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冷たい月
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1:
るみ
(旧掲示板のコピペ)
月は暗い空の上からいつもあたしを見ている。
悲しい時、あたしは孤独に怯えながらいつもただ月を眺めていた。2005-08-02 16:22:00 -
31:
るみ
家に帰ると、慎吾は浴室にお湯を貯めた。
ぽつんと無言で座っているあたしのそばに近づいて、あたしの体を抱きしめた。
「ごめんな。痛かったやろ。」頭を撫でながら、あたしにキスしてきた。2005-08-02 16:52:00 -
32:
るみ
「あたし、さみしかってん。慎吾にそばにおってほしかってん。」泣きながらあたしは言った。慎吾は頷いて、傷だらけのあたしを抱いた。
2005-08-02 16:53:00 -
33:
るみ
眠ってる慎吾を起こさないように、ベットから起き上がり、浴室に向かった。
鏡に写る自分の顔を見て、びっくりした。
口は切れ、腫れ上がり、頬にも青あざができ、違う人の顔みたいになっている。2005-08-02 16:54:00 -
34:
るみ
その顔を見ていると、泣けてきた。
慎吾は悪い男かもしれへん。でも、もうあたし慎吾から離れられへん。
お湯に浸かり、自分の弱さを呪った。2005-08-02 16:55:00 -
35:
るみ
浴室から出ると、慎吾は目を覚ましていた。
「俺、仕事行ってくるわ。」そう言って、スーツに着替えた。
「瑠美、ちょっとこっち来て。」
「うん。」2005-08-02 16:56:00 -
36:
るみ
あたしがベットのほうに近づいて、慎吾のそばに寄ると慎吾はあたしの両手を掴みいきなり手錠をかけた。あたしはびっくりして手足をばたつかせて、わめいた。
「とってー。なんでこんなことするん?」
「お前が悪い。お前も他の女みたいに、逃げるんやろ。」2005-08-02 16:57:00 -
37:
るみ
慎吾は悲しそうな顔であたしの顔を見つめていた。
手錠をかけられた手首は、動かそうとするととても痛かった。
「逃げたりなんかしない。あたしは、絶対に!だから、お願い。これをとって。」2005-08-02 16:58:00 -
38:
るみ
慎吾は首を横に振ると家を出ていった。
手錠をかけられたままあたしはベットに仰向けに横たわった。悲しいのかなんなのか分からない。ぼんやりとしながら目をつぶった。2005-08-02 16:59:00 -
39:
るみ
目を閉じて、しんとした部屋にひとりぼっちでいると、ものすごい恐怖感が押し寄せてきた。
窓の外から入ってくる月の光だけがあたしを照らしてくれた。
手錠で繋がれた手はひっぱっても、びくともしない。2005-08-02 16:59:00 -
40:
るみ
あがいても、どうすることもできない。
あたしはどうなってしまうんだろう。
唾を飲み込むたびに切れた口の中が痛んだ。2005-08-02 17:01:00