小説掲示板東京心中24時50分のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

東京心中24時50分

スレッド内検索:
  • 1:

    NN

    毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
    どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。

    2005-10-21 02:30:00
  • 151:

    NN

    「シュナちゃん、ちょっといいかな。」「え?」そういうと、あっけにとられたまま、シュナは雷さんにひっぱられ、店から消えた。
    何かのドラマのワンシーンを見ているようだった。

    2005-11-04 23:36:00
  • 152:

    NN

    「王子様がお姫様を、悪魔から救いにきたんやね」カオルさんは微笑んだ。「俺、悪魔ですか。」俺が渋い顔でつぶやくと、カオルさんはケケケと笑う。「あんな、正義のヒーローよか悪役の濃ゆいキャラのが、以外にファンがつくもんやねんで。」

    2005-11-04 23:37:00
  • 153:

    NN

    じゃあ仮に雷さんが正義のヒーローで悪役の濃いキャラが俺だとしたら。カオルさんは一体何だろう。どのポジションだ。どんな魔法も使える魔法使い。そんなところだろうな。魔法使いの言葉はいつも妙に説得力がある。

    2005-11-04 23:38:00
  • 154:

    NN

    さすが、魔法使い。悔しい。まだ、全然、この人には歯がたたない。 

    2005-11-04 23:39:00
  • 155:

    NN

    彼女の腕をつかんで、俺は店の裏までやってきた。賑やかな表向きとはちがい、裏は静かだ。たまに人がパラパラと歩いてくるだけ。まるで別世界だ。「何ですか、雷さん。」
    彼女は驚いた表情のまま、顔をかしげながら俺にたずねる。

    2005-11-04 23:40:00
  • 156:

    NN

    ドクン、と心臓が音をたてる。腕をつかんでやってきただけで、実は何も考えていなかった。「..これ以上、お金、使わないでほしいんだ。」「え?」
    自分でも何を言っているかわからなかった。だけど、そう伝えるしかなかった。右手をグッとこぶしにすると、汗が出ているのがわかった。

    2005-11-04 23:41:00
  • 157:

    NN

    「もしかして、心配してくれてるんですか。あたしが..AVに出てるの。」「えっ」「さっきね、デカムに入ろうとしたら、綾人口座の子に言われたの。あんたAVまでやって彩人に貢いでるんでしょって。デカムのホストの中でも噂になってるよ、って。」 噂になってる..
    と、まではいかないが、俺と彩人とカオルはシュナちゃんがAVに出ていることを知っている。

    2005-11-04 23:42:00
  • 158:

    NN

    だけどシュナちゃんが、まだこれからもAVを続けていくと話題は拡大するだろう。「でね、その子に言われたの。彩人は誰もスキじゃないよ、ただ愛を囁いてくれるのはあたし達が金を使うからだよ、彩人に踊らされてAVに出る、あんたの度胸は尊敬するけどねって。」「誰がそんなこと」雷の言葉をさえぎるように、シュナは続ける。「ねぇ雷さん。彩人、あたしの事スキになってくれないのかな?AVに出てお金、いっぱいもらったの。このお金で、彩人、あたしのこと、本気で好きになってくれないのかな?」
    何で君はそんな悲しそうな顔をするんだ。AV女優になったって噂が充満していることより、シュナちゃんは彩人に愛されないでいる方が悲しいみたいだ。そんなのおかしいじゃないか。

    2005-11-04 23:43:00
  • 159:

    NN

    「もう..シュナちゃんやめよう?もう、お金、稼がなくったっていいから..一度、彩人から、うちの店から、離れた方がいい。」「どうしてそんなことを言うの?絶対いやよ、彩人と会えなくなるなんて、絶対に嫌、耐えられない。あたしは彩人がいなくなったら何もかもなくなる気がするの。彩人はいつか絶対、あたしのこと、好きになってくれる。雷さんだって店のホストじゃない、店に来るななんて、そんなこと客に言うのはおかしいわ。」

