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冷たい月
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1:
るみ
(旧掲示板のコピペ)
月は暗い空の上からいつもあたしを見ている。
悲しい時、あたしは孤独に怯えながらいつもただ月を眺めていた。2005-08-02 16:22:00 -
121:
るみ
あたしは寝るふりをしていたが、覚悟を決めていた。前から帰ってこない日はきっと薬をしていると睨んでいたので、以前自分が使われた手錠を隠し持っていた。帰ってきた時の顔を見て絶対にこのまま静かにねるはずがない。
2005-08-02 18:14:00 -
122:
るみ
そう思った。
始終、貧乏ゆすりをしているのが体に伝わってくる。あたしはしんごの体をこっちに向けて慎吾の体を愛撫するふりをして、手を上げさせた。慎吾の上にまたがり手錠をかけ、すばやくベットに縛り付けた。2005-08-02 18:14:00 -
123:
るみ
「お前何すんねん。これとれやぁー。」全身で暴れまくる。
「あかん。絶対に薬体から抜けきるまで外さへん。」
「こんなことせんでも今家にないからでけへんやんけ。」
あたしは無視して慎吾のヴィトンのダミエのブリーフケースをひっくり返して床にぶちまけた。 その中に銀色のたばこケースがあった。ふたをあけるとやっぱり中身は少しだけ残った覚醒剤と注射針だった。2005-08-02 18:15:00 -
124:
るみ
「お前いい加減にしとけよ。それはやめろ。」
あたしは注射針をビニール袋に入れてまな板の上にのせすりこぎで砕き、トイレに行って薬と一緒に流した。
慎吾は怒鳴り続けていた。あたしはトイレから戻って、慎吾のベットの横に座った。2005-08-02 18:16:00 -
125:
るみ
「お前、なんでそんなにうっといねん。ほんま。だいたい、俺が紹介したった店もいかんしなぁー、好きかってしやがって。」
「なんでいかへんかったか、あんた分からんのか。あんたが紹介料とってるからやろ。」言いながら悔しくて泣けてきた。2005-08-02 18:17:00 -
126:
るみ
慎吾は何も言い返さなかった。
「もうやめよう。慎吾。そんなことまでしてホスト続けてたって何にもなれへんやん。お願いやから。」
「うるさいわ。俺みたいに学もない奴に何ができる言うねん。俺はこの世界で生きていくって決めたんや。金できたら自分で店持ってお前にもいい暮らしさせてやりたいねん。」2005-08-02 18:18:00 -
127:
るみ
慎吾は泣いていた。
四時間ほど過ぎた頃から次第に体の痛みを訴えだした。意味のわからない事を言いだし、泣いている。
慎吾のそばによって行くと急に怯えだして震えて大声で助けてくれと叫んでいる。あたしはその姿を見ながら泣いて慎吾の髪を撫でた。2005-08-02 18:19:00 -
128:
るみ
もう今ここにいるのは慎吾ではなかった。ブラインドの隙間から差し込む月にむかって吠えている。まるで動物のように。
こんなになってしまうなんて。あたしは覚醒剤の恐ろしさをまのあたりにして身が縮む思いだった。2005-08-02 18:20:00 -
129:
るみ
ぐったりとしている慎吾に紙オムツをつけた。もう抵抗しないかと思ったらまた暴れたりを繰り返した。時々水を飲ませていたが、そのうちに痛いと大声をあげて気を失った。
2005-08-02 18:21:00 -
130:
るみ
あたしは心配になった。そして、自分の客で医者がいたのを思い出した。葛城という男で信頼できるいい人だ。電話をかけ、今までの状況をすべてはなした。話を聞きおわると、葛城は夜中にもかかわらず、車を飛ばして往診にきてくれた。
2005-08-02 18:22:00