もないのに。
    連絡すらとったことないのに。

    2006-08-23 05:57:00
  • 78:

    さお

    毎日毎日しんちゃんの写メを見て考えた。
    そりゃモテるやろなぁ。
    今まで見た男なんて比べものにもならへんわ。。。

    2006-08-23 06:00:00
  • 79:

    名無しさん

    頑張れ(★´ー`)ノ

    2006-08-23 10:45:00
  • 80:

    さお

    85さん。ありがとうございますッ( ^^)Y☆Y(^^ )??

    2006-08-23 11:01:00
  • 81:

    さお

    さおはもう我慢できなかった。しんちゃんにメールしよう。決心した。

    2006-08-23 11:04:00
  • 82:

    さお

    5月の終わり、初めてしんちゃんにメールした。
    「だいきの紹介のさおです??よろしくね?」
    ありきたりな感じで。。。

    2006-08-23 11:07:00
  • 83:

    さお

    すると、すぐに返事がきた。
    「うん?写メちょうだい」いきなりかよ?さおは写メをとって送るのがあまり好きではなかった。

    2006-08-23 11:10:00
  • 84:

    さお

    「しんちゃんがくれるならいいよ?あっしんちゃんて呼ぶね?」
    相手の様子を見る事にした。自分だけ送って相手からはなし。とか、そんなへまはしたくなかったからだ。

    2006-08-23 11:13:00
  • 85:

    さお

    それから、しんからの返事はすぐに来た。
    「いいよ?」
    と返事がきて、その下には画像がついていた。

    2006-08-23 18:37:00
  • 86:

    さお

    おっしんちゃん写メ送ってくれたんやぁ?
    「うっわぁ。めっちゃカッコイイし?」
    思わずさおは思った事を口にだしてしまった。

    2006-08-23 18:41:00
  • 87:

    さお

    しんは斜め横を向いて、バッチリと決まっていた。
    そのしんの顔は、もちろん金髪で、目は二重。
    かわいらしいという感じより、男らしい感じだった。

    2006-08-23 18:45:00
  • 88:

    さお

    ああ〜うち画像もらったはいいけど。。。
    うちも送らなあかんのやったわぁ↓
    レベルが違いすぎるわぁ↓

    2006-08-23 18:50:00
  • 89:

    さお

    さおは意をけして、携帯のカメラをむけた。
    カシャッ
    真顔でとってみた。
    「ありえんしぃ?」

    2006-08-23 19:24:00
  • 90:

    さお

    もう一回カシャッ
    何枚かとるうちに、?枚だけましなのがとれた。
    「まぁこれでいっかな?」ピースしたのを送る事にした。

    2006-08-23 19:29:00
  • 91:

    さお

    ━━送信━━
    やばっ本間緊張してきた。。。
    嫌われたらどないしょ?
    大丈夫かな。。。

    2006-08-23 20:40:00
  • 92:

    さお

    ピピピ?
    キターーーーー!!!
    受信、しんちゃん

    「かわいいやん??」

    2006-08-23 20:43:00
  • 93:

    さお

    さおはオタクのように、萌えていた。
    まじで!?これ夢ちゃう?かわいいとか…嘘やろ!?本間やばいって!!o(><)o

    2006-08-23 20:46:00
  • 94:

    さお

    興奮状態に陥ったさおは、妙に嬉しくなり、顔が赤くなった。
    「かわいくないよ?でも、ありがとうな?しんちゃん男前やからうち気になってだいきに頼んでん?」
    と返信した。

    2006-08-23 20:50:00
  • 95:

    さお

    「そうなんやぁ?ありがとうな?」
    こうやって、二人は出会い、まずは「メル友」という関係から始まった。

    2006-08-23 20:53:00
  • 96:

    さお

    まずはみなに報告した。 「みな聞いて?しんちゃんと連絡とりだしてん?めちゃめちゃ男前やで?しかも優しそうやし?」
    「まじで?よかったなぁ?ゲットしいやぁ?」

    2006-08-23 20:56:00
  • 97:

    さお

    みなも応援してくれてるし、うちまじでしんちゃんゲットしよっ?
    あんな男前彼氏になったら自慢しほうだいやぁん?
    さおは軽い気持ちで考えていた。

    2006-08-23 20:58:00
  • 98:

    さお

    それからと言うもの…
    さおはしんと毎日のように連絡をとった。と言うか、しんからいつもメールがきていたのだ。

    2006-08-23 21:03:00
  • 99:

    名無しさん

    ・゚・(>_

    2006-08-23 21:44:00
  • 100:

    さお

    ━AM:8時━
    さおはいつも通り登校した。今日は楽な授業ばかりだから内心嬉しかった。
    今日はみなと何して遊ぼう、と考えていた。

    2006-08-23 22:23:00
  • 101:

    さお

    入学して二ヶ月かぁ。。。さおは入学したて、みなと別れた事もあり不安でたまらなかった。しかし、今では友達もできた。

    2006-08-23 22:34:00
  • 102:

    さお

    女が多い学校なので、いつもワイワイしていた。化粧をしたり、スカートのたけを短くしたり…。休み時間には校門を抜け、遊びに行っていた。

    2006-08-23 22:37:00
  • 103:

    さお

    彼氏の話し、昨日あった事、家族への愚痴…。毎日みんなで話す事が楽しかった。好きな授業はなし。嫌いな授業は体育だった。

    2006-08-23 22:40:00
  • 104:

    さお

    体を動かすのは好きだけど、先生がキライ。それだけだ。そんなさおは皆とは少し違い、大人っぽく見られた。冷めていただけなのかもしれない。

    2006-08-23 22:44:00
  • 105:

    さお

    ブブブ…
    右ポケットから携帯のバイブの振動が、体へと伝わった。そのとたん、さおの顔がほころんだ。

    2006-08-23 22:49:00
  • 106:

    さお

    時計を見ると11時をまわったところだった。この時間はいつも、決まった相手からのメールだ。

    2006-08-23 22:53:00
  • 107:

    さお

    「おはよう?」
    必ず、この時間になるとしんからメールがきた。いつも11時。しんが起きる時間だ。さおはそのメールを見ると、一人でニヤけるのでクラスメイトから笑われた。

    2006-08-23 22:56:00
  • 108:

    さお

    そんな事は気にもとめず、さおも「おはよ???」と返した。しんからしたら、軽い挨拶かもしれないが、さおは嬉しかった。

    2006-08-23 22:59:00
  • 109:

    さお

    しんからメールが来ると、どんなに眠たくても疲れていても、がんばれた。
    授業も全て出た。

    2006-08-23 23:02:00
  • 110:

    さお

    11時には、「おはよう」
    5時には「いってきます」
    12時には「ただいま」
    毎日入ってきた。しんは、居酒屋で働いているので時間帯が夜中心なのだ。

    2006-08-23 23:19:00
  • 111:

    さお

    そして、たまーに「なにしてる?」と言う。
    電話で話した事はなかった。メールだけで十分だった。

    2006-08-23 23:22:00
  • 112:

    さお

    些細な事だったが、それがどんなメールより何より、待ってしまう…期待してしまう…徐々に会いたいと思った。

    2006-08-23 23:25:00
  • 113:

    さお

    そんな毎日の中、何日かすぎた頃、だいきからしんの居酒屋へ行かないかと誘われた。遊ぶのも緊張しそうなので、了解した。

    2006-08-23 23:30:00
  • 114:

    さお

    さおはみなを誘った。だいきとだいきの友達と、四人でしんの居酒屋に行く事になった。夜、四人はさおの家から20分位の、しんの居酒屋へ向かった。

    2006-08-23 23:33:00
  • 115:

    さお

    居酒屋へつき、緊張しながら中へ入った。
    「いらっしゃいませ!!」「おおっだいき。待ってたよ!!」
    金髪のしんが出てきた。

    2006-08-23 23:35:00
  • 116:

    さお

    さおは今日来る事をしんには伝えていなかった。恥ずかしかったから。でも、さおの顔を見て、しんはすぐに気付いたようだ。

    2006-08-23 23:38:00
  • 117:

    さお

    しんはだいきの耳元で何か話している。「あれがさおやで!!」そのだいきの声に、全てを察した。 さおはペコッと頭をさげた。

    2006-08-23 23:41:00
  • 118:

    さお

    しんも頭を下げた。
    それから、注目をし、四人で飲んで食べて盛り上がった。その最中しんと何度も目があった。

    2006-08-23 23:44:00
  • 119:

    さお

    しかし、しんは全く話しかけてこない。
    なんでやろ。。。悲しいな。。。
    だいきとはよく喋っているし、近くに座った時もある。

    2006-08-23 23:46:00
  • 120:

    さお

    さおは不安になり、俯いた。飲んでまぎらわした。
    もういい時間になったので、帰る事になった。
    ああ…結局喋れへんかったし…

    2006-08-23 23:49:00
  • 121:

    さお

    落ち込んでいるさおをしりめに、三人はハイテンションだ。ケラケラ笑っている。
    「さお〜!!しんちゃん男前やったやろ〜?」
    だいきが言った。

    2006-08-23 23:52:00
  • 122:

    さお

    「うん…」
    するとメールを受信したので開いてみると…
    「ありがと?」
    しんからだった。

    2006-08-23 23:55:00
  • 123:

    さお

    その瞬間さおはパァッと笑顔になった。さおは三人よりもテンションがあがり、はしゃぎ、よく笑った。
    やったやんっ!!

    2006-08-23 23:58:00
  • 124:

    名無しさん

    頑張って(*○゚∀゚)ノ?

    2006-08-24 01:55:00
  • 125:

    さお

    131さん ありがとうございます?下手くそですが、頑張って完成させます??

    2006-08-24 07:27:00
  • 126:

    さお

    しんちゃん…さおな、こんな些細な事がめっちゃ嬉しかってん…。もう四年もたっちゃったよ…さおは全く前に進めてない…。しんちゃんは今幸せなん??

    2006-08-24 07:41:00
  • 127:

    さお

    次の日から、しんからのメールが増えた。さお16才。初めてこんなに携帯があって良かったとつくづく思った。

    2006-08-24 07:47:00
  • 128:

    さお

    今日は学校がやけに楽しかった。朝は自分で起きた。さおはもう気付いてた…。「しんちゃんがスキ」ということ。

    2006-08-24 07:51:00
  • 129:

    名無しさん

    ・゚・(>_

    2006-08-24 08:04:00
  • 130:

    さお

    136さん あげてくれてるんですか?☆o(^-^)o
    もしそうならありがとうございます?

    2006-08-24 08:37:00
  • 131:

    さお

    メールだけだし、喋った事もないけれど直感…?とでも言うのだろうか。
    6月の初め…
    しんから電話がかかってきた。

    2006-08-24 09:03:00
  • 132:

    さお

    「もしもし?」
    「あっ…あっはいっ…」
    「なにしてんの〜?」
    「今連れと遊んでる!?この前居酒屋で一緒にいた子??」

    2006-08-24 09:06:00
  • 133:

    さお

    「そうかぁ?あんまり遊び回ったらだめやで!」
    「はっ…はい…」
    終了…。
    キャーーーー!!

