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冷たい月

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  • 1:

    るみ

    (旧掲示板のコピペ)
    月は暗い空の上からいつもあたしを見ている。
    悲しい時、あたしは孤独に怯えながらいつもただ月を眺めていた。

    2005-08-02 16:22:00
  • 101:

    るみ

    「春菜、こいつ一回も殴り返してけーへんかった…。お前は、どうしたいんや?」
    あたしは、頭を上げない慎吾を見て胸の奥が痛くなった。 「店長、あたし慎吾のこと愛してます。うらんだこともあったけど、もう殴らないって約束してくれるんやったら、もう一度やりなおしてみます。」
    まっすぐに店長の目を見て言った。

    2005-08-02 17:56:00
  • 102:

    るみ

    「そうか…。おいお前聞いたか?春菜泣かすようなことあったら、俺はお前絶対許さんからな!同じ夜の世界でみんな必死に生きてんねん。自分の女幸せにしろよ。男見せろよ。」
    そう言って、慎吾の顔を上げさせた。

    2005-08-02 17:57:00
  • 103:

    るみ

    それからあたしは慎吾の腕をつかんで起こし、心配そうに見ている彩と店長に深々と頭を下げた。

    「ドライバーに送ってもらい。」
    店長は言ってくれたけど、あたしは首を横に振って、知らない間に人だかりのできた東通りを慎吾を支えながら歩いた。

    2005-08-02 17:58:00
  • 104:

    るみ

    慎吾と無言でゆっくりと歩き、タクシー乗り場に辿り着いた。

    タクシーの運転手に
    「大国町まで。」とあたしは言った。慎吾と暮らしたあの家に戻る。傷だらけの慎吾と、近づいた二人の気持ちと一緒に…。

    2005-08-02 17:59:00
  • 105:

    るみ

    家に入ると、後ろから慎吾が抱きしめてきた。
    なんにも言わずに、強く抱きしめてキスしてくれた。「いてっ!」
    口を押さえて慎吾は痛そうだった。
    あたしは笑った。
    「キスしてくるからやん。」
    それから、二人なんにもしゃべらなかったけど手をつないで眠った。

    2005-08-02 18:00:00
  • 106:

    るみ

    あたしは、慎吾の家から仕事に通うようになった。 慎吾もやさしくて、毎日幸せだった。

    日曜日、二人で出掛けた。あたしは通天閣に登ったことがないと言っていたので連れていってくれた。
    大阪の街を一望して、あたしは感動していた。だって、こんな広い街で慎吾に出会えたことは奇跡だから…。

    2005-08-02 18:01:00
  • 107:

    るみ

    「なんかすごいなぁー。あっ、あれ大阪城やで!」
    慎吾はほほえんで頷いている。あたしはすごくはしゃいでいた。
    「これ、ビリケンさんやて。びみょーにかわぃぃやん!足のうらこそばすと願い事かなうんやって!」
    あたしはこちょばしまくった。なんとなく、ビリケンさんがくすって笑ったのが聞こえた。
    二人で手を繋いで、しょんべん横丁で串かつを食べた。衣が分厚くてあまりおいしくなかったけど、なんかあたしの見たことの内世界で楽しかった。

    2005-08-02 18:01:00
  • 108:

    るみ

    「お腹いっぱい。」
    あたしはお腹をぽんぽん叩いて言った。それから、二人で日本橋をうろついた。CDや、DVDを見て何を買おうか相談したけど、欲しいものが違いすぎるから、結局あたしは[キューティーブロンド?ハッピーMAX]、慎吾はなんかしらんけど車のぶつかりまくる映画を買ってた。それでも、二人で手を繋いであるく。何もかもばら色に見えた。道を歩く人みんなに、『この人あたしの彼氏ですよぉー。かっこいいでしょおー。』って言いたいぐらいだった。

    2005-08-02 18:02:00
  • 109:

    るみ

    帰りは、慎吾が自転車を買ってあたしを後ろに乗せてくれた。ステップに立って慎吾の肩にしがみつく。夜の風が冷たくて気持ち良かった。あたしは慎吾につかまりながら満月を見た。今までで一番幸せな気持ちでありがとうって思った。