    2005-11-04 23:44:00
  • 160:

    NN

    わかってる。俺だって店のホストだよ。だけど、その前に男なんだ。プロ失格。自分の勝手な想いだけで、こんな行動をとってる。プロ失格。だけど、誰だって譲れないものがある。それが、これなんだよ。今、そう気がついたんだよ。夜風がなんだかすごく冷たく感じた。

    2005-11-04 23:45:00
  • 161:

    NN

    彩人がシュナさんを好きになる確率はほぼゼロだろう。彩人にとってシュナさんはNo1になる道具でしかない。AV女優になったとしてでも、何でも、自分に金を落としてくれればきっと満足だろう。彩人には才能がある。ホストとしての、才能は全て備わってる。だけど、違うだろ。ホストとしての才能より、人間としての本質があいつにはかけてる。
    だからこうして、シュナさんの人生を狂わせようとしてる。その瞬間を、俺は黙ってみてられない。正義感でも偽善でも何でもない。ただ、

    2005-11-04 23:46:00
  • 162:

    NN

    「どうして?今日の雷さんおかしいわ」ただ「好きなんだ。シュナちゃんのことが」「好き?」

    2005-11-04 23:47:00
  • 163:

    NN

    一世一代の言葉に、シュナちゃんはフっと笑った。「..そうなんだ。雷さん、あたしがAV女優だからでしょ?すぐヤらせてもらえるって思ってるんだ。ヤりたいの?」その言葉は、俺の心臓を突き刺した。そして、俺は叫んだ。大声で、叫んだ。

    2005-11-04 23:48:00
  • 164:

    NN

    「俺はヤりたいんじゃない!!抱きしめたいんだ!!」何かを言おうと君は唇を動かした。だけど君の口からもう何も聞きたくなかった。君の唇からこれ以上、「彩人」なんて聞きたくなくって、臆病な俺はキスで言葉をさえぎった。

    2005-11-04 23:49:00
  • 165:

    NN

    彼女はびっくりしていたけど、涙目になって俺を見つめるその目を見て、初めて離したくないと思った。一瞬、時間が止まったのかと思った。
    無表情にすれちがう人、車のクラクション、噂話、肌寒さ、何も感じなかった。ただ抱きしめた彼女の心臓の音が小さく聞こえた。

    2005-11-04 23:51:00
  • 166:

    NN

    一瞬驚いた彼女だったが、すぐに俺の腕を振りきって、走っていった。「嫌われたってかまわないから!俺、しつこいから!ずっと、ずっと、シュナちゃんのこと好きだから!!」何ふりかまわず俺は叫んだ。去っていく彼女がどんどん小さくなるなか、叫び続けた。「好きだ!!!!!」

    2005-11-04 23:52:00
  • 167:

    NN

    ここは歌舞伎町。性と欲望と金だけじゃなくて 愛だって この場所のどこかで 存在しているはずだ。 世界の中心で なんて大げさだ 
    この歌舞伎町の片隅で 確かに俺は君に愛を叫んだ 確かに 愛を 叫んだ

    2005-11-04 23:55:00
  • 168:

    ?

    泣ける

    2005-11-05 01:39:00
  • 169:

    名無しさん

    2005-11-05 01:57:00
  • 170:

    名無しさん

    すごい!

    2005-11-05 12:38:00
  • 171:

    なきほ

    更新されてたぁ!ありがとぅ!なんか胸がキュンってなった…頑張ってな!また待ってます

    2005-11-05 14:28:00
  • 172:

    191デス

    シュナの気持ちが地味にヮカルょッ??ゥチもホスはまってやるせん時ぁったァ…シュナの話書いてッ???雷チャン萌バクワラ?メタメタ切ナィ?

    2005-11-05 17:42:00
  • 173:

    NN

    192さんまとめてくれてありがとうございます。なきほさん、ずっと読んでくれてありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。195さんシュナの話はまだちょっと続くんで、読んでやってください。
    みなさんの感想めっちゃ嬉しかったです!!ありがとうございます!!