    2006-08-24 09:08:00
  • 134:

    さお

    ちょー待って!声もかっこいいし!早く会いたい!!

    2006-08-24 09:10:00
  • 135:

    さお

    ある夜、みなと二人でみなの家にいた時、しんからまたメールがきた。
    「今から遊ぼうや?」
    それはしんからのお誘い。

    2006-08-24 09:14:00
  • 136:

    さお

    みなと二人で、家の近くの学校で待ち合わせした。
    緊張のあまり、何も話せない。さおはみなが話しかけてくるのにも気付かず、ただただしんを待った。

    2006-08-24 09:17:00
  • 137:

    さお

    すると、一台のセダン系の車がさお達の目の前にとまった。
    「乗りや?」
    車の窓から顔をのり出してしんが言った。

    2006-08-24 09:20:00
  • 138:

    さお

    しんちゃんは意外とクールな印象。今からしんの友達の家へ行くと言う。しゅうしさおは緊張のあまり手が震え、しんの目…顔さえもまともに見れなかった。

    2006-08-24 09:23:00
  • 139:

    さお

    しんの友達の、こうたの家についた。そこにはしんを含め5人くらいの男がいた。みんなソファーに座り、てきとーにだらけている。

    2006-08-24 18:48:00
  • 140:

    さお

    「てきとーに座りや?」
    しんが言う。
    さおとみなは部屋に入って左側のソファーに座った。真正面にしんとこうたがいる。

    2006-08-24 19:06:00
  • 141:

    さお

    「若いなぁ何歳?」
    こうたが話しかけてきた。「16?」
    と、てきとーに、ありきたりな話しばかりしていた。

    2006-08-24 19:12:00
  • 142:

    さお

    すると、しんが二人の座るソファーに向かってきてさおの隣に座った。
    さおは胸がはちきれそうだった。

    2006-08-24 19:15:00
  • 143:

    さお

    こうたが冷蔵庫から酎ハイを出し、みんなで乾杯し、さおは一気に飲みほした。緊張を隠すにはこれしかない。。。

    2006-08-24 19:34:00
  • 144:

    さお

    だんだんと酔いが回り、それなりに緊張はとけ、みんなと話せるようになった。
    「パチンッ」
    しんが手を鳴らした。

    2006-08-24 19:42:00
  • 145:

    さお

    その瞬間、部屋が真っ暗に…。。。
    「ちょうなんやねん?」
    さおとみなは慌てた。

    2006-08-24 19:46:00
  • 146:

    さお

    「しー…」
    隣にいるしんが、大きな手でさおの頭をなでた。
    徐々に真っ暗になった部屋から一つ一つ…
    小さな光がでてくる。

    2006-08-24 19:50:00
  • 147:

    さお

    パッと上を見ると、部屋一面に夜空に輝く星ように光がキラキラと輝いているではないか。
    「キレー…」
    それしか言葉が出ない。

    2006-08-24 19:57:00
  • 148:

    さお

    みんなでその星を見た。さおは何も話さず、ずっと眺めた。山の頂上に広がる、大きな大きな夜空に感じた。

    2006-08-24 20:03:00
  • 149:

    さお

    しんの大きな手も心地よかった。真っ暗だけど、しんが隣にいてくれているのがたまらなく安心できる。
    しんはさおを自分の股の間に挟み、頭をなでてくれた。

    2006-08-24 20:06:00
  • 150:

    さお

    二人は自然とキスをした。顔は見えなくても、しんの空気、存在感、トミーガールの香水でわかった。

    2006-08-24 20:15:00
  • 151:

    さお

    しんの足の間にもたれかけ、夜空を見ていると、不思議な気持ちになった。遠い存在だったしんが今近くにいる。頭をなでてもらってる。

    2006-08-24 20:25:00
  • 152:

    さお

    もっと知りたい。。。そんな気持ちになった。ボーっと眺めていると、誰かが、電気をつけた。こうただ。

    2006-08-24 20:28:00
  • 153:

    さお

    「みんな浸り過ぎやし!!(笑)もうこの時間終わりー!!」
    と、笑った。
    「まぢきれいやったし!!」
    みながはしゃぐ。

    2006-08-24 20:33:00
  • 154:

    さお

    その時、しんは立ち上がりさおの手を引き違う部屋へと連れて行った。みんなが何か言っていたが、しんは構う事なく前へ歩いた。

    2006-08-24 20:36:00
  • 155:

    さお

    二人っきりになったと同時に、しんがさおの口に自分の口を近づける…。。。
    「しんちゃん?」
    しんは何も言わず、熱いキスを続けた。

    2006-08-24 20:39:00
  • 156:

    さお

    さっきとは違う激しいキスに力が抜ける。もうどうなってもいい。付き合うとかそんなん関係ない。今はただしんちゃんと離れたくない。

    2006-08-24 20:42:00
  • 157:

    さお

    そして、しんの手がさおの胸へと伸びてくる。全く嫌ではなかった。寧ろ嬉しかった。それだけで感じた。手が絡み合う。。。

    2006-08-24 20:46:00
  • 158:

    名無しさん

    更新早くていつも楽しみに読んでます?頑張ってください?

    2006-08-24 20:46:00
  • 159:

    さお

    力が入らない。意識が飛びそうな時間の中、自然と体を預ける。その間ずっと手を繋いだ。二人は一つになった。

    2006-08-24 20:49:00
  • 160:

    さお

    167さん 嬉しいですッ??下手くそやけど、頑張ります??

    2006-08-24 20:53:00
  • 161:

    さお



    16の夏の始まり6月の事だった

    2006-08-24 20:55:00
  • 162:

    さお

    一つになって、しんちゃんは汗だくでさおの上ではてた。
    「あははっ?」
    何だかおかしくなって、大きな声で笑った。

    2006-08-24 20:59:00
  • 163:

    さお

    しんの男らしい顔が真剣になり、可愛いくなり、コロコロかわるその表情がとても愛おしく思えた。さおが笑うその顔に、またしんも笑いかける。

    2006-08-24 21:07:00
  • 164:

    さお

    しんがその場でごろんと横に寝転ぶ。さおも並んで横になった。ずっと手を繋いでいた。ぎゆっと握りしめ…。

    2006-08-24 21:10:00
  • 165:

    さお

    「さおの手しめってる?」「しんちゃんもや?」
    「あいつら、びっくりしたかな?」
    「してるやろー!急にいなくなってんもん。」

    2006-08-24 21:28:00
  • 166:

    さお

    「あはははは(^_-)-☆」
    さっきまで£%#してたとは思えない程、普通に喋れた。と言うか、しんは気を使ってくれたのかもしれない。

    2006-08-24 21:32:00
  • 167:

    さお

    少しの時間、二人は手を繋いで横になっていた。みんなが感づくかもしれないと言うので、こうたの部屋に戻る事にした。

    2006-08-24 21:35:00
  • 168:

    さお

    みなが心配だったが、みなはケラケラ笑いながら、みんなと話していた。お腹をかかえて笑っている。友達の一人がお笑い系みたい。

    2006-08-24 21:38:00
  • 169:

    さお

    そんなみなを見てホッとした。しんとさおもその輪の中に入り、みんなで笑った。二人の手はみんなに見つからないように繋がれていた。

    2006-08-24 21:40:00
  • 170:

    さお

    「二人の世界入りすぎやしっっ!!」
    こうたがつっこむ。
    「あははっ?」
    さおは笑う。

    2006-08-24 21:46:00
  • 171:

    さお

    「キモッッ!!」
    みながさおを見て、うらめしそうな顔をして言う。
    そんなみなを見てみんなが爆笑した。何か昔っからいるような空間だった。

    2006-08-24 21:49:00
  • 172:

    さお

    今日は、感動もあり、笑いもあり、そしてドキドキもあった。帰りの車の中でしんとさおは後ろの席に座り離される事のない手を握りしめた。

    2006-08-24 21:55:00
  • 173:

    さお

    帰りはとても早く感じ、あっという間に家についた。帰りたないな。。。
    寂しい気持ちを我慢し、繋がれていた手を離した。

    2006-08-24 22:00:00
  • 174:

    さお

    しんが乗った車のが小さくなる。
    「あんたさっきなにしてたん?めっちゃしんちゃんとラブラブやったやん!」
    「やってもうた…。」
    正直に話そう。

    2006-08-24 22:06:00
  • 175:

    さお

    「でも…付き合ってないんやろ?付き合わへんの?」「うちなぁ…。今はそんなんどうでもええねん。形の問題じゃないやん。ただ好きやから一緒におりたいし、えっちもする。それだけやもん。。。」

    2006-08-24 22:09:00
  • 176:

    さお

    みなは、頑張れ。とだけ言って、さおに笑顔をなげかけてくれた。幸せな楽しい時間はすぐに終わった。

    2006-08-24 22:26:00
  • 177:

    さお

    家に帰ると、布団に入り枕に顔をうずめた。顔が熱い。今日あった事を思いだし、恥ずかしくなる。鮮明に覚えている…手の大きさ、唇の感触…香水の匂い…。

    2006-08-24 22:30:00
  • 178:

    さお

    思い出せば思い出す程、照れてしまう。さおはしんちゃんが好きや。。。しんの事を考えてしまい眠れずにいたが、気付かぬうちに、携帯をにぎりしめ、眠っていた。。。

    2006-08-24 22:35:00
  • 179:

    さお

    しんちゃん。。。
    今でもこの日の事は鮮明に覚えてるよ。しんちゃんの心の中にはほんの少しでもさおは写ってたかな?形なんか関係ない、気持ちやってさおは信じてるよ。しんちゃんの思い出の片隅でもいいから、記憶に残ってたらいいなぁ…。。。

    2006-08-24 22:51:00
  • 180:

    さお

    ピピピ?
    「おはよ?」
    今日も11時。しんからのメールは届く。あれからしんとは会っていない。

    2006-08-25 00:02:00
  • 181:

    さお

    会いたいけど、自分から誘うのは悲しいような気がするし、なんせ断られるのが怖かった。でも、会いたい、触れたいしんの事が頭から離れなかった。

    2006-08-25 00:05:00
  • 182:

    さお

    会えない日々が続き、メールだけは来ていたものの数はへり…「ああ、ヤリ目やったんかな」と言う気持ちが芽生え始めていた頃、昔からの知り合い、はやとに告白された。

    2006-08-25 00:08:00
  • 183:

    さお

    はやととは紹介で知り合い、普通に遊ぶくらい仲が良かった。そんなはやとからの告白にびっくりする反面、とまどった。

    2006-08-25 00:12:00
  • 184:

    さお

    恋愛感情なんかないと思っていたのに、はやとはさおの事が好きだった。確かに、はやとは良くしてくれていたし優しかった。

    2006-08-25 00:15:00
  • 185:

    さお

    「さお、好きやねん。俺と付き合ってくれんか?」
    はやとの告白は正直悪い気はしない。しかし、しんと言う存在をさおは忘れられなかった。

    2006-08-25 00:18:00
  • 186:

    さお

    そんなさおの気持ちも知らずに、しんからのメールは日を増すごとに減っていき…、あまり連絡はこなくなった。

    2006-08-25 00:21:00
  • 187:

    さお

    そんな時からの、はやとの告白。決してしんを忘れたわけではない。半ば諦めかけていたのかも。でもそれはさお自身にもわからない事だった。

    2006-08-25 00:25:00
  • 188:

    さお

    ただ、無性に淋しかった。だからはやとと付き合う事にした。
    ごめんなはやと、でも今さおには淋しさを埋めてくれる誰かが必要やねん。。。

    2006-08-25 00:28:00
  • 189:

    さお

    この選択を選んださおに、人生最大の「後悔」をする事になろうとは、今はまだしるよしもなかったのだ。

    2006-08-25 00:31:00
  • 190:

    さお

    数は減ったけど、たまにきてきていたしんからのメールをさおは全て無視した。メールが入ってくると、胸が痛くなる…。

    2006-08-25 00:34:00
  • 191:

    さお

    無視しつづけるにつれ、とうとうメールはこなくなった。これでよかったんかなぁ。はやととは、楽しいけれど甘い感情なんてない。恋とはまた別。友情…に近かったのかも。

    2006-08-25 00:37:00
  • 192:

    さお

    はやととさおは毎日遊んだ。もちろんエッチなんてできなかった。忙しく予定を入れれば、しんの事も忘れるかもとそれだけだった。

    2006-08-25 00:41:00
  • 193:

    さお

    今日は七夕。しんと連絡を取らなくなって1週間。
    今日もみなと遊んでいた。ピピピ?
    メールを受信したので、はやとからだと思い開いてみると…。

    2006-08-25 00:44:00
  • 194:

    さお

    「七夕やなぁ?」
    しんからだった。
    「みな?しんちゃんや?やばい泣きそうやし?」
    「本間?はよ返事うち?」すぐさま返事をした。

    2006-08-25 00:47:00
  • 195:

    さお

    「やなぁ?」
    クールぶって返事をした。すぐに受信!
    「またメールするから?また遊ぼうな?」
    キャーーーーー!!

    2006-08-25 00:50:00
  • 196:

    さお

    一人でキャアキャアとはしゃいでいるさおを見て、みなは嬉しそうに言った。
    「さお良かったな?しんちゃんから連絡きて?最近元気なかったから心配しててん。」

    2006-08-25 00:53:00
  • 197:

    さお

    「みなありがとう?」
    みながそんなに心配してくれてるなんて思わなかった。さすが親友?
    それからまたしんとは連絡を取りだした。

    2006-08-25 00:56:00
  • 198:

    さお

    七夕の夜、久しぶりにしんとあそんだ。この前のメンバーとまた、こうたの家に集合。今日はしんとよく喋れた。

    2006-08-25 01:01:00
  • 199:

    名無しさん

    ・゚・(>_

    2006-08-25 01:03:00
  • 200:

    さお

    照れはあったものの、嬉しさが先に出て、はしゃいだ。今日もしんから幸せをいっぱいもらった。楽しい時間はあっという間にすぎるものだ…。

    2006-08-25 01:04:00
  • 201:

    さお

    七夕、ひこぼし様おりひめ様天の川に想いをたくし、願い事をとなえた。
    「しんちゃんと付き合いたい!!」
    叶ったらいいな☆

    2006-08-25 01:07:00
  • 202:

    さお

    はやととは、相変わらず遊んでいた。はやとは優しいから、さおのわがままをなんでも聞いてくれた。そんなはやとに甘えてしまっていたのだ。

    2006-08-25 01:10:00
  • 203:

    さお

    しんからのメールはまた増え、頻繁に遊ぶ回数も増えた。
    「みな!今日しんちゃんが夜中プール入りいこうって!いかへん〜?」
    「めっちゃアホな事やってんなぁ☆行くし笑」

    2006-08-25 01:13:00
  • 204:

    さお

    今日もしんと会う。
    ━━夜中12時━━
    さおとみなはいつも通り家を抜け出し、しん達の車に乗りこんだ。

    2006-08-25 01:16:00
  • 205:

    さお

    「プールやでぃ?お前ら全裸になりやぁ?みんな裸のアホやぁ?」
    一人でテンションぶちあげなこうたは1番嬉しそうだ。

    2006-08-25 01:21:00
  • 206:

    さお

    なぜだか気合いも入っていた。夜中の中学校は暗かったけど、しん達がいる事だけで心強かった。
    「入るでー?ヒャー?」

    2006-08-25 01:25:00
  • 207:

    さお

    こうたは真っ裸になりスイスイ泳いでいる。
    「えーどうしよ?うち何も持ってきてないし?」
    「みなもや?もう裸で入るしかない?」

    2006-08-25 01:29:00
  • 208:

    さお

    「お前らはよこいやぁ?」気付いたら男達はみんな入っていた。
    「もううちらも脱ごっ?」みなが脱ぎ出したのでさおも脱いだ。二人は前を手で隠し、中腰で歩いた。

    2006-08-25 01:32:00
  • 209:

    さお

    「お前らの裸なんて見ても立たへんぞー??」
    こうたが横から言う。
    「うっさいわボケッ?」
    さおとみなはそろって言った。

    2006-08-25 01:35:00
  • 210:

    さお

    足の先をプールにつけると、夏なのに少し冷たかった。でも、夜中の学校、貸し切りのプール。隣にはしんちゃんがいる。

    2006-08-25 01:38:00
  • 211:

    さお

    そんな事を考えると、無性に騒ぎたくなった。こうたやしんと追い掛けッこをした。こうただけには捕まりたくないと、必死に逃げた。

    2006-08-25 01:42:00
  • 212:

    さお

    こうたは必死に追い掛けてくるが、しんに捕まった。「つかまえた?」
    「キャッ?」
    わざと捕まってみた。

    2006-08-25 01:45:00
  • 213:

    さお

    水を掛け合う二人。
    「もぅやめてやぁ???」「いやや???」
    端から見たらカップルのような二人に、こうたが、「ラブラブやなぁ」とちゃかした。

    2006-08-25 01:48:00
  • 214:

    さお

    化粧なんか関係なく、顔も水につけて潜ったり水かけたり、ひたすら追い掛けっこ笑。久しぶりにこんなにはしゃいだ。一時間くらいいただろうか…。たった10分位の時間に感じた。

    2006-08-25 01:54:00
  • 215:

    さお

    途中コンビニによって、酒を買った。それからこうたの家へ行く。
    「カンパーイ???」
    「めっちゃうまいし?」
    しんが叫ぶ。

    2006-08-25 02:00:00
  • 216:

    さお

    ゲームをしながら一気対決!!さおはボロボロだ。あまり酒が強い方じゃないので、すぐに酔い、その後も飲み続けしんちゃんの隣に寄り添う。。。

    2006-08-25 02:03:00
  • 217:

    さお

    と…。ここまでは覚えているが…。。。

    気付いたら家の布団の上だった…。。。

    もしかして…やらかした?

    2006-08-25 02:06:00
  • 218:

    さお

    すぐさまみなの家に行き、事情を聞いてみる。
    「あんたなぁ?昨日やばかったで…。。。???」

    話しによると…。。。

    2006-08-25 02:09:00
  • 219:

    さお

    酒を飲んで、酔っ払ったさおはしんに抱きつき、「初めて会った時からしんちゃん好きやでなぁ?」と言い、しんにキスをし、「好き?好き?」の連発やったらしい。隣にいるしんはただただ笑って聞いているだけだった。横でこうたとみなは大爆笑。そのまま、眠りについた。

    2006-08-25 02:13:00
  • 220:

    さお

    と言う内容だった。。。
    「いやいやみなちゃん嘘はよしてよ?」
    「嘘ちゃうし?」
    やばい事をしでかした。とさおは顔から火が出る思いだった。

    2006-08-25 02:16:00
  • 221:

    名無しさん

    更新早いしめちゃオモロイ?頑張ってな(・∀・●)

    2006-08-25 02:18:00
  • 222:

    さお

    ありえんって!!うちしんちゃんに嫌われたらどないしょ?やっぱ謝った方がええよなっ!あ〜さおのアホ〜!!

    2006-08-25 02:18:00
  • 223:

    さお

    「昨日は迷惑かけてごめんなさい?」
    メールを送った。
    「気にすんな??」
    としんからすぐに返事が来たのでひとまず安心できた。

    2006-08-25 02:22:00
  • 224:

    さお

    231さん おもしろいとかありがとうございます??がんばります?

    2006-08-25 02:25:00
  • 225:

    さお

    よかったぁ。てかうちつくづくアホや思うわぁ↓頭たりとんかっアホアホ!!!しんちゃんうちが好きとか言って、どう思ったんかなぁ。?嫌がられてたらうち立ち直れんし。。。でも、がんばるしかない!

    2006-08-25 02:29:00
  • 226:

    さお

    この時のさおは前向きだった。しんとさお。この時はお互い考え方とかいい方向にいって、「いい関係」だったかもしれない。二人に笑顔がたえなかった。

    2006-08-25 02:32:00
  • 227:

    名無しさん

    リアルタイムやあ?

    2006-08-25 02:33:00
  • 228:

    さお

    さおは、しんと会っている間もはやととは、切れないでいた。はやとはさおを愛してくれてる…その優しさからはやとにしんの事を話せないでいた。

    2006-08-25 02:35:00
  • 229:

    さお

    237さん リアルタイムてなんですか?よくいろんなとこに書かれてるから、何やろ…と思ってたんです??よかったら教えてください?

    2006-08-25 02:40:00
  • 230:

    さお

    ある夜の事…
    「なぁさお。最近連絡へったけど何かあったん?俺心配やねん。俺悪い事したかな?そやったらごめんな???」
    急に優しい口ぶりで、はやとが尋ねてきた。

    2006-08-25 02:43:00
  • 231:

    さお

    「いやっ何もあらへんよ?はやとはいい男や?」
    思わずこんな答え方をしてしまった。
    はやとはホッと息をはき、さおに優しい顔で笑いかけてくる。

    2006-08-25 02:46:00
  • 232:

    さお

    うちまたしでかしてもーた。。。これじゃはやとに悪いし、うちどんだけ偉そうな女やねん?はやと本間ごめん?今はごめんしか言えん…。↓

    2006-08-25 02:49:00
  • 233:

    さお

    こんな毎日を過ごしているうちに、みなはさおの元カレのけんとの連れ、りゅうと半同棲をはじめていた。たまに帰ってきた時に遊ぶ、そんな感じだった。

    2006-08-25 02:55:00
  • 234:

    さお

    ピンポーン?
    「はぁいっっ?」
    さおの家のインターホンがなり、みなが来た。
    みなはとても息切れして、急いで来たように思える。

    2006-08-25 02:58:00
  • 235:

    さお

    「さお?これ見て?信じられへん?」
    「なんなんこれ?」
    一枚の黒っぽい小さな紙をわたされた。

    2006-08-25 03:01:00
  • 236:

    さお

    そこには、よくテレビとかで見る妊娠したお腹の中を写したエコー写真がある。「はぁ?なんすかこれは?」
    意味がよくわからない。

    2006-08-25 03:04:00
  • 237:

    さお

    「あたし妊娠したねん?りゅうの子や?」
    みなは笑いながら嬉しそうに言う。
    「はぁ?あんた妊娠してたん?」
    さおは急にパンチされる程に、驚く。

    2006-08-25 03:07:00
  • 238:

    さお

    「あたしも気付かんかってん?普通に遊んでたし?しかも動き回ってたやん?今日気分悪くて病院行ったら妊娠してた?」
    「本間かいな?とりあえずあがりや?」

    2006-08-25 03:10:00
  • 239:

    さお

    「ほんで、産むん?」
    「産むで?」
    みなの笑顔はキラキラ輝いてとても美しかった。
    「でもまだあんた15才やで?籍も入れれんやん?」
    みなは誕生日が3月なため、来年にならないと16才にはなれない。

    2006-08-25 03:14:00
  • 240:

    さお

    「どうにかなるわ?」
    「りゅうは何て言ってんの?」
    「産めって???」
    これが愛なんだ。これが相思相愛ってことなんだ。

    2006-08-25 03:17:00
  • 241:

    さお

    愛とか恋とか本気とか…。よくわからんかったけど、こーゆー事なんやな。。。
    考える間もなく産むって、=結婚やもんなぁ。りゅうと一緒にいたい、りゅうもみなと一緒にいたい。これが愛とゆうことなんや。。
    みな元気な赤ちゃん産んでな?

