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いつか、また…

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  • 1:

    七海

    本当に好きな人が出来ました。
    更新ペースは遅いかもしれませんが、気長に読んで下さい。

    2006-07-03 18:39:00
  • 41:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    優しいユキちゃん。あの後も変わらず私に接してくれてたね。ううん、変わってないと私に思わせてくれてたんだよね?ごめんね、気付けなくて。私、自分の事で精一杯でユキちゃんの気持ち分かってなかったね…。ユキちゃん…どうしたら、ユキちゃんに伝わるのかな?本当にごめんね…。

    2006-07-05 01:54:00
  • 42:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    事件発覚から数ヵ月。七海への事情聴取もほぼ終わりを向かえていた。そして、事情聴取を経て、七海の中で繋がらなかった記憶が、やっと繋がった。
    ザルのはずの七海が飲酒により記憶が無かったのは、野中によって七海の飲み物に薬物を混入されていたからという事。七海以外にも沢山の被害者がいた事。七海以外の被害者の殆どに野中に暴行された記憶が無い事。

    2006-07-05 02:11:00
  • 43:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    野中の名前は偽名で、田原という名前な事。それから何より衝撃を受けたのが、被害者の中には……殺害された人もいた事。
    鈴木刑事が言っていた。七海に記憶があったのは、七海が最後の被害者で、殺害された人は七海の直前の被害者だったので、田原がびびって薬の量を減らしたからではないか…と。

    2006-07-05 02:16:00
  • 44:

    この事を聞いた時には、生きてられただけでも幸運だったって心から思った。

    そして事件はテレビでの報道が始まった…―――" " "06/07/05 02:18

    2006-07-05 02:18:00
  • 45:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    毎日事件の事がワイドショーで取り上げられる。その内七海はテレビを見なくなった。
    報道が始まってから七海は急に恐くなった。外を歩く…人とすれちがう。その人が振り返り、七海を見る。遠くにいる2人組が笑ってる。そんな当たり前な光景が、七海には恐怖でしか無かった。誰かが七海を見る度に【この人、七海が被害者だって知ってるのかも。七海の事知ってるから見るんだ。知ってるから笑うんだ…】そんな事あるはずが無いのに、七海は他人に脅え続けた。

    2006-07-05 02:24:00
  • 46:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    そんな七海を支えてくれたのも、ユキだった。脅える七海を抱き締めて『大丈夫。七海の事は誰も知らない。七海は普通にしてたらいいんだ。大丈夫だよ。俺がいるから。』と七海が落ち着くまで頭を撫でてくれた。ユキに抱き締められたまま眠る事もよくあった。七海はユキが居ないと外にも出られない位、他人に脅えていた…。

    2006-07-05 02:29:00
  • 47:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    毎日ユキと居た。ユキだけが七海の支えで、七海はユキだけ居てくれたらそれで良かった…。

    でもユキちゃんにはそれが重かったんだよね?ユキちゃん、七海自分の事ばっかりでユキちゃんが悩んでる事気付けなくてごめんね。今でもユキちゃんの事、大切に想ってるよ。ユキちゃんが居なかったら、七海は今ここに生きていられなかったもん。ユキちゃんごめんね…

    2006-07-05 14:27:00
  • 48:

    そうして月日は流れた――事件発覚からまもなく1年…ユキと七海は変わらず一緒に居た。そう、あの日から何も変わらず2人の時間が確かにそこにあった…。

    そしてその日は突然やって来た―――" " "06/07/05 14:32

    2006-07-05 14:32:00
  • 49:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    最近ではテレビの報道であの事件を取り上げる事はなくなった。七海は少し落ち着いて、バイトを始めていた。
    その日もいつものようにバイトを終え、ユキと暮らす部屋に帰る。今日の晩御飯はユキの大好きなハンバーグにしよう!スーパーで買い出しをして、部屋に戻る。「ただいまぁ〜!」誰もいない部屋に向かって一人で呼び掛けた。これもいつもの事。ただ、何故だか妙な胸騒ぎがした…。

    2006-07-05 14:40:00
  • 50:

    七海◆8NBuQ4l6uQ

    いつもの時間になってもユキは戻らない。携帯を鳴らしても繋がらない。【ユキちゃんに何かあった…。】七海は直感して家を飛び出した。心当たりを全部当たったがどこにも居ない。七海は走り回った。コンビニ、公園、河川敷…。ユキの名前を呼びながら体力の続く限り走った…極度の疲労に足を止め、ふと気付けば辺りは夜明けで明るくなり始めていた。

    2006-07-05 20:26:00
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