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落ちてゆく

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  • 1:

    傷つきたくない

    だから人を信じない

    好きにならない

    2006-08-22 08:47:00
  • 2:

    今 頭がフラフラする 昨日の酒が残って また酒を飲んでる。
    昨日の記憶も途中までしかない。

    2006-08-22 08:50:00
  • 3:

    どーやって 電車に乗って仕事から帰ってきたのか……

    毎日 記憶が無くなるまで飲んで 寝て 起きて 化粧をして 仕事へ行き 飲んで
    この繰り返し

    2006-08-22 08:55:00
  • 4:

    ホストへ通った時もあった
    結局 ホストに行っても 一人で飲んでいても同じ

    酔いが覚めた時 虚しくなる

    2006-08-22 08:58:00
  • 5:

    いつからこんな生活続けてる?

    たしか 短大を卒業して… 昼のバイトをして… お金が足らないから 週三回のスナックで働きだして…

    2006-08-22 09:02:00
  • 6:

    それから…


    ただ 最初は 宏明にあいに行く時に可愛い服とか 美容院に行きたくて もう少しお金が欲しかった

    2006-08-22 09:05:00
  • 7:

    なのに今は 水商売一本。

    お金はあっても 私のまわりには 愛がない…

    2006-08-22 14:05:00
  • 8:

    水商売始めた頃は イメージしてた 世界と全然違うとおもった

    そんなに悪い物ではナイとおもった

    2006-08-27 23:59:00
  • 9:

    何もわかってなかった
    自分が 変わって行く事も まわりの人間が変わって行く事も

    2006-08-28 00:02:00
  • 10:

    『名前何にする?』
    30前後 位の 少し目付きのキツイ ママが私に聞いてきた。
    「え…きっ決めてください」
    なにもかも始めてな私は 戸惑いながら返事をした

    2006-08-28 00:07:00
  • 11:

    『…じゃ…私の好きな瑠璃色の瑠璃!』
    ママは少し笑って言った。
    …瑠璃…
    これが私の源氏名 たいした意味もない だけど 今では 本名よりも愛着のある名前

    2006-08-28 00:17:00
  • 12:

    もともと 私の家は母子家庭で 兄弟も女ばっかり お父さん位の歳の人と 何を喋ったらいいかなんて 全く解らなかった

    席についても お客サンの質問に真面目に応えるだけ

    若いだけの 面白くもないホステス

    2006-08-28 00:21:00
  • 13:

    最初は 物珍しくてチヤホヤされるけど 二回目には飽きられる

    どーにかしないと…

    テンション上げる為に飲めないお酒に手が伸びる

    2006-08-28 00:24:00
  • 14:

    お酒を飲めば 少しは緊張がとれた

    もちろん モトモト飲めないから 帰る頃には トイレで吐いてしまう
    『瑠璃ちゃん無理して飲まんでいいねんで』ママが優しく介抱してくれた

    2006-08-28 00:28:00
  • 15:

    だけど 飲まないと 喋れない 酔っ払った方が なんとか時間が過ごせる

    知らないうちに 酔っ払いキャラが出来て お客サンが 何人がつくようになった

    2006-08-28 00:31:00
  • 16:

    お酒にも慣れてきて 吐く回数もかなり少なくなってきた頃

    宏明からメールがきた
    『今から話しあるから梅田まで出てこれへん?』

    2006-08-28 00:35:00
  • 17:

    あ…そういえば 宏明とは 最近会ってなかったな。 昼のバイトと夜のバイトしてて いつも疲れてたから…
    話しってなんやろ…

    宏明は私が水商売してる事を 凄く嫌がった だから始める時に喧嘩した それでも押し切って始めて 諦めたみたいやったけど… たまにグチグチ言ってくる
    また…その話しかな…

    2006-08-28 00:41:00
  • 18:

    私は少し 憂鬱になりながら
    「話しって何?また夜のバイトの事?夕方位からやったら会えるけど」
    とメールを返信した

    2006-08-28 00:44:00
  • 19:

    宏明からのメールはすぐに返ってきた
    『まぁ〜それもチョットあるねんけど…相談あるねん…まぁ会った時に言うわ!ほんじゃ6時に梅田着いたら電話して!』

    なんやろ?相談って?
    私は深く考えずに お風呂に向かった

    2006-08-28 01:00:00
  • 20:

    6時に待ち合わせをして 私の好きなパスタ屋サンでご飯を食べながら 話題はヤッパリ 水商売の話しになって 少しウンザリしてた時 宏明が 想像もしてなかった事を言いだした

    『俺 ホストなる!』

    2006-08-28 01:07:00
  • 21:

    「えっ?なんて!?」
    私はパスタをひとまず食べる手を止めて聞きなおした

    『だから俺が何回言っても夜のバイトやめへん言うんやったら俺も水商売して、お前に俺の気持ちわからしたる』

    2006-08-28 01:12:00
  • 22:

    何言うてんの?この人… わけわからへん 頭悪いんちゃう↓

    「はぁ?アホちゃう!勝手にすれば(笑)」
    『言うたな!後で後悔すんなよ!』

    この後 二人は お店を出て 一言も喋らず バイバイをした

    2006-08-28 01:19:00
  • 23:

    この時 私が水商売やめてれば… 宏明も私も 今みたいにならなくて済んだのかもしれない…

    若かった二人…

    何も知らなかった二人…

    2006-08-28 01:26:00
  • 24:

    宏明はこの頃 大学三年 バイトは居酒屋で働いてた
    顔は 切れ長の奥二重 スット通った鼻筋どっか 人を寄せ付けない感じのする雰囲気をもってた
    だけど笑うと八重歯が見えて そのギャップが 可愛かった

    2006-08-28 01:34:00
  • 25:

    当時 ホストクラブと言う所が 今みたいにテレビや 雑誌で取り上げられて なかったから 全く想像出来なかった

    まぁ おばさん達の相手するダケやろうし 自分が 水商売してて お客サンに なんの感情も持たないし

    宏明も そうやろうと思ってた

    2006-08-28 01:39:00
  • 26:

    お互いに 水商売を初めて 半年位たった頃かな…
    私は昼のバイトを辞めて スナックをレギュラーで入るようになってた

    仕事に慣れ冗談も言えるようになり お酒も強くなって お客サンが私に合いにきてくれる… 必要とされてる感じに 自分の価値があるようで楽しかった

    2006-08-28 01:47:00
  • 27:

    宏明の方は たまに酔っ払って電話やメールきたり 日曜日に 一人暮しの宏明の家に行って 溜まった洗濯物や 部屋の掃除をしたり

    明がホストをしているから… お客サンに二人で居る所を見られたら困る… と言う理由で デートとか外に出る事はなくなってた

    2006-08-28 01:56:00
  • 28:

    大学の方は 宏明が言う分には大丈夫と言う事だった


    そんな生活を二人が送ってた…

    あの日も 日曜日で私が洗濯をしてて 宏明はベットで寝てた

    2006-08-28 02:02:00
  • 29:

    ピーンポーン− ピーンポーン-            
    チャイムが二回鳴った           
    私は なんの迷いもなく 寝てる宏明を起こさないように ドアの方に向かった

    2006-08-28 02:05:00
  • 30:

    …えっ…

    除き穴から見えたのは          
    25最位の髪のを綺麗に巻いた 女の人だった…

    2006-08-28 02:08:00
  • 31:

    誰??

    宏明の女友達は大体知ってるし… 訪問販売??
    考えてるうちに チャイムがもう一回鳴った          
    ピーンポーン−

    2006-08-28 02:11:00
  • 32:

    ひつこいなぁ〜

    私は覗き穴から 女の人を見ながら 思ってた

    女の人は 面倒臭さそうにCHANELの鞄から携帯を出して どこかに電話をしようとしだした

    2006-08-28 02:16:00
  • 33:

    誰に電話するんやろ〜?
    と思った瞬間に

    宏明の頭の横で充電されてる携帯が鳴った

    2006-08-28 02:20:00
  • 34:

    えっ?

    着信音は携帯に初めから入ってる 上から六番目のやつ…

    最近 宏明と携帯の機種一緒にして お客サンからの着信音は お互いこれにしようって決めたやつ

    2006-08-28 02:27:00
  • 35:

    この女の人は 宏明のお客サン?

    なんでお客サンが 宏明の家知ってるん?