    2006-08-25 03:22:00
  • 242:

    さお

    さおはズドンと胸にひびいた。愛。
    とりあえずパパになるりゅうにメールする。
    「パパおめでとう?みなを幸せしたってな??」

    2006-08-25 03:25:00
  • 243:

    さお

    りゅうからすぐに返信がきた。
    「ありがとう?俺嬉しいでたまらん??パパがんばります???」
    りゅうがパパ、みながママになるなんて実感がわかない。

    2006-08-25 03:28:00
  • 244:

    さお

    けれど、さおは二人を応援した。
    15才なんて結婚もできない子供なのに、すごいと思った。しかし、少し淋しくなる自分がいる。みなが遠くへ行ってしまいそうで怖かった…。。。

    2006-08-25 03:31:00
  • 245:

    さお

    ━りゅう☆みな━
    形じょう結婚????


    お腹の中には赤ちゃん?

    2006-08-25 03:34:00
  • 246:

    さお

    少し淋しいけど…、嬉しいし応援する?今日はしんちゃんと会う約束の日だから、早く報告したいなぁ?

    2006-08-25 03:37:00
  • 247:

    さお

    今日も夜中に家を抜け出す。そして、今日は初めて一人でいくのだ。こうたの家に…↓↓↓( ̄▽ ̄;)

    2006-08-25 03:40:00
  • 248:

    さお

    ちょっぴりオシャレをして、出掛けた。
    しんちゃん、仕事帰りで、しかもしんちゃん家から25分くらいかかるのに…ありがとうな☆

    2006-08-25 03:43:00
  • 249:

    さお

    ルンルンで歩き、ルンルンで車にのる。
    「えっお前今日機嫌ええやん?どないしたん?」
    鼻歌を歌うさおにしんが尋ねる。

    2006-08-25 03:46:00
  • 250:

    さお

    「みな結婚するねん?妊娠したからなっ?」
    「本間に?この前までピンピンやったやん?」

    不思議そうにしんは言う。

    2006-08-25 03:49:00
  • 251:

    さお

    「あははっ?今もピンピンやし笑。彼氏おるのはしってたやろ?その子との間にやで?」
    「まぢかぁ?応援しときゆーとってや?でも…こうたが悲しむかな?」

    2006-08-25 03:53:00
  • 252:

    さお

    「なんで?」
    「ないしょ?」
    しんは意味ありげな笑みを浮かべ、困ったような顔を一瞬みせた。そんなこんなでこうたん家到着?

    2006-08-25 03:56:00
  • 253:

    さお

    「こうたただいまぁ?」
    「お前の家ちゃうやろ?あれっみなは?」
    こうたが聞く。その時しんが笑いながらこうたに言った。

    2006-08-25 03:59:00
  • 254:

    さお

    「こうちゃん残念?みな結婚するみたいやで?今の男の子供できたって?あ〜あ。失恋やな!あはは?」
    えっ?どゆこと?

    こうたがみなを…??

    2006-08-25 04:02:00
  • 255:

    さお

    「はぁ?あいつが母親とか似合わんな!!応援するよてゆーとってな。。。」
    こうたは強がっているようだ。
    「今日は飲むぞ???」

    2006-08-25 04:06:00
  • 256:

    さお

    と、その時、
    「しーんちゃーん?」

    派手な服装、露出、化粧もケバい女が入ってきた。しんの名前を呼んでいる。

    2006-08-25 04:09:00
  • 257:

    さお

    「やっぱりここにおったぁ???」
    その女はしんに抱き付き、ケラケラと笑っている。プンプン漂う、むせ返りそうな香水の匂い。

    2006-08-25 04:12:00
  • 258:

    さお

    しんを見ると、ニコニコと笑っている。

    誰やねん?この女?うちのしんちゃんに何の用やねん?しんちゃんも何笑ってんねん?ガツンと言わんかい??

    2006-08-25 04:15:00
  • 259:

    さお

    こうたの家はまれに聞く、たかり場だ。人の出入りが激しい。
    「しんちゃんちょっと借りるわぁ??」
    女がしんの手をひっぱり、二人は外にでていった。

    2006-08-25 04:18:00
  • 260:

    さお

    はい???

    「こうた?あれ誰やねん?」

    「あれなぁ…。しんの元カノやねん。。。」

    2006-08-25 04:21:00
  • 261:

    さお

    はいぃ??
    「何処にいったん?」
    「俺もわからんわ…。」

    あの女ケバいけど綺麗やったなぁ。スタイルもいいし。うち誰やねん?やっぱりしんちゃんはあんな女がタイプやねんなぁ。。。

    2006-08-25 04:25:00
  • 262:

    さお

    何だか自分が情けなくなった。すると悲しい気持ちになり、涙があふれてきた。

    「うっ…ぐぇっ…うわぁぁぁ〜ん!!」

    2006-08-25 04:28:00
  • 263:

    さお

    「さおな、しんちゃんが好きやねん?だから会いにきてんねん?これはないやろっぉ…ぐぇっ…うぅっ…あの女許さへん?しんちゃん何処いったんやぁ〜!!!ぅわぁ〜ん!!」

    2006-08-25 04:31:00
  • 264:

    さお

    「さお、お前の気持ちはわかってるよ。しんはすぐ帰ってくるからまっとき?」

    そう言い、こうたはさおの話しを「うんうん」と頷き黙って聞いてくれた。

    2006-08-25 04:34:00
  • 265:

    さお

    こうた、ありがとうな。心から思った。


    10分もしないうちにしんは一人で帰ってきた。ジュースを買って。。。

    2006-08-25 04:37:00
  • 266:

    さお

    「ごめんなっ?ってえ?何でないてんのっ?」

    「自分で考えろや」
    さおは吐き捨てるように言った。

    2006-08-25 04:40:00
  • 267:

    さお

    「えっっ?ちょっとさお勘違いすなや?車いこっ」

    しんはあせったかのような喋り方でさおの手を引っ張り、車に乗せた。

    2006-08-25 04:43:00
  • 268:

    さお

    エンジンをかけ、車を発進させる。

    「あれは元カノやけど、今は友達やしジュース買いに行っただけやで?」

    2006-08-25 04:46:00
  • 269:

    さお

    「エッチしてたんちゃうん?」
    さおは今言ってはいけない事を言ってしまった。

    「はぁ?10分もたたんかったしする時間なんてないしな?」

    2006-08-25 04:50:00
  • 270:

    さお

    「やばい」と思ったものの、後の祭やった。

    「携帯かせ??」

    さおの携帯をしんが無理矢理とる。

    2006-08-25 04:53:00
  • 271:

    さお

    さおの携帯を開き、中身を見る。

    「ほおぉ〜。お前もやる事やってんなぁ!感心するわ!」
    しんは携帯を見ながらさおに言う。

    2006-08-25 04:57:00
  • 272:

    さお

    「ちがっ…。」

    「ぶっさいくな彼氏がおるんやなぁ!!」

    携帯をかえして、さおの顔を見ながら眉間にしわをよせて言う。

    2006-08-25 05:00:00
  • 273:

    さお

    「うちはしんちゃんが好きやねん?」
    しんは黙って車を走らせ、さおの家の前でとめた。

    もう降りるしかないと思い、さおは車を降りた。

    2006-08-25 05:04:00
  • 274:

    さお

    さおは家に帰って泣いた。涙がとまらない。はやとと付き合っている事がばれたのだ。日頃の男遊びもばれているに違いない。さおは急いでしんにメールを送った。

    2006-08-25 05:07:00
  • 275:

    さお

    「しんちゃん本間にごめんな??許してや??」
    5分後…返信がきた…
    「ええよ?俺もごめんな?」
    えっもう仲直り??

    2006-08-25 05:10:00
  • 276:

    さお

    もうどうにでもなれ!!
    あたって砕けろッ!!うちはしんちゃんが好きや。しんちゃんに告白する!!!

    さおは、人生で初めての告白をした…。大好きでたまらない…しんちゃんに……

    2006-08-25 05:13:00
  • 277:

    さお

    初めての告白やけど、会ったり声を聞いたら泣いちゃいそうやから、メールでもいいかな?ひねくれもんのうちやけど、がんばるしかない!!がんばれさお!!

    2006-08-25 05:16:00
  • 278:

    さお

    「付き合って?無理ならええけど?」
    これが精一杯な言葉だった。緊張して震える指を押さえ、送信ボタンを押した。

    2006-08-25 05:19:00
  • 279:

    さお

    ━送信しました━

    一分もたたないうちに返信がきた。開いてみると…

    「ごめんね?」

    2006-08-25 05:22:00
  • 280:

    さお

    ガーーーーン↓↓

    人生初の大告白は失敗に終わった。

    本当に石が頭の上におちてきた気分だった。

    2006-08-25 05:25:00
  • 281:

    さお

    それ以上はもうメールを送れなかった。何もする気がおきなかった…。


    ただ、ただ、泣いた。

    2006-08-25 05:30:00
  • 282:

    さお

    頭が痛い… 血が登る…

    泣きたくないよ…

    しかし涙が止まらない…

    2006-08-25 05:33:00
  • 283:

    さお

    涙の雫が溢れ出す…

    しんちゃん…

    さおは声を押し殺して泣いた。

    2006-08-25 05:36:00
  • 284:

    さお

    その後すぐに、はやとにメールを送った。

    「さお、好きな人ができたねん?別れよっごめんな?」

    送信ボタンを押し、はやとに別れをつげた。

    2006-08-25 05:38:00
  • 285:

    さお

    はやとから、電話の着信が長い時間鳴っていたけれど、罪悪感から出る事ができない。着信は切れ、メールが入ってきた。

    2006-08-25 05:41:00
  • 286:

    さお

    「俺、薄々感じてたよ。でもさおとおるんは楽しかった、できる事なら別れたくないけど…そんなんアホやもんな??さお、頑張れや。俺はお前を諦める事頑張るなっ今までありがとう?さよなら?」

    はやとは最後まで優しかった。

    2006-08-25 05:45:00
  • 287:

    さお

    さおは、その罪悪感と、しんが遠くへ行ってしまうのではないかという、淋しさが入り交じりながら、枯れる事のない涙を流し続けた……。。。

    2006-08-25 05:48:00
  • 288:

    さお



    ━━さお、16才。8月の事だった━━

    2006-08-25 05:51:00
  • 289:

    さお

    しんちゃん。。。
    こん時のうちって…一言で言うと、ガキやったやろ?しんちゃんの言葉なんか、全く聞けんくてごめんな。自分がいっぱいいっぱい過ぎて、頭回らんかったねん…。がむしゃらに突っ走りすぎたねん…。ごめんな…

    2006-08-25 06:00:00
  • 290:

    さお



    しんちゃんは今、誰を想っていますか??