    2005-08-02 18:03:00
  • 110:

    るみ

    珍しくあたしは昼前には目が覚めて、家の中の大掃除をしていた。今日は慎吾は店泊すると言っていたので、遠慮なく掃除機もガーガーかけれる。天気がいいので布団も干して、お風呂にカビとり剤をまき、トイレも掃除に入った。トイレットペーパーを並べようとかごの蓋を開けた。

    2005-08-02 18:04:00
  • 111:

    るみ

    籠の中には、小さな袋に小さな氷砂糖を細かく砕いたような物が入っている。
    あたしは本物なんて見たことなかったけど、すぐにわかった『覚醒剤』や。

    2005-08-02 18:05:00
  • 112:

    るみ

    覚醒剤…。
    あたしは恐くなって、目の前が真っ暗になった。
    なんで、こんなものが家の中にあるの…?
    まさか、慎吾が覚醒剤を…?

    2005-08-02 18:06:00
  • 113:

    るみ

    あたしは、トイレに座りこんだまま、考え込んだ。
    そういえば時折、慎吾が別の人なんじゃないかって思えるほど恐い時があった。それもすべて覚醒剤のせいだとしたら…。
    つじつまが合う気がした。

    2005-08-02 18:07:00
  • 114:

    るみ

    あたしは、それをトイレに捨てて水を流した。
    こんなことしてたら、慎吾がダメになる。
    絶対にやめさせなければ…。

    2005-08-02 18:07:00
  • 115:

    るみ

    その日はあたしは店を休み家でひとりで考えていた。誰にも言えない。こんなこと絶対に。
    だけど、どうすれば薬をやめさせることができるだろう。

    2005-08-02 18:08:00
  • 116:

    るみ

    「ただいまぁー。疲れたわぁー。」
    帰ってきた慎吾は目がかなり充血していた。
    荷物を置くと即座にトイレに入って行った。
    そして、トイレから何度もあたしの名前を読んだ。

    2005-08-02 18:09:00
  • 117:

    るみ

    あたしは足が震えそうになるのをこらえながらトイレに行った。
    「お前、籠のなかあけたんか。」
    鬼のように恐い顔で慎吾が怒鳴った。
    「トイレ掃除してた時に開けたわ。」
    「そんで、俺の薬どこやってん。」あってあたりまえのように言う。

    2005-08-02 18:10:00
  • 118:

    るみ

    「何言ってるん。あんなん家に置いてたら捨てるにきまってるやろ。頭おかしいやろ!」あたしは切れた。
    「お前こそ何言うてるん!人の家で、人の物勝手に捨てるとかお前のほうがまちがってるんちゃうか。」
    怒鳴り声と同時に平手打が帰ってきた。

    2005-08-02 18:11:00
  • 119:

    るみ

    あたしは慎吾を睨み付けて言った。
    「あんなもんに手だして、ダメになっていきたいんか。」
    「お前、なんもしらんくせにうるさいねん。毎日使ってる訳ちゃうしな。俺は中毒ちゃうわ。仕事で寝られへん時とか体きついんじゃ。薬使わなもたん時かってあるんじゃ。」睨み返してきて慎吾は言った。

    2005-08-02 18:12:00
  • 120:

    るみ

    「中毒ちゃうって言い切れるなら、今かって別にいらんやろ。ご飯できてるし、食べて寝たら?」あたしは拝むような気持ちだった。慎吾は無言で寝室に行くと布団に入った。あたしも隣で添い寝してるふりをした。

    2005-08-02 18:13:00
  • 121:

    るみ

    あたしは寝るふりをしていたが、覚悟を決めていた。前から帰ってこない日はきっと薬をしていると睨んでいたので、以前自分が使われた手錠を隠し持っていた。帰ってきた時の顔を見て絶対にこのまま静かにねるはずがない。

    2005-08-02 18:14:00
  • 122:

    るみ

    そう思った。
    始終、貧乏ゆすりをしているのが体に伝わってくる。あたしはしんごの体をこっちに向けて慎吾の体を愛撫するふりをして、手を上げさせた。慎吾の上にまたがり手錠をかけ、すばやくベットに縛り付けた。

    2005-08-02 18:14:00
  • 123:

    るみ

    「お前何すんねん。これとれやぁー。」全身で暴れまくる。
    「あかん。絶対に薬体から抜けきるまで外さへん。」
    「こんなことせんでも今家にないからでけへんやんけ。」
    あたしは無視して慎吾のヴィトンのダミエのブリーフケースをひっくり返して床にぶちまけた。 その中に銀色のたばこケースがあった。ふたをあけるとやっぱり中身は少しだけ残った覚醒剤と注射針だった。

    2005-08-02 18:15:00
  • 124:

    るみ

    「お前いい加減にしとけよ。それはやめろ。」
    あたしは注射針をビニール袋に入れてまな板の上にのせすりこぎで砕き、トイレに行って薬と一緒に流した。
    慎吾は怒鳴り続けていた。あたしはトイレから戻って、慎吾のベットの横に座った。

    2005-08-02 18:16:00
  • 125:

    るみ

    「お前、なんでそんなにうっといねん。ほんま。だいたい、俺が紹介したった店もいかんしなぁー、好きかってしやがって。」
    「なんでいかへんかったか、あんた分からんのか。あんたが紹介料とってるからやろ。」言いながら悔しくて泣けてきた。

    2005-08-02 18:17:00
  • 126:

    るみ

    慎吾は何も言い返さなかった。
    「もうやめよう。慎吾。そんなことまでしてホスト続けてたって何にもなれへんやん。お願いやから。」
    「うるさいわ。俺みたいに学もない奴に何ができる言うねん。俺はこの世界で生きていくって決めたんや。金できたら自分で店持ってお前にもいい暮らしさせてやりたいねん。」

    2005-08-02 18:18:00
  • 127:

    るみ

    慎吾は泣いていた。

    四時間ほど過ぎた頃から次第に体の痛みを訴えだした。意味のわからない事を言いだし、泣いている。
    慎吾のそばによって行くと急に怯えだして震えて大声で助けてくれと叫んでいる。あたしはその姿を見ながら泣いて慎吾の髪を撫でた。

    2005-08-02 18:19:00
  • 128:

    るみ

    もう今ここにいるのは慎吾ではなかった。ブラインドの隙間から差し込む月にむかって吠えている。まるで動物のように。
    こんなになってしまうなんて。あたしは覚醒剤の恐ろしさをまのあたりにして身が縮む思いだった。

    2005-08-02 18:20:00
  • 129:

    るみ

    ぐったりとしている慎吾に紙オムツをつけた。もう抵抗しないかと思ったらまた暴れたりを繰り返した。時々水を飲ませていたが、そのうちに痛いと大声をあげて気を失った。

    2005-08-02 18:21:00
  • 130:

    るみ

    あたしは心配になった。そして、自分の客で医者がいたのを思い出した。葛城という男で信頼できるいい人だ。電話をかけ、今までの状況をすべてはなした。話を聞きおわると、葛城は夜中にもかかわらず、車を飛ばして往診にきてくれた。

    2005-08-02 18:22:00
  • 131:

    るみ

    マンションの下で葛城の顔を見たとたん、涙がこぼれそうになったが、ぐっと拳を握り締めて涙を堪えた。泣いてはいけない。あたしがしっかりしなければ強くならなければ慎吾を救うことなんてできない。そう思ったから。

    2005-08-02 18:22:00
  • 132:

    るみ

    葛城はそんなあたしを見て「ダメな男好きになって…、君は…。でも、よくがんばったな。君に何があっても力になるからな。」
    優しくそう言ってくれた。あたしは声になってなかったかもしれないが
    「ありがとう。」
    と言った。

    2005-08-02 18:23:00
  • 133:

    るみ

    部屋に入り、ベットに葛城を案内した。
    手錠で縛られた慎吾に近づき、目に光をあて、聴診器をあてた。
    敏速に点滴の用意をして慎吾の腕に針をさした。
    点滴の液体が管を通って一滴、一滴と慎吾の体に入っていく。
    「僕が見ているから、君は少しでも眠りなさい。」
    葛城は言ったが、あたしは首を横に振った。
    「君のほうが体を壊してしまう。頼むから。」
    それでもあたしは首を横に振った。葛城はぼそっと
    「女って奴は…。」とつぶやいた。