    私は携帯の音にも起きない宏明の側までいって 宏明の肩を揺らした。

    2006-08-28 02:30:00
  • 36:

    『…っん…なんやねん…もうちょい寝かして』
    そういう宏明に私は
    「携帯!鳴ってんで!」
    と携帯を指指した…

    2006-08-28 02:33:00
  • 37:

    『…なんやねん…客からやん…休みやねんから ほっといたらエエねん』
    と 宏明は逆を向いた
    「でも…この人家の前おる人ちゃうん?」

    宏明は すぐに こっちに身体を向き直し 携帯を開いた

    2006-08-28 02:37:00
  • 38:

    着信画面を見て 宏明は 切るボタンを焦ったように押した

    携帯は 直ぐに また着信音が鳴る…

    同時に チャイムも 鳴らされる

    2006-08-28 02:43:00
  • 39:

    当時 宏明の住んでる所は 安い学生マンションで ドアも薄く 携帯が鳴ると ドアの前に立ってたら 微かに音が漏れる。

    家に居るのは わかる。

    連絡取れないまま 用事があった時に 家まで行って 電話して 居るか 確認して チャイム鳴らした事あった

    2006-08-28 02:51:00
  • 40:

    だから もし 外に居る女の人が 宏明に電話してるなら 家に居るのは わかってる

    色々考えて居る間にも チャイム と 着信音が 鳴ってる

    宏明は 呆然としてる私を 通り越して 物音をたてないよう 注意しながら ドアの方へ行き 覗き穴をのぞいた

    2006-08-28 02:59:00
  • 41:

    宏明は そっとチェーンをかけて また私のもとに戻ってきた

    私が 喋ろうとすると 宏明は シィーというポーズで 私を黙らせた…

    2006-08-28 03:03:00
  • 42:

    何分位やったかな…

    ハッキリ覚えてないけど… 電話の着信音とチャイムが 止まり メールの着信音が一回鳴り ヒールの階段を下りる音がした

    帰った…

    2006-08-28 03:08:00
  • 43:

    宏明は 携帯を開いて メールを見た

    私は宏明を見ながら 口を開いた…

    「今の人…お客サン…なん?」

    2006-08-28 03:11:00
  • 44:

    『…ちゃうで。』
    宏明は俯いて 私の目を見ようとしない… 
    「嘘はつかんといて…なんで、お客が宏明の家くるん?ってか…なんで家しってるん?」
    『嘘…なんか…ついてないわ…』

    2006-08-28 03:32:00
  • 45:

    まだ 目を見ようとしない…

    沈黙がつづいた…

    「…ほんなら なんで…」 私は言葉に詰まった

    2006-08-28 03:35:00
  • 46:

    明らかに宏明は嘘ついてる それくらい 私にはわかる。
    「じゃぁ…携帯みせて」
    私は 宏明の携帯は今まで みたことなかった ホスト始めるまでは お互いの友達は ほとんど知ってたし わざわざメール見せてきたり 隠し事なんてなかったから 見る必要なんかなかった

    2006-08-28 03:41:00
  • 47:

    『…なんでやねん!見てもなんもないで!わけわからん!!!』
    宏明は開きなおったように言った

    「なんもナイんやったら見てもエエやろ!」音を押さえる為にベットの枕の下に置かれてる携帯に 私は手を伸ばした

    2006-08-28 03:46:00
  • 48:

    私の手より先に 宏明の手が携帯をとった
    『もぉやめろや!』

    私は声の大きさにビックリした 宏明に怒鳴られた事なかった どんなに喧嘩しても 怒鳴る事は絶対にしなかった その宏明が 初めて…

    2006-08-28 03:54:00
  • 49:

    その瞬間 私の目から ボロボロ 涙が溢れてきた

    『…ごめん』

    宏明は俯いたまま 謝った

    2006-08-28 03:57:00
  • 50:

    「あやまらんでイイから チャント説明して…なんでそんな怒るんか…なんで嘘つくんか…なんで…なんで…」

    私が泣いている横で宏明は 黙って 何かを考込んでた

    2006-08-28 04:09:00
  • 51:

    「もぉイイ!!別れよう!隠し事されて信用なんて出来ひん!無理や!」
    私は泣きながら立ちあがった
    『ちょっ!待って!わかった説明するから!』
    手首を痛いくらいに捕まれた

    2006-08-28 04:14:00
  • 52:

    私は その場に座りなおした…
    宏明は俯いて話し出した
    『…さっき来てたのは…お前が言う通り お客サンやねん… この前 俺メッチャ酔っ払って タクシーで家の下まで送って貰ってんな… そしたらな お客サンが トイレしたいって言って 俺も酔ってたし 結構大切な客やったから 断れへんかってん… ただそれだけ…信じて!これから絶対ないようにするから!』

    2006-08-28 04:23:00
  • 53:

    話してる宏明の口もとが 微かに震えてる
    「…じゃぁ…携帯みせれへん理由は?」

    『それは…お前も水商売してたら分かるやろ…ヤッパリ…友達みたいに仲良くなれる客もおれば、恋愛感情で来る客もおるから…メールもそういう内容になる そんなメールみて お前に勘違いされたくなかってん…』

    2006-08-28 04:30:00
  • 54:

    「ほんまに?ほんまにそれだけ?」
    『ほんまや!日曜日だって何時も一緒におるし 俺は お前を裏切るような事してない…』
    宏明の微かに震えた口 が不安を残したけど あの時は
    今まで付き合ってきた宏明を信じて 信用した

    2006-08-28 04:38:00
  • 55:

    ホスト…
    私は宏明が どんな仕事をしているのか…すごく気になりだした…
    覗き穴からみた 綺麗な若いお客サン… あんな人が お客サンで来る所?おばさんとかじゃないの?

    2006-08-28 04:52:00
  • 56:

    でも 宏明を信じよう
    裏切るような事はしない

    って言った宏明を信じよう

    2006-08-28 04:56:00
  • 57:

    信じようと決めたけど 不安で仕方なかった100%信じてあげれない自分が許せなかった

    仕事時間も宏明は朝まで… 遅い日は昼まで… 寂しかった。会えるのは日曜日だけ
    知らないうちに スナックでのお酒を飲む量も増えていった。

    2006-08-28 05:04:00
  • 58:

    酔っ払うと 楽しかった 嫌な事忘れれて お酒飲めば ぐっすり眠れた

    いつものように お店も終わって 酔っ払いながら帰り道を歩いてたら
    『瑠璃ちゃーん!!』
    声のする方を見ると どこかで見た事あるような 同い年くらいの 女の子が スーツの若い男の子と立っていた

    2006-08-28 05:15:00
  • 59:

    近づいて来るにつれて思い出してきた

    一ヶ月位前に お店に入店して一週間で辞めていった 春奈だ

    『仕事おわり〜?ってか イイ感じに酔っ払いやん〜♪ 今から一緒に飲みにいこーよ☆』

    2006-08-28 05:26:00
  • 60:

    「えっ?今から〜?イイけど何処いくん〜」何となく 飲み足りなかったし 宏明に電話したけど 出なかったし ムシャクシャしてたから ちょうどよかった

    『春奈な〜彼氏がホストしてん☆彼氏の店行こうとしてた所やねん!瑠璃チャンおごったげるから一緒に行こよ!』
    向こう側を見ると スーツを着た若い男の子が ペコッって おじきをした

    2006-08-28 05:35:00
  • 61:

    ホストクラブ… 普通彼女は彼氏の店に飲みに行ったりするんや…
    そう 思った 何も知らなかったから。

    「あの子が彼氏?ホストしてるんや〜実は私も彼氏ホストしてんねん!おんなじやな(笑)」
    春奈の彼氏と言う男の子が居る所に行くまでに 私は春奈に話した

    2006-08-28 06:10:00
  • 62:

    『まじでぇ〜!?瑠璃ちゃん彼氏いたんや〜しかもホスト!?おんなじやん!何処のホストなん?』
    春奈は クリクリの可愛い大きな目で 興味深々に聞いてきた
    「ROUGE…って店 春奈チャンしって…」
    と言った所で 春奈の彼氏と言う ホストが 『俺しってんで〜!春奈も何回か行った事あるやんな〜』

    2006-08-28 16:53:00
  • 63:

    『ぉお〜千尋って!あの千尋??知ってる!知ってる!』
    「そぉなんや(笑)」そんな会話をしてる間 春奈は少し元気がなかった
    少し歩いた所で 『ここやで☆はよ飲もう〜♪』
    春奈は 三人の先頭を切って Club BlueGlassの ドアを開けた

    2006-08-28 17:20:00
  • 64:

    初めて入った ホストクラブは BOXが 6席 にカウンター 5席の こじんまりした店だった

    『いらっしゃいませー!!』      

    びっくりするくらいの大きい声で スーツ姿の男の子が一斉にこっちを向いた

    2006-08-28 17:25:00
  • 65:

    本当に なにもかもが初めてで セットやボトル ビールの値段 全然解らなかった… ただ 客層が以外に若く驚いた

    「なぁ…緊張するわ↓春奈チャン 結構ホストクラブとか来るん?」
    春奈『うーん今はココだけ☆渚と一緒におりたいし』
    「そぉなんや…でも彼氏が仕事とは言え お客サンと相手してる所見るの嫌じゃないん?!」           春奈『嫌やけど…家に一人でおったら心配で我慢できひんねん』

    2006-08-28 18:30:00
  • 66:

    そんな話しをコソコソしてると 渚か 春奈の横に座り 私の横には 色の黒い ホストがすわった(顔も名前もすっかり忘れた…)

    そこからは ほとんど覚えてない…

    ただ… 酔っ払いながらも 春奈が言った一言が頭に残ってた…

    2006-08-28 19:41:00
  • 67:

    『 瑠璃ちゃん 春奈なぁ〜 ROUGEは アカン思うで〜 あそこは枕ばっかりや〜』

    その頃 ホンマに 枕 の 意味知らなかった(笑)

    2006-08-28 19:47:00
  • 68:

    その 何日か後 仕事終わり TSUTAYAに行って CDを買おうと思って 中に 入ると ホストらしき男の子が 女の人と仲良くCDを見ていた
    女『あっコレめっちゃほしかってん〜』
    男『まじで!俺もやし〜!仕事終わったら一緒に聴こうよー!今日も ラストまでおってくれるんやろ?』

    2006-08-28 19:54:00
  • 69:

    あれっ… この声…

    女『えぇ〜じゃぁ今日も家行っていいのぉ〜?』
    私は 心臓がドキドキした… 息がしにくい…
    この声…

    2006-08-28 19:59:00
  • 70:

    宏明や…


    私が前に込んだ瞬間 宏明と 目が合った…

    2006-08-28 20:08:00
  • 71:

    言葉がでない…

    隣には あの時 覗き穴から見た 女の人

    宏明が目を反らす前に 私が反らして 足が出口に向かってた…

    2006-08-28 20:15:00
  • 72:

    追い掛けて こない…
    私は人ゴミの中橋を渡って わけも解らず 真っ直ぐ 早足で 商店街を通り過ぎた

    二人の会話が 頭の中をグルグルまわる

    2006-08-28 21:02:00
  • 73:

    家に行く?

    一緒にきく?

    なに!?

    2006-08-28 21:06:00
  • 74:

    訳がわからない…

    タクシーに乗り込んだ…
    何処へ行こうか…宏明の家の前で待っていようか…
    行ってどうする?女の人と帰ってきたら…

    2006-08-28 21:25:00
  • 75:

    『何処までいくの〜』タクシーの運転手が 私に聞く

    とりあえず家に帰るしかない

    「〇〇〇まで」私は応えた

    2006-08-28 21:28:00
  • 76:

    走るタクシーの窓から見える キラキラした光 楽しそうに喋ってる人達…

    自分だけが 何か違う世界に居るみたいだ…
    どうして こんな… 宏明は一体なにしてるの…

    2006-08-28 21:45:00
  • 77:

    ガチャ…

    今日も家には誰もイナイ… 母親は 男の家に入り浸りでたまにしか帰ってこない 妹は大学で京都に行ってる

    暗い玄関を抜けて 台所へ行き 冷蔵庫を開けた

    2006-08-28 21:49:00
  • 78:

    殆ど一人暮しと同じ生活 中に入っているのは お酒と いつのか分からないプリン…

    見た瞬間 涙が出てきた…
    宏明が居なくなったら…私は…どうなるん…
    寂しいよ…

    2006-08-28 21:53:00
  • 79:

    私は お酒に手を伸ばした

    一本 二本 三本とビールを空けていく

    それでも足りなくて コンビニまで フラフラしながら行った

    2006-08-28 21:56:00
  • 80:

    コンビニから帰ってきた時 メールの 着信音が鳴った
    携帯は置きっぱなしで出て行ったから 急いで見に行った

    宏明からだ…

    2006-08-28 21:59:00
  • 81:

    『今日の事やけど… お客サンと おって 話し出来んくて ごめんな↓ また 電話する☆おやすみ☆』

    何これ… もしかして 話しの内容聞かれたのわかってないんかな…

    2006-08-28 22:03:00
  • 82:

    だったら…
    「そうなんや…びっくりした!今日メッチャ寂しいから仕事終わる位まで起きてるから家行ってイイ?」

    かけてみた… 宏明がどっちを取るのか…

    2006-08-28 22:09:00
  • 83:

    きっと私を選んでくれる…必ず…必ず…

    メールが来た

    『今日はゴメン…仕事終わったら大学行かなアカンねん…ホンマゴメン』

    2006-08-28 22:12:00
  • 84:

    笑えた… お酒のせいか 嘘を平気でついた宏明に なんたが 笑えた

    同時に涙が溢れてきた
    宏明が お客サンとドンナ関係か分からない ただ本当に CDきくだけかも
    ……そんなハズない

    2006-08-28 22:16:00
  • 85:

    名無しさん

    読んでるよ?がんばれ!

    2006-08-28 22:18:00
  • 86:

    「嘘つくならもっとマシな嘘ついて!TSUTAYAでの会話聞こえてたで!」
    メールを返信した

    もっと酔ったら 忘れれる もうイイ… 酔って寝てしまえば また明日が来て 仕事に行って また 酔っ払えばイイ…
    私は 焼酎をストレートで瓶ごと 流し込んだ…

    2006-08-28 22:22:00
  • 87:

    87サン 有り難うございます☆ 今日は仕事休みなんで 一気に書きますっo(^-^)o

    2006-08-28 22:25:00
  • 88:

    電話が鳴ってる…
    宏明からや…

    今度は どんな嘘つくの?
    無視して 私は飲み続けた

    2006-08-28 22:28:00
  • 89:

    私は 泣きながら 飲んでるうちに

    息がしにくくなってきて
    手足が痺れてきて冷たくなってきた
    床に寝転がった瞬間に いきなり 吐いてしまった… 苦しくて 涙は止まらないし 横では 携帯が鳴ってる…

    2006-08-28 22:34:00
  • 90:

    このまま 私 死んじゃうんかな… 宏明の 顔が浮かんだ…
    頭の上で鳴る携帯…

    痺れて固く拳になった手で 通話のボタンを押した…
    「……たすけて…くる…しい…」

    2006-08-28 22:39:00
  • 91:

    携帯の向こうで 宏明がなんか叫んでる……
    でも何言ってるかわからない…何?

    頭がボぉー となってきて

    2006-08-28 22:43:00
  • 92:

    天上の 電気が ボヤケテ来た…

    何分たったかわからない…
    チャイムが ウルサイくらいに鳴ってる…誰?? 宏明??
    私は 朦朧としながら 床にはいつくばりながら… 玄関までいった

    2006-08-28 22:48:00
  • 93:

    宏明…??

    必死で ドアの鍵をあけた…

    立っていたのは…宏明じゃなかった

    2006-08-28 22:51:00
  • 94:

    白い服をきて ヘルメットをしてる…三人の知らない男の人

    気がつくと 私は病院の 救急の部屋で 点滴と 手首に包帯が巻かれてた…。
    看護婦サンが 優しく聞いてきた…

    2006-08-28 22:56:00
  • 95:

    『大丈夫?誰か連絡取れる人いる?引き取り手がいないと…家に帰れないからね…』

    連絡って… 宏明は??
    「えっ…宏明来てないんですか…?」
    『…あぁ…連絡くれた彼かな?なんか仕事で行けないからって救急車呼んだみたいだけど…お家の人とかは?』

    2006-08-28 23:02:00
  • 96:

    私は…愕然とした… 私の事どうでもイイの…??涙がまた出てきた
    『…泣かなくてもイイのよ…あなた過呼吸起こしてて手首の傷も幸い縫うまで行ってないから…不安なら精神科か 診療内科 紹介する… ただ引き取り手がないと… 保険証もないし…』

    2006-08-28 23:10:00
  • 97:

    引き取り手…

    母親には頼りたくなかった… 私が小さい時から 男が変わる度に ろくに家に帰ってこない… 妹も私も 学校に行くのに 自分で頑張って来た 今まで母親に頼る事を避けてきたのに…
    悔しい…
    だけど 早く家に帰って宏明に 連絡がとりたかった

    2006-08-28 23:15:00
  • 98:

    私は 母親の うる覚えの携帯番号を 看護婦サンに伝えた…

    幸い母親に連絡がとれ今日の昼頃に病院に来るとの事…
    すぐ近くに居るのに昼…
    私は直ぐにでも 家に帰って宏明に連絡を取りたかった

    2006-08-28 23:26:00
  • 99:

    看護婦サンに 自宅の住所と 母親の仕事場 ナドイイ どうしても帰して下さいと頼んだ

    看護婦サンは もう一度母親に連絡を取り
    なんとか帰らして貰う事になった…
    病院の出口にタクシーを呼んでくれた

    2006-08-28 23:30:00
  • 100:

    タクシーに乗り込んで まだ暗い外の景色を見て 私は泣いた

    私には 宏明しかイナイのに… どうして…

    どうして…

    2006-08-28 23:34:00
  • 101:

    家に着くなり 私は携帯を手にとった… 着信は 春奈 母親 あと… お客サンからだけ…
    宏明はない…

    どうして? 直ぐに私は宏明に電話した

    2006-08-28 23:38:00
  • 102:

    プルルルル プルルルル

    コールはなる… だけど出ない

    何回もかけた…

    2006-08-28 23:41:00
  • 103:

    何回もかけた…

    そのうち電源を切られた…

    悲しくて… 私は春奈に電話してた

    2006-08-28 23:44:00
  • 104:

    春奈は電話に出た かなり酔ってる… 今日あった事を 春奈に言った
    『瑠璃ちゃーん!春奈さぁ〜千尋って知ってるで〜あの子枕やん!やめときー!しかもあの子…』

