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【魔の召使い】
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1:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。 《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》 疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。
2006-04-10 22:36:00 -
132:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
思えばあの男と駅前で出会ってからまだ四日しか経っていない。だがその四日間で色々とあったので、もっと日にちが経過したような気分だ。ついこの前まで駅前はこれといって何もなかったのだが、クリスマスまで後一週間という事もあり、街路樹などにはイルミテーションがきれいに施されていた。《もう少しでクリスマスかぁ。クリスマスまでにカオリと付き合えたらいいのになぁ。》そんな事を考えている内にいつのまにか駅前のゲーセンに着いていた。キョロキョロと辺りを見回すがやはりあの男の姿はなかった。《はぁ。やっぱり会われへんかったかぁ。》とがっくりしていると誰かが俺の肩をたたいた!《まさか!!》俺は勢い良く振り返った!
2006-04-23 11:25:00 -
133:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
「やっぱりノブユキ君だ。」そこにいたのはカオリだった。カオリは赤と黒のゲーセンの服を着ている。 「アタシここのゲーセンでバイトしてるねん。ノブユキ君はよくここに遊びに来るの?」《なんや、カオリかぁ!あの男かと思ったわ。》 『たまーにな。てか全身真っ黒の服着たひよろっとした男みーひんかった?ちょっと探してるんやけど。』「うーん…わかれへん。」『そっか。じゃあ他探してみるわ!バイト頑張りな!』《そんな簡単には会われへんかぁ。とりあえず腹減ったし腹拵えしてから他の所探してみよ。》昼飯を食っていなかったので俺は近くのマクドに入った。
2006-04-23 11:45:00 -
134:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
昼過ぎなのにマクドの中はがらんとしていた。俺はてりやきのセットを頼み二階に上がった。二階に上がると二階には全然人がいない。《あれ?おかしいな。こんにすいてる事なんかないのに…。》そう思い適当に席を選び席に着いた。席につきもう一度まわりを見渡す…。すると窓際の端っこの所に全身黒づくめの男が座っていた!《まさか!》俺はその男を見つめた。一瞬空気が張り詰めた後… 『ははははは。ひさしぶりだなぁ!こっちに来い!少し話をしよう!』 俺はゆっくりと男に近づいた。
2006-04-23 12:56:00 -
135:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
男の前に着く。《もしかして昼過ぎやのに人がおらんのんってコイツのせい?》男の前で立ち尽くしそんな事を考えていると 『何をつっ立っている?まぁ座れ!立ったままでは話をしにくいであろう。そこに座るがよい。』 と自分の前の席を指差した。俺は言われるまま席に着く。やはりこの男を近くで見るとすこし恐い。なにか人間離れした独特の雰囲気を持つのだ。まぁ人間ではないから仕方ないのだが…「この店に人がおらんのんってお前のせいなん?」 『いかにも!だがそんな事を聞きたいのではないのだろう?お前が聞きたい事はそんなくだらない事ではないはずだ!わかっているぞ!契約破棄の事だろう?』
2006-04-23 13:10:00 -
136:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
《なんでわかってるねん!確かにコイツに一番聞きたい事やけど…。》 『そんなに驚く事ではないぞ!誰もがそう考えるものだ。俺は今までに何人もの人間を見てきたのだぞ!』確かにそうだ!今まで何人もの人がしもべの契約をしている。そしてコイツはその人達を観察してきたのだ。考えぐらいは予想できてもおかしくはない。 「じゃあ聞くけどさ、契約破棄したらどうなるん?」すると男はニヤリと笑い…『それは本にも書いてあるだろう?それ以外には教えられんなぁ。それに契約破棄は関係ないのではないか?お前も言っただろう?契約破棄さえしなければいいと…。違うか?』
2006-04-23 13:33:00 -
137:
名無しさん
気に入らないから削除します?
2006-04-23 14:45:00 -
138:
モモ?
↑そンなンゆわンとL1て??ウチ、めちゃくちゃ気になってるンやカラ?ε????ンま、おもろL1?頑張ッてなあ?´∀`?
2006-04-23 15:45:00 -
139:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
《確かにそうやけど…。》俺がそう思っていると男は急に話題を変えた。 『ところでお前はしもべの力に不満を覚えていないか?殺す人間がなかなか死なないとか、好みの人間がなかなか好意を抱かないとか。できればすぐにでも効果が表れてほしいと思う事はないか?』 確かにそうは思っていた。現にシンイチとヒロは死ぬまでに何日もかかった訳だし、アリサの事だってどうなるか解らない!すぐに効果が表れるならばそのほうがいい。「そんなんできるん?」 見事に俺は男の話術にはまった。
2006-04-23 17:28:00 -
140:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
『あぁ。できるとも!方法は簡単だ!しもべの本があるだろう?お前のしもべのページを開きそこにもう一度血を垂らすのだ!少々しもべの見た目が変わってしまうのが難点だが、それだけでうんと違うぞ!』 《コイツの見た目が少し変わっても他の人に見えへんし、まぁいいか。》俺はさっそく試してみたくなったが帰る前に一つ聞いておくべき事があった。 「あのさ、こっちにはたまに来てるん?来てるんやったら、どこで会えるん?」すると男は外に目をやって『いや、俺はもうこないだろう!その事を伝えたかっただけなのでな。後はのんびり魔界で見物する事にする。面倒な事は嫌いだ!』男はそう言い残すと席を立ち店を出ていった。取り残された俺はなぜか食欲もおさまり店を後にした。
2006-04-23 19:53:00 -
141:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
店の外に出た時、男の姿を探してみたがやはり男はどこかに行ってしまっていた。俺はさっき男から聞いた事を試してみたくなり帰り道を急いだ。駅前の交差点で信号待ちをしていた時だった。《んっ?あれオカンちゃう?》向かい側の道路をオカンが歩いていた。よく見ると見たこともない男と腕を組みながら歩いている。《あれ誰やねん!》どう見てもオカンといるのはオトンではない!俺はこっそりと二人の後をつけた。ばれないように距離を保ちながら慎重につけていく。二人は後ろなど振り替える事もなく仲良く歩いていく。少し歩いた後気が付くとホテル街に着いていた。《まさかな、それはないやろ。》俺がそう願っていたその時、二人はホテルの中に消えていった…。
2006-04-23 20:18:00