    2005-11-05 18:05:00
  • 174:

    NN

    店内に戻ると店はいつも通り、にぎやかだった。テクノサウンドが頭の中を刺激する。暗い照明の店内で、カオルは俺を待ち構えていたかのように、「ほんまに根っからのヒーロー体質やね、雷は」と、つぶやいて微笑んだ。「お前、見てたのかよ」
    「企業秘密ってことにしとくわ」カオルは、全く食えない奴だ。

    2005-11-05 18:08:00
  • 175:

    NN

    彩人は、いつもの顔で客を接客している。今日はなんだか彩人の笑顔が無性に目に付いた。わかってる。彩人への嫉妬だと。
    わかってるのに止められない。

    2005-11-05 18:09:00
  • 176:

    NN

    「人を好きになるってのは一種のドラック現象。止まらない、止まらない、気がついた頃には骨までボロボロ..なんてならんようにね。」 カオルの”忠告”がやたらに胸に響いた。
    俺、最低だな。後輩に嫉妬してイライラするなんて。シュナちゃんに会いたいけど きっと会ってはくれないだろう。だけど彼女は彩人に会いたくなるから またこの店に来るだろう

    2005-11-05 18:09:00
  • 177:

    NN

    「彩人さぁ何か今日、疲れてる?顔がなんかそんな感じ。」客に言われてハッとした。まさか顔にまで出ているなんて。「いや、何もないよ」笑顔でそう言うと、客は「ならいいけど」と微笑んだ。 -雷さんに余計なことをされた。
    正直、そう思っている自分がいた。

    2005-11-05 18:10:00
  • 178:

    NN

    雷さんがシュナをつついたせいで、シュナは今日、店にやってこない。シュナがいないと、NO1とNO2の差は開いていく。新しいエース客を見つけないと。頭の中でグルグル回る言葉はひたすら、それだけだった。

    2005-11-05 18:11:00
  • 179:

    NN

    まるで客を消耗品扱いしてる。いつからこんな人間になったんだろう。
    この仕事をしているゆえかな。それともそれはただのいいわけであって、俺はずっとこんな人間だったのかな。

    2005-11-05 18:12:00
  • 180:

    NN

    とてもじゃないけど、世界の中心で愛なんて叫べたもんじゃない。たった一人を純粋に愛せるわけもない。
    人間としては失格だ。ホストとしても、こんなやり方は失格かもしれない。
    だけど止まらない。もう、止まれない。

    2005-11-05 18:13:00
  • 181:

    NN

    だけど夢を手に入れることがこんなに窮屈なことだとは思わなかった。
    こんなにも他人を犠牲にするんだな。人ひとりとして傷つけず 夢を叶えるなんて無理だ
    俺はNo1になりたい その夢がある限りずっと 人を傷つける

    2005-11-05 18:15:00
  • 182:

    NN

    従業員トイレに足を踏み込むと、東吾がタバコを吸っていた。セブンスターの匂いが狭い空間の中で充満している。
    俺が入ってくるのを見ると、東吾は「ゲロ?」と訪ねる。「ちげぇよ。」短い返事をすると、「そうか」と、もっと短い返事が返ってくる。

    2005-11-05 18:16:00
  • 183:

    NN

    スーツの内ポケットから、俺もタバコを取り出す。そしてその手で火をつける。 無表情でタバコの煙をフっと、口から東吾が吐き出す。 そしてトイレの水の中に、セブンスターの吸殻を落とした。ポチャン、と音を立てる。
    セブンスターの香りが妙に鼻につく。その香りが、俺の香水と微妙に混じって、身動きが取れなくなるみたいに。

    2005-11-05 18:18:00
  • 184:

    NN

    譲れないもの。No1になること。それだけあれば十分。その気力だけで俺は生きてるってわけだ。何もなかった俺に生きる気力を与えてくれたのがこの仕事。
    誰にも譲れないんだ。譲れない。だから..。

    2005-11-05 18:19:00
  • 185:

    NN

    だとしたら、必要ない。この体、ブっつぶれるまでやってやる。それで死ねるなら本能だ。これ以上幸福な死はない。
     夢のためなら 死ぬことさえ 恐れない それがあの頃の俺の最大の強みだった。

    2005-11-05 18:21:00
  • 186:

    ???