    2005-08-02 18:24:00
  • 134:

    るみ

    「慎吾どうなん?」
    たまらずにあたしは葛城に尋ねた。
    「ヤク中の奴は食べてないし、寝てないからかなり体力が消耗している。それに分かりやすく言えば精神病のような状態になる。とりあえず、このまま君が世話をするのはかなり大変だよ。僕は入院させることを勧めるよ。」と冷静に言われた。

    2005-08-02 18:25:00
  • 135:

    るみ

    医者として当然の意見だし、葛城の言うことはもっともだと思う。
    だけど、医者に連れていけばもちろん警察にも通報されるし、慎吾に前科が一生ついてまわる。そんな選択をあたしが出来るわけがない。
    「そんな意見聞いてないよ。何日ぐらいで普通になるか、錯乱状態じゃなくなるのかを教えてよ。あたしは何をしてやればいいのさ?」あたしは真剣だった。

    2005-08-02 18:26:00
  • 136:

    るみ

    葛城はためいきをついてタバコに火をつけた。
    「どの程度の中毒なのかでかわってくるけど、とにかく4.5日は暴れるよ。何度も薬をくれとせがむだろうし、ひどいものさ。君がぼろぼろになってしまうだろう。だけど、君がそこまで言うなら、一番心配な脱水症状や栄養状態のことを考えて、僕も毎日点滴にくるから。」哀しげに笑顔で言ってくれた。

    2005-08-02 18:27:00
  • 137:

    るみ

    タバコを灰皿に押さえ付けて消すと鞄の中から、白い薬を取出しあたしに渡した。
    「安定剤だから、かならず飲ませて…。処方箋なしで薬を渡しているから、僕も犯罪者だよ。共犯だから大丈夫だよ。」
    あたしは葛城の優しさが身に染みた。
    「ほんとにありがとう。あたしお礼の使用がないよ。診察代払うよ。」
    「言っただろ共犯だって。犯罪に金なんか払わなくていいよ。」
    そう言い残して葛城は帰って言った。

    2005-08-02 18:28:00
  • 138:

    るみ

    慎吾はそのまま26時間あまり眠っていた。その間あたしは体を拭いたり、おしめをとりかえたりした。葛城は心配ないと点滴だけを打ちにきて帰っていった。

    「瑠美。」
    慎吾の呼ぶ声で朝目が覚めた。看病の疲れがでたのかあたしは慎吾のベットの横に置いている椅子に座ったまま、ベットにつっぷしたかたちでいつのまにか眠っていた。
    「喉がかわいてんけど、なんかくれへんか。」

    2005-08-02 18:29:00
  • 139:

    るみ

    顔色は多少悪かったが、顔つきは穏やかだった。

    「わかった。なんか食べれそう?おかゆでも作るわ。」
    「うん。ごめんな。」
    あたしは急いで、グラスにポカリをそそいで慎吾にゆっくり飲ませて、それから粥を炊いた。

    2005-08-02 18:30:00
  • 140:

    るみ

    できたての粥をスプーンですくい、冷ましながら一口ずつ慎吾に食べさせた。
    慎吾は何もしゃべらず、ただ子供のように食べさせられていた。
    粥を食べ終え、しばらくすると慎吾は吐き気を訴えた。
    「あかん。吐いてまいそう。」
    あたしはビニール袋をとってきて慎吾がもどしている間、背中をさすり続けた。
    こんなにも体が壊れて…。あたしは悲しかった。

    2005-08-02 18:31:00
  • 141:

    るみ

    それから、落ち着いてしばらくテレビを見ていたが、また急に暴れだした。
    「お前、これ外せや。俺は知ってんねんぞ。お前は俺のこの姿をネットで世界中に発進してるやろ。俺がもう誰とも会われへんように。お前は悪魔やろ。はよ正体みせろや。」
    完全に正気に戻るまでは、妄想や痛みに襲われると葛城も言っていたが、正直とてもこたえた。

    2005-08-02 18:32:00
  • 142:

    るみ

    何日かそんな日が続いた。あたしの疲労も頂点まできていた。
    急に立ち上がって歩くとめまいを起こしたりした。
    日にちの感覚が麻痺していたけど、五日ぐらいがたった朝、いままでとは違うすっきりとした顔の慎吾があたしを呼んだ。
    「瑠美、なんかすっごいすっきりしてる。体も痛くないし、俺もう大丈夫やと思う。」
    あたしは、慎吾の顔を見て薬が完全に抜けていることを確信した。

    2005-08-02 18:32:00
  • 143:

    るみ

    あたしは手錠の鍵をとってきて、手錠を外した。
    外したとたん、慎吾は両手であたしを抱きしめた。

    「ごめんな。ほんまにごめん…。」
    あたしは慎吾の腕の中で泣き崩れた。
    やっと慎吾に会えたような気持ちだった。あたしの大好きな慎吾に…。

    2005-08-02 18:33:00
  • 144:

    るみ

    それから体調が完全に整うまで、2.3日かかったけど、葛城もびっくりするほど元気になった。

    元気になった慎吾はそのまま店に行くことはなかった。慎吾なりによく考えてだした答えだったんだと思う。回復したお祝いにあたし達は、食事に行った。夜景の綺麗なレストランだった。あたしははしゃいでいた。そんな所には慎吾には連れてきてもらったことがなかったから…。

    2005-08-02 18:34:00
  • 145:

    るみ

    イタリアンのコース料理を食べ終えた慎吾の口からでてきた言葉はあたしの心を打ちのめした。
    「瑠美、俺ら別れよう。」
    あたしは咄嗟に食べていたデザートのスプーンを落としてしまった。
    「今、なんて…?」
    「だから、別れようって。」
    目の前が真っ暗になった。あたしのためにホストやめてくれたんじゃないの…?って言いたかったけど、あまりのショックに何も言えなかった。

    2005-08-02 18:35:00
  • 146:

    るみ

    「俺、お前にはめちゃ感謝してる。お前に出会ってなかったら、俺はあかんくなってたかもしれへん。ほんまにありがとう。」
    あたしはただ黙って泣くことしかできなかった。ずっとそばにいられると思ってたのに…。こんなことになるなんて。
    「俺、東京行くねん。前からの知り合いがあっちにダイニングバーをオープンするねんけど、その人は飲食業が初めてやから、社長として俺に経営を任せたいって言ってくれてる。むこうでいちから始めてみようと思うねん。」

    2005-08-02 18:36:00
  • 147:

    るみ

    「なんなんそれ?なんであたしに相談もないん?着いてこいとか言えへんの…。」
    慎吾は黙っていた。
    あたしは席を立ち上がりレストランを後にした。

    泣きながら夜の街を歩いてタクシーで実家に帰った。

    2005-08-02 18:37:00
  • 148:

    るみ

    それ以来慎吾には会っていない…。

    あれから、もう四年が経とうとしている。

    あたしは、母のアパレル会社で企画を任されている。毎日、仕事に燃えてがんばっている。

    今でも時折思い出す。
    あんなに命掛けで、誰かのことを愛することはもうないかもしれない。
    だけど、同じ空の下で今も慎吾はがんばっていると信じている。

    2005-08-02 18:38:00
  • 149:

    るみ

    ずっと最後まで読んでくれてありがとうございました。とうとう完結しました。途中、誤字がありましたこと深くお詫びします。
    つたない文章力ですが、また感想とかありましたら、カキコしてください。

    2005-08-02 18:39:00
  • 150:

    るみ

    追いかけたい気持ちはもちろんありましたし、現実をうけとめることがほんとに辛く、泣き続けた時期もありました。しかし、ひとつ言えることがあるとしたら、ホストは(してた人も)感覚の中にどうしても女は金という感覚は残ります。だから、つきあう方は、色でも本でもやっと手にはいったとおもっても、次の瞬間にはするっとかわされるような曖昧さがついてまわります。尽くして、限界までつくして結局は疲れて別れるというのが一番多いと思うのです。彼とは全然むりなこともうわかっているのです。彼からのひとつだけ最後にプレゼントがありました。スピッツの『チェリー』という曲のCDでした。わたしは今はもういい思い出になっています?

    2005-08-02 18:41:00
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