    2006-08-25 06:04:00
  • 291:

    nami

    しおり?

    2006-08-25 10:23:00
  • 292:

    名無しさん

    終わったン??

    2006-08-25 10:36:00
  • 293:

    さお

    301さん namiさんでしたねッ?すみません??

    2006-08-25 14:15:00
  • 294:

    さお

    次の日、鏡を見ると、目が真っ赤に腫れていた。

    「うわぁ…すごい顔や…」

    2006-08-25 17:28:00
  • 295:

    さお

    どれだけ泣いたのだろう。でも、さおはスッキリした気分だった。
    自分の気持ちに素直になっただけだから。

    2006-08-25 17:31:00
  • 296:

    さお

    しんが好き。それだけだから。少し前のさおは、告白されれば断らない、恋愛なんててきとーだった。

    2006-08-25 17:34:00
  • 297:

    さお

    自分から行動に移したのは初めてだったし、自分から男の人を好きになる事も初めてだった。

    2006-08-25 17:37:00
  • 298:

    さお

    でも…。同じ気持ちになれなかっただけ。さおの方が気持ちが大きくて、しんには届かなかっただけ、そう思った。

    2006-08-25 17:40:00
  • 299:

    さお

    「しょうがないか」と、ただひたすらそう思った。

    しんちゃんはやっぱ、あんな派手な女が好きなんやな…。。。

    2006-08-25 18:08:00
  • 300:

    悪の探偵

    お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?お前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?俺はお前が好きになった?

    2006-08-25 18:26:00
  • 301:

    さお

    その日から、さおは学校にあまり行かなくなった。行ったとしても、寝るかさぼるかの繰り返し。

    2006-08-25 18:41:00
  • 302:

    さお

    男遊びはする気にもならない。開き直っていたのかもしれない。さぼって早退しては、みなの家へ行く…。

    2006-08-25 18:44:00
  • 303:

    さお

    今日も気分がのらなかった為、早退してみなの家へ行った。

    「おじゃましまぁす!」

    2006-08-25 18:47:00
  • 304:

    さお

    「さお、最近なんかあったん?無理矢理元気だしてるやろ?」

    みなが心配そうに顔を覗きこむ。

    2006-08-25 18:56:00
  • 305:

    さお

    「実はな、しんちゃんに告白したねん。でもフラれたけどな。アハハッ?」

    さおは正直に話す事にした。。。

    2006-08-25 19:04:00
  • 306:

    さお

    「そうなん?あんなに仲良かったのに…」

    「うん…でもそれがしんちゃんの答えやからなっ!しゃーないわ!」

    2006-08-25 19:07:00
  • 307:

    さお

    さおは、笑って言った。

    「でも、あんたが自分から告白するなんかよく頑張ったな?えらいえらい?しんちゃんもわかってくれるよ?」

    2006-08-25 19:53:00
  • 308:

    さお

    みなは、そう言い、さおに笑いかける。

    「ありがとう。」

    とだけ言った。

    2006-08-25 19:56:00
  • 309:

    さお

    ━━金曜日━━
    今日は週の最後の登校日。明日は休みだから、さおは少し嬉しかった。
    11時を回った頃…

    2006-08-25 20:12:00
  • 310:

    さお

    ブブブ…
    携帯のバイブがなる。

    この時間?もしかしてしんちゃん?まさかなぁ……

    2006-08-25 20:14:00
  • 311:

    さお

    「おはよ?生きとんかぁ?」

    紛れもなく、しんからのメールだった。

    2006-08-25 20:18:00
  • 312:

    さお

    「生きてるもん?」

    と返信した。さおは、嬉しくて、嬉しくて一人で声をだした笑った。

    2006-08-25 20:21:00
  • 313:

    さお

    「あ〜あまたさおの一人笑いがはじまったぁ?」
    クラスメイトがまたか…っとあきれたような顔でさおをちゃかす。

    2006-08-25 20:24:00
  • 314:

    さお

    さおは、その声も耳にはいらない程携帯をにぎりしめ、しんからのメールをまった。待つ事は好きではないが、この時は違った。

    2006-08-25 20:27:00
  • 315:

    さお

    「今日お前向かえ行くから、用意しとけよ?」

    携帯の画面には思いもよらないような言葉が書かれている。

    2006-08-25 20:30:00
  • 316:

    さお

    ええっ!?ほんまにぃ?
    冗談じゃなくて…??


    さおはしんちゃんに会いたい!!

    2006-08-25 20:34:00
  • 317:

    さお

    直ぐさま

    「了解?」

    と送った。

    2006-08-25 20:38:00
  • 318:

    さお

    さおは心が踊る。今日は授業が楽しく感じた。先生の言う事も素直に聞いた。先生はびっくりしていたようだけど……

    2006-08-25 20:42:00
  • 319:

    さお

    しんは、告白の事やはやとの事には触れなかった。
    まるで何もなかったかのように連絡をしてきた。

    2006-08-25 20:45:00
  • 320:

    さお

    せめてもの救いだ。それが、しんの優しさなのかさおへの気遣いなのかは、わからないがとてもありがたかった。

    2006-08-25 20:49:00
  • 321:

    さお

    夜中になるまで、とても待ち遠しい。そわそわする。落ち着いてはいられない。久しぶりにしんと会うから。

    2006-08-25 20:53:00
  • 322:

    さお

    夜中の12時になるには、時間が長すぎた。その時間はとてもとても、1分さえも長く感じる。

    2006-08-25 20:56:00
  • 323:

    さお

    さおは、9時から用意した。待ち遠し過ぎて、何かをしていないと落ち着かないからだ。

    2006-08-25 20:59:00
  • 324:

    さお

    しかしそれも1時間で終わった。ふと、しんの事を思う。
    しんちゃん、さおの事フッたのに大丈夫なんかな。。。

    2006-08-25 21:03:00
  • 325:

    さお



    横になって考えていると、そのまま寝てしまった…。

    2006-08-25 21:06:00
  • 326:

    さお

    ふと目が覚めた。

    「ああっ?やばっ今何時やっ?」

    時計をみると、12時30分だった。

    2006-08-25 21:31:00
  • 327:

    さお

    携帯を見てみる…着信3件、メール受信1件。

    「寝てんのか?起きろ?」
    しんからメールがきていた。

    2006-08-25 21:34:00
  • 328:

    さお

    と、その時しんから着信がきた。
    「もしもし?ごめんっ?ねてたぁ今どこ?」

    さおは慌てる。

    2006-08-25 21:39:00
  • 329:

    さお

    「今もう家の前やぁ?早くでてきてぇ?」

    さおはとび起き、急いで外に出た。

    2006-08-25 21:42:00
  • 330:

    さお

    道の端に、黒い車が停まっている。しんの車だ。
    その車に走りながらかけよる。

    2006-08-25 21:45:00
  • 331:

    さお

    「しんちゃんごめん??」
    「遅い?まぁ乗りや?」

    そこまで怒っている様子はない。

    2006-08-25 21:50:00
  • 332:

    さお

    「あれっ?今日こうた達わぁ?」

    「今日はおらんで?」

    まじっすかぁぁ?!

    2006-08-25 21:53:00
  • 333:

    さお

    車には、しんだけが乗っている。今日は二人きりだ。さおは助手席にのり、車は、山の上へ上へと進んでいった。

    2006-08-25 21:57:00
  • 334:

    ゅぅ?

    読んでます??

    2006-08-25 22:10:00
  • 335:

    さお

    ゅぅ?さん 読んでもらえて嬉しいです?

    2006-08-25 22:45:00
  • 336:

    さお

    人気がない細い道を登る。何も言わずにしんに任せた。平面の道路になっ時、車を停車させた。

    2006-08-25 22:51:00
  • 337:

    さお

    「よしっ降りてみ?」
    しんは先に車を降りた。
    さおも、後を追うように、急いでしんの元へ駆け寄る。

    2006-08-25 22:54:00
  • 338:

    ゅぅ?

    気になる??

    2006-08-26 04:34:00
  • 339:

    名無しさん

    おもろい??

    2006-08-26 05:16:00
  • 340:

    nami

    しおり

    2006-08-26 09:45:00
  • 341:

    さお

    ゅぅ?さん 今からまた更新します?

    350さん 本間うれしいです?また見てくださいね?
    namiさん またまたありがとうございます?

    2006-08-26 15:51:00
  • 342:

    さお

    「こんなとこ来て何するん??」
    「上見てみっ?」

    しんは満面の笑みでさおに言う。

    2006-08-26 15:57:00
  • 343:

    さお

    上を見上げると…真っ暗な深い深い空の中に、キラキラと美しい星達が輝いている。
    さおは、その星空に吸い込まれそうな感じがした。

    2006-08-26 16:02:00
  • 344:

    さお

    「すごい…」
    それ以上言葉がでない。
    一つ一つをよく見てみると、どれもが個性を出し、自分が1番と言わんばかりの光を放っている。

    2006-08-26 16:05:00
  • 345:

    さお

    「あれっ?何かあの星おかしくない?」
    しんは首を傾げて言う。
    「どれ?」

    「んー…あれ!!」

    2006-08-26 16:08:00
  • 346:

    さお

    しんが指さす先に、どの星があるのかわからなかった。何度も目をこらして見たが、それでも、わからなかった。

    2006-08-26 16:11:00
  • 347:

    さお

    しばらくの間、眺めた。
    手が届きそうな程近い。

    めっちゃ綺麗や…手ぇ伸ばしたら取れんかなぁ…

    2006-08-26 16:16:00
  • 348:

    さお

    チラッとしんを見ると、しんもまた、吸い込まれそうな星空に目がくぎづけになっているようだった。。。

    2006-08-26 16:19:00
  • 349:

    さお

    暑いので、クーラーのきいた車に乗る。
    その夜、二人はどちらからともなく一つになった。

    2006-08-26 16:23:00
  • 350:

    さお

    熱いキス…それだけで、体の力がぬける。
    さおを抱きしめる腕、大きな手、ときおり香る香水の匂いに体がしびれそうになった。

    2006-08-26 16:29:00
  • 351:

    さお

    しんはみんなでいれば、よく喋るのに、二人になると口数がへる。
    でも、優しさだけは十分に伝わってきた。

    2006-08-26 16:33:00
  • 352:

    さお

    体が熱い。クーラーでは冷えない程、体の芯が熱い。
    しんちゃん…。うちやっぱりまだ好きや…。。。

    2006-08-26 17:17:00
  • 353:

    さお

    二人は、窓から見える星空に見下ろされながら、眠りについた。

    8月の終わり。。。

    2006-08-26 17:22:00
  • 354:

    さお

    数時間は眠っただろう…。あたりはだんだんと明るくなっていた。

    「しんちゃん起きて!!」体をゆさぶる。

    2006-08-26 17:25:00
  • 355:

    さお

    帰りたくない。とは言えなかった。

    さおは、彼女じゃないもんな。。。

    2006-08-26 17:31:00
  • 356:

    さお

    帰りの車の中で、しんは何も言わない。何か…考え事をしているように上の空だ。
    さおは、それでも平然をたもった。

    2006-08-26 17:34:00
  • 357:

    さお

    帰りは早い。あっという間に家についてしまった。

    車を降りようとしたその時!!!

