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冷たい月
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1:
るみ
(旧掲示板のコピペ)
月は暗い空の上からいつもあたしを見ている。
悲しい時、あたしは孤独に怯えながらいつもただ月を眺めていた。2005-08-02 16:22:00 -
91:
るみ
「ほな、俺さきいくわ。客と飯いかなあかんし。」
身仕度の出来上がった慎吾は両手で自分の頬をパンパンと叩いた。 「今日もがんばってくるわ。」
「いってらっしゃい。」
いつもの様に送り出す。
バタンと玄関のドアが閉まった。2005-08-02 17:47:00 -
92:
るみ
慎吾が出ていった後、念入りに部屋を掃除した。
それからあたしはヴィトンのボストンに服、化粧品、携帯の充電器。
忘れてはいけないコテ。それらを無造作に放りこんだ。
部屋の中を見渡したら、少し泣けてきた。
そして、あたしは慎吾の部屋を出ていった。2005-08-02 17:48:00 -
93:
るみ
慎吾の部屋をでて、一週間が過ぎた。
あたしは、ようやく今の生活に慣れてきた。
「春菜、送り待ちの間に一緒に下でお寿司食べようやぁー。」
「またぁー。ほんまデブなるってぇー。」
あたしは慎吾の源治名の春樹から、一文字とって春菜として働いている。
仕事あがりに、店の下の回転寿司を食べるのが、今のゆいつの楽しみだった。 まだ、一人になると泣いたりするけど、ほとんど彩が泊まりに来てくれている。2005-08-02 17:49:00 -
94:
るみ
お寿司屋さんに入り、彩と二人で馬鹿話しながら、お寿司を食べていた。
トイレに行こうと席を立ち、店の入り口に歩いていった。
その時…。店の自動ドアが開き、そこには慎吾が立っていた。
「探したで。ちょう来い!」
むりやりあたしの手を引っ張る。
あたしは恐くなって大声で叫んだ。
「あやぁー、助けてぇー。」2005-08-02 17:50:00 -
95:
るみ
彩は、飛んできて怒鳴った。
「あんたが、春菜の元彼かぁー。さんざん暴力ふるってまた何しにのこのこでてきとんねん。」
「お前なんやねん。こいつは俺の女なんじゃ。」
そう言うと、あたしの腕を引っ張ってつれて行こうとする。
送りが来たのを知らせに、そこに店長がきた。2005-08-02 17:51:00 -
96:
るみ
あたしは、店長には色々相談していた。
状況を把握した店長は顔色を変えて、
「お前が、慎吾かぁー。表でろや。」
慎吾のジャケットを引きずって、店の外まで連れ出した。2005-08-02 17:52:00 -
97:
るみ
「俺はぁー、女食いモンにしたり女に手あげるやでけは許されへんねやぁー。」
バキッ、ボコッ。
「うっ…。すいません。」「痛いやろ!どつかれたら痛いんじゃあ。」
最初は、いいきみやと思って見ていた。でも、慎吾の顔が切れて、血がでている。
慎吾が死んでしまう…。2005-08-02 17:53:00 -
98:
るみ
「やめてぇー。」
あたしはたまらず慎吾を抱きしめた。
「春菜、こんな奴かばうな。根性叩き直したる。」2005-08-02 17:54:00 -
99:
るみ
その時、あたしを振りはらって、慎吾がその場に土下座した。
「ほんまにすいませんでした。俺は、恐かったんです。瑠美に離れて行かれんのが。俺は…、俺には、何にもありません。こいつはお嬢やし、俺なんかよりなんぼでもええ男つく思うんです。そんなん考えたらおかしなりそうで、不安でこいつに辛くあたることでこいつの愛情を試してたんやと思います。すみませんでした。」2005-08-02 17:54:00 -
100:
るみ
慎吾はアスファルトの地面に頭を下げたままだった。 あたしはただそれを泣きながら見ていた。
店長は呆れたように言った。2005-08-02 17:55:00