    と言った所でまわりの声で春奈の 声が掻き消された…

    2006-08-28 23:50:00
  • 105:

    今日も イィ感じに酔っ払てきたんでこの辺で休憩します…☆

    2006-08-28 23:54:00
  • 106:

    春奈との会話は それでおわった なんとなく枕の意味がわかってきた…気になったけど… 途切れた話しの内容が気になる寝れない…
    宏明にもう一度電話してみる… やっぱり 電源は落とされたまま…

    2006-08-29 03:07:00
  • 107:

    遮光カーテンを少し開けてみた…
    少し明るくなってきている…

    光が眩しくて嫌になった すぐにカーテンを閉めて ソファに座った…
    私…一体なんの為に生きてるんやろ…

    2006-08-29 03:13:00
  • 108:

    そんな事を考えながら 何時間過ぎたかわからない 家のチャイムが鳴った…

    立ち上がって ドアに向かった
    もう宏明が来る という期待なんてなかった
    ドア を開けると 母親が立っていた…

    2006-08-29 03:17:00
  • 109:

    『…病院にお金払っといた…いつ返して貰える…?』

    私は 体の力が抜けて クスッと 鼻で笑った

    お金…

    2006-08-29 03:20:00
  • 110:

    私は 財布を取りに行き 五万円を母親に渡した。
    「足りるやろ…ありがとうな…」
    母親は 『また様子見に来る』と行って帰っていった

    2006-08-29 03:24:00
  • 111:

    もう なにもかも嫌だった…

    誰にも必要とされてない…
    母親が帰って直ぐに またチャイムが鳴った
    私は また母親か…今度は何?と思い ドアを開けた

    2006-08-29 03:27:00
  • 112:

    そこに立っていたのは…
    宏明…
    顔を見た瞬間に 私は 泣き出してしまった

    子供みたいに 鼻水も 出たし 今思うと 人前で あんなに泣いたのは 最初で最後だと思う

    2006-08-29 03:32:00
  • 113:

    宏明は 玄関で泣き崩れてる 私を 居間まで運んで ソファに座らした
    私が 落ち着くまで 頭を撫でながら抱きしめてくれた…

    私は 宏明の腕の中で もう水商売を辞めて 宏明と二人で この先 穏やかに… 二人で 暮らして行こうと思った 宏明がホストになって どんな事をしても… すべて水に流して 1から始め行けるとおもった…

    2006-08-29 03:39:00
  • 114:

    だけど… 二人の気持ちは 全く違う方向だった…
    私が落ち着ついて 宏明の腕の中でいつの間にか眠ってしまって 目覚めたのは 宏明の携帯の 音だった…

    2006-08-29 03:43:00
  • 115:

    『チョット…ごめっ…』
    宏明は 私から 身体を離して 携帯を手にベランダに出ていった。
    数分後…宏明は私の隣に座り こう言った

    2006-08-29 03:47:00
  • 116:

    『俺…仕事行かなアカン…』
    「嫌や…もぉ私も夜辞める!宏明も、辞めて前みたいに戻ろう!」『……無理やって…』「なんでよ!なんでなん? 私 今メッチャ後悔してる!宏明が 夜のバイト辞めろって言った時 やめへんかった事…」

    2006-08-29 03:54:00
  • 117:

    『遅いわ…俺…今の仕事楽しいねん…自分必要としてくれる人いてるし…もうすぐナンバー入れそうやねん!』
    …自分を必要としてくれる…

    私も思った事ある…でも…

    2006-08-29 03:58:00
  • 118:

    名無しさん

    ?

    2006-08-29 08:22:00
  • 119:

    気持ち解るけどでも… 私だけじゃダメなん…?私は誰よりも宏明を必要としてるのに…
    「お願いやから今日は一緒にいて…お願い…」
    私は宏明に最後のカケとして言った

    2006-08-31 01:22:00
  • 120:

    名無しさん

    ??

    2006-08-31 21:45:00
  • 121:

    『…俺…夢出来てん…店…持ちたいねん。…だから… お前の事 好きやけど …だけど無理や…』

    「なにがっ…何が無理なんっ…」
    涙は出てくるし 冷静に話しをしようとしても 頭がまわらない

    2006-09-01 01:45:00
  • 122:

    『…何がって…お前こんなんする子ちゃうかったやん!いっつも笑ってて…俺のせいで…』
    宏明は私の 左の手首を涙ぐんだ目で 見た。
    『…俺は、始めてお前に嘘ついた時 ホンマに怖かった… でもな 今は なんでか お前に平気で嘘ついて 嘘ついてるのに お前の前で笑えるねん…』

    2006-09-01 01:56:00
  • 123:

    私は 宏明の 何を言ってるのかわからなかった… 多分 宏明も自分で どう言ってイイのか分からなかったんだとおもう…

    ただ… 納得出来ないけど 宏明が言いたいのは…

    夜の世界で ホストとして生きて行くと言う事… 私との穏やかな生活ではなく…

    2006-09-01 02:01:00
  • 124:

    二人で 泣いた… 宏明は ソファ-に座り 私と反対を向いて ティシュッで涙と鼻水を拭きながら 泣いてた。

    私は宏明の背中を見て 勝手に溢れてくる涙を 拭く事もなく 泣いた…

    バイクや車の 走る音が 間接照明の明かりだけ部屋の中を 響かしていた…

    2006-09-01 02:09:00
  • 125:

    二人の 涙が乾いて どちらとも 言葉を発する事が出来ないで居る時

    宏明の携帯が鳴った

    上から 六番目の 着信音…

    2006-09-01 02:13:00
  • 126:

    …宏明は 立ち上がって 携帯を 開いた… …
    『…俺…いくわ…ごめん…』

    「待ってよ!!!」
    宏明の 言った事はわかっている だけど… 気持ちはついていかない… 宏明と別れるなんて…絶対に嫌や!!

    2006-09-01 02:20:00
  • 127:

    玄関に向かおうとしてた宏明は 一瞬立ち止まり 振り返って また泣いている私を見た…
    『…もぉ 俺…お前と付き合う資格ないねん…お前には 笑っててほしい… 俺アカンねん…お前 水商売合ってないと思うで。似合ってないわ。もし…ないと思うけど 偶然会ったら笑ってな… 』

    2006-09-01 02:27:00
  • 128:

    「嫌や!!いかんといてよ…!」
    それでも 私は 宏明の腕を掴んで 引き止めようとした…

    『なんでわからんねん!!俺は お前と付き合ってた時の俺と ちゃうねん! ひつこい! そんなに 俺と一緒におりたいなら 金払え! ほんなら いくらでも一緒におったるわ!』

    2006-09-01 02:35:00
  • 129:

    … 怒鳴る宏明の声が 誰もイナイ薄暗い 二人だけの部屋で 余計に 悲しく聞こえた…

    『もぉエエやろ…これ置いて行くから病院代にでも使えや…』

    ポケットの中から 数枚の お金を 玄関の靴箱の上に 置かれた

    2006-09-01 02:42:00
  • 130:

    最後まで宏明は 振り返る事なく 背中を向けて ドアを開け 夜の街へと 出ていった。
    私は その場に座り込んだ もう涙なんて でーへん… 立ち上がって追い掛ける力も ない。

    靴箱の上に置かれた お金… 左手の包帯… 宏明に貰ったネックレス… 玄関の壁に飾った 一緒に完成させた 1000ピースのパズル…

    2006-09-01 02:49:00
  • 131:

    もぉ… いい… どうでも…

    宏明に何があって 変ったのか 分からない… だけど 私の知ってる宏明 では なくなった…
    私は 大切な物無くしてもた… 宏明が変わってしまったのは 私のせいや

    2006-09-01 03:04:00
  • 132:

    私は 宏明の置いて行った お金を手にとり 昔二人で 岡山に行った時に買った 変な小物入れの中に しまった。

    「…このお金は いつか宏明が 私の所に 帰って来た時に使おう…」

    私はこの時 このお金を あんなふうに使うなんて 全く考えてなかった… というか あんな事になるなんて 一切考えの中に入ってなかった。

    2006-09-01 03:15:00
  • 133:

    一ヶ月が経って 手首の傷も だいぶ マシになった。

    宏明には 何回か電話したけど 出る事もなく…そのうち 無視される事の方が辛くなり 携帯の番号をメモリーから消した。

    私は あの日から水商売を 辞めて 貯金していたお金で 毎日お酒を買いながら 引きこもりみたいな生活をしていた…

    2006-09-01 03:22:00
  • 134:

    この時の 私は 今思うと ホンマおかしかった(笑)
    お酒を飲んで 酔っ払って 本(タウンページとか雑誌) を一枚ずつ破って丸めて 投げて 部屋に散乱さす とか タマゴを買ってきて 壁に投げつけるとか… まぁ 書いたらキリないケド(笑) まぁ ホンマにおかしかった 友達からの連絡も一切取らなかったし たまたま 外で会っても 5分も喋らなかった(笑)
    友達同士の 間で チョット噂なってたわ(笑)

    2006-09-01 03:31:00
  • 135:

    それでも やっぱり 働かないと 家賃も 払えないし イロイロ支払いも しないといけない…

    水商売はもう 嫌やった…

    アルバイト雑誌を買ってきて 電話して 履歴書書くまでは 行くけど…いざ 面接場所まで行くと 中に入れなくて 帰ってしまう…(相手からしたらカナリ迷惑だと…スイマセン)

    2006-09-01 03:36:00
  • 136:

    そんな 事を繰り返してて…これじゃダメやと思い 覚悟を決め カフェの面接に行った…
    『そうですか…じゃぁ働くとしたらいつから働けますか?』
    眼鏡をかけて いかにも 爽やかな 20代後半位の面接官が質問した

    2006-09-01 03:42:00
  • 137:

    「…あっ 直ぐにでも 働きたいですっ!」
    私は 目に前髪が かかるのを手で よけてから応えた。

    面接官の 目が チラッと 手首の傷をみた…

    2006-09-01 03:46:00
  • 138:

    傷は治ってきたといっても まだまだ ハッキリ跡は残っている… 1番深い傷には絆創膏を貼った… バレバレだった
    ヤバイっ!