    2006-08-26 17:38:00
  • 358:

    さお

    しんに腕をつかまれ、さおは振り返る。

    「またメールしてな…」

    今にも、泣きそうな顔でしんは言う。

    2006-08-26 17:44:00
  • 359:

    さお

    そんな顔は見た事がないので、びっくりしたと同時に、胸が痛くなった。

    「わかった」

    これだけしか言えない。

    2006-08-26 17:47:00
  • 360:

    さお

    その手を振りほどき、さおは車を降りた。
    涙があふれる。
    その顔を見られないように真っ直ぐ前を向いて歩いた。。。

    2006-08-26 17:52:00
  • 361:

    さお

    しんちゃん。。。
    今もあの空は変わってないかなぁ?今なら…しんちゃんが指した星が、どれかわかるかなぁ…
    あの時の泣きそうな顔…今でも忘れれんねん…

    今、しんちゃんは笑って暮らしてる??

    2006-08-26 17:57:00
  • 362:

    さお

    その日から、しんとさおは、ひんぱんに二人で会うようになった。
    何をするわけでもないが、いつも二人でいた。

    2006-08-26 18:01:00
  • 363:

    さお

    最近はしんの家にいる事が多く、色々な事を語りあかす。さおは学校にあまり行ってない事を話すと、しんは怒った。

    2006-08-26 18:11:00
  • 364:

    さお

    「学校だけはちゃんと行け」と、叱った。
    それでもさおは、あまり行かなかった。

    2006-08-26 18:14:00
  • 365:

    さお

    ある日、いつものように、さおは呼び出され、しんの向かうがままに着いていった。
    これはよくある事だ。

    2006-08-26 18:27:00
  • 366:

    さお

    15分くらい車を走らせ、ついたのは小さなアパート。
    「なんやのここ!?」
    さおは聞く。

    2006-08-26 18:35:00
  • 367:

    さお

    「こうたん家で騒ぐとな、こうたのオカンが怒るねん。だからみんなで借りたんやで?さおは、第1号や?」
    しんは無邪気に言う。

    2006-08-26 18:38:00
  • 368:

    さお

    中に入ると、小さなソファーがあり、二人は腰をかける。
    二人の家ではないが、しんといるだけで落ち着く。

    2006-08-26 18:42:00
  • 369:

    さお

    今日は色々な事を話した。学校に行く気がしない事を話すと、
    「俺はダブったで。でも、今思うと、卒業してよかったなって思える。」

    2006-08-26 18:45:00
  • 370:

    さお

    その言葉を聞き、もう少し頑張ってみようかなと思った。
    「さお…合い鍵いる?」
    しんは急に問い掛ける。

    2006-08-26 18:48:00
  • 371:

    さお

    「いる!!」

    「もう少し待っててな?あっお前、俺ん家の居酒屋で皿洗いするか?」

    2006-08-26 18:51:00
  • 372:

    さお

    「する!!」

    「じゃあもう少しまじめになってな!」

    しんは笑って言う。

    2006-08-26 18:54:00
  • 373:

    さお

    「まじめになれ」この時のさおは、あまり深く考えなかった。
    しんの想いも気付かずに…。。。

    2006-08-26 18:58:00
  • 374:

    さお

    幸せな日々は続いた。
    しんは仕事が終わればさおを向かえに来る、の繰り返しの毎日…。。。
    とても…とても幸せだった。。。

    2006-08-26 19:04:00
  • 375:

    さお

    学校では、しんを自慢した。
    「うちのしんちゃん男前やろ〜?手出したらあかんでぇ!!」

    2006-08-26 19:07:00
  • 376:

    さお

    「くやしいけど、男前やわぁ!!早く付き合ったらええやん!!」
    グループの一人がつっこむ。

    2006-08-26 19:10:00
  • 377:

    さお

    「うちかて、付き合いたいんやけどなぁ。。。」
    さおは、それ以上何も言わなかった。
    と言うか、言えなかったのかもしれない。。。

    2006-08-26 19:15:00
  • 378:

    さお

    さおは、グループの一人の家に遊びに行った帰り、久しぶりにこうたの家によった。

    2006-08-26 19:18:00
  • 379:

    さお

    「こうたぁ〜!ひさしぶりぃ〜!あがるでぇ!!」

    「びっくりしたぁ!急にどないしたん!?」
    こうたは驚いて目が丸くなっている。

    2006-08-26 19:21:00
  • 380:

    さお

    「来たら悪いん?ほな帰るわぁ!」
    帰るふりをする。
    「びっくりしただけやって!!」

    2006-08-26 19:26:00
  • 381:

    さお

    悪びれた笑いを浮かべて、ソファーに座る。
    「暇で来ただけやから気にせんとってな。」
    と、さおは本を読み出した。

    2006-08-26 19:33:00
  • 382:

    さお

    「なんでやねん!!」
    と、こうたは叫んでいたが無視した。
    しんの事を聞きたかったが、聞くのをやめた。

    2006-08-26 19:47:00
  • 383:

    さお

    もしも他の女と遊んでいるのがわかったりして…、
    ショックをうけたくない。

    2006-08-26 19:57:00
  • 384:

    さお

    ━━夜7時━━
    ブーーン。
    誰かの車がこうたの家の前に停まった。

    2006-08-26 20:00:00
  • 385:

    さお

    まさか…とは、思ったが、7時ということもあり、しんだとは思わない。

    そのまさかが……

    2006-08-26 20:03:00
  • 386:

    さお

    部屋のドアが開く。

    そこには、そのまさかのしんが友達と立っていた。

    しんは今日は仕事が休みだったのだ。

    2006-08-26 20:06:00
  • 387:

    さお

    しんは部屋には入ったものの、「帰ろうや」と言い、部屋を出ていってしまった。。。
    さおは、勘違いされたと思いすぐに電話をかける。

    2006-08-26 20:09:00
  • 388:

    さお

    プルルルル…
    出ない。いくらならしても。仕方がないので、メールを送る事にした。

    「どこにおるん?しんちゃん勘違いしてへん?」

    2006-08-26 20:13:00
  • 389:

    さお

    数分後返信がきた。
    「なんでお前がそこにいるんや」

    怒っている様子…。

    2006-08-26 20:16:00
  • 390:

    さお

    「ちょっと話したいから戻ってきて!!」

    「だから、何でお前がそこにいるんや」
    さおは、しんと話しがしたかった。

    2006-08-26 20:23:00
  • 391:

    さお

    「友達ん家に行った後によっただけやねん↓お願いやから戻ってきて↓」
    必死に頼む。
    「いやや」
    しかし、しんは冷たく断った。

    2006-08-26 20:28:00
  • 392:

    さお

    その後も、何時間もしんを待った。。。


    しかし、しんは戻ってこなかった。。。

    2006-08-26 20:37:00
  • 393:

    ゅぅ?

    ぉぱょン?
    ぁげーィ??

    2006-08-26 20:38:00
  • 394:

    さお

    自業自得だ。

    さお何回信用なくしたらええねん。。。もう何もかも嫌や。。。

    2006-08-26 20:39:00
  • 395:

    さお

    もう涙もでない。自分の馬鹿さ加減に嫌気がする。
    どんなに嘆いても、今、しんはいない。
    さおは自分をせめた。

    2006-08-26 20:43:00
  • 396:

    さお

    ゅぅ?さん おはよう?
    あげありがとうですッッ?

    2006-08-26 20:48:00
  • 397:

    さお

    朝になっても、しんからの連絡はないので、帰る事にした。

    センター問い合わせしても、メールはない。

    2006-08-26 20:51:00
  • 398:

    さお

    次の日も…その次の日も…電話をかけたが…

    しんはでなかった。

    2006-08-26 20:54:00
  • 399:

    さお



    この頃から…幸せは…
    音を立てて崩れていった。

    2006-08-26 20:58:00
  • 400:

    さお

    それから、しんからの連絡は全くない。
    こうたが誤解をといたと、連絡があったが、それでもしんは連絡をしてこない。

    2006-08-26 21:02:00
  • 401:

    さお

    さおは、それでも諦めない。強い気持ちは、連絡をとれない今も変わらない。。

    肌寒い10月の事…。。。

    2006-08-26 21:07:00
  • 402:

    さお

    その頃から、ちらほらと、しんの噂が耳に入ってきていた。
    悪い噂が…。。。

    2006-08-26 21:12:00
  • 403:

    さお

    しんは、毎日毎日違う女を連れて、遊びまわっている。
    色々な目撃情報が耳に入った。

    2006-08-26 21:16:00
  • 404:

    さお

    さおは、そおいう話しを聞かされる度、耳をおおいたくなり、でも聞かずにはいられなかった。

    胸が苦しいよ。。。

    2006-08-26 21:20:00
  • 405:

    さお

    ピピピ?
    「ハイ…」

    「今から話しあるねんけど家の前おってや?」
    だいきからだった。

    2006-08-26 21:25:00
  • 406:

    さお

    「なんの話し?」
    さおはだるそうに答える。

    「しんちゃんや…」
    意味ありげにだいきが言う。

    2006-08-26 21:30:00
  • 407:

    さお

    「しんちゃんの事!?なに!?」

    「だから会って話そや。」だいきはいつもとは違い、少し元気がなかった。

    2006-08-26 21:38:00
  • 408:

    さお

    家の前で待っていると、だいきが来た。元気がない。
    「話しって…なんやの?」だいきに言うと、だいきは話しくれた。

    2006-08-26 21:43:00
  • 409:

    さお

    「お前しんちゃんと付き合ってるん?」

    「えっ付き合ってないよ…」
    いきなりな質問だ。

    2006-08-26 21:47:00
  • 410:

    さお

    「お前の事を紹介してって言うてる人がおってん。一応しんちゃんには、了解えらなあかんし、聞いてみてん。なら、さおは俺の女やって言いはるねん。お前から聞いてなかったし…本間か??」

    2006-08-26 21:51:00
  • 411:

    さお

    わけが全くわからない。

    「うちしんちゃんに告白したけどフラれたで。。。最強も連絡ないし。。。」

    2006-08-26 21:54:00
  • 412:

    さお

    「なぁさお。しんちゃんはやめときや。。。」

    「なんでやねん??」

    2006-08-26 21:58:00
  • 413:

    さお

    「今から話す事しっかり聞いてな?」
    だいきは意を決したように口を開きだした…。。。

    2006-08-26 22:02:00
  • 414:

    さお

    「俺なぁ、最近よくしんちゃんと会うねんけど毎日違う女といるねん…。本間、毎日違うねん…。女もいるみたいやで…しかも何人も…」
    だいきは俯く。

    2006-08-26 22:05:00
  • 415:

    さお

    「まじで…。だから連絡ないんや…でもうち好きやもん???」

    「さお…」

    2006-08-26 22:14:00
  • 416:

    さお

    だいきは、さおの頭をなでるしかできないようだ。

    「もうええわ。誰も信じん」

    「さお!自分を信じろ!」

    2006-08-26 22:20:00
  • 417:

    さお

    だいきの言葉を無視して、さおは家に戻った。

    その瞬間さおの目は、冷たい氷のように…
    そして、何も写らなくなった。

    2006-08-26 22:24:00
  • 418:

    nami

    しおリ

    2006-08-26 22:26:00
  • 419:

    さお

    ピンポーン?
    「はぁい!」

    「さお!久しぶりやな!」さおは気付かぬうちに、みなの家にいた。

    2006-08-26 22:27:00
  • 420:

    さお

    「みな…うちもう何もかも嫌や。しんちゃんが…」

    全ての事情を話した。
    みなはパッと立ち上がり…

    2006-08-26 22:30:00
  • 421:

    さお

    namiさん またまたまたしおりありがとうございます?