    頑張って?

    2005-11-06 01:17:00
  • 187:

    ?

    この話の元になってるホス君トカいるんですか??

    2005-11-06 01:28:00
  • 188:

    ?

    ァャト??コレゎ元ゎァ○ァなんで素かッ??

    2005-11-08 05:17:00
  • 189:

    名無しさん

    2005-11-08 07:17:00
  • 190:

    ????????????????????????

    2005-11-08 14:49:00
  • 191:

    NN

    読んでくれてありがとうございます。モデルは特にいませんし元ネタもないですよ〜

    2005-11-08 22:35:00
  • 192:

    NN

    シュナの事件から1週間がたった。ナンバーは相変わらず、カオルさん、俺、雷さんという順番だった。

    2005-11-08 22:37:00
  • 193:

    NN

    シュナは雷さんとの事件以来全く姿を現さなくなってしまった。
    一度こっちから連絡してみたものの、電話に出ることはなく、メールを送ってみるとエラーで返ってきた。
    どうやら店からも姿をくらませているらしく、「伝説のAV女優」としてその名前が1人歩きしているだけだ。シュナのあけた穴をどう埋めるか。俺の頭の中はそれだけだった。

    2005-11-08 22:40:00
  • 194:

    NN

    3日前の出来事だ。「女1人つぶしといてあんたは何様なの。シュナは本気であんたが好きだったんだよ!!」
    シュナが以前勤めていたキャバクラの女に言われた。どうやら女はシュナの親友らしかった。店内まで乗り込んできた女は俺を散々罵倒した。
    俺は何も言わなかった。ここで吠えたって意味がないことはよくわかってる。黙っていた。

    2005-11-08 22:41:00
  • 195:

    NN

    最後は痛烈にビンタを一発食らったけれど、これくらいで済んだらまだマシだなと思った。
    そして俺はこれまで以上に新規客、つまりまだ指名が決まっていない客の接客には神経質になった。短い時間でどうやって自分をアピールするか。どうやってデカイ客を捕まえるか。頭の中はただただそれだけだった。

    2005-11-08 22:42:00
  • 196:

    コレ

    スゴイリァルだ

    2005-11-10 04:28:00
  • 197:

    なきほ

    あげとく☆頑張って

    2005-11-10 09:12:00
  • 198:

    名無しさん

    221さん、ありがとうございます。なきほさん、毎回読んでくれてありがとうございます!!すごく嬉しいです。

    2005-11-10 23:42:00
  • 199:

    NN

    「これ見てな。これ。昨日、金ためて買ってもった!」朝7時。クローズした店内で、カオルさんは手のひらサイズのデジカメを満足げに手にとり、店内をパシャパシャ撮影していた。カオルさんの給料じゃデジカメなんて金ためて買うまでもないだろ、と、俺は思ったけど、そうですか、と返事をしておいた。
    雷さんとはあれから口を聞いていない。店内の真ん中で、パソコンを無表情で触っている。何だか東吾みたいな顔をしている。その東吾はソファで夢の中。

    2005-11-10 23:44:00
  • 200:

    NN

    「カオルさん。」「何や。」俺の声に返事をしながらも、パチ、パチ、というカオルさんのデジカメ撮影は止まらない。そして俺にカメラを向けて、パチっと一枚撮った。
    「おお、男前に撮れたでー」そう言って微笑んだ。微笑む口元からは八重歯がチラっと見える。

    2005-11-10 23:45:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
東京心中24時50分を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。