    私は 直ぐに 膝の上に手を戻した

    2006-09-01 04:10:00
  • 139:

    面接官は さっきまでの態度とは違い 履歴書に目を落とし 俯いたまま
    『…うーん…ウチは制服半袖だからね…また…元気になったら改めて…うんっ!今はユックリ休んで…またおいで。』
    「…わかりました。ありがとうございました。」

    2006-09-01 04:15:00
  • 140:

    正直悔しかった…。でも 仕方がない。私が面接官でも 答は同じだ。接客… 明るいイメージのカフェ

    そんな所に 手首に傷のある 私なんて似合わない…

    でも 働きたかった 明るいカフェで 元気に一から働きたかった…

    2006-09-01 04:19:00
  • 141:

    帰って また酒を飲んだ。 どうする… ソロソロお金も尽きてくる。

    ホロ酔いになっキタくらいに 面接を受ける為にマナーにしていた携帯が ブルブルと 硝子のテーブルの上で 動いている

    2006-09-01 04:26:00
  • 142:

    … えっ!もしかして 面接… !!

    慌てて携帯を開いてみた!!

    …… そんな訳がなかった 私は 通話ボタンを押して 携帯を耳にあてた。

    2006-09-01 04:30:00
  • 143:

    『もしも〜し☆瑠璃ちゃ〜ん↑↑』

    …瑠璃… 懐かしい… 少し時間が あいたダケなのに 瑠璃と言われると 違和感を感じた。
    「春菜ちゃん 元気やった?」

    2006-09-01 04:34:00
  • 144:

    『うーん…元気やけど…春菜な……ってか瑠璃ちゃん何してる?チョット出てこれへん…?』
    私は答に困った…いまは もう夜の街に出たくない… 嫌やねん…あの雰囲気…

    「やったら春菜チャン ウチおいでよ。」

    2006-09-03 00:36:00
  • 145:

    春菜との電話を切り 急いで部屋を片付けた。 散乱した ビールやチューハイの缶をゴミ袋へ…脱ぎ散らかした服を 洗濯機に詰め込んで 顔を洗って…
    ピーンポーン‐

    春菜だ

    2006-09-03 00:51:00
  • 146:

    「久しぶり〜!入って」
    ドアをあけると 春菜が立っていた 頬はコケて この前合った時より 大分痩せたようだ…
    『おじゃまします…』春菜は 私の顔を一瞬みて 俯き 入ってきた

    2006-09-03 00:58:00
  • 147:

    明るい印象の春菜だったのに 何故か 久しぶりにあった春菜は 別人みたいに変わってた…
    ソファに春菜を座らせ私は
    「…なんかあった??…こんな痩せて…なんか食べる?」
    俯く春菜に聞いた

    2006-09-03 01:02:00
  • 148:

    『お腹空いてへんからいいわ〜 アリガト☆』

    お腹空いてないって… ガリガリに痩せてるし… 目もなんか…春菜は 私が知る春菜と何か違っていた…

    「最近春菜ちゃんどないしてんの?彼氏とは上手くいってる?あの…渚君やったけ…?」

    2006-09-03 21:40:00
  • 149:

    『………上手くいってる…ていうか…』

    と言った所で春菜は泣き出した。
    「大丈夫!?どうしたんっ…?」
    私が 聞いても春菜は 泣きながら喋るから ハッキリ聞き取る事が出来ない

    2006-09-03 21:44:00
  • 150:

    私は春菜を 落ちつくまで 抱きしめてあげてた

    『…もうっ…大丈夫やから…ありがとう瑠璃チャン…』

    2006-09-03 21:59:00
  • 151:

    「なんかあったんやろ?私 聞く事しかでけへんかもやけど…よかったら話して…」

    私が春菜に言うと また春菜の 大きな瞳から 涙が落ちた

    『あんな…』

    2006-09-03 23:45:00
  • 152:

    春菜は 涙を流しながら ユックリと話し始めた


    2006-09-03 23:49:00
  • 153:

    春菜が言うには 渚君の 子供を妊娠した だけど 渚君は 春菜に『降ろせ』と言ったらしい… それでも 春菜は渚君が好きだったし 何回も 一緒に育てたいと言ったらしい… それでも駄目で 春菜は一人でも 子供を育てる事を渚君に告げた。

    2006-09-03 23:53:00
  • 154:

    それでも 渚君は 納得しない上に ひつこく連絡してくる春菜に 『もう一度話しをしよう』と優しく誘って ホストクラブまで 呼び出し お金を 使わせ 『店であんまり話せへんかったから…帰りまってて』と いって 家に連れ込んで 妊娠している春菜に暴力を振るったらしい…

    2006-09-03 23:58:00
  • 155:

    春菜は 和歌山から一人で 出て来ていて 友達もあまりいない… 一人で考え過ぎて 精神的に駄目になってしまい 流産してしまった 渚君とは 連絡は取れないらしい… お店まで行くと お金を使わされそうで 行けない… と言う事だった

    2006-09-04 00:31:00
  • 156:

    「…酷い…なんなんそれっ!許されへん…!春菜ちゃん 渚君の番号教えて!知らん番号やったら 出るやろ!!」
    許せないっ!ホストって人間は… 宏明にしても 渚君にしても!!
    私は ホストに泣かされた春菜を 同じ仲間みたいに思って どーしても許せなかった!

    2006-09-04 01:24:00
  • 157:

    『アリガトウ…瑠璃チャン でも… もぉ いいねん… 赤ちゃんも居なくなってしまったし… もう渚の顔なんか見たくない…』

    「そんなんで いいん!?ちゃんと言わな!!悔しくないん!春菜チャンだけが こんな辛い目にあって…」
    私は 悔しくて 知らないうちに 涙が出ていた

    2006-09-04 01:28:00
  • 158:

    『もぉ…いいねん… 結局 春菜は渚にとって タダの 客やってん… 勘違いして 彼女やと思ってた春菜がアホやってん…』

    「…春菜ちゃん」

    『春菜な…渚が 色とか枕とか 使うの知っててん… だけど…どっかで他の客とは違うって… 笑えるやろ! …ホンマ春菜アホやわ』

    2006-09-04 01:33:00
  • 159:

    そういって無理な笑顔を作った 春菜の瞳から 涙がこぼれた。

    私は この時の 春菜の 涙は 一生忘れる事はない…

    いろんな意味で…

    2006-09-04 01:51:00
  • 160:

    私は 春菜がほっとけなくて 春菜に一人暮しの部屋を 引き払って 開いている部屋を使ったらいいと 提案した。

    私も 広い家族用の家に一人でいるのは 寂しかったし…

    2006-09-04 01:59:00
  • 161:

    その提案に 春菜は 嬉しそうに 『ありがとう!!』と 了解した

    私は 春菜が 京都に居る妹と 被って 癒された。

    一週間後 春菜は 荷物と一緒に 私の 家へ来た

    2006-09-04 02:03:00
  • 162:

    一週間の間に 私は仕事を必死に探した

    何個か受かったけれど どぉしても 行く気になれず 断ってしまった…

    今 思えば 私は 水商売が 嫌だといいながら そのお金 のよさと 自分を必要としてくれる お客 華やかな夜の世界に 未練があったんだと思う

    2006-09-04 02:09:00
  • 163:

    私は 結局 水商売に戻った。

    今度は スナックではなく ラウンジで働く事にした…

    週6のレギュラー 時給はスナックの時より かなりイイ。店の内装も 水槽や 花 間接証明… なんと言っても 働いている女の子が違う

    2006-09-04 02:13:00
  • 164:



    名前は 「瑠璃」…

    2006-09-04 02:16:00
  • 165:

    面接を終えて 家に帰ると

    『おかえり〜☆春菜 クリームシチュー作ってん☆一緒にたべよ!』
    電気のついてる家… 久しぶりだ… 春菜が 居たら寂しくなかった

    2006-09-04 02:23:00
  • 166:

    相変わらず 春菜は 御飯を 殆ど食べない

    私はまだ 渚君との事ふっ切れてないんだと…

    だから 無理に 春菜に働く事も言わない ただ 春菜に家に居て 楽しく話してくれるダケで 私は癒された

    2006-09-04 02:26:00
  • 167:

    春菜が 家の事をスル
    私が働く

    そんな生活が二ヵ月ぐらい続いた

    2006-09-04 02:29:00
  • 168:

    私は ラウンジで お酒が飲めて 話しもまぁまぁ出来る 一気に指名客が できた
    嫌がらせもあったケド
    家に帰れば春菜が 慰めてくれた
    同伴、アフターも頑張った。お給料は一気に増えていった

    2006-09-04 02:32:00
  • 169:

    こんなに 順調で いいのかと 自分でも 怖かった

    給料日の日 仕事も終わり 家に帰って いつものように 春菜の作った お酒のあて を食べながら 春菜と飲み直していた

    「なぁ 春菜チャン 私、明日休みやし 給料日入ったし 買い物いこーよ! 春菜チャン この前 焼肉食べたい言うてたやろ! 買い物して 焼肉食いまくろ〜!!」

    2006-09-04 02:39:00
  • 170:

    『…う、うんっ☆でも 春菜 悪いわ〜 瑠璃チャンにメッチャお世話になってるし… 春菜もソロソロはたらなかアカンわ↓』

    「そんなん気にせんでエエねん! 春菜チャン元気なるまで ユックリしてたらいいねん!」

    私は 心の底から そう思っていた

    2006-09-04 02:43:00
  • 171:

    『…ホンマ?アリガトウ…じゃ 明日楽しみにしとく☆ 春菜もう寝るケド 瑠璃チャン あんまり飲み過ぎたらアカンで…』

    そう 言って 春菜は 部屋へ戻った

    私は 眠剤 を 酒で流し込み フラフラしながら自分の部屋へ戻った。

    2006-09-04 02:48:00
  • 172:

    …ガタッ …バタンッ

    「…なっ…なんの音…うるさいなぁ…」

    眠剤がまだ効いてるみたいで 意識がハッキリしない… 携帯の時計を見ると まだ朝の8時… 眠い… 春菜が掃除でもしてるんかな…

    2006-09-04 02:53:00
  • 173:

    私は 眠さに堪えきれず また 眠りについた…

    夢の中で 宏明と私… 春菜と渚君が 仲良く 焼肉を食べている… 春菜は嬉しそうに 渚君と喋って 私は宏明と 二人をからかって笑ってる

    幸福な夢…

    2006-09-04 02:57:00
  • 174:

    ありえるハズのない 幸福な夢…

    私は携帯の アラームに気付き 夢から覚めた

    眠りながら 泣いていた…

    2006-09-04 03:09:00
  • 175:

    もう 昼も過ぎて 時間は15時だ

    いつもなら 春菜が リビングで 見ているTvの音が聞こえて来るのに 今日は聞こえない
    私は 煙草を一本吸い 部屋を出た

    2006-09-04 03:12:00
  • 176:

    なんだか 静かだ…

    春菜昼寝でもしてるんかな…

    私は そんなに気にせず 風呂場に向かってシャワーを浴びた

    2006-09-04 03:15:00
  • 177:

    シャワーを浴び終え リビングに戻って Tvを付けた…

    おかしいなぁ… 春菜出てこーへん…

    私は コーヒーを飲みながら 春菜の部屋のドアをノックした

    2006-09-04 03:18:00
  • 178:

    シャワーを浴び終え リビングに戻って Tvを付けた…

    おかしいなぁ… 春菜出てこーへん…

    私は コーヒーを飲みながら 春菜の部屋のドアをノックした

    2006-09-04 03:24:00
  • 179:

    名無しさん

    楽しみにしてます??

    2006-09-04 11:19:00
  • 180:

    181サン アリガトウございます☆

    2006-09-05 01:32:00
  • 181:

    「春菜〜?起きてる?ソロソロ用意して 出掛けるで〜!!」

    …反応がない

    私はもう一度 ノックした

    2006-09-05 01:40:00
  • 182:

    私は まさかっ…!?と思った 自分自身が 手首を切った事や 過呼吸になった事を思い出した

    反応のない ドアを 思いっ切り 開けた

    「春菜っ!!」

    2006-09-05 01:44:00
  • 183:

    … ドアを開けた瞬間 わけがわからなかった…

    「……」

    何もない…

    2006-09-05 01:47:00
  • 184:

    春菜が 持ってきた 荷物… なにもかもなかった…

    ガラン とした 何も無くなった部屋に 私は 立っていた

    2006-09-05 02:44:00
  • 185:

    「…なんで?春菜どこに行ったん?えっ?わけわからへん…」

    頭の中が よくわからなくなった

    ただ わかったのは 春菜が出ていった事…

    2006-09-05 03:39:00
  • 186:

    私は 我にかえって すぐに 春菜の携帯に電話をした

    『お客様のお掛けになった番号は現在使われておりません』

    聞こえて来たのは 春菜の声ではなく なんの感情もない機械音だった

    2006-09-05 03:42:00
  • 187:

    コーヒーを一口飲み 私は煙草を吸いながら考えた

    もしかしたら 春菜は 私に遠慮して出て行ったのか…

    ご飯をあまり食べなかったのも もしかしたら金銭的に遠慮しての事だったのかもしれない…

    2006-09-05 03:46:00
  • 188:

    …それにしても 一言いってくれれば…

    携帯まで変えるほど 私との生活は 春菜にとって辛いものだったの…

    心にぽっかりと穴が空いたような 喪失感が 私を包んだ

    2006-09-05 03:50:00
  • 189:

    携帯も繋がらない… 春菜の友達なんて知らないし… どうする事も出来なかった。

    私は出掛けるのを止め 冷蔵庫にあるビールを取り出した…

    また 寂しい日々が 明日から待っている… 考えるダケで シラフではいられなかった

    2006-09-05 03:54:00
  • 190:

    ピピピピピピ…ピピピ
    携帯のアラームが うるさい 身体が重い…

    いつの間にか 寝てしまい もう出勤の用意をスル時間だ
    昨日は どれだけ飲んだか覚えていない… まだ お酒が残っているのか 一緒に飲んだ 眠剤が効いているのか 頭がハッキリしない

    2006-09-05 03:58:00
  • 191:

    シャワーを浴び コーヒーを入れ いつもの生活…

    春菜の部屋へ目をやる
    ドアが開いていて 何も無くなった 寂しい部屋が見えた
    私はドアを 静かにしめた

    2006-09-05 04:01:00
  • 192:

    はぁ… 仕事に行く気がしない… このまま 休んで 飛んでしまおうか… 旅行にでも行ってみようかな…

    私は 仕事に対してやる気が 無くなってしまってた

    「…今 お金いくらあるんやろ…」

    2006-09-05 04:06:00
  • 193:

    前の貯金も少し残ってたし… この二ヵ月頑張ったし…給料はいった所 全部合わせれば 一ヶ月位仕事休んで 旅行とかいったり できる お金は充分あるはず。

    確かめる為に お金を入れてある テレビの横にある棚に向かった

    2006-09-05 04:10:00
  • 194:

    名無しさん

    やばい?まぢ毎日見るし頑張って?

    2006-09-05 05:55:00
  • 195:

    名無しさん

    恐い〜?お金が…

    2006-09-05 18:39:00
  • 196:

    196 197 サン読んでくれてありがとうございます☆

    2006-09-07 01:58:00
  • 197:

    あれっ…?お金がない… なんでっ!!

    ないっ……

    昨日 給料入れた時には 確かにあったハズやのに

    2006-09-07 02:03:00
  • 198:

    あっ… すいません(>_

    2006-09-07 02:08:00
  • 199:

    確かに昨日… 私は春奈の顔が頭に浮かんだ まさか…春奈が…?
    「…信じられへん」

    怒りよりも 悔しさが 私を包んだ
    もしも 春奈が お金を持って この家を出たなら…

    2006-09-07 02:11:00
  • 200:

    いったい私は何をしてきたんだろ…

    情けなくて 涙さえ出てこない。私はその場に座りこんで 天上を見上げた
    「もう…人なんて…信じへん」

    2006-09-07 02:14:00
  • 201:

    誰かを信じて 傷つくなら 誰も信用しなければいい…

    初めから 信用しなければ 傷つく事なんてない…

    誰も好きにならない…信用もしない…一人で生きていくんだ

    2006-09-07 02:27:00
  • 202:

    私は 自分の部屋に戻り 服を着替えた 仕事にいかなきゃ… もう お金は財布に入っている二万円しかなかい…休んでいる場合じゃない…

    仕事に行って お酒を浴びるほど飲んで 忘れてしまおう…

    そう…嫌な事は 全て忘れてしまえばいいんだ…

    2006-09-07 02:31:00
  • 203:

    財布の中のお金を もう一度見た…

    お金…

    あっ!!

    2006-09-07 02:40:00
  • 204:

    私は クローゼットの 中から あの 小物入れを 探しだした

    あった!!