    2006-08-26 22:33:00
  • 422:

    さお

    「さお?今からしんちゃんとこ行くで!!」

    「えっ…あんた妊娠してるんやから家おっとき…」

    2006-08-26 22:36:00
  • 423:

    さお

    「今は関係ない?」

    みなの勢いに負け、しんを捜しに向かう…

    2006-08-26 22:39:00
  • 424:

    さお

    こうたの家に行っても、しんはいない。

    「もしかしたら、あのアパートかも!!」
    さおはアパートを思い出した。

    2006-08-26 22:42:00
  • 425:

    さお

    アパートにつくと…
    駐車場に、しんの車があった。

    「さお、あれしんちゃんの車ちゃう??」

    2006-08-26 22:45:00
  • 426:

    さお

    みなが指さす。

    「確かにしんちゃんのやな…。あれっあの車はなおとのやんな?」

    2006-08-26 22:48:00
  • 427:

    さお

    「本間や!」

    しんの車の隣には、しんを知るきっかけになった、なおとの車があった。

    2006-08-26 22:52:00
  • 428:

    さお

    アパートを見て、さおは胸が苦しくなった。
    思い出の深いアパート…
    二人で行ったアパート…

    2006-08-26 22:55:00
  • 429:

    さお

    あの約束したアパート…
    「まじめになれ」しんちゃんが言ったんやん。最初に約束やぶってどうするん?

    2006-08-26 22:58:00
  • 430:

    さお

    アパートに入る勇気がなかった。
    みなに入ってもらう事にした。
    ガチャッ…

    2006-08-26 23:01:00
  • 431:

    さお

    「しんちゃんいる?」
    みなが言う。

    「みなやん…どうしたん?」
    しんが目を丸くする。

    2006-08-26 23:05:00
  • 432:

    さお

    「さおと来たねん。入っていい?」

    「ええよ…」

    中には、しん、なおと、友達がいた。

    2006-08-26 23:08:00
  • 433:

    さお

    「しんちゃん…」

    「さおちょっと来て。外でよか!」
    しんは、さおの手を引き、外に連れて行く。

    2006-08-26 23:14:00
  • 434:

    さお

    「しんちゃん何で連絡くれんかったん?」
    泣きそうになるのを押さえ、精一杯にきいた。
    「俺も言わせてもらうけどな…」

    2006-08-26 23:17:00
  • 435:

    さお

    「俺に告った時、はやとと付き合ってたやろ?」

    はやとは、なおとと、しんの後輩だったのだ。。。

    2006-08-26 23:20:00
  • 436:

    さお

    「えっ何でその事…」

    「はやとは後輩やねん。俺の事好きとか言いながら、彼氏おったんやな!」
    しんは声を荒げる。

    2006-08-26 23:23:00
  • 437:

    さお

    「ちょぉはやとに電話してみ。」

    「うち番号しらんし…はやとは関係ないやん!うちが悪いんやし…」

    2006-08-26 23:27:00
  • 438:

    さお

    「ええから電話せえや」

    「本間にしらんねん?」
    しんは、立ち上がり部屋の中へ入って行く。

    2006-08-26 23:30:00
  • 439:

    さお

    その後を追い、しんの元へ駆け寄る。
    「しんちゃん!!」

    しんはもう、誰にも手をつけられない状態だった。

    2006-08-26 23:33:00
  • 440:

    さお

    「なおと、はやとの番号教えれや」

    「しん!はやとは何も悪くないやん!さおが悪いんやで。」

    2006-08-26 23:36:00
  • 441:

    さお

    なおとがさおを指して言う。
    「ええからはやとに電話せぇゆうてんねんコラッ?しばくぞ?」
    しんは、なおとに拳をあげた。

    2006-08-26 23:39:00
  • 442:

    さお

    「だからはやとは悪くないって!!それはさおに家や!!」

    その瞬間、しんの拳がなおとの顔面にとんだ。

    2006-08-26 23:42:00
  • 443:

    さお

    「さおをせめんなや!!俺をなめとんのか??お前は黙って番号教えたらええねん?」

    しんは地元で1、2を争う程喧嘩が強い…。

    2006-08-26 23:46:00
  • 444:

    さお

    「しんちゃんやめて!さおが全部悪いねん!!」

    「お前が止めんなや!」
    さおさえも止める事ができない。

    2006-08-26 23:49:00
  • 445:

    さお

    しんは、なおとをしばいた。関係ないなおとを…。

    全部さおのせいや…
    なにもかも…

    2006-08-26 23:53:00
  • 446:

    さお

    しんはなおとの首をしめ、「なんでやねん!」

    と…誰にぶつけているのか…わからない。

    2006-08-26 23:56:00
  • 447:

    さお

    「しん!それ以上はするな!」
    横から、しんの友達がとめる。
    なおとは、壁にもたれかかり、しゃがみ込んだ。

    2006-08-26 23:59:00
  • 448:

    さお

    なおとは、体がぶるぶる震え、顔からは血が流れている。
    「本間ごめん…」
    さおは、それしかかける言葉がない……

    2006-08-27 00:02:00
  • 449:

    さお

    しんも下を向き、「なんでやねん」と、悔しそうにもらす…
    さおにぶつけているのか…自分にぶつけているのか…

    わからなかった。

    2006-08-27 00:05:00
  • 450:

    さお

    ただ、わかったのは、なおとにはあてつけでしたと言う事。
    しんはなおとの事を嫌いになるわけがない、とさおはわかっていた。

    2006-08-27 00:09:00
  • 451:

    さお

    沈黙が続き…

    しんはトイレに閉じこもり…

    出てこない…

    2006-08-27 00:12:00
  • 452:

    さお

    「みな今日はごめんな?さおはしんちゃんが出てくるまで待ってるから、先帰ってて?」

    「わかった…さおがんばりや?」

    2006-08-27 00:15:00
  • 453:

    さお

    タクシーを拾い、みなを見送った。

    みな、本間ありがとうな…それとごめんな…

    2006-08-27 00:18:00
  • 454:

    さお

    部屋に戻ると、まだしんは出てこない。

    「しんちゃん出てきて…」
    反応はない。

    2006-08-27 00:22:00
  • 455:

    さお

    近くに座り、しんが出てくるのを待つ…。。。

    1時間くらいたっただろう…

    2006-08-27 00:26:00
  • 456:

    さお

    ガチャッ

    「あ〜のど渇いた!!」

    さっきとはうって変わって、機嫌が良い。

    2006-08-27 00:29:00
  • 457:

    さお

    冷蔵庫を開けお茶をだす。
    グビグビグビ…

    「ぷは〜!!うまいわ!!なおとも飲むか?」

    2006-08-27 00:33:00
  • 458:

    さお

    「おうっ」

    なおとも驚いたようだ。

    「さおまだいたんや?明日学校やろ?送ったるわ!」

    2006-08-27 00:37:00
  • 459:

    さお

    しんは、今物凄く自分を作り、無理をしているのがさおにはすぐわかった。

    「うち、しんちゃんが本間に好きやで!!」

    2006-08-27 00:40:00
  • 460:

    さお

    さおは思わず口に出す。

    すると、なおとが横からさおに言う。

    「さおは、しんの事スキスキ言うけど、俺からしたらそうは見えんで!」

    2006-08-27 00:44:00
  • 461:

    さお

    「本間やもん…」

    「もうええやん!!ほな。帰ろかっ。」
    しんが口をはさんだ。

    2006-08-27 00:47:00
  • 462:

    さお

    そお言い、しんはさおの手を引き、車にのった。

    しんの車の助手席…久しぶりやな…

    2006-08-27 00:50:00
  • 463:

    さお

    車を走らせ…沈黙が続く…その沈黙に耐え切れず、さおが口を開いた。

    「ごめんな…」

    2006-08-27 00:54:00
  • 464:

    さお

    「もうええって!!」
    しんは笑って言った。

    本物の笑顔ではない事くらいさおはわかっていた。。

    2006-08-27 00:57:00
  • 465:

    さお

    信号でとまる…

    「後ろのトラックに見えるようにチュウしようや?」
    しんが言う。

    2006-08-27 00:59:00
  • 466:

    さお

    チュ…
    しんとさおはキスをした。
    何故か、もう会えないような気がして、悲しくなった。

    2006-08-27 01:02:00
  • 467:

    さお

    「遠回りしよか?」

    しんはさおの家に行く道を遠回りしてくれた。
    その優しさがとても嬉しかった…。。。

    2006-08-27 01:05:00
  • 468:

    さお



    11月の出来事だった。

    2006-08-27 01:07:00
  • 469:

    さお

    なぁしんちゃん。。。
    うちらの間には、ほんの少しでもええから「愛」とかあったんかなぁ?あの時、ヤキモチやいてくれてたん?うちはそうやと思ってるから…。。。
    今は、全てが「後悔」や…

    2006-08-27 01:11:00
  • 470:

    さお

    しんとさおは、あの後、たまーに…会う事はないが、連絡をとっていた。
    この時、しんに彼女ができたなんて思って思ってもみなかった…

    2006-08-27 01:16:00
  • 471:

    さお

    今日も学校だ。
    「さお?おきなさい?」

    オカン…うっさいなぁ…
    わかってるわ?

    2006-08-27 01:19:00
  • 472:

    さお

    叩き起こされ、最近は毎日学校へ行っている。

    「めずらしいな」と、言われるけど頑張って行った。

    2006-08-27 01:22:00
  • 473:

    さお

    最後に会って、もう2週間が立ち、12月に入っていた。
    あの日から、「まじめになろう」と思った。

    2006-08-27 01:25:00
  • 474:

    さお

    まだその意味はよくわからないけど、自分なりに思う、「まじめ」を貫き通そうとした。

    2006-08-27 01:29:00
  • 475:

    さお

    しんの事は、胸が苦しくなる程好きだった。
    あまり口には出さなかったけど、たまにくる「おはよ?」のメール…ただそれだけが支えだった。。。

    2006-08-27 01:32:00
  • 476:

    さお

    夜は、いつも家にいる。半年前は夜遊びばかりしていたさおだが、それも徐々になくなっていった。。。

    2006-08-27 01:35:00
  • 477:

    さお

    ━━12月5日━━
    早朝5時…

    これがさおをどん底に落とす、一本の電話だった…

    2006-08-27 01:38:00
  • 478:

    さお

    ピピピ?

    んんー…
    こんな時間に誰やねん?

    2006-08-27 01:41:00
  • 479:

    さお

    ━━非通知設定━━

    しかも非通知かいなっ…

    腹立つ?

    2006-08-27 01:44:00
  • 480:

    さお

    「もしもし…」

    「しんの女やけど〜お前誰やねん?」

    はっっ?

    2006-08-27 01:47:00
  • 481:

    さお

    「さおやけど…いつから付き合ってるん?」

    「1週間前からやけど〜!お前遊んだ〜?」

    2006-08-27 01:51:00
  • 482:

    さお

    「連絡とってたけど遊んでないで」

    「嘘やないやろなぁ?次連絡取ったらしばくからな?覚えとけよ」
    プープー…

    2006-08-27 01:54:00
  • 483:

    さお

    どうやら、しんと今の女は、1週間前から付き合いだし、しんの携帯を勝手に見てさおにかけてきたのだ。

    2006-08-27 01:58:00
  • 484:

    さお

    連絡きてたんに…
    しんちゃん意味わからんし…
    どーゆー事やねん!?

    2006-08-27 02:02:00
  • 485:

    さお

    腹が立った。
    彼女がいるのに連絡をしてくるしんに、無性に
    腹が立った。

    2006-08-27 02:04:00
  • 486:

    さお

    しんに電話をして、確かめる事にした。

    プルルル…
    「もしもし?」

    2006-08-27 02:07:00
  • 487:

    さお

    「さおやけど、今彼女とか名乗る奴が電話かけてきてんけど、本間なん?」

    さおはキレぎみにしんをせめる。

    2006-08-27 02:10:00
  • 488:

    さお

    「彼女できたんや…もう連絡とれんから…」

    えっ?認めるん?
    じゃあさおは!?しんちゃん裏切りか!

    2006-08-27 02:13:00
  • 489:

    さお

    それ以上、何も言えず、無言で電話をきった。

    彼女できたって…んな簡単に作れるもんなん?
    しんちゃんもやっぱりそこらにいる男とかわらんな!

    2006-08-27 02:17:00
  • 490:

    さお

    彼女ができるのは仕方がない。諦めなければいけないのは頭ではわかっている。でも、無理だった。

    2006-08-27 02:20:00
  • 491:

    さお

    彼女から奪う、勇気はなかった。
    しんが選んだ女だから、良い女なのだろう。
    勝てる自信がない…

    2006-08-27 02:23:00
  • 492:

    さお

    いつものさおなら、それでも何か行動に移すが、今回はできなかった。
    しん以外なら、できたであろう…
    しかし、「しん」だからできなかったのだ…

    2006-08-27 02:26:00
  • 493:

    さお

    悲しい。寂しい。
    今まで過ごした半年間が、違う子に乗っとられる気がして…。。。

    2006-08-27 02:29:00
  • 494:

    さお

    半年は短いけど、思い出はたくさんつまっていた。

    他人にはわからない二人だけの思い出、気持ち、本音が…

    2006-08-27 02:35:00
  • 495:

    さお

    それなのに、しんはもう前に進んでいる…。。。
    一歩一歩…

    今の彼女が好きなんやろなぁ。。。

    2006-08-27 02:37:00
  • 496:

    さお

    なんだかんだ言っても、二人は仲が良かった。
    さおは、いつか…
    を信じていた。
    あっけないなぁ。。。

    2006-08-27 02:40:00
  • 497:

    さお

    放心状態で、というか、頭では整理ができなくて、
    決心もつかなかった。
    でも、終わりが近付いていたことはわかった。

    2006-08-27 02:43:00
  • 498:

    名無しさん

    ・゚・(>_

    2006-08-27 02:43:00
  • 499:

    さお

    やる気が起きない毎日が続き、学校も、その日からずっと休んだ。。。
    1月に入った頃…

    2006-08-27 02:45:00
  • 500:

    さお

    ピピピ?

    着信

    「しんちゃん」

    2006-08-27 02:48:00
  • 501:

    さお

    さおは心臓がとまるかと思った。
    でようか、でまいか迷ったが、結局でる事にした。

    2006-08-27 02:51:00
  • 502:

    さお

    「はい…」

    「もしもしさお?」

    しんちゃんの声や…

    2006-08-27 02:54:00
  • 503:

    さお

    「なに?」

    「学校行ってないんやってな…」

    今さら心配してんの?

    2006-08-27 02:57:00
  • 504:

    さお

    「なんでしってるん?」

    「小耳にはさんでな…今家の前いるから出てきて…」
    なんでやねん?

    2006-08-27 03:00:00
  • 505:

    名無しさん

    「いやいや彼女にわるいやんッッ!」

    「それはわかってるけど最後はなそうや…」

    しんちゃんはいつも卑怯やな…

    2006-08-27 03:03:00
  • 506:

    さお

    さおは走り出した。
    いつも真っ暗の中一人ぼっちで待っている道に、
    しんちゃんの車が止まっている…

    2006-08-27 03:06:00
  • 507:

    さお

    ハァハァ…
    白い息がもれる。。。
    窓越しに、しんの金色の髪が見え、いつも見ていた顔がのぞく…

    2006-08-27 03:09:00
  • 508:

    さお

    しんちゃん!!
    さおは心の中で叫んだ。
    呆然と立ちすくんでいると、しんが声をかけてきた。

    2006-08-27 03:12:00
  • 509:

    さお

    「さお乗りや!寒いやろ!」

    さおは、ゆっくりといつも乗っていた助手席にのる。

    2006-08-27 03:15:00
  • 510:

    さお

    「話しってなんやの?」
    精一杯に平然を装う。
    「星見にいこか!」

    初めて行ったあの山に、もう一度しんと行く…。

    2006-08-27 03:18:00
  • 511:

    さお

    信じられない。

    山につくまで何も喋れなかった。時間が長く感じる…。。。

    2006-08-27 03:20:00
  • 512:

    さお

    山につくと、車を降り、隣に並ぶ。。。
    前に見た風景と同じ大空が広がる。
    でも、何故だか…少し淋しい…

    2006-08-27 03:23:00
  • 513:

    さお

    星達は、泣いているように見えた。。。

    数分の沈黙の後…、しんが重い口を開いた…。。。

    2006-08-27 03:26:00
  • 514:

    さお

    「よく聞いてな…俺、さおの事好きやったで…」

    突然の事にさおは、我慢していた涙がとめどなくあふれてきた。。。

    2006-08-27 03:29:00
  • 515:

    さお

    「あ…りがと…う…」

    涙を拭いながら一生懸命話す…

    2006-08-27 03:32:00
  • 516:

    さお

    「今は彼女ができたから、その子を大事にしたいと思ってる…でもな、学校だけはちゃんと行ってほしいねん。さおはええ子やし…まじめになってほしいねん…」

    2006-08-27 03:35:00
  • 517:

    さお

    さおは黙って頷く…

    「お願いやから…
    さおわかって…」
    しんの声が小さくなる…。

    2006-08-27 03:38:00
  • 518:

    さお

    道路を濡らす程の、おおつぶの涙がおちる…

    「さお…しん…ちゃんが本間に自分でもヤバイ位…好きやって…ん…ウッ…離れるの…は辛いケド…フエッまじめになるな…」

    2006-08-27 03:42:00
  • 519:

    さお

    「俺も好きやったからな!!絶対にまじめになってな!!」

    しんちゃん…心配してくれてありがとう…

    2006-08-27 03:45:00
  • 520:

    さお

    涙でよく見えないが…確かに星達は、輝いていた。
    さおの涙は、おさえられない感情と…嬉しい感情…淋しさ…色々なものが入り交じったものだった。

    2006-08-27 03:49:00
  • 521:

    さお

    しんにもう、抱かれる事も、一緒に笑い合う事も、悲しむ事もないのかと思うと…胸がはちきれそうな思いだ。

    2006-08-27 03:53:00
  • 522:

    さお

    まるで、心臓を針でつつかれるようにチクチクと…。
    しかし、二人の間に「愛」があっただけで救いにはなった。

    2006-08-27 03:57:00
  • 523:

    さお

    「まじめになる」
    二人は指切りした…。

    「じゃあ帰ろか…」
    しんが立ち上がる。

    2006-08-27 04:00:00
  • 524:

    さお

    その時、空からポツリ…ポツリ…
    白い雪がふってきた…。

    今年最初の初雪だ。

    2006-08-27 04:07:00
  • 525:

    さお

    「雪や…」

    手の平におち…とけてなくなる…

    きれいやなぁ。。。

    2006-08-27 04:10:00
  • 526:

    さお

    「さお、綺麗やな…」

    「うん…」
    その雪を後にして、車を走らせた。

    2006-08-27 04:13:00
  • 527:

    さお

    「もし淋しくなったら、これを抱いて寝てな!」

    しんはそう言い、自分の持っていた香水をさおに渡した。

    2006-08-27 04:17:00
  • 528:

    さお

    それを受け取り、車を降りる…。。。

    「しんちゃん!まじめになってみせるからな!」
    さおは涙をこらえ、笑って言う。

    2006-08-27 04:20:00
  • 529:

    さお

    「おうっ!」

    しんも笑って言い、さおの前から去って行った…。。。

    2006-08-27 04:23:00
  • 530:

    さお

    「うぇぇぇ〜ん…しんちゃん…戻ってきてやぁ〜…」
    その場にしゃがみ込み…さおは泣いた。声を出してないた…。

    2006-08-27 04:26:00
  • 531:

    さお



    16才の生涯忘れる事のない、冬の寒い寒い日の出来事だった。。

    2006-08-27 04:29:00
  • 532:

    さお



    ━━━━終わり━━━━━

    2006-08-27 04:43:00
  • 533:

    名無しさん

    なんかぁんまり意味がゎからん。。

    2006-08-27 05:03:00
  • 534:

    さお

    545さん 今読み返したら…ごちゃごちゃしてしまいましたぁ??文章へたですいません?

    2006-08-27 06:11:00
  • 535:

    名無しさん

    ・゚・(>_

    2006-08-27 20:35:00
  • 536:

    名無しさん

    しんちゃんは遠くに行ったん?さおチャンは卒業後どうしたん?毎日見てたのに中途に終わり過ぎやん?

    2006-08-28 13:28:00
  • 537:

    さお

    これ、実話でこんな感じでしんちゃんとは連絡とれなくなったんです???さおは、卒業後、仕事しながらしんちゃんの事まだ想い続けてます…?
    文章へたやのに、読んでくれて本間にありがとうございました?

    2006-08-28 14:10:00
  • 538:

    名無しさん

    ぱちぱちぱい???おつかる????せつななった?

    2007-03-09 18:34:00
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