    宏明が 置いていった お金… よかった… この お金…私は 小物入れから お金を取り出し財布に入れようとした…。

    2006-09-07 02:44:00
  • 205:

    財布に入れる時に 頭にパッと あの時の事がよみがえった…
    宏明の冷たい言葉
    宏明の 去っていく背中…

    私は お金を 財布に入れるのを やめ 小物入れに 戻した

    2006-09-07 02:50:00
  • 206:

    涙が 一粒私の 頬をつたって 床に落ちた…

    泣くものか 泣いて何が変わる 泣いて誰が慰めてくれる 泣いていったいなんの得になるって言うの

    私は 涙を 右手で 拭き 美容院へ向かった

    2006-09-07 02:57:00
  • 207:

    セットも終わり 店へ出勤し着替えていると店の1番の売れっ子が入ってきた

    ドンッ!!!

    邪魔だ!!と言わんばかりに 着替える私に 鞄をあてた

    2006-09-07 03:03:00
  • 208:

    いつもの 私だったら すぐに謝り 端にヨルけど

    その やたら化粧のこい顔を 睨みつけた

    『なんなん?なんか言いたい事あるん?』睨む私に 自信たっぷりの態度で 問い掛ける

    2006-09-07 03:08:00
  • 209:

    「べつに。鞄あたって痛かったから。」
    私は睨みながら 言った。
    周りの女の子は 静まり返っている。

    『あっそっ 当たったんや ごめ〜ん そんな睨んで こわ〜』

    2006-09-07 03:13:00
  • 210:

    腹が立つ… この女!
    こんな女 絶対抜いてやる…

    私は何も言わず 更衣室を出た

    2006-09-07 03:16:00
  • 211:

    一ヶ月… 二ヵ月…三ヶ月と過ぎ 私は 初めて 売り上げナンバーワンになった

    嬉しかった… 夜の街を歩くと 私の事を知ってる人なんかもいて なんとなく 夜の街を自信を持って颯爽と 歩いている自分に酔っていた

    2006-09-07 03:23:00
  • 212:

    宏明や 春奈の事を 考える事も少なくなっていた。酔っぱらって 考えないようにしていたのかもしれない…

    今日も 同伴を入れなかったので 少し早めに家を出て 買い物をしていた

    すっかり読まなくなってしまった 小説を 久しぶりに読もうと思い本屋で 小説の コーナーで本をみていた

    2006-09-07 03:30:00
  • 213:

    トンッ トンッ

    本を選ぶ私の 後ろから誰かが 肩を叩いた
    『あー!やっぱり〜☆瑠璃サンやぁ〜』

    2006-09-07 03:35:00
  • 214:

    ギッョ とした
    振り返る私の目に入ってきたのは 満面の笑顔で 私の名前を呼ぶ 渚君…だった。

    『いやぁ〜久しぶりやん☆元気?あれっ 痩せてますます 可愛くなったんちゃいますぅ〜??』
    渚は 私が春奈から 子供の話しを聞いた事を知らない…

    2006-09-07 03:41:00
  • 215:

    「……」
    私は渚君を無視して その場を離れようとした

    『えぇー無視〜(笑)それナイわ〜ちょっ待ってや〜(笑)』
    別に春奈の味方とか そんなんじゃなく 人として 渚君のした事が許せなかった

    2006-09-07 03:45:00
  • 216:

    関わりたくない…

    そのまま無視して 本屋を出た 渚君も 私を追い掛けるように すぐに出てきた
    『ちょーマジで待ってッテ! 俺なんかした??なんで無視なん??』
    渚君は 私の左腕を掴んで引き留めた

    2006-09-07 03:49:00
  • 217:

    「チョッ…触らんといてよ!」
    振り返り 渚君にキツク言った
    『あっ…ゴメン…だって瑠璃サン久しぶりに会ったのに無視とか訳わからんし…俺マジでなんかしました?』

    「春奈から渚君がしたこと…全部聞いたで!最低やな 妊娠してる子に暴力とか…ありえへん。」

    2006-09-07 03:55:00
  • 218:

    『なんなんすか!それっ!俺 暴力なんてしてないし… ってか瑠璃サン 春奈と連絡とれるんですか?!』
    しらばっくれる気?私は渚君を 冷めた目でみた
    「春奈とは連絡とれへんよ!なんなん…いまさら春奈に連絡してドースルン…」
    『…はぁ〜瑠璃サンなんか勘違いしてるわ。今時間あります?コーヒーおごるんで 俺の話しも聞いてください…』

    2006-09-07 04:05:00
  • 219:

    「なんで…私が…」
    別に もう 渚君が どんな人間で あろうが 春奈と どーなってたトカ 興味もなかったし 聞く意味がわからなかった。
    『いや 春奈の事もやけど… 千尋サンの事 瑠璃サン 知ってるんかなぁ〜思って…』

    2006-09-07 04:15:00
  • 220:

    千尋…宏明の事…?今更 宏明の事知ってどうするん… もう関係のナイ人…

    そう思っているのに…
    私は 渚君と 少し先の 喫茶店に向かっていた

    2006-09-07 04:29:00
  • 221:

    私はミルクティー 渚君はコーヒーを注文した
    「…で、私が勘違いしてるって どういう事?」
    変なプライドでワザと 宏明の話題を 後回しにした
    『勘違いって言うか… 瑠璃サン なんか妊娠…とか暴力とか 俺全然わからないんですけど…』

    2006-09-07 04:34:00
  • 222:

    「全然わからないって…本気で言ってるん…」
    『本気ですよ!なんなんですか?!教えてくださいよ』

    …私は春奈から聞いた 話しを渚君に 話初めた……

    2006-09-07 04:38:00
  • 223:

    妊娠 暴力 流産 ホストクラブでお金をつかわされたこと…春奈が泣きながら私に話した事を 渚君に全部話した

    私は 話している最中 渚君の表情や 春奈がお金を持って 家を出ていった事を考えていたら

    もしかして…春奈の話は嘘なんじゃないか…?春奈は 最初から 私のお金目当てで 家に転がり込む為に 同情を引く作り話をつくったんじゃないか…

    2006-09-07 04:46:00
  • 224:

    『…春奈が…妊娠したんはホンマやけど…あとの話は ホンマ知らんわ…』

    渚が言った

    私は 春奈の話を全て信じて その上 お金まで取られ どこまでアホなんやろ… だけど 目の前にいる この男の言葉も本当なのか… もう 嫌…

    2006-09-10 17:34:00
  • 225:

    何が本当で 誰が嘘をついているのかは知らない ただ 私の前から お金と春奈は消えた

    ただ それだけの事…
    『…で 瑠璃サン 今は 春奈の事 なんもわからないんですよね… アイツ…関わらない方がいいですよ…まじで…』

    2006-09-10 21:47:00
  • 226:

    「はぁ?どういう事!?ッテカ 春奈妊娠したのはホンマって… あの子ガリガリやったで!妊娠したの嘘ちゃうん」
    『…春奈 妊娠したケド 降ろしてん… 俺 ブッチャケ 春奈は金づるや思ててたけど… 子供でけたら 情もあったし責任とろう 思ってんケド… 春奈は産む気ナイ言うてん… 』

    2006-09-10 21:54:00
  • 227:

    名無しさん

    きになる!

    2006-09-11 00:25:00
  • 228:

    名無しさん

    頑張って?

    2006-09-11 01:07:00
  • 229:

    229サン 230サン ありがとうございます☆ 酔っ払って寝てました(笑) 続き書きます

    2006-09-11 01:27:00
  • 230:

    「うそっ!春奈が 産む気ないって!?だって 春奈泣いてたでっ!!…あれも嘘なん?」
    どこまでホンマなんか…嘘なんか…
    『……俺…病院一緒にいって… 金も春奈の言う金額まで出しましたもん… でもね 春奈に関しては 俺騙されたんですよ… まぁ 俺も 春奈の事 軽く考えてて… さっき千尋サンの事でって言ったじゃないですか… 春奈 今 ROUGEで 千尋サン 口座にしてるらしいですよ…』

    2006-09-11 01:38:00
  • 231:

    「えっ…何それっ… 」
    千尋の名前が出てきた瞬間 私の 胸がドキッっとなった…
    『…いや…俺も噂で聞いたんですけど… 実際ROUGEで働いてる子が 春奈 よく来てるって… 瑠璃サン 千尋サンと まだ付き合ってるんすかっ?…最近の千尋サンの事知ってます?』

    2006-09-11 01:46:00
  • 232:

    私の顔色を伺うように 渚君は聞いてきた
    「あの子とは もうだいぶ前に 終わった。もう 関係ないし…」 『…そうなんですか… 別れたなら瑠璃サンに言う事じゃないからいいかも知れないけど… 千尋サン今 かなりヤバイらしいですよ…』

    2006-09-11 01:51:00
  • 233:

    ヤバイ?なにが?ってか 渚君は 私に何が言いたい?
    「ヤバイ って何?」

    『…春奈の痩せ具合とか見てわかりませんでした?…アイツら ポン中ですよ…』

    2006-09-11 01:55:00
  • 234:

    えっ…宏明と春奈が…「…ホンマなん?」

    『…ホンマですよ… 千尋サンはめっちゃ有名ですよ… 』

    2006-09-11 02:08:00
  • 235:

    「…そうなんや まぁ 私には関係ないし」

    口から出た言葉は 心で思ってるのと反対の言葉 動揺してるのは 1番自分自身がわかった
    『…関係ないですよね… ただ 春奈にしても 千尋サンにしても 今とりあえず 二人して駄目になっていってますよ… 』

    2006-09-11 04:31:00
  • 236:

    「そんなん 知らんわ 春奈チャンも 千尋も 落ちる所まで 落ちたらエエねん… 自分がした事やし ホンマ しらんし…」

    春奈と宏明が 二人でいてる所なんて想像したくなかった 関係ない… 関係ない…

    2006-09-11 04:36:00
  • 237:

    『…そうですか… なんか瑠璃サン 雰囲気変わりましたよね… なんなんすかね… 俺 …春奈にしても 瑠璃サンにしても 見てて辛いわ… 何がとかじゃないですけど…』

    渚君の この言葉が 私の心に痛かった

    私は 変わったんかな…

    2006-09-11 04:40:00
  • 238:

    もう 外は暗くなってきてる…仕事にいかないと… 渚君と とりあえず電話番号を交換し私は 仕事へ向かった
    宏明と春奈の事を聞き気分は最低だった

    仕事に行く気分にならない

    2006-09-11 04:49:00
  • 239:

    私は 初めて無断欠席をした 罰金の事なんてどーでもよかったし ただ この どうしようもナイ 気持ちを埋めたかった…

    渚君に電話してた

    2006-09-11 04:52:00
  • 240:

    …喉の奥が冷たくなって しばらくすると 喉が渇いてくる… さっきまで だるかった身体がやけに軽い…

    『…瑠璃サン どんな感じですか…?』

    優しく 渚君が 水を持って来てくれた

    2006-09-11 04:59:00
  • 241:

    ホンマに アカンのは 渚君や…

    私は 腕に残った 注射の跡を見た…

    そんな私を 渚君は かわいらしい笑顔をで 見てる

    2006-09-11 05:02:00
  • 242:

    名無しさん

    あげ?

    2006-09-11 17:40:00
  • 243:

    名無しさん

    なんなん?めちゃ気になるやん?主頼む?はよ書いて?がんばれ?

    2006-09-15 04:05:00
  • 244:

    224サン 225サン ありがとうございます☆

    2006-09-16 15:45:00
  • 245:

    渚君は ゆっくりと私に近づいてくる

    私は 可愛い笑顔の 渚君が 凄く怖く感じた

    ジット 渚君の目を見ていた… これ以上近づいてこないで… コワイ…

    2006-09-16 15:48:00
  • 246:

    渚君の顔が近づいて… 私にキスをした そして優しい口調で言った『瑠璃サン… 俺…瑠璃サンの事 初めて会った時から 綺麗な人やな 思っててん… 』

    私の服のボタンに 渚君の手がかかる

    「やめて…」

    2006-09-17 01:41:00
  • 247:

    『瑠璃サンだって 俺の事キライぢゃないから あいに来たんやろ?』
    … その言葉を聞いた時 あぁ… そうなんかな… もぉいいや… 寂しいし イロイロ考えるの疲れたし… 注射とか打たれて もう どうでもええわ…って思った
    「… そうかもしらん… 今日は一緒におって」
    私と渚君は もう一度キスをした…

    2006-09-17 01:47:00
  • 248:

    マダ日も昇っていない薄ぐらい帰り道をユックリ歩いた…

    べつに 渚君が好きとか嫌いとかじゃなかった… ただ 一人でも生きて行けると 強がっていた自分が いっきに どうでもよくなった

    無理に 流れに逆らって強がって生きるより 流れに身を任せて生きて行く方が こんなにもラクなんや…

    2006-09-17 23:10:00
  • 249:

    家のドアを開けると 電気もTvもついているハズもなくて… ただ暗くて 静かな 部屋があるだけ…

    靴を脱ごうと 壁に手をつこうと 思った瞬間私は 足の力が抜けて 前に転がった
    何回立とうとしても コケてしまう

    2006-09-17 23:15:00
  • 250:

    「…なに これ…」

    酔っ払ってた時とは 違う 壁に何回もぶつかり コケながら 何とかベット まで 辿りついた。

    さっきから やけに頭が痛い…鞄から 鎮静剤を取り出し 水無しで 飲み込んだ

    2006-09-17 23:19:00
  • 251:

    目覚めると 身体が怠い 携帯を手にとると 店からの電話で 不在着信の欄が埋まっていた
    「…あぁ 用意しなきゃ… 昨日の無断欠席あやまらな…」
    とりあえず店に電話し 謝った。 罰金は無しにするから 今日は 必ず出勤するように。と言われた

    2006-09-19 03:11:00
  • 252:

    シャワーへ向かおうとした時

    携帯が鳴った

    着信画面を見ると 渚君からだった… 昨日の事が 頭によみがえる… 出ようか…無視しようか…

    2006-09-19 03:15:00
  • 253:

    『なんや〜メッチャ機嫌悪そう(笑) いや〜終わった位に迎えいくし☆』
    何 勘違いしてんの?べつに迎えなんていらへんし… それに 渚君仕事ちゃうん

    「いいよ べつに… てか昨日 私おかしかったわ… 用事あったら 私から電話するわ。」
    そう言って電話を切った

    2006-09-19 03:24:00
  • 254:

    それから 仕事中も 何回か 渚君から電話あったけど 無視した

    「お疲れ様でしたー」
    仕事も終わり いつものように酔っ払って 店の エレベーターで下に降りると 階段の陰から ヒョッコリ 男の子が顔を出した
    『瑠璃サン〜 お疲れ様〜☆』

    2006-09-19 03:28:00
  • 255:

    …… 渚君だ

    「えっ なにしてんの? 仕事は?」

    『なにしてる!って 迎えに行くって言ったやん(笑) 今日店暇やねん… 瑠璃サン 一緒に飲もうよ☆』

    2006-09-19 03:31:00
  • 256:

    名無しさん

    おい

    2006-09-30 02:00:00
  • 257:

    名無しさん

    ?

    2006-09-30 02:24:00
  • 258:

    259 260サン ごめんなさい 更新おそくなってしまって… 頑張ります

    2006-10-02 01:01:00
  • 259:

    頑張って完結させてね

    2006-10-02 01:03:00
  • 260:

    渚君の考えは解ってる。 言われる ままに私は渚君についていった。BlueGlassへ
    お金なんて どーでもよかった
    ただ 今日一日一日が 楽しければ。。。嫌な事忘れる事が出来るなら。。。

    お金が無くなれば また働けばイイ だけど 一人で家で過ごす寂しさは お金をいくら貯めても 満たされない

    2006-10-02 01:07:00
  • 261:

    毎晩 毎晩私は あるだけの お金を使った。

    一人になる事が 恐くて。
    例え お金で 買った 楽しさでも。。。
    すぐにお店で 私がホスト通いしてる事は まわった

    2006-10-02 01:11:00
  • 262:

    262サン 優しい励ましありがとうごさいます

    2006-10-02 01:15:00
  • 263:

    お店の 女の子とお客サンの間で
    女の子『瑠璃ちゃんホストクラブとか行って遊んでるみたいやで〜』
    お客サン『えっ?そんな感じやないのになぁ〜。ナンカイメージちゃうわ』
    女の子『なんか。。。あんまり大きい声で言われへんけど。。。。』
    お客サン『えぇー!!ほんまに〜!アホやなー』

    2006-10-02 01:21:00
  • 264:

    あること ないこと 変な噂が 私の知らない所で やりとりされていた…

    そんな事は私は全くしらない

    いままで 優しくしてくれてたお客サンも やたら 詰めてきたりして 仕事も思うように行かないようになってきてた

    2006-10-02 01:25:00
  • 265:

    名無しさん

    おもしろい??頑張って?

    2006-10-03 22:51:00
  • 266:

    名無しさん

    ??

    2006-10-19 02:38:00
  • 267:

    「…辞めてしまおう…もうイヤ…」
    何もかも上手くいかないし 給料も 指名 同伴がかなり減ってしまったせいで 少なくなった

    ホスト遊びも 薬を買うお金も なくなってきた… こんな時 頭の中に 浮かぶのは 宏明との 楽しい日々…
    会いたい… 宏明に会いたい…

    2006-11-10 04:03:00
  • 268:

    宏明の 顔を思い出すと 胸の奥が苦しくなった

    なにかが詰まって 締め付けているように…
    お酒や 薬でごまかしのきかない感情が 胸を締め付けて
    涙が溢れだしてきた

    2006-11-10 04:07:00
  • 269:

    どうして 私はこんなに弱い人間なんだろう…
    もう 宏明とは 別々の道を 歩いてるのに…

    もう 宏明は 私の事なんて 忘れてる…

    2006-11-10 04:14:00
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